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『とある世界の日常』 作者: 幻想保査長
【1・未確認】
私は調教師。
名前はない。
名前なんていらない。
邪魔だけだ。
調教師っていっても動物を対象の調教師ではない。
人を調教する調教師なのだ。
人の人権を弄ぶこの行為は禁忌とされているが、そんなの関係ない。
私はただ金が欲しい・・・・それだけだ。
物が欲しいと思ったらどこからか業者が現れる。
業者はフード付きコートをきた人物。
いや、もしかしたら人ではないかもしれない。
顔はフードを眼深くかぶっているからわからない。
まぁ、どうでもいい事だ。
業者から渡されるリストは日用品・仕事用具・玩具・家具・資料・奴隷などなど・・・。
金さえ払えばなんでも用意してくる。
奴隷を買い、基準に満たすまで調教し、そして売り飛ばす。
これが私の仕事だ。
私は新しい奴隷が欲しいのでリストに目を通す。
「・・・・」
こいつだ。
今回の奴隷はこいつにする。
「今回の奴隷はこいつが欲しい。名はフランドール・スカーレット」
リストを業者に返す。
気がつくと業者は跡形もなく消えていた。
そして机に一切れの紙と番号タグのついた銅製の鍵が置かれていた。
【お買い上げ誠に有難う御座います。ご注文の品は明日、お届け致します。お届け時刻は・・・】
私は時刻を確認した後、紙を丸めて屑籠へ放り投げた。
「明日が楽しみだな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フランドールの資料を見ながら部屋に向かう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【フランドール・スカーレット】【体力:2500】【気力:1000】
【吸血鬼】【称号:悪魔の妹】【調教:0】【好感:0】【疲労:0】【異常:1】
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素質
【処女】【素直】【好奇心】【解放】【痛みに強い】【習得遅い】【自慰しやすい】【快感に素直】
【倒置的】【S】【魅惑】【A敏感】【貧乳】【幼児体型】【幼稚】【狂気】【料理苦手】【吸血鬼】
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経験
【自慰:5】【苦痛:50】【緊縛:50】【異常:1】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふむ・・・マイナス要素が【習得】と【狂気】だが、問題はないだろう。
しかもプラス要素が沢山ある。
これなら媚薬で攻めればすぐに売れる基準に達するだろう。
こんかいは早く終わらせる為に高価な物を使うとしよう。
私はどのくらいの値段がするかと思案しながら部屋に向かった。
部屋に入ってみると、赤と白の洋服を着た金髪のサイドテールの少女がベットに腰掛けて髪を弄っていた。
金髪の少女がこちらに気付いた。
「あなた、ダレ?ここはどこなの?」
さて、これからフランドールという少女を調教するわけなんだが・・・。
「なぁにこれ?いきなりこんなの渡して・・・ハッ?飲めって?っていうか私の質問に答えなさいよ!」
フランドールは媚薬の入ったコップを持って立ち尽くす。
まずは初手で薬を使って、後は弄るだけ。
狂気持ちだ、すぐに快楽に溺れるだろう。
渡したのは強力な媚薬だが、まあこの少女はかなり頑丈そうだし、適当に扱っても大丈夫だろう。
多分・・・。
「ただの人間風情が・・・いい度胸だ・・・ちょ!んっ、やぁっ!」
中々飲もうとしない少女に業を煮やした私は少女を抑え、無理矢理その小さな唇を奪い、無理矢理媚薬を流し込んだ。
「ん、んくっ・・・! か、はっ・・・うぇっ・・・ううっ・・・・・・なに、これぇ・・・・・・・・」
少女が力なくその場に座り込み、ガクガクと身体を揺らし始める。
どうやらかなり効いているらしい。当然だ、どんな女でもすぐに股を開く効果の高い一級品の薬だ。
今なら、何も知らなかった少女が一気に雌の本能へと目覚めるだろう。
「ふっ・・・チョロいものだ」
こうなったらこちらのものだ。
勝ったのも同然。
さあ、まずは愛撫から始めようか、それともいきなり処女を奪ってやろうか―――。
「ふふ・・・・・・」
その時ふと、低い笑い声が聞こえてきた。
「うふふ・・・・・・あははは・・・・・・」
それは間違いなく、少女の口から漏れているものだった。
「あはははっ……アハハハハハハハハっ!!」
その笑い声が最高まで達したと思った瞬間、突然、身体が浮遊感を得ると突風に煽られたかの勢いで後方へと飛び、壁へと叩きつけられた。
「ゴハっ!?な、なんだ・・・?一体何が起きた・・・・?」
「ふ、ふふ、はははっ……」
部屋の中空には、少女が浮いていた。
だがその、悪魔の象徴とも言うべき様な歪な羽は膨れあがり、その全てが禍々しく不気味に七色に発光していた。
な、なんなのだこれは・・・。
「あなた・・・・・アハハッ、アリガトウ・・・・・トッテモイイ気持チニナレルオ薬ダワ」
「オ礼ニネ、『ワタシガ』遊ンデアゲル・・・♪」
少女は妖しく微笑みながら身体を揺らしている。
ばっ、馬鹿な!買い取られた奴隷は皆能力封じが施されているのだぞ!?
こんな・・・こんな事態が・・・・。
「はっ!」
その時ふと、奴隷リストの注意書きにあった一文を思い出した。
『此の奴隷は解析不能の力有。存分に注意されたし』
【逃げろ!】
防衛本能が警報を鳴らし、命令する。
だがその瞬間、目の前に赤いモノが飛来したかと思うと壁ごと扉は粉々になり、瓦礫の山ができる。
「に、逃げれない・・・」
「逃ゲチャアイヤダヨ・・・♪」
化け物が微笑む。
な、なぜなのだ・・・ここでは力の全ては封印されるはずなのに!!
「ワタシ、スゴク気分ガイイノ・・・・・・ダカラネェ・・・遊ビマショウヨォ・・・・・・・クスクス♪」
それはまさに蛇に睨まれた蛙。
助けを請うしかないと、その場に跪いて頭を下げた。
土下座して私は命乞いをするしかなかった。
「た、助けてくれ!私が悪かった!君をすぐに解放する!だ、だから・・・殺さないでくれ!!」
「ダァァァァァァァメっ♪」
一瞬、その姿がぶれたかと思うと、その呟きは耳元で聞こえた。
『あんたはコンテニューできないのさ!』
ブチッ!!
「えっ?」
何かが引き千切られるような音。
音の発生源を見てみると・・・・。
右腕が無かった。
化け物の手には私の右腕を持っていた。
それを理解した私に遅れてきた激痛が襲う。
反射的に左手で断面を押さえる。
噴き出す鮮血が左手を朱に汚す。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
「ああっ!!た、たすっ!!!たすけてええええええええええええ!!!!!」
この化け物から逃げなければ!
死にたくない!!
私はまだ・・・まだなに一つも成し遂げていないのだ!
こんな・・・こんなところで死にたく・・・・死にたくないよ!
「アハハハッ!モットモット遊ヨ!!時間ハタクサンアルンダカラッ!!アーッハッハッハッハッハ!!!!!」
ヤダ・・・ヤダヤダヤダ!イヤだよぉ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!もう悪いことはしません!!
「ジックリト遊ンデアゲル・・・・サァ!ショーハ始マッタバカリダヨ!ケミカルナ歌声ヲアゲヨ!!」
「ヒッ!ヒィッ!!」
か、神様!仏様!ボクは悪かったです!こんなことはすぐにやめます!イイ子になります!ですから、ですから・・・!
「イーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ!!ヒャーッハッハッハッハッハッ!!!」
助けてください・・・・。
その願いに神は叶えるはずもなかった。
*************************
【2・場違い】
ここはとある都市の郊外に存在するとある企業の工場。
その工場の地下には秘密地下施設が存在していた。
その施設には異常者達の巣窟だった。
「おい聞いたか?」
「あ"?何がだ?」
「○○って奴の調教師が死んだらしいぞ」
「あ〜、そいつ知ってる。同志達から聞いた」
「え?え?ソイツどうしたんッスか?」
「なんでもよぉ〜・・・奴隷調教中に隙を突かれてくだばったのサ」
「がはははは!とんだ間抜けヤロウだな!ぎゃははははは!」
「しかも奴隷は依姫だとよ」
「あ〜、依姫ッスかぁ〜・・・仕方ないッスよ〜」
「ぶぁか。プラ高と気丈と観念持ちの奴隷は要注要素なんだよ。基本中の基本だよこの初心者が」
「俺は初心者じゃねーッスよ!」
「まっ、俺達熟練者ならレイラなんか余裕なんだよ〜。つーか映姫は余裕だろ〜。H並みだよありゃ。そう思うだろ?」
「がはは!そりゃそーだな!がーはっはっはっ!」
「お前さっきから笑ってばっかだな・・・笑い茸喰ったのか?」
「きっとこのテーブルのせいッスよ〜」
靴の爪先をテーブルを蹴る。
蹴られたテーブルから呻き声が上がる。
そりゃそうだ、なぜならテーブルは魔理沙でできているのだから。
この施設の者の手によって魔理沙は改造されて身体を大きく拡張するようになった。
口は金具を突き刺して固定され、灰皿とされている。
無理矢理魔女にされた魔理沙は、魔力で生かされ魔力の供給が途絶えないない限りずっとテーブルと使われるのだ。
魔理沙だけではない。
この部屋にある物は全て少女でできているのだ。
異様な光景だが、ここにいる人達にとっては普通の風景である。
「なんて酷い場所だここは・・・」
「狂っているわ・・・ここのクズ共は」
あるまじき発言をするこの二人。
ACチルノを連れているこの男は純愛派の調教師。
調教師の集まる場所があると聞いてやってきたが、来てみたら上級者向けの場所だった。
「こんな所いたくないわ。早く出て行こうよ」
「言われなくとも・・・うわっ!」
出口に向かおうと部屋を出た途端、誰かとぶつかった。
ぶつかったのは血のように紅いマントを身に付けた仮面男だった
「いたたっ・・・」
「だ、大丈夫か?」
「貴様ぁ・・・この俺様にぶつかるとはええ度胸じゃねーか!これでもくらえ!」
仮面男はなにかの液体をふりかけてきた。
じゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ!
「ひぎゃあああああああああああああああ!!!!」
「だ、旦那!?」
「ひゃーはっはっはっはっはっはっ!硫酸の味はどぉだ?もっといるか?ん〜っ?」
「っ!貴様ぁ!!ぶっ殺してやる!!!!」
主を危害を加えた仮面男にブチ切れたACチルノは襲い掛かる。
しかし、身を翻して避けられ後頭部を捕まえられた。
「妖精如きが俺様に勝てると思ってんのか?あ"ぁっ?」
「くっ!は、離せっ!このっ!」
「そういえばさぁ・・・昔耳って千切ることできるのかって思っていたんだ」
「そ、それがどうした!?」
「お前で試して見るよ」
「ひっ!!」
「お、なんやなんや?」
「おい、一人だけ楽しむなんでズリ―ぞ!俺らも混ぜろよ!」
騒ぎに聞き付けた野次馬が集まりだす。
「この氷精は俺様のもんだ!」
「チッ・・・じゃあ野郎でいたぶるか」
「どうしようか?俺っち今針持ってるんだけど・・・」
一人の男が取り出したのは七寸程ある大きな針。
「手を踏み潰してから針を刺すか、針を刺してから手を踏み潰すか・・・」
「おい、発想が小さいぞ!もっと広げろよ!」
「ぐぅっ・・・お、お前ら・・・頭おかしいぞ!?こんな事してなんとも思わないのか?!」
彼の言葉に皆キョトンとした表情をする。
「ハァ?何言って」
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
言葉を遮る獣のような叫び声。
声の発生源に視線が向く。
そこには口から血を垂れ流すACチルノと右手に歯らしき白い物を持つ仮面男。
「何見てんだよ?」
「あがぁ・・・・・あ、あぁ・・・・」
ちょろろろろろろろ・・・。
蒼色のスカートの中から黄色液体が滴り、アンモニア臭が周囲に漂う。
無理矢理の抜歯の激痛で失禁したようだ。
「ヒューッ!」
「おいっ!おめぇら!」
目を向けると血塗られた中華包丁とエプロンを着た老年のコックが佇んでいた。
「このエリアでお遊びはルール違反だぞ!プレイルームでやりな!」
「わーったよ、クソジジイ・・・」
「なんか言ったか?若造?」
「いんや」
「チルノ!チルノォ!!」
「うっせぇよ!黙れや!」
「ほいさっ」
男が膝を蹴りを入れる。
足から鈍い音がする。
男はやり慣れているのか、骨が飛び出すことなく足の骨を折った。
「いやだぁ!誰か!誰か助けてくれぇ!!!」
「神に祈るんだな」
「おい、この前俺は神綺を殺したぜ?」
「オレなんか昨日の夕食は諏訪子の肉料理だったぜ!」
「神死にすぎワロタwww」
一人の男を大勢が引き摺りながら、プレイルームへと連れて行った。
「さぁ、あっちの部屋でたっぷりと可愛がってやるからな」
「あが・・・っが・・・・・ごぉ・・・・・」
ブリュッ!ビチビチビチュッ!
これから何されるかによる恐怖によりACチルノは脱糞をしてしまう。
「くぉら!てめぇここを掃除すんのはワシなんだぞ!?手間を増やすんじゃねー!」
カンカン起こるコックに仮面男は無視して退室した。
「おご・・・た、たひゅ・・・・」
「あぁん?何勝手に喋ってんだこのガキ!おらっ!」
堅い拳が氷精の童顔に叩き込まれて気絶した。
どうも気力が尽きてくると終わりを適当にしてしまう癖が・・・。
幻想保査長
- 作品情報
- 作品集:
- 25
- 投稿日時:
- 2011/04/04 09:01:11
- 更新日時:
- 2011/08/25 21:42:28
- 分類
- era
- フランドール・スカーレット
- ACチルノ
- オリキャラ
フランの調教師さん、書面はちゃんと確認しましょう。
ACチルノ、スイカバーを振るって無双になる…ことはなかったですね…。