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『き☆ま☆じ☆め☆と☆わ☆た☆つ☆き☆の』 作者: ぐう
春告精こそ飛び回っていないが、幻想郷と同じように春爛漫となった月の都。
ぽかぽかとした陽気により、人々の活気も高まって賑わいを見せてきた。
そんなある日のこと・・・
「みんな、こちらが今日この月の都を案内してくださる綿月先生だ。しっかりいうことを聞くんだぞ」
『はーい!』
「こんにちは、みんな元気がよくていいわね」
都のはずれにて、子供たちを引率する二人の女性の姿があった。
一人は半人半妖の寺子屋の教師慧音、もう一人は凄まじい力を持つ月の姫、豊姫だった。
本来なら穢れし民とみなし、地上の者を受け入れないのが月の掟。
それなのにこれは一体どういうことなのだろうか。
話は一ヶ月前のことだった。
「ねー先生、お月さまってどんなところなの?」
「僕も月に行ってみたーい」
子供とは無邪気で好奇心溢れるもの。ある日、空に浮かぶ月を見た子供たちが興味を持ちはじめたのである。
自らも満月の夜に姿が変わるハクタクである以上、なるべく控えた言い方で何度か説明を試みた。
しかし説明などで子供たちの興味を満たすことは無理もいいところ。実際に月に行きたがる子供たちがほとんどだった。
困った慧音は永遠亭に赴き、永琳にそのことを相談に申し出た。
永琳も過去二回の月面戦争のことがあり、簡単には答えを出せなかったが、慧音の子供たちを思う気持ちを汲んで、綿月姉妹に協力を依頼した。
そして綿月姉妹も相談し、相手は穢れを知らない子供、そして師匠である永琳の頼みもあり、協力することにした。
「そろそろ私たちも、心を開く時なのかもしれないわね・・・」
それは相談をしてる時、豊姫が漏らした一言だった。
「八意様のおっしゃられてた通り、地上の者にしてはしっかりと芯が通ってるわね」
「この度は月の掟を破りかねないというのに、無茶をお頼みして大変申し訳ない」
「いいのよ、あなたはあの時(儚月抄)の連中とは訳が違うし、それに子供たちと触れ合うのって私大好きだから」
この日を前に打ち合わせを兼ねて豊姫は慧音と顔を合わせ、彼女の印象の良さを気に入り、協力を約束した。
こうして二人の引率による、月での課外授業が実現したのだった。
「うわー、すごーい」
「こんな建物ウチの近所にないぜ」
豊姫が列の先頭を、そして最後尾を慧音がついての引率となった。もちろん月の民たちには豊姫が今日のことを前もって伝えており、協力も既に了承済である。
子供たちは地上では見られない建物や店先に並ぶ物品の数々に目を輝かせており、見るもの全てが興味を惹かれるものばかりだった。
「綿月先生、あれは何の建物なの?」
「あの変わった形の建物かしら? あれはね・・・」
子供たちの中には豊姫に質問をする子もおり、豊姫はそれに丁寧に答えた。
いくら穢れた民とはいえ相手は純粋無垢な子供。敵意を持つことも警戒する必要もなく、豊姫にとっても話しかけやすかった。
そんな子供たちを笑顔で見守る慧音だが、どこか様子がおかしかった。
「今から15分間、自由見学タイムにしまーす。大人の人に入っちゃダメって言われたところには入らないでね」
『はーい!』
都の一角にある広場で子供たちに解散を命ずると、子供たちは各々が興味を持った場所へと一目散に向かっていった。
もちろん重要な場所に入らないよう普段より警備を強化してあるため、よほどのことがなければ大丈夫だろう。
子供たちが広場から姿を消すと、豊姫は噴水の淵に座っている慧音に声をかけた。
「どうしたの? 八意様の話だとあなたは半分ハクタクの血を持ってるってことだけど、もしかして」
「ち、違う・・・実は・・・」
ぐうぅぅぅ・・・
少し苦しそうに慧音が口を開くと、その原因と言わんばかりにお腹が小さく鳴った。
そしてそっとお腹をさする慧音の姿・・・
「何故か今朝から腹の具合が落ち着かなくて、子供たちにバレないように振舞ってたんだ・・・」
「大丈夫? 何だったら私だけでも引率するから、無理しなくてもいいわよ」
「面目ない。だがどこかで用を足せればひとまずは落ち着くと思うから・・・」
幸いその広場には公衆のトイレがあり、慧音はなんとかそのトイレで用を足すことで事なきを得た。
だが、それでも完全に腹下りが落ち着いた訳ではないようだった。
その後、一行はあらかじめ貸切で手配してある食堂へと向かい、そこでランチタイムを迎えた。
子供たちの目の前には地上では見ない料理の数々が配られ、誰もが早く箸をつけたい一心だった。
『いただきまーす!』
食堂内に子供たちの元気のいい声が響き、月の都の絶品料理を口にした。
「こうして昼食まで手配していただけて、本当にかたじけない」
「いいのいいの、こうして子供たちにおいしく食べてもらえたら店員たちだって嬉しいだろうし、私も頼んだ甲斐があるわ」
「ねぇねぇ、けーね先生も綿月先生も早く食べようよ」
「先生、これうまいぞ」
昼食の手配に礼を言う慧音と、子供たちの嬉しそうな姿を見て笑顔で返す豊姫。
そんな大人の会話も、食欲旺盛な子供たちによってすぐさまかき消されてしまう。
「わかったわかった、これから先生たちも食べるからな。では綿月殿、私たちも」
「ええ、召し上がりましょう。みんなもいっぱい食べてね」
むしゃむしゃと食べる子供たちに急かされ、二人も箸を手にとった。
「『あなたは玉兎たちの稽古などあるだろうし、私に任せておいて』って言ってたけど、大丈夫なのかしら。私からしたらお姉さまが何か起こしそうで不安だわ・・・」
同じ頃、城の屋上から都を見下ろしながら、依姫がそうつぶやいた。
昼食が終わった後は暫しの休憩、そして再び都内を歩くという予定が組まれていた。
しかし予定時刻になって子供たちが出発のために整列を終えても、慧音は店から出てこなかった。
「綿月先生、けーね先生が来ないよ?」
「うん、先生がちょっと呼んでくるから、みんなはここでじっとしててね」
豊姫は店員の一人に子供たちの見張りを任せ、店内のトイレへと向かった。
ブビビッ! ビッブチュブチュブチュ!
「くふっ! うっくうぅぅぅ・・・」
女子トイレから響く耳を痛める排泄音、そして苦しそうな声。
豊姫の読みの通り、慧音はトイレの中で再び便意に屈していた。
ブブブブブブビュッ、ブポンッ!
「っ、はぁ・・・はぁ・・・」
ニュルニュルと伸びる軟らかい便、そして水混じりの放屁を終え、ようやく慧音の便意は落ち着いた。
しかし、彼女の足にショーツはかかっておらず、タイルに数滴の液体が垂れ落ちていた。
「慧音、大丈夫? 子供たちも心配してたわよ」
「申し訳ない、今やっと落ち着いたところだ・・・」
トイレに着いた豊姫は慧音に声をかけ、慧音もお尻を拭きながらそれに答えた。そして水が流れる音の後、ドアを開けてトイレから慧音が出てきた。
その顔は度重なる排泄からかげっそりしており、よく見ると彼女の右手には汚れたショーツがぶらさがっていた。
「綿月殿、本当に申し訳ない・・・」
慧音の話によると、トイレに着いたのはいいものの、不覚にも便座の前で致してしまったという。
咄嗟にスカートをたくし上げたためスカートは汚れることがなかったが、その状態では下着にまで手が回らず、便座に座っても脱ぐことができないまま用を足すしかなかった、とのことだった。
いわば致した時から便座で全てを出し終えるまで、下着を脱ぐことができなかったということになる。
慧音は涙ぐみながら手洗い場で下着を洗い、自らの不覚を強く悔やんだ。
しかし同じようなことがしょっちゅうな豊姫に、彼女を責めることなどできなかった。
もっとも豊姫の場合は依姫との戯れがほとんどで、致したくなかったのに致してしまった慧音とは訳が違うからというのもあった。
「所詮私は地上の民、あなたの言われる通り穢れた存在にすぎぬ」
「ううん、そんなに自分を責めないで。私も実は・・・」
豊姫は月の姫でありながら、自分も致した身であることを伝え、慧音をなだめた。
先述の通り戯れでやっている自分に比べれば、慧音はまだ仕方ないで済む話。さすがに戯れでやっていることは口にしなかったが。
豊姫の説得により、慧音はなんとか立ち直ることができた。
ここからの引率は、事実上「ノーパン」で行わざるを得なくなってしまったが、膝下まである長いスカートがこういった時に幸いしたのだった。
自由時間を含めて子供たちが立ち入り禁止区域に足を踏み入れることも、また問題を起こすこともなく順調に進んだ。
この日の月は風がほとんどなく、慧音のスカートがめくれることもノーパンがバレることもなかった。
しかし一難去ってまた一難、世の中とは何かと慌しいものである。
ごろろろ・・・ぐりゅりゅりゅう・・・
(や、やだ・・・こんな時に・・・)
子供たちを引率している最中、またしても小さくごろごろと唸るお腹の音。
今度の音の発生源は最後尾ではなく、むしろ列の先頭からだった。
幸い、しゃべりながら歩いている子供たちには聞こえていないようだが、後ろの慧音だけは気がついていた。
(朝出る前に調子に乗って桃食べてきたから、もしかしてそれが・・・)
お腹をさすっているのが見つかったらバレてしまう。豊姫はなるべくお腹に刺激がいかないように、かつ子供たちに気づかれないように歩かざるを得なかった。
慧音はもちろんそれをわかっていたのだが、後は城の前の広場で解散するだけなのもあり、声をかけないでいた。
「みんな、月の都はどうだったか? 今日いろいろお世話になった綿月先生にお礼を言うんだ」
『ありがとうございまーす!』
そして何とか城の前の広場に一行は到着し、子供たちは豊姫に元気よく豊姫にお礼を言った。
子供たちの声が振動として腹に響くが、豊姫は子供たちの感謝の気持ちを汲んで、お腹をさすりながら便意に耐えた。
「み・・・みんなと勉強できて先生も楽しかったわ。これからも勉強頑張ってね」
少々震え声ではあるのだが、幸いそれを便意によるものと理解していたのは慧音だけで済んだ。
そして豊姫の力で子供たちは地上に戻され、慧音も戻る前に豊姫に声をかけた。
「綿月殿、今日は何から何まで世話になって、本当に感謝する。して、具合が優れないようだが・・・」
「ええ・・・察しの通り、さっきのあなたと同じように・・・」
「そうか、ご無理をなさらぬように。では私はこれで」
「八意様によろしく・・・お願いね」
慧音は残っていた光の帯に入り、子供たちの後を追って地上へと戻った。
豊姫は誰も残っていないことを確認すると、すぐさま城へとダッシュした。
稽古の最中なのか中庭でだらけているのかは定かではないが、城の廊下はほとんど誰もいない。
番兵が「おかえりなさいませ」と掛ける声も、トイレに一直線の豊姫には聞こえなかった。
依姫との戯れならまだしも、今は勝手が違う。廊下で致そうものなら完全にアウトなのは間違いない。
ブプ・・・プスッ、プッ
肛門からプスプスと鳴るおならは、もう限界までわずかである合図。
豊姫は誰かに気づかれる覚悟で、お尻に手を当てて全力で走った。
しかし、手で押さえたところで排泄の欲求が治まるはずもなく・・・
ムリィッ、ムリュムリュミチミチミチ・・・
「あっ! 待って、まだ・・・」
走りながらスカートの上から押さえている手に、軟らかい感触が広がりはじめた。
豊姫が手を押さえる力を強めても、スカートと下着越しに広がるそれは食い止められるはずがなかった。
そのままトイレに入り込むも、鍵を掛けたところで緊張の糸が切れてしまい・・・
ブッ・・・ブリブリブブッ、ミチュミチュミチュ
「やあぁ・・・戯れじゃないのに漏らしちゃうなんて・・・」
慧音と比べると健康的に近いが、粘り気が強いクリームのような便が下着の中に広がってゆく。
走ってた時に手で押さえていたのもあり、下着のみならずスカートにも付着した便が肌に密着してしまう。
下着に溜まる感じはいつもと同じだが、軟らかさ故にスカートまでねちゃりと密着する感じはある種の不快感同然。
しかもこの手の便は、普通に拭き取るだけでも苦労するのが最大の難点。それが衣類に付いてしまうと拭き取るのは無理も同然だった。
それに加えて稽古を終えたであろう玉兎たちの声が廊下から聞こえ、この様子だと彼女たちが廊下を通る割合が増え、余計に出られなくなってしまう始末。
結局豊姫はその後、トイレに来る依姫に助けを求めるまでの一時間、トイレに篭らざるをえなかった。
今回はけーねと豊姫です。依姫はネタが切れてほんのわずかな出番になってしまいました。
儚月抄の話云々はあるんですが、何らかの形で地上との交流があってもいいのではないか、ということでこんな話にしてみました。
さすがに月面戦争関与の連中とは交流させにくいですけどw
ちなみに汚れたけーねの下着は、豊姫が洗って後日ちゃんと返しました。
ぐう
作品情報
作品集:
25
投稿日時:
2011/04/11 01:27:45
更新日時:
2011/04/11 10:27:45
分類
上白沢慧音
綿月豊姫
スカトロ
お漏らし
慧音先生は不幸中の幸いというか、アレ以上の悲劇には見舞われませんでしたが。
豊姫は、いけないお遊びの影響か、慧音先生のヤツに中てられたのかな?
依姫の嫌な予感的中。
一時間の雪隠詰め、ご苦労様でした。
綿月姉妹シリーズも、係わり合いになる面子が月の住人に止まらなくなりましたか。
月面戦争当事者も、話の流れによっては、巻き込まれそう…。
傷んだ桃がやらかすフラグを立ててしまいましたな。
うんうんをお漏らしするっていうのは、わかっていてもきついものがあるぜ。
そのうちけーね以外の者とも関わるかもしれません。
儚月抄の面々はやっぱり厳しいかもしれませんがw
>イル・プリンチベさん
豊姫が致した原因は、傷んだ桃ではなく単に桃を食べすぎて来たんです。
無茶しやがって・・・