*注意事項*
本作品は東方Projectの二次創作であり、GANTZとのコラボものです。
そういったものが嫌いな方や苦手な方は、このシリーズをスルーするか、ブラウザバックする事をお勧めします。
なおこの作品には「GANTZ」のネタバレ、及びシリーズ後半には「GANTZ PERFECT ANSWER」などの、原作版と映画版のネタバレが含まれます。
前編と後編を未視聴の方はこのシリーズを見ないことを推奨致します。
それでも大丈夫な方は、このままご自由にどうぞ。
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TOHO
~Start MISSION~
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「きのこっこっこ〜♪のこげんきのこ♪」
魔理沙は大きな袋を担ぎ、聞いたことがあるような歌を口ずさみながら、自宅にて新しい魔法の開発に取り組んでいた。
今までに見てきた唯のキノコ、毒キノコ、魔力を宿しに宿しすぎたキノコ、また変わったキノコ。
そして、新種のキノコ。
「完成したら霊夢に……まて、趣旨が変わってね? 料理目的なのか、新しい魔法目的なのか?」
自分が今まで、魔法開発の為にキノコを集めていた事を忘れていたようだ。
魔茸を集めていたのだが、途中で忘れてしまって他の茸を集めてしまった。
「まあいいだろ、どっちみち、霊夢に見せる事には変わりないんだし」
そんなことを呟きながら、懐から『何か』を取り出した。
真っ黒な塊。
「図鑑で見た所、ヘタマイトの変形版みたいなもんかな?」
正直、この宝石のような物がどんな物であろうと、魔理沙にはあまり関係がないのかも知れない。
集めるだけでそれが目的であるし、霖之助に見せればそれなりに何かがあるだろう。
ただ、他人に渡したくないとだけは思っていた。
~
翌日。
魔理沙再び茸狩りに、魔法の森中を歩き回っていた。
何か進展があるはず……という考えのもと、何かを探していた。
そんな時、自分の周りに異様な気配を察知した。
「……あ? 何の用だ?」
魔理沙はミニ八卦炉を構え、周りの『気配』に呼びかけた。
しかし、返事は無い。
魔理沙を取り囲んでいる気配と言うのは、本人の経験から言って『妖怪』と同じ物であった。
だが、その気配はいつもと違う。
本能がそう告げていた。
「何の用だってんだよ! 返事しないならぶっ放すぜ!!」
「……」
返事は無い。
その気配は魔理沙に興味を持っているのかどうかは判らない。
ただし、殺気だけは感じる事ができた。
「そっちから来ないのならこっちから行くぜ!!」
八卦炉を『気配』に向けて構え、『魔砲「ファイナルスパーク」』の魔力を溜め始めた。
そしてエネルギーがたまると…………発射した。
ゴオオオオオォォォォォォォォォッッッ!!
「……」
気配は無くなった。
「へっ! どうだってんだよ! たかがガっ!!?」
『気配』だったものに台詞をはいている途中、魔理沙の体に異変が起き始めた。
魔理沙は自分の体を確認する。
「ん……がぁぁ………あぁああっぁぁぁ……」
体中に、短剣が刺さっていた。
その本数は尋常じゃなく、『まともな人間』なら生きている事のできない本数だった。
グググッ……
「あぁっ……!!」
魔理沙は体中に刺さっている短剣を一本ずつ、引っこ抜いては投げ捨てていく。
しかし
ドドドドドッッ!!
抜いている途中にもどんどん短剣が、魔理沙の体を串刺しにしていく。
血が足りない。
「な、なん……なんだ…っ…………て……んだ……」
意識が薄れていく中、魔理沙は最後に何かが見えた気がする。
魔理沙を襲った集団はその場を最期を見ずに早々に立ち去り、どこかに消えた。
「死んで…し…………ま……うのか…………………?」
意識が途切れた。
さて、魔理沙の他に誰が『死んだ』のかな?
怪しげな日本語は再現されるのかな?
魔理沙が持っていたアレは、くろいなんちゃら?
次回からの本番、貴方が何と言おうと、期待させていただきます。