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『さらば!戦車娘と科学娘よ!』 作者: 幻想保査長

さらば!戦車娘と科学娘よ!

作品集: 26 投稿日時: 2011/04/28 12:48:50 更新日時: 2011/04/28 22:10:15
ここは名護屋造兵廠。


数多くある造兵廠の中の一つである。


警察予備隊や保安隊等の自衛組織や町村里の自警団に有料で提供しているのです。


二重に塀で囲まれ、煉瓦でできたレトロの建物は現代日本に絶滅した建築群が立ち並ぶ。


関係者以外の人物は立ち入ることは禁じられており、許可なく侵入した者は射殺される。


今回の目標はこの施設。


なのだったが・・・。


「よぉし!造兵所についたわよ!」


「朝倉、なんだかこの建物なんか雰囲気が違うのなのです」


「え?・・・・・・あら、どうやら違う施設に来ちゃったね」


軍施設の門前に騒ぐ白衣と三つ編みの二人組の少女達は前回阿求を大砲に詰め、事故死させた少女達である。


前回の失敗は忘れ、新たなアイディアが思いついて軍事施設に不法侵入を試みた。


しかし、二人が訪れたのは造兵所ではなく警察予備隊の第十師団司令部だった。


「おかしいわね・・・もしかして道間違えたかしら?」


「しかたないのです。道を間違えるのは誰だって経験するものなのです」


「そうよね!う〜ん、どうしましょ・・・せっかく来たのだから」


「手ぶらはイヤなのです!」


「そうよね。入りましょうか」


「でも守衛がいるのです」


「大丈夫、問題はないわ」


懐から取り出したのは薬液の入ったフラスコ。


朝倉は里香に見せつけるように薬液を飲んだ。


するとどうだろう、朝倉の身体が透けていき最終的に透明になった。


「うおー!スゲーなのです!服も透明になったなのです!」


「私が開発した透明薬よ!効果は約三十分よ。ほら、里香も」


「わかったなのです!・・・んぐんぐっ・・・・・おぉー」


里香も透明になり、二人は堂々と司令部の門をくぐった。


「くくっ・・・ご苦労さんなのです」


「ハッ!・・・・だ、誰だ!?」


「(あ、やばっ・・・)」


「(この馬鹿ッ!)」


「どうした?!」


「今女性の声が聞こえた!」


「三浦、貴様疲れているのじゃないのか?」


「本当だ!俺のすぐ近くに・・・」



「(今度妙なマネをしたらその口を縫い合わすわよ)」


「(OK!)」


正門を通り抜け、建物の正面から侵入。


入ったものの、二人はこの建物の内部はさっぱり。


二人は施設内をブラブラを徘徊をした。


歩き回っていたら検問を発見。


検問の向こうには強固な鋼鉄製の扉があった。


「(明らかに重要区域的な臭いがするわ)」


「(けど、どうやって侵入するのです?)」


「(扉を溶かして侵入するわ)」


「(でも監視がいるのです)」


「(こいつで始末するのよ)」


彼女が懐から黒い塊の様な物を取り出した。


それは・・・。


「(け、拳銃・・・ど、どうやってそれを?なのです)」


「(ちょっと裏から・・・ね♪)」


朝倉が裏から入手した物は、独逸第三帝国が開発した消音装置付きの「M1906」。


得物が欲しくて探していたら、動作不慮等の理由で十圓(明治貨幣価値)と謂う輸入品(正確には密輸)なのに格安

の値段で販売してたので速攻で購入した。


因みに弾薬は別料金であった為、更に金が飛んだと謂う。


「(檻の隙間から狙い撃t)」


「おい!そこの二人何者だ!?」


「えっ?うげっ!しまった、薬の効果が切れてるわ!」


薬の効果が切れて元の姿になってしまった。


警備員は侵入者を知らせようと警報を鳴らそうとする。


しかし朝倉は鳴らせまいと拳銃を構え、数発発砲。


パシュッ!パシュッ!パシュッ!パシュッ!パシュッ!


排出口から薬莢が出て床に落ちる。


五発中一発は鉄棒に弾かれてしまう。


他三発は警備員の左胸に命中し、もう一発は右眉を撃ち抜かれた。


弾丸を受けた彼は死亡し、倒れて二人の視線から消えた。


念には念を押して朝倉は窓に近付き、檻の隙間から銃を突き出し、事切れている死体の頭部に一発撃ち込んだ。


「くたばった?」


「最近便利な時代になったものね♪」


朝倉はまだ弾倉に弾薬が残っているのにM1906を放り投げた。


放物線をえがいて拳銃は壁にぶつかり、床に叩き付けられた。


「ちょっ、なんで棄てるの?もっと丁寧に扱うなのです」


「もう使うことないし・・・弾代も馬鹿にならないし、それに・・・・・」


「それに?」


「硝煙で手が臭くなるし〜、それにあんなカッコ悪くてダサい銃いらないわよ」


銃を投げ捨てる行為は軍事オタクが見れば怒り狂う行為なのに、その上銃を侮辱。


某専任曹長なら一発で惚れて朝倉をお楽しみ部屋に連れていくだろう。


「さて、次はこの扉ね」


朝倉は今度は琥珀色の薬液が入ったフラスコを出した。


「今度はなんの薬なの?」


「まぁ見てなさい。えいっ!」


扉に薬液を振りかけ、暫くすると薬液をかけられた部分が水の様に溶けて人が通れるような穴が開いた。


「大成功ね♪」


「おぉ・・・今回の朝倉は凄すぎなのです!」


「ふふ、凄いでしょ♪」


障害を突破し、中に侵入してみるとどうやら軍の機密書庫だった。


二人は引き出しを漁り、売れるような情報を探した。


「おっ、いいものを見つけたのです」


「何見つけたの?」


「造兵所の地図なのです。材料調達場所が増えたなのです♪」


「私もなにか・・・・」


ガサゴソ・・・ガサゴソ・・・。


「こ、これは・・・!」


「なにを見つけたのです?」


「極秘兵器を見つけたわ・・・電磁兵器ようだけど」


「で、電磁兵器ですって?!」


書類によると6000mの塔の頂上に電磁波放出するドームがあり、放出された電磁波はあらゆる航空機の機器を狂

わせ撃墜すると云う、最強の対空要塞。


この塔は厖大な電力が必要で電力を供給する3つ塔から電力を得ている。


この対空要塞は大日本帝國が極秘で開発した実在したものである。


軍上層部はいずれ絶対防衛圏が破られると予測し、本土爆撃の中継基地とされるであろう硫黄島に対空要塞を建設。


1945年、軍上層部の予想ほ当たり、連合軍は硫黄島に攻め込んできた。


飛来してくる爆撃機を何度も撃墜したが、連合軍の艦隊の艦砲により粉々に破壊されてしまった。


「これを大賢者に渡せば・・・」


「私達は大金を得る・・・へへへ♪」


大金を手に入れた時の自分を想像し頬が緩み、にやける二人。


その時、突然けたたましい警報鐘が鳴り響いた。


「な、なんですの!?」


「ちっ、バレてしまったようね・・・逃げるわよ!」


ごごごごご・・・。


部屋に鳴り響く低い音。


振り返る天井から隔壁が現れて入口が封鎖しようとしている。



「ちょっ!!」


急いで出口に走るが、嘲笑うかのように隔壁は閉じてしまった。


「閉じ込められてしまったのです!朝倉、さっきの薬を使うのです!」


「もう持ってないよ・・・予備の透明薬しかないよ・・・・」


「チクショー!!里香は捕まりたくないのですー!!まだやりたい事たっっっくさんありまくりなのです!!!!」


プシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!


ガスか何かが噴き出されている音に二人は気づいた。


音の発生源を探して見ると小さな穴が開いた天井から黄色いガスが出ていた。


ガスが空気より重いのかどんどん下に落ちて行く。


「な、なによこれぇ・・・?」


どんどんとガスは天井から吐き出されていく。


言いようのない恐怖に二人は隔壁を叩く。


「い、いやあああああああああああああああああああああああああああ」


「うああああああああああああああああああああああああああああああ」


ドンドンドンドンドンドンドン!!


「ごめんさいごめんなさいごめんさいごめんなさいごめんさい!悪いことをしてごめんなさい!」


ドンドンドンドンドンドンドン!!


「死にたくない!死にたくないよぉ!!開けて開けて開けてぇ!!!」


ドンドンドンドンドンドンドン!!


いくら叩いても隔壁は降りない。


少女達は狂ったように隔壁を叩き続けた。


けれど微動だにせず。


手の皮膚が破け、隔壁の壁に赤色が追加される。


出血しようが構わず少女達は叩き続ける。


「ごめんなさいごめんなs・・・ごほっ!ごほっ!」


吐き出され続けるガスはすぐに少女達の頭まで溜まった。


「ぐえぇぇぇぇぇぇ!!目が!!目が痛いぃぃぃぃぃっ!!!!!」


「ぐえぇぇぇぇぇ!!うぉっ・・・うぉっぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


びちゃびちゃびちゃ!ぼとぼとっ!


「ぐるじぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」


喉から激しい痛みが襲い、里香は堪らず喉を爪を立てて引っ掻いた。


ガリガリガリガリガリ。


「ぐぇっ!ごぉっ!?ごぉぉっ!?!?」


ガリガリガリ・・・ブシュッ!


喉を何度も何度も引っ掻きまわした所為で、爪が血管到達し血が噴き出す。


「ごぼっ!がはっ!ごほごほ!ぐへぉぇぇぇ・・・・」


それでも尚引っ掻き続ける。


掻きだされた喉からは真っ赤な鮮血が吹き出す。


遂に里香は大量出血による失血死してしまう。


相方が落伍し、一人となった朝倉はガスの影響で激痛から逃れようと自ら両目を潰した。


しかし、目の痛みは潰したが喉も痛い。


朝倉は今度は舌を噛み切った。


べしゃりと赤い舌が床に落ちる。


「ごぼごぼっ・・・ごほごほ!うげぇぇぇぇぇ!!!」


再度嘔吐。


舌を噛み切っても死ぬのは数分もかかる。


朝倉はなんとしても痛みから逃げようとした。


ガンガンガン!


壁に頭を叩きつける。


ガンガンガン!


ガンガン・・・グチャッ!ドチャッ!


壁に頭を叩きつけている内に、遂に頭皮が破ける。


もう一息だ・・・。


あと一歩で楽に・・・。


そう思って思いっきり頭を叩きつけようとする。


――――が、グラリと、身体が傾く。


ドサッ。


床に倒れ、息するのも困難。


「お"・・・・う"ぉ・・・・・・」


苦しい苦しい・・・。


あぁ、喉痛い目が痛い。


頭痛い・・・。


あー、なんだか眠くなってきた・・・・。


里香も一足先に眠っちゃったみたいだから・・・・・。


私も寝ようとしますか・・・・。


寝る子はよく育つって言うしね・・・・。


瞼が重いなぁ・・・・。


考えるのも面倒臭く・・・・なって・・・・・。


最近・・・・・机に向かって・・・・・・疲れている・・・・。


おや・・・すみ・・・・なさ、い・・・・・。


・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・




全く、なんて失態だ。


我が司令部に易々と侵入されるとは。


上の偉いさん方になんて言われるか・・・。


折角の将官に成り上がったのに・・・畜生ッ!


おい!被害状況どうなんだ?


”ハッ!保管区画の警備の者が一人やられまして、近くに侵入者の得物かと思われるモ式拳銃が落ちていました”


モ式拳銃?型はどんなものだ?C96か?


”いえ、消音機付きのP08のようで・・・”


おいおい、独逸製とはねぇ。


高級品持ちやがって。


俺なんか未だに二十六年式拳銃だぞ?!


で、鼠はどこだ?


”保管庫の中です。交代の者が異変に気付き、警報を作動しました。中にいます”


排気はまだか?


”先程終了致しました。では、一応防毒面を装着して下さい”


はぁ・・・この俺様に恥をかかせやがって。


死体は石井の奴に押しつけてやる。


あいつこの前実験体が欲しいとぼやいていたからな。


**おまけ〜ね**


注:内輪っ・・・!圧倒的内輪っ・・・!


【アリスと聞いて一言】


狼狐:アリス!アリス!アリスぅぅうううわぁああああああ(ry


NutsIn先任曹長:誰だ!勝手に私のバラライカを触ったのは!?


ウナル:うんこ。


ぐう:ゲロだろ?


黒崎文太:ここは間をとってうんことガスはDo−Dai?


藤原海軍中将:リアルにマウス乗りてぇー・・・。


ガンギマリ:アリスちゃんかわいいすぎてブッ殺したいです!><


猫の死体:そんなことよりリョナだ!


宮古芳香:なにそれおいしいの?


ラマーズ:死にてぇ・・。


幻想保査長:作家の方々お許し下さい!


カチッ!


アリスシャイン!
***〜プレゼントの配信〜***

おめでとうございます!

あなたはとても果報者です!

プレゼントされるものは・・・驚くと思いますよ?


なんと・・・。








あの幻想郷の創造神であるZUN様の『等身大ZUN空気人形』なのです!!








いやはや、あなたは本当に幸せ者です!

えっ?騙された?詐欺野郎ですって?

なにを仰いますか。

ほら、第六感を解放してみて下さい。

あなたの傍にほらっ・・・『居る』でしょう?
幻想保査長
作品情報
作品集:
26
投稿日時:
2011/04/28 12:48:50
更新日時:
2011/04/28 22:10:15
分類
軍事
朝倉理香子
里香
内輪的おまけ
作品の最後に豪華プレゼント!
詐欺ではありません
1. NutsIn先任曹長 ■2011/04/28 22:19:55
おいっ!! そこの白衣眼鏡!!
私も愛用しているP08をカッコ悪くてダサいだと〜!?
独逸の技術力の賜物であるトグル・アクションを侮辱しおって!!
きっさまぁ〜!! 本官直々にマン・ツー・マンで再教育してやる!! ゲヘヘ。

……まあ、実際はP38のほうが使い勝手が良いですけどね。

今回は、またぶっ飛んでいて、マニアックで、内輪な話でしたね〜。
悪党と銃を粗末にするヤツは死、あるのみ。これに尽きますね。
理香里香がガスでくたばる様、さいっこうでした!!

わ、私のペペシャのドラムマガジンに血染めの手形が……!!
あ〜あ、アリス、指切っちまいやがった。もう、人形を操れなくなっちゃったね〜。

だ、誰か『居る』!!
奇抜なベレー帽を被った酒臭い人影がっ……!!
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