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『灼熱の大地』 作者: 零雨
夏のある日、突然チルノが溶けた。
幻想郷の住人達は驚いたが、すぐに復活するだろうと思い、たいして気にも留めなかった。
しかし、その考えは甘かった。
この日から、確実に幻想郷は壊れ始めた……。
「お〜い、霊夢〜。」
そういって、神社にやってきた魔法使い、魔理沙。
「何、魔理沙?賽銭箱ならあっちよ?」
賽銭箱を指さしながら言う霊夢。
「わかったぜ、後でキノコでも入れといてやるよ。
そんなことより霊夢、チルノが溶けたのは知ってるよな?」
「ええ、知ってるわよ。それがどうしたの?復活でもしたの?」
首を傾げながら霊夢が聞く。
「違う違う、そうじゃない。なんと、チルノに続いてレティも溶けたらしいぜ?」
「へえ、それでこんなにも暑いのかしら。」
額の汗を拭いながら霊夢が言う。
「そうかもしれないな。私のトコも暑さでキノコが腐って大変だったぜ。」
魔理沙が笑いながら言う。
「うわ……。想像したくないわね……。」
「いやー、ほんとにキツかったぜ。腐ったせいで臭いはするわ、虫は湧くわ、もう散々だ。」
魔理沙が手をパタパタさせながら言う
「はぁ……。それにしても暑いわね。」
「お、おい!霊夢!」
「何よ、魔理沙。いきなり大声出して。」
「霊夢!お前溶けてるぞ!」
「はぁ?冗談ならもっとおもしろいのにしてよね。」
そういいながらお茶を飲もうとする霊夢。
しかし、彼女がお茶を飲むことはできなかった。
霊夢の右手は溶けて、ドロドロになっていたからだ。
「は……!?ちょっと!どうなってるの!」
霊夢が半狂乱になって叫ぶ。
「お、おいっ霊夢!大丈夫か!?」
魔理沙があわてて駆け寄ろうとする。
しかし、転倒してしまった。
彼女の足も溶け始めていたからだ。
「うわあぁぁあぁぁぁぁ!私の足がぁあぁぁ!!」
魔理沙が叫ぶ。
「暑い、暑いよぉ!魔理沙ぁ!あれ、魔理沙!?どこにいったの?」
ついに、顔が溶けだした霊夢が魔理沙を探してさまよっている。
そうしてる間にもどんどん霊夢は溶けていく。
「ういぁあ、おぉ?おぉぃいっぁおぉ?」
とうとう、ほとんど溶けて、ドロドロになった霊夢。
魔理沙はそんな霊夢を見て何とかしようとするが、打つ手はなかった。
「ああぁ!溶けるぅ!」
ついに、魔理沙も溶けきってしまった。
誰もいなくなった神社に残ったものは肌色のドロドロした液体だけ。
幻想郷の各地でも同じ様な現象が起こっていた。
そして、溶けた幻想郷。
そんな幻想郷に一人の少女が佇んでいた
「みんな、いなくなっちゃった。」
一人佇んでいた青い髪の少女、チルノがつぶやく。
「はっ!もしかして、強い妖怪にあたい以外、食べられたとか!?
そんな中で、ここにいるあたいって、もしかして最強!?
ふっふっふ。もうあたいに敵はいない!勝てるものならかかってこい!」
一人で叫ぶチルノ。
「へぇ、じゃあ攻撃させてもらうわよ。」
突然チルノの後ろから声がした。
「あ?」
驚いたチルノが振り向いた瞬間、光がチルノを包み込んだ。
断末魔の叫びをあげる間もなくチルノは溶けて消滅した。
「ふぅ、まさかこんなにうまくいくとは思わなかったわ。」
チルノを溶かした少女、空が言った。
「まっててくださいね、さとり様。」
空がそうつぶやく。
「愚かな地上の民を、すべて焼き尽くしてきます。」
空の暴走は、もうだれにも止められない……。
8作目。
最近暑いですね。
室内で30度はキツいです。
零雨
- 作品情報
- 作品集:
- 27
- 投稿日時:
- 2011/06/24 13:00:02
- 更新日時:
- 2011/06/24 22:00:02
- 分類
- 暑い
- 霊夢
- 魔理沙
- チルノ
まあタイトルかぶっちゃうのは仕方ないね
いや〜、ホント暑い!! 冷えたエビスビールが美味い!!
お空の鳥頭では、地底が溶けた者達が流れ落ちる排水口と化していることに、自身がメルトダウンするまで気付かないでしょうね。