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『狂人の見る世界』 作者: 零雨
私はいつも通り地下室で目を覚ました。
たまには部屋の外に出るのもいいかもしれない。
そう思って部屋の扉を噛みちぎる。
図書館を目指す私に妖精メイドが挨拶をする。
私はメイドの耳を引きちぎって食べた。
メイドは笑いながら溶けていった。
特に面白くもないので図書館に急ぐ。
図書館ではパチュリーがいつものように本を食べていた。
「あら、おはよう妹様。小悪魔ならあっちよ。」
パチュリーがそういって図書館の奥を指さしながら嘔吐する。
「ありがとうパチュリー。」
私はお礼を言ってパチュリーを蹴り飛ばし、図書館の奥に進む。
小悪魔はすぐに見つかった。
「おはようございます妹様。」
小悪魔はいつも通り、首を吊った状態で私に挨拶をする。
「うん。おはよう小悪魔。絵本はどこにあるの?」
私が聞くと、小悪魔は笑いながら言った。
「ああ、それならここにしまっておきました。はいどうぞ。」
小悪魔はそう言って自分の腹の中に手を入れ、絵本を取り出す。
「ありがとう小悪魔。」
私はそう言って青い液体で汚れた本を燃やす。
「いえいえ。妹様のお願いなら断れませんから。」
自分の羽を食べながら小悪魔が言った。
「じゃあ、私は朝ご飯を食べに行くね。」
私は小悪魔にそう言って出口に向かう。
図書館の出口ではパチュリーが脳みそをまきちらしながら踊っていた。
私は近くにあった槍でパチュリーを刺し、図書館を後にした。
食堂に続く黄色と紫色のカラフルな道を私は歩く。
途中、花瓶に腕が入っていたので私が捨てておいた。
食堂に続く扉を私が開ける。
扉の先ではパチュリーが魔理沙の口に自分の足を入れようとしていた。
パチュリーの足がすべて魔理沙の口に入ったのを確認し、私はそっと扉を閉めた。
「道を間違えてたわ。」
私はそう言って床に頭突きをする。
床に穴が開いて、食堂が見えた。
食堂では、メイドたちがナイフを食べていた。
私もナイフが食べたかったので咲夜を探す。
咲夜はキッチンにいた。
大きな鍋で魔理沙を煮込んでいる。
「ねぇ咲夜。私の朝ご飯は?」
私が自分の羽から生えた内臓でお手玉をしながら聞く。
「ああ、申し訳ありません妹様。もうすべてのナイフを調理してしまいました。」
鍋にカエルを放り込みながら咲夜が言う。
「そうだったの。それじゃあ、仕方がないわね。」
私はあきらめてお手玉に使った内臓を食べる。
「明日はちゃんと用意しておきますので。」
咲夜がそう言って鍋の中身を焼却炉に流し込む。
私は食堂を後にし、お姉様の部屋を目指すとにした。
お姉様の部屋に向かう途中に、胃を拾った。
緑色でキレイだったので、帽子の中に入れておいた。
そんなことをしてるうちにお姉様の部屋についた。
扉の前に妖精がいて邪魔だったので、首をちぎっておいた。
残った胴体は白色の壁に飾っておいた。
邪魔な妖精をどかしたのでお姉様の部屋に入る。
今日のお姉様は変わった格好をしている。
「おはようフラン。どう?このファッション。似合ってるでしょ?」
顔から手を生やし、歯をすべて指に変えたお姉様が言う。
「うん。中々似合ってるよ。」
私は本当はかっこいいと思ったけど、正直に言うのは恥ずかしかったのでこう言った。
私はここでさっき拾った胃のことを思い出し、お姉様にプレゼントすることにした。
私が帽子をとると、胃の代わりに魔理沙が出てきた。
お姉様は魔理沙をおいしそうに食べると、灰になった。
1人になった私は外に出ることを決め、門に向かった。
日傘がないと困るので、妖精の骨と皮で日傘を作った。
門の前では、美鈴が口から目玉を次々とこぼしながら寝ていた。
目玉をこぼし続けているせいか、美鈴のまわりは目玉だらけだった。
私はため息をつき、美鈴の左胸をちぎって起こしてあげた。
「……はっ!おはようございます妹様。あれ?私の胸がない。落としちゃったのかな?」
キョロキョロと自分の胸を探す美鈴。
面倒だったのでパチュリーが実験に使ったことにし、私は湖を目指した。
途中で何かが降ってきたので見てみると、歯だった。
雨じゃなくてよかったと私は安心した。
湖が見え始めたあたりで氷精に出会った。
「あたいったらさいきょうーね!」
そう言って氷精は自爆した。
いつものことだ。
湖に着くと、湖がオレンジ色になっていた。
私は不思議に思って、湖の水を飲んでみた。
「おいしい!オレンジジュースだ!」
驚きのあまり私は灰になってしまった。
そこに、突然魔理沙が湖から出てきた。
そして、灰になった私を体中に塗りたくった。
すると、魔理沙が私になった。
「今日も楽しい一日だったわ。館に戻って、ナイフでも食べよう。」
私はそう言って、紅魔館に飛び立った。
- 作品情報
- 作品集:
- 27
- 投稿日時:
- 2011/06/30 05:09:30
- 更新日時:
- 2011/06/30 14:09:30
- 分類
- 紅魔館
- グロ
連続する狂気の日常。
何時までたっても終わらないハッピーな悪夢。
実は、自分は狂っているのではないか?
今更な事を考えたり考えなかったり。