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『悪魔の三重奏 』 作者: イル・プリンチベ
―1―
私は命蓮寺に住む雲山という入道で、普段は入道を扱う能力を持つ雲居一輪によって扱われているのだ。彼女は頑固な私と違い考え方に柔軟性があるので、彼女に使われた方が何事も上手くいくことが多い。
入道でしかない私がどうして命蓮寺に住むことになったかというと、今から1000年前に住職であらせられる聖白蓮様は私のような入道ですら慈悲を施してくださったので、その時受けた恩を返したい一心があり、それは他の命蓮寺の住人達も同じであるのだから。
私の日課の一つとして幻想郷の各地を訪れお布施を受け取ったり、檀家巡りをしたりすることなのだが、やはり白蓮様を慕う人間や妖怪は以前よりも多くなっているので、なんだかんだ言いながらそこそこの金額を受け取ることになる。これも白蓮様の人徳が成せるものだろう。
慈悲深い白蓮様と無慈悲極まりない紅白の巫女を比較するもの筋違いだが、日々の言動がこういった事につながってくると改めて私は日頃の行いに気をつけなくてはならないと思う。風の噂で聞くところによると、あの紅白の巫女はお賽銭収入がまともにないことで有名らしいのだ。
命蓮寺で修行僧の一人として禁欲の日々を送るのは、私にとって絶対に耐えられない苦行だと思わないし、白蓮様のお傍に使えることが何よりも誇らしい。それに命蓮寺の住人達も私の事を受け入れてくれるのだから、有難いと思わざるを得ない事は間違いないのだから。私が死ぬまでずっと白蓮様の下でお仕えしたい気持ちがあり、白蓮様にとって私の存在が必要であると切に願うのだ。
―2―
「ぬえ〜、今日も白蓮に絡んでやろうぜ。ケヘヘヘヘッ」
私と同じ命蓮寺で居候している封獣ぬえは、不届きにも白蓮様に悪戯しようと試みているらしい。
「お前、いい加減白蓮様に悪戯をするのをやめろ」
私はぬえに白蓮様に悪戯をするのを止めるように言ったのだが、
「うるせー!私はあのババァのスカートめくりをして恥を晒してやりたいんだ」
ぬえは自分の立場と白蓮様がどれだけ偉大な方だという事が解っていないので、私は白蓮様がどれだけ慈悲深く偉大な方である事を説明したのだが、
「可哀相に。頑固おやじの入道雲のおまえさんは、すっかり白蓮のババァに飼いならされちまったんだな。もっと煩悩全開にして、ここにいるメスどもを全員レイプしてもいいんだぞ?」
「だけどお前だって男なんだから、年増のババァとはいえ下着姿を見たいとは思わんのか?一緒に白蓮の婆さんを困らせてやろうぜ!」
ぬえは私に白蓮様の破廉恥な姿を見てみたいと聞いてきたのだが、
「私はそんなものに興味などない」
私は付きまとってくるぬえを突き放すと、
「私は白蓮様に呼ばれこれから本堂に行くところだ。お前の仕事は命蓮寺の全体の掃除だから、手を抜かず丁寧にやらなくてはならないのだろう?」
「それが今のお前が出来る白蓮様に対する恩返しだ」
一緒に悪戯をしようとけしかけてくるぬえを無視すると、私は白蓮様に会う為に本堂に急ぐことに歩みを進めたのだった。
―3―
「雲山、お願い事があるのですが聞いていただけませんか?」
私が白蓮様に呼ばれ命蓮寺の本堂に来たのだが、予想通り仕事の依頼かと思ったら案の定その通りだった。
「白蓮様、どのようなものでしょうか。私は白蓮様のためだったら火の中水の中どこへでも参りますし、死ねと言われたらお望み通りに致しますぞ」
今の命蓮寺の住職を務められているのは聖白蓮様なのだが、かつては人間でありながらも我々妖怪に対し慈悲深いがために1000年前に魔界に封印されてしまったのだが、すったもんだの末で封印を解かれこうして健やかに暮らされている。
「雲山、何もそこまでしなくてもいいのですよ。私はあなたの気持だけあればそれで十分すぎるのですから」
あの用な出来事がなければ、白蓮様は人間達にあれほどの汚名を着せられ魔界に封印されることがなかった筈だと私は信じて疑わない。なぜなら、貧困と差別に苦しんでいた入道雲の私ごときにあれほどの慈悲を施される方は、未だかつて誰一人たりともいなかったのだから。
「白蓮様、私の任務はなんでございますか?身命を賭ける一心で務めさせていただきますぞ」
白蓮様直々の命令を頂けるのは私にとって何よりも誇らしいことなので、この命をかけてこそ今まで虐げられた日々から抜け出せたことの恩返しが出来るからだ。
「雲山、そこまでしなくていいのですよ。私はあなたに檀家巡りをやってもらいたいだけなのですし、嫌でしたら断ってもいいのですよ」
白蓮様は私に身命を賭けなくてもいいとおっしゃった上に、檀家巡りの仕事を依頼してきたのだった。白蓮様にとって檀家巡りの仕事はこれゐと言った難しいものではないと認識されていても、私にとって命蓮寺の名声を高めるために全てを賭けなくてはならないからだ。
「断るなんてとんでもない!白蓮様の命令とあらばこの雲山、さっそく檀家巡りの仕事をさせていただきまする」
私にとって白蓮様直々の仕事の依頼を断る理由はないので、檀家巡りをやることにしたのだった。
「ありがとう。いつも助かるわ」
白蓮様は極上の笑顔を見せてくださったから、それを見れるだけで私も嬉しくなってしまう。
「私はこれから檀家巡りに参りますので、これにて御免つかまつりまする」
私は白蓮様に最敬礼を取るとすぐに、命蓮寺から檀家巡りに出かけることにした。今日も私を待っている人間や妖怪がいると思うと、私ですら幻想郷の社会に貢献できている事が誇らしい。
全ては白蓮様が私のような入道雲ですら慈悲を施してくださった事で今の私が存在するし、白蓮様と出会わなかったら今も荒んだ生活を送っていただけでなく非業の死を遂げたと思うのだ。
―4―
「はぁ、全くうちのご主人ときたらもう!なんでこうもマヌケなんだ?いつもいつも宝塔を無くし続けるし、いつも探さなきゃならん私の身になってほしいよ!」
檀家巡りをするために外出をしようと玄関に来た矢先に、同じ命蓮寺の住人でネズミの妖怪であるナズーリンが例の如く“紛失物調査作業”をやっていた。間違いなくこの様子だと寅丸星がまた宝塔を無くしたので、部下のナズーリンがその尻拭いをやっているのを見るといつもながら哀れに思うのだ。
「大切な宝塔を無くしても、姐さんのことだからアッサリ許しちゃうんだろうね。まぁ、そんな姐さんだから私も慕っているんだけど」
ナズーリンは星に呆れてる部分があるのだろうが、自分がいないと星が困る事になるからなんだかんだ言いながら命蓮寺を抜け出す事がないのは、私と同じく白蓮様を慕っているからだ。
「あっ、雲山。申し訳ないんだが、またうちのご主人が宝塔を無くしてくれたもんだから、探すのを手伝ってほしいんだよ」
ナズーリンは私に宝塔を探すのを手伝ってほしいの依頼してきたので、
「わかったよ。私も手伝うとするか」
私は困ったナズーリンを見捨ててはおけないので、二つの返事で了承したのだったが、
「いかんいかん。君は僧衣を着ているのだから、これから檀家巡りをしないといけないんだよな。これも我々にとって非常に重要な仕事の一つだから行ってきなよ。宝塔は自力で探しておくから」
ナズーリンは私が僧衣を着ているのを見ると、これから檀家巡りに行こうとしているのがわかったので、私に宝塔探しを手伝うのをやめさせてきたのだった。
「すまんな。だが、今度私の力が必要な時は遠慮なく仕事を依頼して欲しいのだ」
私はナズーリンの力になれず申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、仕事の要請がある時は遠慮なく言ってほしいことを告げたその時、
「ナズーリン、宝塔が見つかったよっ!良かったぁ〜、これで姐さんにお仕置きさせずに済むよう」
私が今度は本気で檀家巡りに行こうとするのを引き留めるかのように、寅丸星が紛失したと思われる宝塔をナズーリンに見せつけてきたのだった。
「ご主人。宝塔はどこにあったのですか?」
ナズーリンは星に宝塔がどこにあったのかを聞き出すと、
「私の部屋にある机の引き出しの奥にあったよ、てへっ!」
星はあっけらかんとした口調で宝塔のありかを言い出したら、
「お寺全体をくまなく探したのに見つからないのはそういうわけですか。そうですか」
ナズーリンはこれで完全に気力を無くしてしまったために、その場で座り込んでしまいだしてしまった。
「では、私はこれから檀家巡りに行くのでこれにて御免」
これからナズーリンが星にさんざん誹謗中傷罵詈雑言を述べることで、命蓮寺全体が険悪な雰囲気に私は耐えきれないために逃げるように檀家巡りに行くことにしたのだった。
―5―
私は檀家巡りを一通り済ませたので、これから命蓮寺に戻ろうと帰路について魔法の森付近を通りかかろうとしたその時、
「あおおおおーーーーー!」
男の叫び声らしき声が聞こえてきた気がしたので、何が起こったのか気になって森の木陰にあると思われる現場に少し近寄ってみることにした。それにしても妙に興奮してしまうのは一体どうした事だろうか?
「うおおおおおっ!」
「おおおおおーーーーーん!」
私が叫び声の現場に近寄った証しとして、先程より鮮明に聞こえてしまったのだ。とある妖怪が人間を襲ったのか、妖怪退治を生業としている人間が妖怪退治を行ったかのいずれかだと思うと白蓮様を呼ばざるを得ないと思った。
「うおおおおおおっ!!」
「おおおおおおおっ!!」
先程より現場に近寄って見ると、叫び声というよりは喘ぎ声らしきものがしたので私は彼らが何をしているのか気になってしまった。妖怪が人間をなぶり殺しをしているか、人間が弱い妖怪を苛め殺す事をしているのかのどちらかだろう。
白蓮様にこの出来事を報告すべきなのだが、何が起きているのかわからないので説明がつかないもの困りものなので、私はさらに現場に近寄る事にした。何が起きてもおかしくない幻想郷だとしても、おぞましいものはおぞましいものに変わりないために現実をしっかり見つめる必要があると私は思ったのだ。
「うおおおおおっ、おおおおおっ、おおおおおーん!!!!!」
「あおおおおおっ、むおおおおっ、ほおおおおーん!!!!!」
どうやらこの先に二人以上の男が何らかの理由であえぎ声を出しているようだ。たぶん自分からこんな事をせず、誰かに強制されていると思うと犯罪の臭いがしてならなかった。
私は男二人がどういう理由であえいでいるのかをこの目で確認するために、この先に起きている現実を見つめることを試みた。たとえそれが自分の身を滅ぼす元任になったとしても。
「おおおおおっ、り、霖之助くん!君のここは最高だよっ!!!!!」
「あああああっ、きっ、気持ちいいっ!よ、妖忌さんっ!もっと激しくっ!もっと激しくっ!妖忌さんのそれで、僕のそこをガンガンやってくださいっ!」
私が見た光景は、男二人が全裸になって性交をしているだけもので、決して犯罪の臭いや身の危険を感じるものでなかった。
二人がやっている行為は私が日々夢想して必死になって振り払っている男同士のセックスなのだが、想像していたよりも恐ろしく過激で生々しいものだとは思ってもみなかった。
「りっ、霖之助くんっ!霖之助くんっ!!霖之助くんっ!!!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!
半人半霊の老人は半妖らしき若者の臀部を触りながら、彼の秘部に自らのいきり立った一物を前後に激しいピストン運動をさせている。
「どうだい、今日のプレイは!?いつも引き篭もりがちな君を、こうやってわざわざ外に連れ出してきた甲斐はあったろう!?」
半人半霊の老人は身長182センチぐらいあり、体重は85キロぐらいありそうだが全身が程よく筋肉で引き締まっているので、ついその肉体美に見とれてしまう危うさを持っているのだった。
「よっ、妖忌さんっ!さ、最高ですっ!今までで一番、刺激的で、たまらないですっ!ああっ、外でヤるの、スリルがあって癖になりそうですっ!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!
半妖の若者は慎重178センチぐらいで、体重が72キロとやや細身で筋肉があまりないのだが、端正な顔はまさしく美男子といっても過言ではない代物だろう。
グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ!
「そうだろう!ハッテン場や部屋の中でやるよりもずっと刺激的だろう!わはははははっ!!!!!」
半人半霊の老人と半人半妖の若者は二人揃って物凄く恍惚とした顔をしているので、私も非常に羨ましくて仕方なくていてもたってもいられないのだが、誇り高き僧侶という身分なのでこのように本能むき出しで行動できないのがある意味嘆かわしくて仕方なかった。
私は見てはいけないと思われる2人のホモ・セックスを見続けたのは、女ばかりの命蓮寺の住人達に欲情することのないゲイの性癖を持っているからであり、もし私が普通の男だったら白蓮様に手を出さずにはいられないのだが、この性癖だからこそ命蓮寺の住人たちと良好な関係を持っていられると言ってもおかしくないのかもしれない。
「よ、妖忌さんっ!ぼっ、ぼっ、僕のお尻の中に、ザ、ザ、ザ、ザーメンを、たっぷり注ぎ込んでくださいっ!!!!!」
霖之助と呼ばれた半人半妖の青年は、妖忌という半人半霊の老人に向かって自分のお尻の中に精液を注いでほしいと願い出たら、
「そうかっ!霖之助っ。そこまでしてほしいなら望み通りにしてやるぞっ!お前の淫らなケツマンコにわしのザーメンをたっぷり入れてやるから覚悟しろよっ!!!!!」
妖忌と呼ばれた半人半霊の老人は、霖之助の要望にこたえるためにピストン運動をさらに加速させてザーメンを発射させようと試みたのだった。
「あっ、あああ…、す、凄い」
出来ることなら私も仲間に入れて欲しい。それが出来ることなら今すぐ二人の前に飛び出したいのだが、僧侶という禁欲を課せられた身なので欲望に走ることが出来ないこの身が嘆かわしくして仕方なかった。
「も、もっと見たい…」
私は二人に気づかれないようにさらに歩みを進めたつもりだったが、股間の一物がいきり立ってしまったために屈みこむように歩きだすしかなかった。
ガサガサガサッ、バキッ!!!!!
不幸なことに足元の注意を怠ったために、木の枝を踏んでしまい物音をたててしまうという愚行を犯してしまった。
「むっ、何奴!?」
「誰だいっ!?」
2人はのぞき見をしていた私の存在に気付いてしまったので、私は一目散に命蓮寺に逃げ出したのだが彼ら2人も私の事を追いかけてきたのだった。
私は必死になって逃げたのだが、股間の一物がいきり立ったままなので思うようにスピードが出ない上に、半人半妖の若者を振り切れたにも関わらず半人半霊の老人が私の事を先回りしていたのだった。
私が半人半霊の老人の相手をしている間に、半人半妖の若者が追い付いてしまったために挟撃される形になってしまい、最早振り切ることが困難な状況になってしまったのだが、彼らも私と同じように股間の一物が勃起しているのに、何故私に追いつけたことがどうしても理解できなかった。
しかも半人半霊の老人は、見た目温厚そうな老人に見えるも私が考えていたよりもずっと身体能力と戦闘能力が高く、おまけに剣術を始めありとあらゆる武術の達人で完成度が高く思慮深いために動きに無駄がないので、妖怪としてそれなりの戦闘能力を持つ私を遥かに上回っていたので呆気なく私は捕まってしまい先程行為をした場所に連行されてしまったのだった。
私個人としては彼らと関わることで命蓮寺に所属出来なくなる怖さもあったのだが、彼らの仲間になりたくない考えが全くないわけではなかったし、むしろ彼らの仲間になりたいという欲望があったことは否定できないのだが。
「ハァハァ…、ハァハァ…。入道雲の親父さんは思ったより逃げ足が速いから、捕まえるのにこんなに苦労してしまったよ。」
「僕たちの仲間になりたいんだったら、隠れ見てることなんてしなくてもいいから堂々とその場に出てくれば良かったんだがね」
半人半霊の若者は息を切らせているも、股間の一物がいきり立っているために、獲物を狙う肉食獣が持つ鋭い眼光をしている。行為を中断された事で私を犯したいのだろう。
「坊さん。逃げるのはいいんだが、息子をこんなにしてたんじゃ説得力がないぞ」
半人半霊の老人は私の息子を僧衣越しで掴むと、何を試みたのかゆっくりそれを扱き始めたしまった。
「ううっ!」
気持ちいい!布越しで息子を扱かれるのが信じられないほど心地よいものだったので、私は有頂天に達してしまいそうだったのだが、
「お前さん、長年にわたり禁欲生活をしてきたのだろう?可哀相に。今日はわしらがお前さんを天国に往かせてやるから、覚悟しろよ」
半人半霊の老人は瞳を意味深にニヤニヤさせてくると、
「わしらと強烈な一発やる前に、お前さんが着ている余計を脱がさないといけないな。霖之助、坊さんの僧衣を脱がしてしまえ!」
なんと半人半霊の老人は、半人半妖の若者を霖之助と呼んでから私が身にまとっている僧衣を脱がす事にしたのだった。だがこの僧衣はただの僧衣ではなく、白蓮様が私に与えてくださった宝物なので他人の手によって脱がされるわけにはいかないのだ。
「わかりました妖忌さん。早速この親父さんの僧衣を脱がしますよ」
霖之助は私の僧衣を無理やり脱がそうとしてくるのだが、見た目は細身なのに想像以上に力強いために私は彼からの拘束を解くことが出来なかった。
「やっ、やめてくれっ!」
私は僧衣を脱がされまいと必死になって抵抗するも、
「入道雲の親父さんは嘘つきでいけないね。ジュニアはこんなに勃起してるのに、僧衣を脱がさないでくれなんて言うものじゃないだろう?」
「僕がもっと気持ち良くさせて天国に行かせてあげるから、こんな重苦しい僧衣なんて脱がしてあげようじゃないか!」
霖之助と呼ばれた半人半妖の若者は、私が身にまとっている白蓮様から与えられた僧衣を脱がして褌一丁にしてしまうと、
「入道雲の親父さんは思った以上に逞しい身体をしてるんですね。それに、これは凄く美味しそうだよ。我慢汁もいっぱい出てることだし、これを味見しないわけにはいかないよ!」
霖之助は私の褌を強引に脱がしてから生まれたままの姿にしてしまうと、すでに勃起している私自身を右手でしごきながらも口でしゃぶりだしてしまったのだ!
「ああっ!」
霖之助は私の肉棒を愛おしくも、ねっとりと、それでて力強かった。男が男のものをしゃぶるのはどう考えても以上でしかないのだが、全身の力が抜けてしまうぐらい気持ちいいのだ。息子をこうやって愛撫された事のない私にとって今まで味わう事がなかった快楽なので、私が今まで築き上げてきた倫理観を破壊するぐらい強烈な代物だったのだ!
「辛抱たまらん、わしもやるぞ!」
妖忌と呼ばれた半人半霊の老人は何を試みたのかわからないが、私が今まで誰にも見せたことのない秘部をまじまじと見つめたのだった。
「お前さんのここは、まだ誰にも弄られた事がないと見える。どれどれ、そんな可哀相なここはわしが思う存分堪能してやろうじゃないか」
驚くことに妖忌は私の肛門をベロで舐め始めた!不浄の穴をこうするのは絶対にあり得ないと思っていたのだが、これは想像以上に心地よいものであり今までの膿が全部はぎ取られていくほど刺激的なのだ!
「いい感じに緊張が解けてきたな。ほれ、もっと気持ち良くしてやる」
なんと妖忌は右手人差し指に唾液を盛んにつけてると、私の菊門にそれを挿入してきたのだった。
「ほれほれ、どうだ!気持ちいいじゃろう!?このままイッてもかまわんぞ!」
妖忌は私の肛門に指を激しくピストン運動をさせてきたが、これほど淫靡で刺激的な快楽を生まれて初めて知った私はすでに限界を超えてしまったのだった。
「ああっ!もうダメだっ!うっ、うおおおおっ!!!!!」
私は妖忌と霖之助の二人の魔の手により、いきり立ってしまった肉棒と秘部を弄られてしまった事があまりにも強烈だったので、彼らにこうされてから3分も持たず絶頂に達してしまったのだ。
「うおおおおっ、おおおおおー、あおおおおー!!!!!」
ドビュッ!ドビュドビュッ!!!ビュビュビュッー!!!!!
ドビュビュビュッ!!!ドビュドビュドビュッ!!!ドッ、ドピュッ!!!!!
私は千年以上の禁欲生活を送っていたために、信じられないほどの精液を霖之助の口の中に吐き出してしまった。
霖之助は私が出したスペルマを全部飲みこもうとするも、あまりの量の多さがそれを許さないために出した9割以上を漏らしてしまい、草木にまで私の精液を引っかけてしまっていたのだ。
「んんっ、美味しいです。じゃあ、お返しに僕のザーメンを味わってもらいたいよ」
私の吐きだしたスペルマのわずかを飲み込んだ霖之助だったが、いきなり立ち上がってからすでに先走り役を盛んに溢れさせている勃起した一物を私に加えさせようとしてきた。
「んん…」
日々夢想していたあこがれの一物をこうやって愛撫してみたかった私は、迷うことなく霖之助の勃起した息子を舐め回すと共に、本能的に右手で扱いていたのだった。
「ああっ!上手いですよ!でも、僕のジュニアに歯をあてちゃいけないよ。それだけに気をつけて欲しいんだ」
私は霖之助のことを気持ちよくさせれないのではないかと半ば心配していたのだが、どうやらそれも杞憂に終わりそうだと確信が持てた。なぜなら、霖之助は物凄く恍惚とした表情を浮かべているのだから。
「ようし、わしもお前に男の味を教えてやるぞ。指なんかよりも比べものにならんから、怪我したくなかったら力を抜くんだ」
妖忌は私の肛門に勃起したそれをあてがうと、
「覚悟しろよ。これから天国に往かせてやるからな」
ブニュッ!
「あおおおおー!!!!!おわああああああっ!!!!!あっ、ああっ、あああああっ!!!!!」
一応全身の力を抜いたつもりだったが、妖忌の息子を肛門に挿入された私はあまりの激痛と違和感が全身に走ったために思わずおたけびを上げてしまったのだ。
「おおっ、いいぞ!やっぱり初釜を犯すのはたまらんな!それそれっ」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
妖忌は私の肛門にものすごい速さのピストン運動で犯すのは、先程私にのぞき見が見つかってアクメに達しようとする前だったためなのだ。私の尻と妖忌の腹がぶつかり淫靡な音をたてているも、どういうわけか私にとって非常に心地よく感じられる代物だった。
「おおおおおー!!!!!お前のケツの中にわしのザーメンを注ぎこむから、後でわしの子供を生むのじゃっ!イクッ!う、うおおおおおっ!!!!!」
「よ、妖忌さん!ぼ、僕も…、イクよっ!おおおおおおっ!!!!!」
霖之助も妖忌も臨界点に達しそうだったので、私は彼らのありのままの姿を全て受け入れることにした。いや、受け入れざるを得ないと言った方が正しい。彼らを受け入れたのは本当の意味で私が求めていたものであり、こうすることで私は彼らに受け入れられるのだから迷うことがなかった。
ドビュッ!ドビュドビュッ!!!!!
ドビュッ!ビュッ、ビュッ、ビュビュビュッ!!!!!
妖忌と霖之助がほぼ同時にアクメに達してしまったので、口の中は霖之助色の染まってしまい、肛門の中は妖忌色で染め上げられてしまったのだ。辺り一帯は精液特有の異臭が漂っているのだが、私にとって物ずごく心地よい匂いに感じられたのだった。
私は霖之助が放ったザーメンを一滴たりとも漏らすまいと必死になって飲み込むとともに、肛門から溢れ出て来る妖忌のスペルマを排泄しないように肛門を引絞っている。
これが男の味。これは私が長年求め続けてきた夢。全てを手にした私はこれ以上禁欲生活を耐えることが出来なくなってしまったのだった。私が二人に犯されたことで、今まで築き上げてきた僧侶としての信念を破壊し、本能むき出しで肉欲の世界に所属することを選択させるするぐらい強烈だったのだから。
世間一般の普通の性癖を持つ者から見たら、私達がやっている事は異常な性癖を持っていると認識されてしまい、男3人が繰り出すおぞましい“悪魔の三重奏”でしかないのだが、私にとっては心地よい凱歌に聞こえてしまうのだ。
―6―
「雲山、姐さんのもとから離れるなんてダメだよっ!」
私をうまく操っていた雲居一輪は、私が命蓮寺を出て行くのを引き留めようとしている。だが、もう私は操られる身として生きていくことより自分の意思でやりたい事を実現させることを選択したのだ。
「そうだよ、私達は姐さんが封印されてからもずっと一緒にいたじゃないの」
船幽霊の村紗水蜜も一輪と共に、私がこれからも命蓮寺にいるように説得するのだが私の心はすでにここにないのだから、もはや許される選択肢はここを出て行くしかないのだ。
「水蜜、一輪。雲山は自分の意思でここを去ろうとしているのです。私も何度か説得しましたが、彼の意思は固いからもはやそれは敵わぬ夢なのです」
白蓮様は私が命蓮寺から出て行くことを大変残念に思われたのだが、快楽のために生きることを選択したためにここで別れることに後ろめたさを若干感じるも、これから楽しいホモ・セックスライフが送れると考えると、どう考えてもこちらの方が将来に希望が持てるのではないかと思えるのだった。
「彼は長年私達に貢献をしてくれたので、私は彼に報いたいから彼の生き方を妨げることはやってはならないのです」
白蓮様は泣きそうになりながらも私に涙を見せないように堪えているので、私はこれ以上ここにいることが出来なくなってしまった。
「ですが姐さん!」
「雲山、もう少し考えなおしなよ!今の雲山は少し気が触れてるから、命蓮寺から出て行こうなんて変なことを言いだすんだ」
一輪も水蜜も私に命蓮寺から出て行こうとするのを阻止しようとするのだが、これも避けては通れないことであり、私にとってそれは今日という日がその日なのだ。
「白蓮様、今まで多大な慈悲を頂き誠にありがとうございました。ではこれにて御免」
私は今まで過ごしてきた命蓮寺を去った。今までまとっていた僧衣を脱ぐという事で、今までの垢をすべて取り払う事を選択したのだった。彼女達に申し訳ないと気持ちはあるが、それ以前に私が私であるためにはこうするしかなかったのだ。
―おまけ―
命蓮寺を去った私はほぼ毎日といってもいいぐらい、人里にあるサウナに通い詰めているのはわけがある。なぜならそこには、私と同じ性癖を持った人間や妖怪の同胞たちがいっぱい集まってくるというゲイのハッテン場なのだから。
「おっ、雲山さん。今日も元気いっぱいだね!」
私はあの時知り合った森近霖之助さんとは親しい中になり、こうやってハッテン場で会うたびに私のいきり立った倅を握り締めてくる。
霖之助さんは魔法の森の入口にある香霖堂という古道具屋の店主で、幻想郷ではあまり見ない外界の品物を取り扱っているのだ。そこには紅白の巫女や白黒の魔法使いなんぞが霖之助さんに下着や胸を見せるなどの誘惑をするのだが、残念なことに霖之助さんは私の“仲間”なので彼女達に興味を持つことは決してない。
「霖之助さんこそヤル気満々じゃないか!早速一発やらないか?」
私は霖之助さんに息子を握らせるのだが、
「そう急かさないでおくれ。今日はみんなで乱交パーティをするんだから、それまで我慢しないといけないよ」
そうだった。今日は仲間たちと乱交パーティをする予定なので、ここで不用意にやっちゃいけないという事を忘れていたようだ。
「わしが1番乗りだと思ったのじゃが、2人に先を越されてしまったのう」
私と霖之助さんはすでに戦闘態勢に入ったその時に、魂魄妖忌さんがやってきたのだった。
魂魄妖忌さんは奥方を息子夫婦に先立たれ、家督を孫娘に継がせてから一人寂しい日々を冥界で送られていたのだが、仲間たちと知り合い素晴らしいサードキャリアを過ごされている。そんな妖忌さんがここにやってくる理由は、修行中の若い時に同門の仲間たちとヤリあったというから驚きである。むしろ、奥方との関係が良くなかったと私と霖之助さんに言ったこと事態が信じられない。
妖忌さんは剣術の達人であるだけでなく、ありとあらゆる武術を極めておられるので私と霖之助さんと一緒に妖忌さんに剣術の他に柔道や合気道なんぞを学んでいる。武術というものは奥が深くてひとつを極めるのも至難の業である。
ここにはいい男がいっぱい集まってくるので、相手に不自由することがない事に感謝をしなくてはならない。鬼や天狗や河童などの妖怪の山に住んでいる奴らや、人里に住んでいる人間連中に、魔法の森に住んでいる魔法使いや、三途の川の先導をしている死神達も、幻想郷のあちらこちらにいたり地底にいたりする妖怪も、みんな必然的にここに集まってくるのだ。
私は命蓮寺にいたころよりずっと幸せである。なぜなら、自分と同じ性癖を持った仲間たちと本当の意味で共感し合えるのだから。
―あとがき―
男、漢、♂!!!!!
雲山さんと霖之助さんと妖忌さんにホモ・セックスをさせてみたかったので、このようなおぞましいSSを執筆してしまった私を死罪に処してください。
男、漢、♂!!!!!
このSSを執筆した理由は、他の作家様が絶対にやろうとしない事をやってみたかったという事と、読者の皆さまの度肝を抜かせてやろうとしたい気持ちがあるからです。
男、漢、♂!!!!!
創想話や夜伽話はもちろん排水口でも雲山さんを主人公として輝かせるSSはまずないと思われるので、そんなんだったら私がやってやろうじゃないかという心情がありますし、誰もやろうとしないこといかんと考えたからです。
イル・プリンチベ
作品情報
作品集:
27
投稿日時:
2011/07/14 11:15:07
更新日時:
2011/07/14 20:30:22
分類
雲山
森近霖之助
魂魄妖忌
命蓮寺の面々
コンビネーションプレイ
レアチームスタイル
苦しい思いをした後に極楽が垣間見える男色道!!
妄想でしかなかった、彼らとのまぐわい!!
期待通り、いや、それを凌駕する禁断の交わり!!
魂の逢瀬!! 心の触れ合い!!
何物にも代えられない、同志との交歓!!
何時までも、何処までも、彼らと共にあらんことを!!
もう、何も怖くない!!
脳内麻薬垂れ流し!!
世の中の心無い人々は、彼等を変態と笑うだろう!!
周りがどう思おうが、純粋な彼らの思いを打ち砕く事はかなわない!!
千年の禁欲の果てに、雲山は、遂に解脱した!!
たくさんの物を失ったが、彼の充足感が文章からひしひしと伝わって来ました!!
夏の夜の、一服の清涼感を感じました!!