Deprecated: Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/util.php on line 270
『東方奇黒球 ~ mission7』 作者: ヨーグルト

東方奇黒球 ~ mission7

作品集: 27 投稿日時: 2011/07/26 04:36:45 更新日時: 2011/07/26 21:35:08
*今回の内容
タワー星人。てっとう星人。武者星人。黒服星人。他。
下数行から始まります。







『そーれいっちにいさん!』

聞かなくてはいけない歌では有るが、メンバー達は正直うんざりしていた。
だが、何時まで闘わなくてはいけないのかが解らない。この黒い球の存在からは逃れることが出来ないのだ。

『てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい』

「お嬢様を……く…」

咲夜はやっとのことで武器を手に取り、戦闘態勢に入る。

『タワー星人
 特徴:赤い 白い 堅い 軟らかい
 口癖:こんにちは』

『てっとう星人
 特徴:銀 堅い 軟らかい
 口癖:むしすんなごらあ』

今回のターゲットは、文が良く知っている。
もちろん、香霖堂に通っていた魔理沙も少しなら知っている。

「一応、外の世界のものがモデルみたいですけど」
「そのようだな……鉄塔って言ったら、こないだ紫に紹介された魔法の森にあるあれだし」

『行って下ちい
 00:30:00』

メンバー達は、今回のミッションは今までに比べて簡単なものだと思った。



「めずらしいですね」

紫の横に並んで歩いている藍は苦笑いしながらそう言った。

「何が」
「いえ、紫様が直々に外に出向いて何かしらを調査するのが」
「個々での問題は深刻化して被害が広がりすぎると私に責任がくるんだから」
「あー、はい」

前に文や阿求から、妖怪の山にある河城工房に何かしらの秘密が有るなどのことを聞いたことがある。阿求が言うのならそれなりそこそこ信用できる情報なのだが、文が言うとどうも胡散臭い情報に聞こえてしまう。
だが今回は例外でもある。
今回、紫にこの情報を流したのは阿求が先だった。その後から文。信用できる者からの情報の次に同じ情報が流れ込んで来たのだ。何かあると見て間違いは無かった。

「こっから先は私だけでも良いわよ」
「えっ、でも」
「いいから」

紫がそう言った瞬間、二人の目の前に謎の人物が出現した。

「!?」
「こいつらはッ……私たち!?」

二人の目の前に現れたのは、紫と藍の二人を生き写しにした誰かだった。背丈が変わらない上に姿も変わらない。持っている物も違う。

「何者か、名乗れッ!!」

紫が傘を目の前の自分らそっくりの存在に向け、言い放つ。
その問いに返って来たのは予想通りの答えだった。

「紫ですよ」
「同じく、藍です」

その瞬間、『紫』と『藍』は二人に襲いかかって来た。 



「今回もここのようですね」

文は辺りを見渡し、一番のシンボルとも言える鉄塔を見やってそう言った。魔理沙もそれに頷く様にしたが、ちょっと違うと言葉を添えた。
その違いとは単純なモノでは有るが、別段気にする程のことでもなかった。木を見て森を見ずなどと言う言葉が有るが、それほどのことにはならないだろうと魔理沙は確信している。

ザザザッ!

「こんにちは」「こんにちは」「こんにちは」「こんにちは」「こんにちワン」「こんにちは」「こんにちは」「こんにちは」
「現れたか」

集まったメンバー達を取り囲むかの様に、今回のミッションのターゲットであるタワー星人が姿を現した。
陣形は円型らしい。出現方法は何とも奇怪で、地面から生える草の様であった。体数は大分多く、大体二十体と言うところだろう。メンバーの目測はそうである。
数は関係なく、効率が問題である。

「準備は良いか……」

魔理沙が銃を両手で掲げる。
それに応じ、他のメンバー(妖夢、咲夜、鈴仙、文、椛、ルナサ、メルラン、リリカ、燐、アリス、一輪、雲山、空、小悪魔)もそれぞれの武器を一斉に構えた。
鈴仙は前回のミッションのボーナスとでも言うか、新しい武器を入手した。形状は全体的にYガンに似ている。だが、違う箇所が有って、銃身が五つもある。その形はアルファベットの『W』を象っている。
Wガンとでも言っておこうか。

「それじゃあ、行くぜッ!」



「がはあああぁあっ!」

吹っ飛んで来た紫の体を藍が両手で確りと受け止める。

「な、何て強さ……」
「お前達はゴキブリ共か?」
「はあ?」
「ゴキブリ共か、それともゴキブリ共の仲間なのか?」
「どっちでも……うわっ!」

紫と藍の体がいきなり地面にめり込んだ。と言うより、地面に出現したスキマによって何処かに送られる、と言った方が正しい。紫だ。

「取り敢えずこの場は逃げた方が良いわ」
「……」

二人と全く同じ外見をしているあの個体は、それ以上追いかけては来なかった。



バンッ!

ルナサが放ったXガンの斜線はギリギリのところでタワー星人を外し、その後ろに在った木々を爆砕した。それに続く様に破砕音が唸る。メルランとリリカはルナサに付き従うような陣形を取り、出来るだけ離れない様にしていた。

ババンッ!

空中に高く放り上げられた空は、下に居るタワー星人に向けてショットガンをおもむろに放ったが、適当にはなった銃が当たる訳無く、代わりに地面が爆砕した。
そこで隙が出来た空はそのまま自由落下し、タワー星人の頭から生えている鋭い何かに突き刺さった。

「がぁぁぁああああああッ! ぁぁぁぁ……おるあああああああああっ!!」

しかし、空は両手でその鋭い何かを掴み、そのままの勢いに任せてへし折った。
少しだけ自由となった空は自分の体からそれを引っこ抜き、何処かへ投げ捨てると、地面に着地した。そこから後ろにバックステップで下がり、ショットガンを再び構えた。長い銃身に付いているスライドを動かし、エネルギーを収縮させる。

「赤いのに、更に赤くしてやがるな……」

ババンッ!

「あっ?!」
「もらいますよー」

空が仕留めようとしていたタワー星人が爆砕され、その上を文が華麗に飛び越した。それを追いかける様に空が走り出す。
しかし、その二人の行く手を阻む様にタワー星人が十体程取り囲んだ。




「終わったか?」
「そのようですね。コントローラにもそれらしい反応は無いようですし……あ、でも後ろに一体程の反応が」
「はあ?」

後ろを振り返るが、誰もが星人の姿を捉えられない。正確に言えば、目の前に在るのは鉄塔なのだが、それが星人と言うことに気付いていない。

それから星人の反撃が始まったのは十秒も無かった。




















































「なっ、紫さん?! 何があったんですか?!」

阿求は書き途中であったものの作業を止め、紫と藍のもとに駆け寄った。本人は知らないが、この二人はここに来る前に先の闘いでボロボロとなっていた。被害をより多く受けたのは紫の方。紫は藍にダメージを受けさせないような戦闘を行ったのであった。

「襲われたのよ」
「スペルカードルールを無視ですか?」
「あんな野郎がスペルカードを知っている訳が無いわ……でも、これで繋がったかも知れない」
「え?」



ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!

『それぢはちいてんをはじぬる』

またであった。
突如として出現し、ガンツメンバー達による数々の奇襲と猛攻ですら倒すことが出来なかった。正確に言えば、もう少しで倒せそうなところで時間切れとなってしまった。
しかし、タワー星人ならほぼ全滅だろう。

『まりさ
 23てん
 TOTAL117てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

「ガンツ、死んだ人を見せてくれないか?」

魔理沙の言葉に呼応し、ガンツの表面に今までミッションで死んで来た人の顔が表示される。
その中に、レミリアとフランドールの画像は無い。

「生き返らせられないってことか?」
「何か理由がありそうですね……」

魔理沙に残された選択肢は1番か2番。
しかし、本人の希望に当たらない、1番は選択できない。逃げたくない、最後まで闘いたいのだ。

「ガンツ、3番。美鈴だ」
「!」



『れいせん
 31てん
 TOTAL59てん
 あと41てんでおわり』

『あや
 20てん
 TOTA64てん
 あと36てんでおわり』

『もみじ
 18てん
 TOTAL99てん
 あと1てんでおわり』

『るなさ
 31てん
 TOTAL41てん
 あと59てんでおわり』

『りん
 25てん
 TOTAL88てん
 あと12てんでおわり』

『ようむ
 53てん
 TOTAL135てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

妖夢は毎回、本当に凄い働きをする。100点を取った場合、大体は100点を軽く超えている。

「……3番。そうですね、……萃香さんをお願いします」



『さくや
 32てん
 TOTA85てん
 あと15てんでおわり』

『ありす
 13てん
 TOTAL58てん
 あと42てんでおわり』

『うつほ
 31てん
 TOTAL112てん
 100てんめにゅ〜から選んで下ちい』

「本当に、良くやったと思うんだ。私も3番にするよ。仲間としてだな……勇儀だ」

死亡者リストからは、橙の顔も消えていた。




















































「私の仮説だけど、もしかしたらこの幻想郷は宇宙人とかから侵略を受けているのかも知れない」
「……」
「信じられないでしょうけど、それが当たっているのなら魔理沙達が度々失踪していたのも頷けるわよ? 毎晩毎晩宇宙人を退治していてくれたのかも知れない」



今まで、ガンツメンバーらは二体の星人を討ち洩らしていた。
前々回のミッションのラスボスらしき存在、千手観音。
そして、前回のミッションのボス、てっとう星人。
いずれも火力不足と言って良いぐらいの負けっぷりであった。あの討ち洩らした星人が他の無関係者に被害を及ぼしていると考えると、ゾッとするモノが有った。何故なら、知られないことながらも、メンバーらの責任になるからだ。

今回はミスしたくないことだ。

ビーッ

「!?」

突然、ガンツから数本のビームが照射され、それらのビームが誰もいないスペースに何かを作り出していく。
これはメンバー全員が知っている。新しいメンバーが増える時にあることだ。
しかしここ最近はメンバーはそれほど減っていないし、むしろ、復活させたメンバーで増えている。
そんな時に、新しい参加者がこの部屋に招き入れられた。異常と言う程ではないだろうが、珍しいことであった。

「ああッ!?」
「アルェー、魔理沙? あと、咲夜じゃない」
「ちょッ、何で霊夢が……」

たじろぐ魔理沙と咲夜の目の前に現れたのは、幻想郷の有名人なら誰もが知る、博麗神社の博霊の巫女『博麗霊夢』だった。
二人が驚いたのは目の前に霊夢が現れたことではない。
実力者である霊夢がこの部屋に招かれたと言う事実が驚愕する点なのだ。

「おい、霊夢……何でお前がここに来てるんだよ」
「さっきまで紫と藍の二人と闘っていたのよ、変な様子で。闘ってる途中に殺されたような気がするようなしないような感じで」
「紫と、藍?」

咲夜が身を乗り出し、霊夢に詰め寄る。
霊夢は体の前に両手を出し、これ以上寄り付かれない様にする。

「二人とも口数が何時もより少なかったんだけど」
「……」

どういうことだろうか。
霊夢以外の頭の中には確定事項とも言える考えが浮かんだ。

「星人だ」
「星人ね」
「星人ですね」
「星人?」

何も知らない様な感じで、霊夢が頭の上にクエスチョンマークを浮かべる。

「あ、気にしないで良い。取り敢えず、このスーツを着てくれないか? 死亡率は下がる」
「ちょっと」
「説明は後」

『てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい』

全員、気合いが入る。霊夢を除いて。

『武者星人
 特徴:しぶい かっこいい
 好きなもの:ぶしどう 白飯』

この星人に対しては妖夢が一番有利だと、本人がそう思った。剣同士の闘いならこの幻想郷では負ける気がしないのだ。千手観音以外。
その上、数々の異変を解決して来た専門家である霊夢が加わったのだ。頼もしいことこの上ない。

『行って下ちい
 01:00:00』



「だとしたら、今夜もですか?」
「一概には言い切れないわね。咲夜とかも毎晩消えていた訳ではなく、不定期だった訳だし」
「ですね」



「……」

メンバーが今回、転送された場所は何故か違和感を覚えた。
周りに有るのは生い茂った森でもなく、洋館でもなく、明かりが消えた人里が在る訳でもなく、田んぼや洞窟があるわけでもない。
在るのは荒れ果てた草原らしきもの、何かを囲む塀。その塀の中に入れそうな大きな門。

「あ、これ知ってますよ」

文の情報網は多くて助かる。

「この門は羅生門っていう奴なんですよ。外の世界では小説の舞台になっている……」
「そんなことはどうでもいい」

魔理沙が前に出る。

「今は星人を倒すことが重要だろ?」

文は黙って頷いた。

「取り敢えず、今はメンバーがぁ……十九人。多いな」

現存メンバー(魔理沙、咲夜、妖夢、鈴仙、文、椛、ルナサ、メルラン、リリカ、一輪、雲山、小悪魔、アリス、空、燐)に加え、それらの現存メンバーが復活させた、美鈴、勇儀、萃香が加わった。そこに、実力者である霊夢が加入したのだ。
心強い。
リーダー的存在である魔理沙自身も、霊夢らの加入はとてつもなく大きいと感じているし、星人の撃退もさらに簡単になると考えている。
他のメンバーも同様だ。

「それじゃあ、私は右で、霊夢と鈴仙は一緒に左に。妖夢はこのまま真っすぐに分かれて星人を潰していこう」

魔理沙の指示が通る。
今回のステージ(ロケーションとも言う)はどうやら、羅生門の在る荒廃した都らしい。
ただ、このようなものは今の幻想郷に残っていない。
メンバー全員の予想は『星人が独自に生み出した戦闘用の異空間』といったところだ。でなくとも、幻想郷に被害が出ないかも知れないと言うのも予想の一つである。



ババンッ、バンッ!

霊夢の放ったものが星人を綺麗に捉え、数秒のタイムラグの後にそれを爆砕した。やはり、鈴仙から見ても霊夢の腕前は本物で、妖怪退治に限らずこのようなものは得意としているようだ。
私じゃ勝てないな。
そう思いながら、Yガンと、新しく手に入れたWガンを掲げた。


ガィンッ! ガシィィイイッ!!

妖夢の振るう日本のソードが、本人を取り囲んでいる十数体の武者星人の刀と交わり、その度に火花が散るような音を響かせる。
しかし、どんなに刀同士がぶつかり合って火花を散らそうと、圧倒的な実力差で武者星人複数を押している。妖夢に剣で勝てる者はいないと言って良いだろう。妖忌を除けばだが。

「くぅぅウウウウウッ!! ハァアッ!!」
「!」

妖夢の横を瞬間的にすり抜け、近くに居た武者星人が四体程、一気に斬りつけられた。文は刀を振り抜き、さらに星人達を切り捨てた。

「……あ、もらっちゃいました」
「別に。点数を稼ぎたいって言う訳ではないので、では」
「ご健闘を祈りますよ」



都内の建物の中に身を潜める三つの影があった。
プリズムリバー三姉妹であるルナサとメルランとリリカだった。
ミッション内での戦闘によってある意程度の点数を稼ぐことは出来るがやはり、まだルナサ以外の二人は少しだけ臆しているようだ。
そんなことはガンツのミッションに置いて許されることではない。無駄にしにいくのは駄目だが、闘わないのもまた、禁止事項でもあった。

「ちょっと、外を見て来る。妖夢さん達が闘ってるから」

ルナサはXガンをホルスターから取り出し、トリガーに指を掛けた。

ガタッ

「!」

一瞬だけ鳴った物音に反応し、ルナサは音のした方向に銃を向けた。しかし、その方向に何も居ない。誰もいない。
片隅で怯えるリリカを抱きかかえる様になり、メルランもルナサと同じ様に銃を掲げ、周りを警戒する。

「私たちは騒霊じゃないの。怯える必要なんて無いわ」



切り捨てるのみッ!
目の前の敵が誰であろうと関係ない、私は全てを切り捨てるッ!!
星人を!

「かーっ。やっぱり妖夢も霊夢もすげえな。今まで闘い抜いて来た私がゴミのようだ」
「あら、次に経験が豊富なのは妖夢じゃないの。見なさい、足下が武者の死体だらけよ」

霊夢が私を指差し、その後から足下に転がっている星人の死体を指差して魔理沙と一緒に笑った。不快ではない。
私は今までにこれほどの大人数を相手して来た訳ではないから、こんなに殺せるのもある意味以外であった。普段だったら霊夢の様な実力者達を相手して来た訳で、数より強い相手を求めたのも同じだと思う。強さだけを求めていただけかも知れない。

「妖夢は働きすぎるのね。休んでも良いんじゃない?」

頭を横に振る。
これだけ広いフィールドに居る星人を大量に殺したんだ。さっきまであった叫び声も怒号もほとんど聞こえない。遠くから、他のメンバーが星人と闘う音ぐらいなら聞こえて来る。

「他の星人は?」
「あー? レーダーには全体的に散り散りだが、ほとんどいないんじゃないか? 楽勝だったぜ」
「ボスみたいなのが居たら面倒なだけじゃないですか」

前のアレと同じ、千手観音の様なボスが現れたら太刀打ちできないんじゃないだろうか。前より私たちが成長していると言うのなら話は別だが、未だに勝てないようじゃこれからはお先真っ暗闇。死んでしまう。魔理沙から聞いた話では、ガンツが自動的に死者を集めてくれるらしいが、そんなことも出来なくなったらどうするんだろうか。いや、それを疑問に思ってもしょうがない。

「妖夢、一人で大丈夫か?」
「え?」
「他のメンバー全員で屋内を見て来たいんだが」
「勝手にして大丈夫ですよ」

魔理沙は『妖夢は一人だと犬死にするか星人に対して苦戦するんじゃないか』とでも思っているんだろうか。後者は有っても前者は確実にあり得ないとの自信が有る。
自分は自分の腕前にちゃんと、自信はあるのだ。



「ん、ルナサ。それに妹の二人」
「ああ、魔理沙さん。物音がしたから見回ってるんですけど、誰もいないんです」
「まだ星人が居るってことだろ」

魔理沙の握っているショットガンのユニットがX状に開く。仄かな青白い光をユニットから照らす。
現在、魔理沙達四人が居るのは『大内裏』への入り口の一つである『朱雀門』の手前に居る。それぞれの入り口から大内裏に入ると、そこから大内裏内、縦横一キロ越えの広い室内が在る。天皇が暮らす為の部屋であっただけあって、入り組んでいる。(細かいことはウィキなどを見るように)

「コントローラー内での反応はエリア全体で二体。内一体は都内の何処か。もう一体は……この建物の中だぜ」
「取り敢えず、メンバー全員こっちに招集させます?」
「妖夢以外な。あいつは一人でも大丈夫だろ」

程なくして、妖夢以外のメンバーが朱雀門前に集合。
全員大した傷は負っておらず、スーツの力も失われていない上に武器も確りと装備している。
しかしそこで魔理沙はあることに気付いた。

「鈴仙は?」

その言葉に、メンバー達は周りを見回す。

「いないみたいですけど」
「まさか……いや、そんなことはないよな……鈴仙だし」

メンバー達は結局、鈴仙がどこに行ったのかを確かめないで大内裏に入った。
室内は少しばかり荒れてはいるが、見るに見かねると言う程荒れてはいなかった。ただ、普通の人なら入る気は失せるだろう。

「このまま進めば星人に遭遇できるぞ」
「あ、この戸の向こう側みたいですよ」
「……開けるぞ」

魔理沙は薄い戸の取っ手に手をかけ、少しずつゆっくりと横にスライドさせていった。

「!」



朱雀門のある大路、朱雀大路。
そのほぼ中心に、対峙する二つの影。
一つはガンツソードを右手と左手にそれぞれ握った妖夢。
そしてもう一つは、妖夢の祖父で剣術においての師匠である、魂魄妖忌の姿であった。もちろん星人である。

「妖夢か……」
「……何で、ここに?」
「愚問じゃな……最期の孫の顔を見届けるからに決まっている」

そう言いながら、妖忌は腰に差している刀を鞘から抜き、その長物を妖夢の方向に突きつけた。

「儂が、何か解るか?」
「星人…………それ以外にどんな答えが?」
「覚悟は決まったようじゃの……往くぞ」



銃のグリップを握っているメンバー全員の手が震え、目の前の相手に照準は定まらず、目の焦点も上手く合わない。
今、大内裏内にいるメンバー全員の目の前に姿を現したのは、先の闘いで苦戦し、討ち洩らした千手観音であった。その千手は前に闘ったときと同じ様に、無数の手には全て、金色の刀が握られている。

「……」
『また来たのか。逃げずに挑んだのは褒めて使わす』
「うわああああッ!!」

咲夜が逃げようとする。
が、千手は逃がさない様に刀を振るい、咲夜の体を串刺しにして空中に差し上げた。

「逃げるのか」
「ぐッ…うううぉぉぉおおおおああああああッ!!」

自分の体を貫いている金を両手で掴み、自分とスーツの力に任せて握り拳に極限の力を込める。

「逃げても無駄だからな。精々足掻くと良い。我々はゴキブリ共を潰しきるまで何度でも」

バキィンッ!!
千手の台詞の途中で、咲夜の体を差し上げていた刀が拳によって握り砕かれた。
咲夜は地面に足を着き、残った体の刀を引き抜いて千手に投げ捨てた。千手はそれを自らの持つ刀で意味も無く切り刻んだ。

「ゴキブリの力を見せてもらう」
「ゴキブリじゃないわ、ただのッ」

スーツに装着されたケースから、咲夜は武器である黒い刀身のナイフを有る限り全て抜き出し、自分を取り囲ませる様に放り投げた。
それは空中で静止し、刃は全て千手の方向に向いた。

「奇術『幻惑ミスディレクション』……貴方にも足掻く力は有るのかしら?」

一秒。
『自分の世界』から解き放たれた空間は一気に緊張の糸が解け、千手の眼前の黒のナイフは全てその体に刺さった。

「おっ、咲夜!」
「意外と使えるものね……このナイフ」

今咲夜が使った技『奇術「幻惑ミスディレクション」』は、本人の能力とスペルカードの力を利用して発動したモノではない。
今、本人が握っている『より強力な武器』であるナイフは、付属のホルスターに自動装填される仕組みなのだが、それとは別の機能が有る。操作法は使ってみれば解ると言う感じなのだが、それらのナイフが敵を疑似ホーミングしてくれる機能が有る。それを複雑に応用すれば、スペルカードの様な技が発動できる。(原作ではこんな物無いのでオリ設定です)

「……動かない」
「死んではいないだろう」

魔理沙は歩み寄ってショットガンを千手の顔に突きつけた。それでも、千手は言葉を発しない。

「まさか、本当に死んッ、」

その瞬間、ショットガンを持っていた右手が、肘から先を金の刀で切り落とされた。腕は空中高く放り上げられると、そのまま千手の無数の刀によって細切れにされた。シュレッダーに掛けられた様に。

「ぐっ……ぁああぁぁあッ!!」
「今のはダメージは入ったぞ……だが、殺される程に及ばぬ」
「このッ」

咲夜は更に、ホルスターから何十本ものナイフを抜き出しては千手に投げつけた。
幻幽「ジャック・ザ・ルドビレ」
幻世「ザ・ワールド」
メイド秘技「殺人ドール」
奇術「エターナルミーク」
それらの技に似た様な形でナイフを無限とも言えるように、投げる。

「ッ……はあっ…まだ………ッ」

そして、手に残った最後の一本のナイフが千手に刺さった。



ビュォォオオオオッッ!!

「フゥーハハハ!! どうした、妖夢!! もっと全力を出しても良いのだぞ!!」
「そっちこそ!!」

これは星人、お祖父様では無い。
そうと判っていて、刀を振るう。
楽しいのだ、何故か。

「ぬおぉおお!」

私の振るった刀が星人の肩を軽く翳めた。
やっぱりかとは思っていたが、それだけでは星人は動揺しない様だ。


「……」

そんな二人の様子を少しだけ遠くから観戦する様に見ている者がいた。
鈴仙は羅生門の壁のうち、空いている穴から外を見たら偶然にも妖夢と星人を発見した。もう既に五分ぐらい見ていた。

「剣で勝てる相手なら苦労はしないのに」

そう言ってショットガンを穴の隅に付置させ、スライドを一往復だけさせると妖忌に狙いを定めた。
鈴仙が今までに星人との闘いの経験は魔理沙程ではなく、ガンツから支給される武器の扱いは完全になれた訳でもない。だが、月面都市に住んでいた頃の経験が活かされたいるのか、今までに使ってきたYガン、今所持しているショットガンの扱いは略マスターしたと言って差し支えないだろう。

「チェックメイト……」

ショットガンのX状のユニットから青白い光が放たれ、感覚的に妖忌の姿の星人を捉えた。鈴仙はショットガンを下ろし、羅生門の壁に空いた穴から身を下ろして二人の様子を窺った。そして、左手でショットガンを、右手でYガンを手にした。


「あ、鈴仙さん」
「油断するなぁ! こわっぱg」

一瞬の隙が出来た私を切り捨てようと、星人が大刀を振りかざした。しかしその刀はそのままその手から零れ落ちた。そして、その星人の右腕が爆砕された。



鈴仙はショットガンのスライドをもう一度動かし、地面に横たわった星人に銃口を向けた。
その行動に、妖夢は一瞬だけ反応したが、銃を向けられている対象が自分の祖父ではなく星人と言うことを思い出して、ガンツソードに掛けた手を下ろした。

「剣で時間稼ぎされてる場合じゃないんですよ?」
「え」
「今私たちがいる空間は幻想郷に存在していません。ならば何処かと言うと、紫さんの『境界を操る程度の能力』の応用版みたいなものでしょう。相手が高度な技術を擁する地球外生命体の宇宙人なら、こんなものはお手の物です」

妖夢は納得してるのかしていないのか判らない表情になる。

「いわば、幻想郷という世界から孤立させられた空間ですかね。いや、適当に言っただけですが……宇宙人から私たちへの時間稼ぎと見ていいんじゃないですか?」
「……」
「取り敢えず、魔理沙さん達のアシストに向かいましょう。さっき、向こうの建物に入ってくのが見えたんで」

二人は走り出した。
走り出したのと同時に、鈴仙はショットガンのスライドを動かし、朱雀門の方向に向けて構えた。



「うおおおおおッ!」

千手の剣捌きをガンツソードで何とか受け止めた魔理沙だったが、最終的には圧倒され、元入った朱雀門へ弾き返された。
魔理沙は吹っ飛ばされている最中、後ろの気配を察して空中で略自由ではない状態で、状態を捻った。捻られた体、もと有った体の位置を誰かがすり抜ける様に通った。
鈴仙だ。
見えない雲に腰をかけている様な体勢で魔理沙の上を飛び越え、目にも留まらぬ早さでショットガンのスライドを動かし、動作の終わりと同時にショットガンの引金を引いた。
地面に着地して少しの距離を滑ると、ホルスターから手早くYガンとWガンを取り外し、千手に向けてロックオンした。
その瞬間に千手の肩部分とそれに近い部位が勢い良く爆砕。鈴仙は千手から飛び散って来る血液と体液に打たれながらもYガンなどの武器の照準を対象から外さずに、そのまま、今までの感覚と感に任せて引金を引いた。
咲夜はナイフを再び手に取り、千手を束縛する様に設置する。そのナイフが刺さり始めたのと同時に、Yガンらのワイヤーが千手を絡めとった。

「やったか!?」
「それを言うとやってないフラグになりますよ!」

鈴仙は更に引金に指を掛け、転送の態勢に入る。
他のメンバーも同じ様になり、万が一、千手観音がワイヤーから身柄を解放させて反撃して来た場合に備えた。

「……」

全員が息を呑む中、千手の頭から先が転送され始めた。
それと同時に、メンバーの握る銃のユニットがX状に開かれた。
数分も経てば、千手の姿は完全に消え去った。それを合図としたのか、メンバー全員は銃を下ろした。

「お疲れ様………………」



『それぢはちいてんをはじぬる』

『まりさ
 47てん
 TOTAL64てん
 あと36てんでおわり』

『れいせん
 85てん
 TOTAL144てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

答えは決まっている。
このガンツからのミッションで死んだ人を生き返らせる。そして、皆で一緒に解放され、何事も無かったかの様に仲良く暮らす。

「3番で、にとりさんを……河城にとりさんを生き返らせて下さい」

呼応。
鈴仙の所持点がどんどん引かれていき、最終的には44点のみとなった。
そこから数秒後、ガンツから無数の光線が照射され、空いたスペースに死んだにとりの体を形成していく。
復活の途中、にとりは自分の腕を握ったり開いたりなどしていた。

「……生き返ってもらいましたよ」
「え? 何で」
「戦力を良くし、皆の士気を上げる為です」
「私なんかで上がるものか?」



『あや
 20てん
 TOTAL84てん
 あと16てんでおわり』

『もみじ
 41てん
 TOTAL140てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

「文さん」
「?」

椛はガンツの表面に表示されているメニューを見やった後、決心した様に文に向き直った。それから、他のメンバーにも向き直り、丁寧に頭を下げた。
それが何を意味するのか、メンバーには大体解っていた。にとりは納得していないようだが、同じ様に理解している。

「私、これ以上はやっていける自信が有りません……ですので、2番を選ばせていただきます……」
「それが逃げるのかどうかは知らないが」

にとりが一歩前に出る。

「それがお前の『答え』なら良いんじゃない? 別に非難も批判も否定なんかもしないよ」
「……そうですか………。ガンツ、2番をお願いします」

椛が消える。
ガンツから、ガンツ部屋から、星人との闘いから解放される。
文はその姿を見ていたが、やがては顔を背け、部屋の奥へと消えていった。



『るなさ
 42てん
 TOTAL83てん
 あと17てんでおわり』

『めるらん
 21てん
 TOTAL50てん(作者が間違って前回のミッション時の点数のテキストを消してしまった為)
 あと50てんでおわり』

『りりか
 26てん
 TOTAL63てん(リリカと同じく)
 あと37てんでおわり』

『りん
 32てん
 TOTAL120てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

「……お前もか?」
「へ」

にとりは燐の心情を察しているのかどうかは分からないが、大体は解っているようだ。

「他の人なら、こいつらが復活させてくれる。だからお前は、素直に、逃げな」
「……」

燐も椛と同じ様に、2番を選択した。



『ようむ
 75てん
 TOTAL110てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

「妖夢は?」

にとりが横目で質問を投げかける。
その質問の内容は『闘う』か『逃げる』と言うことでは無いようで、それも妖夢は解っているようだ。

「どういう意味ですか」

敢えて解らない振りをするようだ。

「出れくらいやってるの? これ」
「あなたが死んでいた間」
「うん、すっごい分かり易いよ」

2番、ヤマメ。



『さくや
 46てん
 TOTA131てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

「やっぱり仲良しが一緒だと嬉しいのかしら」

自分の選択により復活させたキスメが、ヤマメに思いっきり抱きついているのを見ながら、咲夜は嬉しそうにした。
その顔を除き見る様なにとりは、下らないとでも言う様な顔した。



『ありす
 22てん
 TOTAL80てん
 あと20てんでおわり』

『うつほ
 28てん
 TOTAL40てん
 あと60点でおわり』

『こあくま
 15てん
 TOTAL31てん(リリカと同じく)
 あと69てんでおわり』

『いちりん
 17てん
 TOTAL39てん(リリカと同じく)
 あと61てんでおわり』

『うんざん
 21てん
 TOTAL46てん
 あと54てんでおわり』

『めいりん
 19てん
 TOTAL19てん
 あと81てんでおわり』

『すいか
 5てん
 TOTAL5てん
 あと95てんでおわり』

『ゆうぎ
 20てん
 TOTAL20てん
 あと80てんでおわり』

メンバー全員は床にへたり込んだ。
胡座をかいて会話を始める者や、そのままの態勢で他のメンバーを微妙な顔で観察する者、それぞれがいる。

その瞬間
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!

『!!』

唐突に、ガンツ部屋にあの乾いた大きなベルの音が短く鳴り響いた。
ミッションは今終わったばかり。今からミッションが再び始まろうなどとは考えられなかった。

『みなちんにおしらせ』

そして、ガンツの表面に新たな文字が表示された。

『次のミッションにチャンスを与えます
 ですので、現時点での点数を全て没収致します
 ご了承下ちい』

「はぁ?!」

反論の余地は無い。
そのメッセージが終了してからコンマ数秒、メンバーの顔写真と点数が表示されるが、その点数は一気に『0てん』の表示に変わった。
メンバーの点数がどんどん引かれていき、点数を所持しているメンバーの『てん』は全て0となった。今さっき復活したメンバーはその様子を見ているだけだったが、起きている事態に驚いていた。
にとり以外。

「何だこれッ、どういうことだよ!!」
「ガンツがさ。面白くしようと思ったんじゃない?」

にとりはこの状況で唯一、驚きを表に出さなかった。

「つまりさ、次回のミッションで一生懸命やればここにいるメンバーは晴れて『卒業』……ってことじゃん」
「……」
「そりゃ、解放されたくない人もいるだろうけど」




















































守矢神社。
鳥居の脇で落ち葉を払っている神奈子は縁側で寝ている諏訪子に目を少しだけやり、直ぐに溜まった落ち葉に目を戻した。
早苗が姿を消し、この守矢神社に戻ってこなくなってから数ヶ月。寂れたとは言わないが、大分寂しい感じとなってしまった。
目立っていようが目立っていなかろうが、やはり、大切な人が消えてしまえば悲しいものであった。

「こんにちは」

そこに、メイド服を着た一人の少女が訪れた。
十六夜咲夜は紙を一枚神奈子に手渡し、諏訪子の膝の上に一枚置いた。

「今夜、一応紅魔館でパーティーを開くんですが……いかがですか?」
「……いいんじゃないかなぁ」
「参加はご自由ですので、判断はお任せ致します」

そう言い残して、十六夜咲夜は一人と寝ている一人の目の前から姿を消した。



当日の夜。

以前、月へ向かった時に使ったホールを利用して、パーティー会場の準備を進めていた。
咲夜は指示し、忙しそうに作業を進めている妖精メイドのミスを訂正したり、はたまた難しい作業をこなしていた。
レミリアがいないと言うことは紅魔館の住人に取っては気落ちすることではある。だが、このパーティーに来た人に悟られては少しばかりまずいのである。レミリア本人がいないことが一部の人に知られるとこちら側にも不都合であった。

咲夜の作業はいつも通りだったが、一緒に暮らしている妖精メイド達には、その作業は少しだけ拙く見えた。
それは少し前からの事なので、何も言う者はいない。

「咲夜」
「何でしょうか、パチュリー様?」

そんな中、パチュリーはまたも体調を崩して寝込んでいた。
そのパチュリーを、咲夜は面倒を見ていたのだ。

「パーティーは、大丈夫だと思う?」

暫し、答えるのに間が空く。

「え、大丈夫だと思いますよ。私が参加者として楽しむ訳ではないのですが……この間の月に行った時ぐらいにはなるのではないのでしょうか」
「だと良いわね……私も一緒に楽しみたいわ」
「せめて、参加者達の楽しそうな声でも楽しんではいかがでしょうか」
「それもいいわね」



『そーれいっちにいさん!』

パーティー開催日当日、咲夜達ガンツメンバーは今日に限ってガンツに呼び出された。
咲夜本人と小悪魔、それに美鈴はこれからパーティーだと言うのに呼び出された事から落胆している。魔理沙は少しだけ残念にしているが「早めに終わらせればその分だけパーティーに参加出来る」と言って、気を取り直していた。

『てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい』

魔理沙は部屋を見回して、今残ってるメンバーを確認する。
自分はコンディションオーケー。咲夜は落ち着きが無いがまあ大丈夫。妖夢と鈴仙はいつも通りの冷静な表情。復活したにとりは武器を備えていて準備万端。文は寂しそうにしていて少し不安。小悪魔と美鈴は一応の経験者なだけ有って気合いが入っているから期待。騒霊の三姉妹も大丈夫だろう。アリスには頑張ってもらわないとな。空も気合いが入っているから頼もしい。一輪と雲山の二人も大丈夫。萃香と勇儀、ヤマメとキスメの四人も少しだけなら戦力になるだろう。
そして霊夢、言う事は無い。

『黒服星人
 特徴:一見ふつう
 好きなもの:黒いボール』

ガンツの左右と後ろからラックが飛び出し、そこからメンバーはそれぞれ好きな武器を手に取る。

『行って下ちい
 00:20:00』

この闘いで多くの犠牲がうまれる事となる。



「なあ、本当に大丈夫なのか?」
「問題ないです。魔理沙さんらからお話が聞けると言うのなら良いじゃないですか」
「どうかな……ん?」

慧音はパーティー会場の片隅に、謎の集団がいる事に気がついた。 
黒い服を着た集団、五名程だろうか。
髪にウェーブを掛けた男がリーダーに見え、中にはブラウスを着た少女の姿も有った。

「あれ、どうかしたんですか?」
「何でも無い……」

慧音はそれを参加者だと思って、今さっき見た集団を見なかった事にした。


「ここは、紅魔館じゃねえか」
「パーティーが有るのに……よりにもよってこんなところに?」

ガンツメンバーは全員このメンバーに呼ばれたクチだ。
参加したいのはやまやまであったし、ましてやガンツのミッションにより被害が出にくいだろうと思っていもいた。
だがこんなところで星人と戦闘を行うと考えると、心の中に仕舞っていた恐怖と不安が一気にこみ上げた来た。

「いいから早めに片付けてしまいましょう。二十分で終わるそうじゃ無いですか」
「そうね」

メンバーは廊下を駆け、取り敢えず皆の無事を祈ろうと思いながらホールへ向かった。


その頃、ホールでは黒服の集団が未だに居た。
明らかに違和感がある存在では有ったが、やはり、パーティーの参加者だろうと思って皆はスルーしていた。

だが、流せるのはそこまでだった。
黒服のリーダーが声を上げる。

「ゴキブリがいる」

そう呟くや、五人は『ゴキブリ』が居るであろう方向に向き直り、手を突き出した。
手からは黒い靄が発生し、小さな塊の様なものを形成させていった。

やがてその靄が塊となり形を成す。銃だ。

その銃はハンドガンにも似た小型マシンガンで、名前を『グロック18』と言う。
グロック17にフルオート機能を搭載したモデルで、オーストリア国家憲兵隊に属する対テロ部隊『GEK COBRA』によって開発された銃である。マーフレームが軽量である為に反動は大きく、集弾性が低いのが問題ともされている。

黒服達はその銃を会場に向け、放った。



その頃、ガンツ部屋ではガンツのタイマーがカウントされていた。
しかしそのタイマーは突然ストップし、指し示されたタイマーのカウントに異常が発生した。

『行って下ちい
 99:99:99』

しかし、タイムはカウントされる事無く、そのまま何ごとも無かったかの様になった。



「!?」

メンバー達はホールの前乗り口で足を止めた。

「何、今の」
「会場で何かが起きているんじゃ……」

霊夢はXガンとガンツソードを手に取り、ホールの扉を蹴開けた。他のメンバーもそれにつられる様にホールに入った。

「!」

メンバー達が先ず目にするもの。
それはパーティー参加者達の悲鳴と飛び散る血。それに加えて聞こえて来たのは先程聞こえて来た連続する銃声と悲鳴。
目に見えるのは逃げ惑う参加者達と、それを追って殺すかの様な黒服の集団。

「あいつらが敵か!」

咲夜と妖夢が走り出し、それぞれ黒いナイフと二本のソードを番える。
他のメンバーも武器を構え、前方に居る黒服の敵を目がけて走り出す。
ガンツメンバーに気付いたのか、黒服達は銃を撃つのを一旦止めて武器を投げ捨てると、持っていた手を斜め下に突き出して黒い靄を発生させた。やがて、それが刀となる。

アリスと文がソードで黒服のうちの一人、肆の黒服に襲いかかった。一対一で星人の相手をするよりも、複数人で闘った方が優勢を維持できる上に被害を少なくできるのだ。
肆が地面に捨てた銃を咄嗟に拾い上げ、両手にそれぞれ握った刀と銃で二人のソードを受け止めた。

「ぐっ!」
「…おぉおっぅぅぅおおおおおおッッ!!」

肆の刀と銃と接しているソードに力を込めるにつて、スーツのリング状の部分に青白い光が点り、アリスと文のスーツが膨らんでいく。スーツが膨らむにつれ、肆は二人にだんだんと押し込まれていく。

文が左手を外し、その左手で肆の顔面を殴打した。その頭は横に九十度曲がった。
その隙を見計らい、アリスは後ろに少し下がってソードを肆の頭の上に振り下ろした。しかしそれを肆は刀で受け止め、逆にそのままアリスを大きく吹っ飛ばした。

アリスを吹っ飛ばした事によって出来た隙に付け入り、文は蹴りを肆の腹に見舞った。一瞬蹌踉けたが、それ程の影響は無かったようだ。反撃をしようと銃を文に向けた。
同時に、文のXガンが肆の顔面向けて光を放った。
更に文は肆の顔面や腹に連続的に拳をお見舞いし、コンボの終了がてらにスーツの力を利用した強力な蹴りをぶち込んだ。そのコンボが終わると同時に、肆の顔面が銃の効果により爆砕された。


「小悪魔、美鈴! 貴方達は被害者達を手当てして!」
「「はい!」」

別のところでは、咲夜が小悪魔と美鈴の二人に命令をして、星人達の所為で被害を負った参加者達の手当をしていた。もちろん、手当をしている二人と手当をされている人たちに星人が攻撃を仕掛けてこない様に、咲夜は武器を構えている。今のところは問題なさそうだ。

「しっかし……」

にとりが咲夜の横に現れ、意味深な表情で話しかけて来た。

「星人の攻撃を直接受け、その上に星人が一般人に見えている……更にこの様子から、私たちの姿も一般人に見えている。どういう事だか解るよね?」
「不可視効果が無くなっているんでしょう?」
「ご名答」


無駄に乱射したショットガンは無意味なところに効果をもたらし、パーティー会場の壁やら飾りやらテーブルやらを爆砕していた。
空はロックオンをしているのかしていないのか。外れている事からするとロックオンはしていないのだろう。
一応、プリズムリバーの姉妹達と共闘しているのだが、今のところ未だに黒服の方が優勢のようだ。

今、空達の四人と闘っている星人は刀のみの陸である。

「メルラン!」
「おっけー」

ルナサがメルランと同時にソードを振るう。もちろん、簡単には避けられない様に高さを変えて横に振った。
しかし、それが見切られたのか、陸は刀と銃を捨てて、空いた両手で二本のソードを受け止めた。そのままソードを軸にして二人を一回転させて地面に叩き付けた。

「くッ」

リリカがソードで切り掛かる。
それを陸がまたもや手で受け止め、さっきの二人と同じ様に地面に叩き付けた。更に、陸は刀を拾い上げて地面に横たわった三人を、一気に串刺しにしようとする。

「うおぉォッ!」

空がその刀をショットガンで防ぎ、力任せに刀を弾いた。弾かれた刀は回転しながら空中に弧を描き、テーブルに置かれているケーキに刺さった。
ショットガンを陸の顔面に向けようとするが、それを拳銃で止められる。
二人の力が交わる中、陸が空いた手でショットガンの銃身を掴んで退かす。退かすと、その手に握られた拳銃を空の顔面に押し付けた。
陸が引金を引く。
それと同時に空が後方に上体を思いっきり反らす。その空の目の前を十数発の弾丸が高速で走った。

「うらぁ!!」

そのまま空は後ろに体を捻り、地面に両手をついてサマーソルトキックをかました。振り抜いた足は陸の手の銃を弾き飛ばす。
陸は空を殺そうと足を踏み出したが、その足は膝から先が無くなっていた。
ルナサとリリカがソードで切り取っていたのだ。
地面に崩れ落ちた陸は手を突き出して靄を発生させ、刀を形成しようとするが、その腕をメルランによって切り落とされた。そのまま、残る三人が加勢し、ショットガンやらXガンやらを連射された為に、陸はそのまま数秒後に爆砕された。



「……何が、起きてるの…?」

パチュリーは図書館から出た後、色んなところを歩き回ってこの騒ぎの原因を探していた。風邪などの状態で歩くのは本人に取って大きな負担であった。
とある廊下に差し掛かった時、廊下の向こうから金属同士がぶつかる音などが聞こえて来たので、パチュリーは分かれ道の様になっていた廊下の壁に身を潜めた。

「があァ!」

顔を少しだけのぞかせていると、一人分の怒号が廊下に響き渡った。
その声の主は妖夢であった。
二本の黒い刀を交互に高速で振り、その妖夢と闘っている黒い服を着た相手を押している状況であった。パチュリーから見ても、その状況はどう見ても妖夢が優勢であった。妖夢がソードを振るごとに黒服の相手は押されていく。
やがてはパチュリーの近くまで来た。そんな頃、妖夢は見切ったのか、黒服を押し飛ばして十メートル程後ろの床に叩き付けた。

「あ……!」
「パチュリー、さん?!」

妖夢がそこでパチュリーに気付いた。妖夢はパチュリーに駆け寄り、別の部屋に退避するように促した。

指令に従って別の部屋に逃げ込み、この廊下内の危険が去るのを待避する。
パチュリーは今しがた見た妖夢の姿を脳裏に焼き付けた。

ドゴォッ!!
黒服(貳)が壁にたたき付けられ、その首に妖夢の持つ刀を突きつけられた。

「このまま首をへし折られるのと刀で八つ裂きにされる……どちらかを選んで下さい……」

しかし貳は、妖夢の片手に当てていた両手を下ろし、地面に向けて腕を垂らした。
そこから靄を発生させ、貳の顔にしか目を向けていなかった妖夢の隙を見計らい、刀を交差させる様に妖夢の首に当てた。

「!」

瞬間、妖夢は貳を放し、後ろに下がった。

「……」

その二人を遠巻きに見つめながら、パチュリーは魔術書を開いて呪文を唱え始めた。

ボワァァ…

やがて、呪文を唱え始めると廊下を仄かな光が包み始めた。
その光が全体に行き渡ると、妖夢と対峙している貳の足下に結界の様な模様が描かれ始めた。その模様、もとい魔法陣が描かれ終わると、貳を閃光で包み込んだ。

「ッ!? パチュリーさん!?」
「封印呪文よ……! 今のうちに………!」

妖夢は頷き、貳にとどめを刺す為に二本のソードを貳に突きつけた。
刺す瞬間に、魔法陣が消え、二人を隔てていたものが無くなった。それと同時に二本の刀が貳の体を貫いた。

ソードを引き抜くと同時に、貳は口から黒い液体を吐き出し、そのまま地面に崩れ落ちた。

「よ……、」
「それじゃ、私にはまだ仕事が残っているんで」



「これじゃあ終わっても参加できないわね」

アリスはぼそっとそんな事を呟いた。
近くに居た魔理沙と鈴仙は同意する様に頭を縦に小さく振った。

「鈴仙はその銃でもう転送したのか……早いな」

今までにメンバーで殺された黒服星人は三体、貳と肆と陸だ。残すは三体。
今さっき、鈴仙が転送した伍を合わせれば四体。残すは二体なのだ。



また別の廊下。
霊夢は一対一で黒服星人の相手をしていた。
黒服である壹はロン毛のウェーブが掛かった男で、背は少し高めである。

「ろっと!」

壹の振るった刀を軽々と避け、逆に足払いを仕掛けながら霊夢はXガンを突きつけた。
床に横になっている壹は、手を床に着け、足を振り上げて霊夢の手に握られているXガンを蹴り弾いた。
しかし霊夢は怯まず、スーツからガンツソードを取り出すと、戦闘中のフィールドぎりぎりまで刃を伸ばして壹向けて振り抜いた。
壹は身を屈ませ、それを避ける。
しかしそこに、滑り込ませながら霊夢が突っ込んで来た。そのまま霊夢は握り拳を壹の顔面に叩き込み、軽く仰け反らせた。

「ッ、うらあああぁぁああアアアアッッ!」

霊夢は壹の首根っこを掴み、廊下の窓を突き破る様にし、Xガンを壹に乱射した。
乱射し終わると、窓から壹を投げ捨てた。

外に放り出された壹からは光が連続している。どうやら、空中に投げ出されながらも手に持つ銃を無闇矢鱈に連射しているようだ。
しかし、その光は途中で消えてなくなり、代わりに液体をまき散らしながら閃光を放っていた。

それを少しだけ見やると、霊夢はホールに戻る為に走り出した。



ガィン!!

刀と黒のソードが混じり合うと同時に、今までに聞いた事の無い金属音が鳴った。
咲夜は残った黒服星人を相手に奮闘していた。

壹、貳、肆、伍、陸を倒して、残る黒服の星人はブラウスを着た少女である参だけだった。
しかし参は他の黒服達に比べて遥かに強く、咲夜が優勢に持ち込むどころか、互角にならず、逆に押されていた。

「くっそ!」

文が加勢する。
すると、参は明らかに押されている感じになる。
しかしそれでも参は実力を発揮し、二人を相手にしながらも「押されている」状況から、再び「押している」状況に持ち直した。

「……邪魔だな」

そんな状況を遠巻きに見ていてるにとりは、パーティー会場をひときわ眺められる位置から、ショットガンで参に狙いをつけていた。
効果が失われていないメンバーに効果は無いのだが、どうも障害があると撃たないようだ。
ショットガンのスライドを手前に引き、エネルギーを更に収縮させる。

「……」

感覚に任せてショットガンの引金を引く。

「……いった?」

瞬間、壹と咲夜と文の足下が勢い良く爆砕し、粉塵をまき散らした。
三人の体は粉塵にまみれ、肉眼では確認できない状態になった。

「ちっ……」

にとりはもう一度ショットガンを構え、スライドを動かすと、粉塵が晴れるまでその時を待った。
スコープから煙の中を覗く。

「うぁッ!!」

その瞬間、にとりの片足に激痛が走った。
左足に数発の銃弾が撃ち込まれていたのだ。しかし、銃を扱っていたのは参意外の黒服のはず。

「あ…ぐぅゥゥウ!!」

やがて煙が晴れると、その中から姿を現したのは右手に拳銃を握る黒服参の姿だった。咲夜達はそれより前にその場を離れていた為に、参からの危害は無かったようだ。

「復讐だ」
「!?……ちっ!!」

にとりはやっとの思いで立ち上がり、ショットガンを参方向に乱射した。
攻撃的な乱射と言うよりは、威嚇的な乱射と言った方が適切かも知れない。にとりの頭の中に有るのは『取り敢えずの危険回避』である。
またも死ぬわけにはいかないのだ。

「ちっくしょ!!」

スコープを覗き、参の方向を確認する。

「死ねッ!」

画面に見えた参の姿を確認すると、勘に任せて引金を二発程引いた。
気付けば、下では文と美鈴が参に向けてXガンの引金を何回も引いている。

「そこまで……」

参が爆砕され、血液をまき散らしたのを確認したにとりは、地面にへたり込んで一息ついた。



『それぢはちいてんをはぢぬる』

「懐かしいね」

にとりは恐怖に怯えた様な笑顔でそう呟いた。咲夜は前に解放されて、また戻って来た身であったが、それ程懐かしいとは思わなかった。

『まりさ
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』

『れいむ
 14てん
 TOTAL14てん
 あと86てんでおわり』

『れいせん
 13てん
 TOTAL13てん
 あと87てんでおわり』

『あや
 13てん
 TOTAL13てん
 あと83てんでおわり』

『るなさ
 0てん
 TOTAL83てん
 あと17てんでおわり』

『めるらん
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』

『りりか
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』

『ようむ
 13てん
 TOTAL13てん
 あと87てんでおわり』

『さくや
 0てん
 TOTA31てん
 あと69てんでおわり』

『ありす
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』

『うつほ
 13てん
 TOTAL13てん
 あと87てんでおわり』

『こあくま
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』

『いちりん
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』

『うんざん
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』

『めいりん
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』

『すいか
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』

『ゆうぎ
 0てん
 TOTAL0てん
 あと100てんでおわり』





















































『それぢはちいてんをはぢぬる』

『90てん
 TOTAL115てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

『85てん
 TOTAL113てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

『65てん
 TOTAL99てん
 100点めにゅ〜から選んで下ちい』

「これか……さっきのところは見た事無かったわね」
「関係ないでしょ?」
「あ!」

『緊急ミッション』

「なに?!」

『今からこの方をヤッつけに行って下ちい』





















































「疲れたな……」
「早く帰りたいですね」

『あーたーらしーいーあーさがきた』

「!?」

メンバー達が地面に座り込んで休んでいる最中、ガンツから突然、ラジオ体操の歌が流れた。

『そーれいっちにいさん!』

「まさか、今からミッション?」
「たった今終わったばかりなのに……」

愕然とする。
今までに、こんな事は無かった。ミッションが終わればメンバーは全員直ぐに返してもらえたと言うのに。

『緊急ミッション
 今からこの方をヤッつけに行って下ちい』

「緊急……ミッション?」

そのメッセージが消えると同時に、いつもの様に星人の顔とその説明が表示された。

『パチュリ〜・ノーレッジ
 特徴:すこしよわい 弱々しい
 好きなもの:紅茶 仲間のみんな まりち』

「は、はぁああ?」

それから始まる、最悪の闘いだった。
どうも、あっという間に第七話です。
それ程激動の流れでもなかったと思います。期待は無しで。
それでは、次回からカタストロフィの流れに入ると思います。
次回は『パチュリー編、吸血鬼星人編、???編、カタストロフィの始まり』だと思います。

今回書いている途中、入力ミスでいろいろと大変だったので、その辺は気にしないで下さい。
ただし、誤字等の指摘は遠慮なくどうぞ。

次回、幻想の大阪チーム登場。
ヨーグルト
作品情報
作品集:
27
投稿日時:
2011/07/26 04:36:45
更新日時:
2011/07/26 21:35:08
分類
次回からカタストロフィです。
1. NutsIn先任曹長 ■2011/07/26 20:48:28
食後のデザートとして、マカロンと共に味わいました。

そろそろ外部の者が真相に気付いてきましたね。
紫や藍が逃げ出し、霊夢が殺られる程の星人の登場ときましたか。

生き返らせるメンバーは戦力重視?
生き返らせられない者達がいるのは何故?

遂にガンツメンバーが衆目に晒されたのに、何故彼女が『緊急ミッション』のターゲット?
で、紅魔館のパーティーで先頭に巻き込まれて亡くなったのは誰?

ガンツメンバー以外で『緊急ミッション』を受けたのは『大阪メンバー』?

今回はガンツ先生の辛口採点感想が無かったのが寂しかったです。
いよいよ終焉ですか。
楽しみにさせていただきます。
2. ヨーグルト ■2011/07/26 22:34:02
シフトのおかげである意味順調です。

>NutsIn先任曹長様
>マカロン
そんなに良いものと一緒に読んではいけません。

>外部~
真相に近づきすぎると大変な事になるので、作者の権限でぎりぎり近づけさせません。
たぶん、私の気まぐれです。

>生き返らせ~
あれ、考えてない……。

>晒された~
はた見は妖怪退治?パチュリーが何かしたからだと思います。
生存者については次回、被害者は思案中です。

>緊急~
原作に合わせているのでなんとも。

>採点~
私からすれば、疲れたとかです。他にもあるんですが。
ガンツからすれば、点を強制的に奪ったからせめてコメントはやめるか。みたいな。
一割以下の期待で充分でございます。
3. 名無し ■2011/07/27 01:21:59
ガンツを最初から全部読みたくなりました
4. 名無し ■2011/08/02 13:02:42
次回大阪チームが出ると言うことは、Zガンや岡のスーツなども出るんですかね。楽しみにしてます。
5. ヨーグルト ■2011/08/06 12:40:10
>3様
それはそれで光栄です。
ですが、原作の方が遥かに面白いのでそちらもご堪能ください。

>4様
東方においての大阪チームと聞いたら予想は出来てると思うので。
Zガンや強化スーツも出ますが、大阪は破壊しません。ただ、なんとなく。
名前 メール
パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード