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『ぎゃ〜て〜とかマジワロス』 作者: 和愛変態
「オイ、知っているか?」
「何をだよ?」
「このゲーム、コールオブギャーテー」
「知らねーよ」
「いいからやってみろって、面白いぞ・・・」
「はいはいわかったよ」
幻想郷では空前のビデオゲームブーム!!
近年幻想郷に流れ着いたハードを限界まで活用したコールオブギャーテーわーるどあとうぉーは今や幻想郷全土を巻き込んだ流行となっている。幻想郷には無かった新しいゲームジャンルファーストパーソンシューティング(EPS)は幻想郷の若者だけでなく、老人、妖怪、魔法使いなど幅広い層に支持を受けている。
「今までに無いリアルな感覚、FPS、コールオブギャーテー最高!!」(人間の里K・K氏)
「ボケ防止のためにやってたら式の式より上手くなってしまいましたわ」(マヨヒガY・Y氏)
コールオブギャーテーは実際にあった外の世界の60年以上前の戦争を元に作られており、主人公視点から織り成す壮大な物語は長編ドラマさながら。ただのゲームでは味わえない戦争の悲しさや切なさを味わうことができるのはコールオブギャーテーだけではないだろうか。
このコールオブギャーテーの魅力はゲーム性、物語ではなくキャラクターだ。襲ってくる敵はすべて命蓮寺の庭掃除をしている幽谷響子氏を模しており、人を銃で撃つという罪悪感を紛らわせてくれる。ゲーム中の幽谷響子は撃たれた姿がリアルに作りこまれており嫌悪感を抱く人もいるかもしれないが、もう少しプレイしてみてはどうだろうか。様々な幽谷響子の絶命姿に次第にトリガーを引く、ボタンを押す指も軽くなってくるだろう。
「このコールオブギャーテーを製作するきっかけですか?それは幻想郷に新しく住むことになった幽谷響子氏が幻想郷に馴染めるようになるためですよ。同じ獣耳を持つ我々は仲良くすべきですからね」
コメントしたのはコールオブギャーテー製作総指揮 八雲藍氏。
コールオブギャーテーの行く末は目が離せない。
文々。新聞
?「ミス猫(キャット)コールオブギャーテーの普及率は?」
?「ミス九尾(ナインテール)97,2パーセントです」
?「でも流石ですね、ミス九尾(ナインテール)」
?「何がだ?ミス白狼(ホワイトウルフ)」
?「このような手で新規獣耳キャラを"消す"とは…」
?「これも必要なことよ……。我等が幻想郷で生き残るためにはな……」
ゲームは害悪か?
昨日、命蓮寺に猟銃を持った男が侵入し幽谷響子氏に発砲するという事件が起きた。幽谷響子氏は命に別状は無かったが永遠亭で療養に入っている。犯人の男は「コールオブギャーテーのように響子ちゃんを撃ちたかった」と述べており。今後、コールオブギャーテーの是非が問われるだろう。
「私だって響子ちゃんを撃ってみたいさ」(人間の里 K・K氏)
「やっぱり火炎放射器で燃やしたいな、響子ちゃん」(竹林 M・F氏)
「やっぱり近接戦闘だろjk。ナイフでさっくりいきたいわ」(紅魔館 S・I氏)
文々。新聞
?「ようやく来たか……。」
?「そろそろ藍しゃ…じゃなくてミス九尾(ナインテール)と私の時代が来るんですね!!」
?「私達だろミス猫(キャット)」
?「黙れよ、ミス四つ耳(フォーイヤー)」
?「誰が地底でまで普及させたと思ってんだミス猫(キャット)!!」
?「まぁ落ち着きたまえミス猫(キャット)、ミス四つ耳(フォーイヤー)」
?「ミス鶏肉(チキン)お前は何もしてないだろうに」
?「止めないか、私たちが争っていても意味が無い……、いずれ時は来る」
「射命丸文です!今、命蓮寺にいます。見てください!!この人、人、人!!!!皆が思い思いの武器を手にして命蓮寺に集まっています!!!ちょっとインタビューして見ましょう!!!」
「僕は響子ちゃんをこの火炎放射器で焼き払いたいんだ!!もだえ苦しむ様が見たいんだ!!!!」
「私は響子ちゃんをMG42で跡形も無く消し去りたいわ!!きっと爽快だわ!!!!」
「ワシは響子ちゃんをナイフ一撃で仕留めたいさ…」
「てめーベテランもクリアしねーで響子ちゃん殺るってふざけてんのかーッ!!!」
「響子ちゃんを殺りたければそれでいいだろー!!」
「死ね!!響子ちゃん死ね!!殺せ!!!」
「「「「ワイワイガヤガヤ」」」」
「あやややや、みんな凄いですねー。中には幻想郷の妖怪達や神様の姿もありますね!!!」
「妹紅!!火炎放射器のどこがいいんだ!!!」
「黙れ慧音!!お前こそ手榴弾の何がいいんだ!?」
「諏訪子様、私M1garandもってきちゃいました!!」
「ハハハ、早苗も頑張って響子ちゃんを仕留めろよ」
「thompsonなのかー」
「あたいったら最強ね!!!」
「これは凄いですねー!!実は私も持ってきちゃいました!!!百式!!!」
「おっとココで聖白蓮氏がでてきました!!!」
「あなた達は狂っています!!!響子があなた達に何をしましたか!?あなた達はゲームに狂わされたのです!!気付いてください!!!」
「「「「響子ちゃんをだせー!!!」」」」
「聞いてください!!あなた達は狂っています!!!」
やっぱり狂っているわ……、皆どうして……?
「聖!逃げましょう!!準備はできています!!」
「ありがとうナズーリン……」
「響子を差出す準備はできています…」
「な……」
響子が、屋根から落とされた。着地点にハイエナの如く群がる人々、神々、妖怪。まるで地獄だ。弾丸が響子を貫き、ナイフが首裂き、炎が飲み込んだ。後は死を待つのみの響子は神に捧ぐ舞踏のようにのた打ち回る。ああ、神すらも響子の敵であるというのに。
赤子が生まれたかのように響子は、本人は泣き叫んでいたが、周りは笑顔だった。これまでにないくらいの喜び、感動全てが混ざったような笑顔だった。人間はここまで笑えるのか、妖怪はここまで笑えるのか、神はここまで笑えるのか。ああ、狂っている。まさしく狂喜だ。
「……何故、ですか……?」
ナズーリンが笑う。心のそこから、私には見たことも無い笑顔だ。
「私は獣耳ですからね」
理解した。理解してしまった。奴らは新規獣耳に自らのユーザーを盗まれるのを危惧して……。
「わかったみたいだね聖白蓮……でもね、奴は邪魔だったんだよ……」
響子は、人型の炎はゆっくりと倒れて行く。左足に力が入らなくなり、身体が斜めになり、ゆっくりと地面と水平になって行く。
「獣耳はもう十分だったんだ」
鈍い音と共に地面とキスをした。綺麗な緑の髪はもう焼けてしまっている。
「さぁ、準備はできているし、私は逃げるとしようか……」
私は倒れている人型の炎に駆け寄る
前に人型の前に何かが転がった
黒く、小さく、この距離からだと球体にしか見えない
何かが轟音と煙と共に人型の炎を飲み込んで
何も残さなかった
「響子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
私の叫び声は人々の笑い声にかき消された。
彼等は狂っている、鬼畜だ。響子をこの地上から消してしまった。死体も残さず。
彼らは笑っている。
最後の一番大きい花火が上がったかのように、感嘆と笑いが混ざっている。
「許さない……絶対に許さない!!」
私は決心した。ナズーリンを、くだらない理由で響子を追い詰めた奴らを殺す。例えそれが仏教の教えに反しても、私は。
「殺すッ!!」
立ち上がり、響子の散った場所に歩く。途中烏天狗がインタビューなどとぬかしていたので殴り飛ばす。
ここが、響子の散った場所……。
砂を握り締め巾着につめる。
まるで甲子園の砂を持って帰るかの如く。
?「作戦は何もかもが成功ですミス九尾(ナインテール)
?「ふふ、あなたがいなかったらこの作戦は成功しなかったんですよミス著作権ってもう切れたっけ?(ディズニー)」
?「ただ、これからどうしますか?」
?「何がだ?ミス著作権ってもう切れたっけ?(ディズニー)?」
?「新たなる敵、聖白蓮ですよ……」
?「ッフ……もう手はうってあるさ」
次回怒涛の急展開、「転生、キュアヒジリ!!」
お楽しみに!!!
続かない。
響子ちゃんまじかわかわ。
ナチMIYAKOは皆もプレイしたよね?
和愛変態
作品情報
作品集:
28
投稿日時:
2011/08/02 05:45:42
更新日時:
2011/08/02 14:45:42
分類
響子
勢いだけで書いた。
やったことも無い新キャラを?
まあ、面白いから、いいや……。