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『薬が効かない奥の手は』 作者: ぐう
「ふんっ! うーんっ!」
ここは幻想郷のどこかの公衆トイレ。必死に気張る声は女子トイレから聞こえてくる。
しかし聞こえてくるのは声だけで、排泄音もなければそれ以上のものもない。
「んーっ! ふうんんーっ! っはぁ、はぁ、はぁ・・・」
ジャアアアァァァァァ・・・
声の主はしばらく気張りを続けていたが、結局排泄音はおろかおならのひとつさえも出ずに終わった。
その諦めからか、水を流してトイレを後にした。
「はぁ・・・浣腸も全然ダメね・・・」
トイレから出てきたのは、白く美しい6つの羽を持つ天使、サリエルだった。
がっかりしている彼女の手には、潰れて中身が空の浣腸が握られていた。
その強さから大衆から恐れ敬われている彼女もまた、便秘に悩む乙女の一人だった。
しかも彼女の場合はこれまでの少女たちより厄介なことに、並大抵の薬にはすぐに耐性ができて効き目が出にくくなるのだ。
先ほどの浣腸の使用で出なかったのも、それによるものである。
「最近は市販の薬でもダメになるなんて、困ったわ・・・」
サリエルはため息をつきながら、少しぽっこりしているお腹をさすった。
この中に宿便が溜まっているのはわかっているが、健康的な生活でも下剤や浣腸などの薬でも出ない、困ったものである。
「このまま出るまで我慢なんて冗談でも・・・そうだわ!」
サリエルの便秘は今に始まったことではないし、正直毎度のことである。
だがいくら毎度のこととはいえ、辛いものは辛い。天使だからこの辛さに耐えられるということはないのだ。
そこであることを思い出したサリエルは、羽を広げてどこかへと飛び立った。
「ホラ、こっちさ」
見渡す限り竹、竹、竹。数十メートルまでそびえ立つ竹が何百、いや何千、あるいはそれ以上あるだろうか。
そんな竹ばかりの迷いの竹林を、サリエルは妹紅に案内された。行き先はもちろんひとつしかない。
「今日はさっきも悪魔のような羽の子を案内したけど、何かあったのかねぇ。あんたも天使だから病なんてどうってこともないかと思ってたけど」
「まぁちょっと、私にも色々・・・。それに悪魔のような羽の子ってまさか・・・」
「ま、何があるのかは聞かないよ、あんたにしかわからない辛さってのもあるだろうから。さぁ着いたよ」
妹紅に竹林を案内され、到着したのは永遠亭。外部の者からすれば外の世界でいう総合病院と同じくらい欠かせない場所だった。
悪魔の羽の子のことが気になるが、今は自分も便秘という病に悩む患者。細かいことの前に自分のことを優先することに。
「ではこの先の廊下を曲がったところにある待合室でお待ちください」
「わかったわ」
フロントで手配を済ませた後、イナバに指示された部屋へと向かうサリエル。
廊下から見える和風の庭園を見ていると、自分が何の目的で永遠亭に来たのか忘れてしまいそうになるところだった。
「こののどかな眺め、いいわねぇ」
天使のサリエルとミスマッチな和風の庭園。だが彼女はこの風景が意外と気に入るようで、それはそれでいいことだろう。
しばし庭園を眺めながら、サリエルは待合室へと向かった。
「・・・誰もいないわね。まぁ今の時期流行り病になるようなものはないだろうし、誰もいない中を待つのも静かでいいわね」
待合室には誰もおらず、繋ぐ診察室で誰かが診察を受けているのか、永琳の声が微かに聞こえてくるだけだった。
今の時期搬送されてくるほどのことといったら、熱中症がほとんどになるだろう。
「っあ! 痛い痛い痛い!」
「力を抜いて、ゆっくり入れますから」
隣の診察室からはいたいけな少女の声が聞こえてきて、その声からして痛みを伴う治療でも行っていると思われる。
「誰か知らないけど痛そうね。でも入れるってどういうことかしら?」
まるで解説のように少女の診察を予想するサリエル。診察の待ち時間にこうして暇を持て余す人は少なからずいることだろう。
「入れます」というのが少々引っかかるのだが。
「うっ! く・・うう・・・」
「そうそう、そのまま少し我慢してね」
しばらくすると少女は痛みを堪えて治療に臨むようで、苦しみに耐える声からそれが伺えた。
何の治療かは知らないし自分には関係しないことだろうが、サリエルは密かに少女を心の中で応援した。
「せ、先生・・・私もうダメ・・・」
「ええ、よく頑張ったわ。待合室の隣にトイレがあるから、そこまで頑張って」
どうやら少女は診察兼治療が終わったようで、もうダメという辺り死ぬほど治療に耐えたと思われる。
そしてドアが開き、少女が診察室から出てきたのだが・・・
「エッ、エリス!?」
診察室から出てきたのは、サリエルと関わりのある悪魔少女のエリスだった。
はぁはぁと荒い息を吐いており、全身をガクガクさせながら一歩ずつ出てくる。
「そうか、さっき言ってた悪魔のような羽の子ってエリスのことだったのね」
「ト、トイレぇ・・・」
そう、永遠亭に案内される最中に妹紅が言ってた先客とは、エリスのことだったのだ。様子からして、サリエル同様便秘も治療に来ていたのだろう。
しかしエリスはサリエルの声に耳を傾けず、お腹をさすりながら診察室の向かいのトイレ目指して歩を進めた。
ぐごごごっ、ごろごろごろろ!
「痛い・・・漏れそう・・・」
エリスのお腹からは激しく腹音が鳴り響き、サリエルの声に反応しなかったのはトイレを目指すのに必死で聞こえないのだろう。
それを察し、サリエルはこれ以上声をかけないことにした。
プスッ、プスススス・・・
「あぁぁ・・・まだ、だめ・・・」
腹痛と便意に苦しみながらも、エリスは何とかトイレの入り口のドアを開けた。
彼女のお尻からおならの音が聞こえるが、個室まではあと少しのはず。トイレに入ってゆくエリスをサリエルが黙って見守っていたその時・・・
「サリエルさーん、どうぞー!」
診察室から名を呼ぶ声が聞こえ、サリエルは我にかえった。エリスが無事に行けるかが気になるが、今トイレに入ったことだし大丈夫だろう。
サリエルはトイレのほうを一目見ると、診察室へと入っていった。
その直後、エリスの入ったトイレのドアも閉まったのだが・・・
ブジュウッ! ブzツブブブウウウッ!
「んあっ! だめ・・・出ちゃああああああああ!」
トイレそのものに入ったのはいいが、肝心の個室まで足が進まず、エリスはついに力尽きてしまった。
内股でガクガクと震える足を、茶色く変色した浣腸液が次々と流れ落ちてゆく。
限界のエリスにはスカートをたくし上げることすらできず、赤いスカートもみるみる汚水に汚されてゆく。
ブビュビュブブブっ、ビチビチビチュチュ、ビュビビビビィィ!
「やだ・・・お腹の中のうんちがまだ出・・・ううっ!」
もはやどれが浣腸液でどれが便なのかわからない、茶色のドロドロの液体がエリスの足を伝ってただひたすら流れ落ちる。
絶えず漏れる茶色の液体によって、赤いスカートもエリスの足も茶色に包まれるのみだったが、恐らく下着は茶色一色になっていることだろう。
ビュブブビチチ、ブビビビ・・・
「こんな・・・私お漏らししちゃうなんて・・・」
エリスは泣けるのなら泣きたかった。トイレは彼女の便によって茶色になり、その臭いは嫌でも隣の待合室まで広がることだろうから・・・
「失礼します・・・」
エリスが致しはじめたのと同じ頃、サリエルは永琳に呼ばれて診察室へと入った。
しかし彼女の場合は羽があるため、横歩きでなければこういったところに入るのは不便だろう。
「どうぞ、お掛けになって」
永琳は結わえた銀髪を振りながら、サリエルのほうを向いた。
「天使の患者だなんてここを開業して初めてのことよ。というのはさておき、今日は一体どうされたのかしら?」
「あまり大きな声では言えないけれど・・・」
いざ言うとなるとエリスと同じこととはいえやはり恥ずかしい。
サリエルは顔を赤くしながら、自らのことを話した。下剤や浣腸の効き目がないことも含めて。
そして永琳も聴診器やら何やらを使いながら、サリエルの身体を診察した。
「先ほどのエリスという子よりひどいわねあなたの便秘は。天使という種族の影響上もあるけど、これだと特製のあの下剤も効果ないわ」
「そんな・・・薬が効かない時点でもしやとは思ってたけど・・・」
サリエルの予想通り、彼女の身体は並大抵の薬を受けつけないようだった。
ましてやあの超即効性のやつすら効かないと言われたからには、お手上げも同然だろう。
「かなり厳しい方法だけど、もしあなたが望むのならひとつだけ方法があるわ」
「本当? 今私は藁をも縋る思いなの、それでお願い」
どんな方法でも構わない。サリエルは便秘から開放されたい一身で永琳に頼み込んだ。
「わかったわ。じゃあこちらに」
「結構奥のほうに固いのが見えるわ」
「くああ・・・痛い・・・そこ・・・んっ!」
まるでオムツを替えるような格好にされ、サリエルは恥ずかしさと痛みに屈した。
それにより見える便秘の原因である硬便を、永琳はゴム手袋を装着した手で少しずつ取り除いてゆく。
レバーのような形の便が、少しずつサリエルのお尻の外に転がり落ちる。
ごろろろ・・・ぐぎゅぎゅるる・・・
「うくっ! お腹が・・・っ!」
「でもお腹に力を入れても、まだ痛いと思うわ。この硬いうんちのせいで新しいうんちが出ないのだから」
「ああ・・・た、確かに・・・」
試しにサリエルはそっとお腹に力を込めるが、永琳の言うとおり便が進まないのか、軽い陣痛が返ってくるだけだった。
しかし今ので肛門の奥の硬便が少し動いたように思え、永琳はそれを見逃さなかった。
「あっ、今ので少し出そうな感じになったわ。ちょっと痛いかもしれないけど我慢して」
「あがっ!? がっ! かはあっ!」
突然永琳は動きはじめた硬便を取り除くため、サリエルの肛門の奥まで指を突っ込んだ。
今まで以上の激痛がサリエルの身体中を走り、6つの羽までもがピクピクと動いているくらいだ。
「あぐあああっ! おしりっ、お尻壊れる痛い痛い痛い!」
「もう少し我慢して! あと少し・・・」
肛門の中を刺激されて便をほじくり出されている今のサリエルは、とても孤高なる天使には見えない。
だが今の彼女は、これ以上ない痛みと苦しみの中で必死に戦っており、その戦いもあと少しで終わりそうだった。
スポンッ!
「うあっ!」
「取れたわ!」
1オクターブは高いサリエルの声と同時に最後の固形便が抜き取られ、これでようやく便秘の元凶とおさらばできたようだ。
「もう大丈夫よサリエルさん、これであなたのお尻に詰まってたうんちは取れたわ」
「ありがとう・・・あいつつつ・・・」
何とかひととおりの処置は終わったようなのだが、摘便のためにお尻の中を探られたため、サリエルはちょっと動くだけで痛みが走った。
「とりあえずあなたにも効果がある特殊な便秘薬を施しておくから、それを用法通り服薬すれば直に便秘も落ち着くはずよ」
「そう、それはよかっ・・・あううううっ!」
永琳からの薬の説明の最中、突然サリエルはお尻を押さえて激しく悶えだした。
「どっ、どうしたの?」
「痛い痛い痛い! さっきのでお腹の中のうんちが一気に下りてきて・・・やばい出るっ!」
どうやら摘便で生じた便意は尋常ではないようで、開ききってしまったサリエルの肛門はストッパーの役割を果たせなくなってしまった。
便は瞬く間に肛門まで進み、やがて下着越しにサリエルの手に触れ・・・
ムリュッ、ミチミチムリムリムリュリュ・・・
「あうあぁぁ・・・お尻痛い、もう我慢が・・・」
摘便によりサリエルの肛門は痛みに敏感で、便が肛門を通る痛みに耐えられず、あっけなく失禁を許す形になった。
永琳からは見えないのだが、診察室中に広がる臭いからして相当のものが出てることだろう。
ブッブ、ブリッブリブイッビィィ・・・
「あああ・・・この私がうんちを・・・ああぁぁぁ・・・」
サリエルはへたりと座り込み、それによって見える彼女の下着は既に茶色の膨らみを帯びていた。
そして下劣な音とともに、軟らかめの便が茶色の染みを生みはじめた。
ビチュビビ・・ブビビビピチピチピチ・・・
「・・・・・・」
診察室での失禁、便が肛門を通る痛み、そして終いの放尿でサリエルは言葉も出なくなってしまった。
そんな彼女に掛ける言葉も見つからないまま、永琳は無言で立ち尽くしていた。
その後我にかえったサリエルは漏らしながらもトイレに向かうが、そこで目撃したのは便にまみれたまま泣いているエリスの姿だった。
今回は旧作よりエリスとサリエルです。彼女たちの性格や口調はさっぱりですのでご了承をw
こうして彼女たちの話を書く度に、旧作キャラの情報収集の難しさが身に染み渡ります。
便秘薬により、その後サリエルの便秘は少しずつ緩和されていきました。そしてエリスはその後便秘がトラウマになり、二度と便秘しないよう規則正しい生活を心がけるようになったようです。
ぐう
- 作品情報
- 作品集:
- 28
- 投稿日時:
- 2011/08/12 16:02:17
- 更新日時:
- 2011/08/13 01:02:17
- 分類
- エリス
- サリエル
- 浣腸
- スカトロ
- お漏らし
この二人は上司と部下の関係?
魔界のお偉いさんは、便秘になる位にやたら神経を使う仕事をしているのかな?
便想郷に限った事かもしれませんけれど。
エリス嬢は、お約束通り、白磁の玉座に座る事はありませんでしたか。
普通、浣腸や即効性の下剤はスタンバってから服用するものなのですけれどね。
で、サリエル様は医師の手で固形便を穿りだすという最終手段、と。
開腹手術をやるよりはましですけれどね。
そして、わざわざ服を着終えてから暴発する、と。
安心と実績の着衣お漏らしって、良いものです。
旧作には最早人型とは言い難いボスキャラもいるそうですが、この調子で彼ら、彼女らもスカの餌食にするつもりですか?
その、まあ……、頑張って下さい……。
個人的にはサリエル様にいっぱい出させるのが楽しかったです。
一部断念せざるを得ないキャラがいるので、それ以外のキャラを頑張らなければ。