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『うんこを操る程度の能力を持った少年』 作者: ベンstool
「お母さーん!あけてー!!」
ピンポンピンポンピンポンとそんなに鳴らす必要が無いだろうと傍から忠告したくなる勢いで少年は呼び鈴を鳴らし続けた。
「おみやげーウサギのうんこー」
ドアが開いた後に少年の口から出た第一声は、非常に汚らしい物だった
少年の手に握られた袋は母親らしき女性からひったくられた。
「また・・・?」そう言う女性の顔には焦燥感すら漂っていた
「ウサギのうんこは好きじゃないの?」
「うんこは全部駄目!」
うんこに対する興味、低学年の男子児童に往々に見られる現象である。
しかしこのこの場合は少し事情が違っていた、うんこを連呼するのではなく、うんこそのものを収集する事に並々ならぬ情熱を燃やしていた。
最近では学校の図書室から、うんこに関する図鑑を借りて帰ってきた。
本来そういった学習用の教本は、うんこは決して汚いだけの物ではなく、学校でうんこをする事は恥ずかしくないとか、うんこの常態で健康状態がわかるとか。
とにかく、年端も行かぬ子供達のうんこに対する妙な意識を改善しようとする節があるものが多い。
幸いな事・・・かどうかは分からないが、この少年は学校でうんこをする事に抵抗はまったく無かった。
しかし、もしかしたら抵抗があったほうがよかったかもしれない、少年の母親は最近そう思っている。
「この図鑑ほかの図鑑とちがってしゃしんがない!うんこのしゃしんがない!!」
少年のこの一言に母は眩暈を覚えた。冷蔵庫にもたれ掛かっていなかったらそのまま倒れていたかもしれない。
とにかく、この少年のうんこに対する情熱は常軌を逸していた。
そして、その常軌を逸した情熱を更に燃やすイベントがこの先待ち構えていた。
学校主催の親子キャンプである。
この親子キャンプ、申し訳程度に校庭にテント張って〜と言う物ではなかった。
本当に山に行ってキャンプをするのであった。その説明会、その時に少年はある一言に目を爛々と輝かせた。
「自然がたくさんありますからね、動物のうんこが落ちていたりします」
その一言にパァッと明るくなる少年の顔と、反比例して沈痛な面持ちになる母親の顔。
説明役の先生はすぐにしまったと言う顔を浮かべ、事情を知る知人や友人に後で慰められてしまった。
いっそ欠席しようか。そうとも考えたが、向かっている方向がかなりおかしな方向ではあるが、あんなに楽しみに待つ息子を見ると・・・その手段は取れなかった。
今少年はリビングに置かれたパソコンで必死にうんこに関する情報を調べている。
「ねぇお母さーん」
「なぁに・・・」
「こえだめが見たい、あとこえだめをひりょうにした野菜が食べたい」
例に漏れず、少年の口から出た言葉はやはりうんこに関する事柄だった。
「キャンプにこえだめってあるかなー」
「さぁ・・・」
家にいる時は大体うんこに関する事柄を質問してくる。
「こえだめってやわらかいのかな・・・かたいのかな・・・」
少年の探究心は尽きない。
キャンプの前日も、少年はうんこを調べ続けていた。
父が問い手に長くこもりだすと。「流さないで!見せて!!」と叫んだり。
「人間のうんこと動物のうんこをみくらべる!」そう言ってデジタルカメラをトイレに持っていった際は、流石に両親が総力を上げて阻止した。
自身のうんこをフレームに収める事が出来ない代わりに、脳裏に焼き付けにいくつもりなのか、その後30分ほどトイレにこもっていた。
そしてキャンプ当日、少年は母親から「みんなの居る所ではうんこはやめてね!」と強く、強く念を押されていた。
母には一つ危惧していた事が合った。
キャンプの晩御飯である、野外キャンプでの晩御飯の定番、黄金メニューと言えば。
やはりカレーライスである、ちなみに少年の家でカレーライスはまず出てこない、連想してしまうから。
もし、もしもカレーライスを食している時に少年の口から「うんこ」が飛び出せば。
考えるだけでも恐ろしかった。
「そう言えば、ぼく魚のうんこって見たことない」
目的地に向かうバスの中でもうんこは止まらなかった、隣の席の人物が食べようとしたスティックタイプのチョコを、そっと箱の中に戻した。
「うんこ、うんこ、魚のうんこ、鳥のうんこ〜」
バスを降りたち、少しばかり歩く、無論その瞬間も少年が止まる訳はない。
アスファルトの地面がなくなった辺りで、少年はじっと下を見ながら歩いている、きっとうんこを探しているのだろう。
少し開けた場所に出た所で引率役の先生から色々と注意説明が成されるが。
少年の耳には入ってこない、あるのはまだ見ぬうんこへの情熱と、爆発状態の知的好奇心だけだった。
「これ、うんこかな・・・」
少年は野ざらしの机にちらばる黒い塊を手に取る。
「お願い・・・うんこはやめて・・・・・・」
「植物?うんこ?石?」
母は乾いた声で少年に自制を促す、涙はとうの昔に枯れ果てている。
種々の注意説明、施設の人の挨拶、その他諸々長い話が終わり。ついに待ち望んだ自由時間がやってきた。
自由時間始まりの合図と共に脱兎の如くかける子供たち。その中にもちろん少年の姿もあった。
事情を知らなければなんと麗しい光景か・・・このとき母は涙腺にこみ上げるものを感じた。
無論、こみ上げた理由は綺麗でもなんでもない、ろくでもない理由だが。
何かに熱中している時、人は周りが見えなくなる場合がある、この少年も例に漏れることはなかった。
少年はふとあることに気づいた。
今時分が居る場所は、自分以外の人間がたくさんいて、走り回ったり寝転がったりとにかく動きが激しくそして絶える事がない。
野生の動物は、人間になれていないからあまり人の居る所には出てこない。
どこかで聞きかじった野生動物に関する知識が少年の脳裏に浮かぶ。
浮かぶと同時に、少年は茂みの方へと。そしてその茂みから更に奥へ奥へと突き進んでいく。
まだ見ぬうんこを求め、人間以外のうんこを求め。
少年の思考に帰るときのことは無かった。
後ろを振り返らず、自分が進んだ道も確認せず、前へ前へ、突き進んでいった。
そして―
「うわ!」
まだ年端も行かぬ少年が、整備もされていないでこぼことして、草木も生い茂る自然の大地になれているはずも無く、不意にある出っ張りに足を取られこけてしまった。
「痛ってぇ・・・」
しかし意外な事に少年は泣かなかった。学者肌とでも言おうか、この程度で少年の熱意は冷めなかった。
そして自分が何に足をとられたのかを確認する余裕すらあった。
「?」
少年は奇妙な物を見つける。
それは綺麗で、透明な丸い球体だった。
こんな場所に何故?とても自然物とは思えなかった、どう考えてもこれは人工物。
少年は思わずその球体を手に取った「冷たい・・・これ氷?」
その球体は氷だった・・・こんな野ざらしの場所に解けて形をなくしていない氷、不自然極まりない。
「中になんかある・・・」
不自然な事はそれだけではなかった、その氷で出来た球体は何かを氷付けにしてあったのだった。
「・・・カエル?」
少年が足を取られた物は、氷付けのカエルであった。
タイトルの通り私がこれから投稿していくお話はかなり汚い物となります。
批判は甘んじて受け入れます、ですが思いついてしまったのです、思いついてしまった以上書きたくなったのです
終着点は決めていますが、その終着点にたどり着けるのはいつかはわかりません。
最後に一言、申し訳ありません、これを投稿出来そうなのはここしか思いつかなかったんです
ベンstool
作品情報
作品集:
28
投稿日時:
2011/08/13 14:17:15
更新日時:
2011/08/13 23:17:15
分類
スカトロ
オリジナル主人公
そうか、うんこうんこと声高に叫ぶ純真な少年は、幻想入りしたのですね。
……妖精の排泄物って、どういうものなのだろうか?
この少年が妖怪達のうんこにならず、うんこで名を馳せるまでに成長することを祈るばかりです。
続編待ってます
みんな幸せ!!自分も幸せ!!
彼の活躍を待っています!!