引退した伸介にささぐ

サラは自室へ戻り、辛ラーメンの袋を取り出し、鍋に水を張って火にかけた。
魔方陣を書くのだって体力がいる。それに魔力も。
麺のエネルギーと唐辛子の魔力増強効果が同時に期待できる辛ラーメンを、サラは気に入っていた。

「だいたい、２ｃｈで悪く言われてるけど味だっておいしいじゃない。ちゃんと牛肉やしいたけで出しを取った
味がするわよ？」

そういいつつ、冷蔵庫から長ネギともやしを出してもやしは洗い、ネギは刻んだ。

「もしもしルーミアちゃん？こないだのハイキング、楽しかったわねー。東方のゲーム本編って
大抵夜だから気がめいっちゃう。　　ねーっ！そうよねえー。　お日様が気持ちよかったわぁ。」


鍋がボコボコ言って来たので麺とスープ、もやしを入れて煮込んだ。辛ラーメンはしっかりめに
５分ほど煮たほうがウマイのだ。


「ねぎとキムチをのせて・・っと。はーいできた。いただきまぁーす。」


テレビを見ると、色黒でだるまのような見た目の小男が持ちネタを披露していた。
「ベレー帽をかぶったやせた男が怖いッ！（笑）せーーーのっ！　シンロウッ！（笑）」



「なんなのこれー？　ズルズル　　テレビもたいがいオワコンねー　　ズルル」

麺に密度のある感じが昔のラーメンっぽくて実にイイのだ。量も多い。
可憐な乙女なのに以外に大食な東方キャラにとってこれは好都合。
でも麺を全部食べてもサラには足りない。毒を食らえば皿まで。
冷や飯をレンチンして汁にぶちこみ、味付け海苔も投入して食いましたとさ。おしまい。