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『糞雨「下痢ラ台風」 参号』 作者: ぐう
幻想郷全土に巻き起こっている大型の台風は、あちこちに被害をもたらしながら進んでいった。
多少の家屋の被害などもあったが、一部の少女たちに起こった被害のほうがある意味よほど深刻なのかもしれない。
月、地底などあまりに地上に遠い場所はともかく、それ以外の場所は早めの復興に追われることだろう。
「ねぇ夢月」
「なに、姉さん?」
ここは夢幻世界と外世界(このシリーズでは幻想郷)の間に位置する境界。
境界といえど草木が芽吹いたり川が流れていたりと、現実世界や幻想郷と何ら変わりないのどかな世界だ。
だが二つの世界の間にある境界だけあって、片方の世界で起きた影響をこの境界にまで及ぼすことがたまにある。
それが何を意味するかというと、早い話この境界も幻想郷の影響で台風が巻き起こっていたのだ。
「これって本当に台風? 何か嫌に強いような気がするけど」
「幻想郷の影響が及んでるから仕方ないわ。それより姉さん・・・」
ここは夢幻館、そして彼女たちはこの館の主である悪魔姉妹の幻月と夢月。
かつて一時、かの風見幽香に奪われたことがあったが、今は彼女たちのものとして戻ってきている。
その夢幻館は今、幻想郷からの台風によって激しく揺らされていた。
「この館も相当ガタがきてるのかしら、やたら音を立てて揺れてるわ」
「だから姉さんってば・・・」
「ん、呼んだ?」
悪魔である以上、寿命も人間とは桁外れに長い。しかし長い築年数を重ねてきた我が家までは、そうはいかないのだろうか。
夢幻館の心配をする幻月の服を、夢月は引っ張った。その夢月の格好はというと・・・
「いつまでこんな格好してればいいの? さすがにそろそろ寒くなってきたんだから、衣替えぐらいさせてよ」
「ダメダメ。だって夢月のメイドコスかわいいもん、もうその格好があなたの普段着でいいわ」
「もーっ、姉さんだけそんな長袖着てズルイー! 私だって寒いんだからー!」
夢月は幻月の趣味によって半ばこのような格好をされており、趣味でもなければ本当のメイドでもない。
それに対して幻月は長袖の服にロングスカートと、普段着とはいえいかにも季節に合わせた格好をしている。
そりゃあ夢月が怒るのも無理はなかった。
ふくれ顔をする夢月がふと顔を向けると、絨毯(じゅうたん)の一部に水の濡れが広がっているのが見えた。
「ちょっと姉さん、これ見てよ」
「あら、絨毯が濡れてるじゃない。もしかして夢月、やっちゃったの?」
「違うわよ!」
わざとなのか本気なのか、軽い茶番を繰り広げる二人。
よく聞くと絨毯からはぽすっ、ぽすっと音が聞こえ、上を見ると雨漏りによる雨水が絨毯に落ちてきていた。
「姉さんの言うとおり、この館も結構長いこと建ってるし、雨漏りのひとつやふたつぐらい仕方ないかしら」
「また今度修理しなきゃいけないわね。誰かバケツ持ってきてー」
こんな荒れた天気の中で修理などは危険を伴う。そう判断した幻月は、従者である悪魔たちに一時しのぎのため、バケツの用意を言いつけた。
今日はこれで何とかなるはず。修理は台風が過ぎた後でやればいいだけのことだ。
「そのうちこの館も、一度改築する必要があるわ。今のままだとこんな箇所が増えてもおかしくないし」
「そうね、もし夢月のおもらしと間違えられたら大変だものね」
「ほんとほんと・・・って、どさくさに紛れて何言ってんのよ姉さん!」
「いやーん、夢月ちゃんこわーい」
台風より、幻月のボケで怒った夢月によって夢幻館が崩壊しないかが心配である。
それから日が傾き、二組計三人(+@)の少女たちがいろんな意味で台風の被害を受けた。
夢幻館は今のところ、リビングの雨漏りだけで済んだようだが・・・
「ん・・・」
草木も眠る真夜中、眠りについていた夢月は、雨風の音に目が覚めた。
幻想郷こそ暴風域から開放されたのだが、夢幻世界〜境界まではまだ暴風域の真っ只中だった。
「うう寒い・・・姉さんがあんなこと言うからトイレ行きたくなったじゃない」
目覚めと同時に、下腹に走る尿意。実際は単なる寒さによるものだが、先ほどの事が事であり、冗談で姉に八つ当たりした。
激しくガタガタと揺れる館も音を耳に、夢月は部屋を後にした。
主が悪魔であるが故に、夢幻館もまさに悪魔の城。灯りはほとんどなく、暗い中を進んでいかなければならない。
更にまだメイド服のままであり、秋の冷え込みもあってより一層寒い。うかつに致してしまう前に、夢月はトイレへと向かった。
ガッ!
「うわっ!?」
廊下を歩いていると、突然夢月は足元に何かが当たってよろめいた。
たまたま灯りの届く範囲外であり予測ができず、バランスを崩してしまい・・・
ドタッ
「きゃっ! あ・・・いたたぁ・・・」
前から倒れてしまった。
「んもう、一体何がこんなところに・・・」
幸い決壊こそしなかったが、何が足に当たってつまずいたのかはわからない。
起き上がった夢月がつまずいたそれを灯りにさらすと、それは何も入ってない花瓶だった。
「んもう誰よ、こんなところに花瓶放置したのは・・・。何も入ってなかったからよかったけど・・・ん?」
ふと窓際に目をやると、ぼんやりとした灯りが下突き当たりの廊下に浮かんでいた。
光り輝く弾幕なら夢月はもちろん、姉の幻月も得意としている。しかし、それとは違う人魂のような灯りだ。
「誰かしら、姉さんかな」
トイレは灯りのある突き当たりの方向の先にあり、どのみち行くことになる。
夢月はトイレを兼ねて、灯りの後を追いかけていった。
「あれ、やっぱり姉さんだ」
突き当たりを曲がった夢月は、灯りの主が後ろ姿からして幻月であることをつきとめた。
もしかしたら幻月も、トイレに行く最中なのだろうか。
「ねーえさんっ、灯りまでつけて小心者なんだから」
悪魔たるもの暗闇は平気なはず。尋常じゃない強さと裏腹に、意外と暗闇嫌いな一面を持っているのか。
姉の意外な一面に、夢月は気安く肩をポンと叩いた。
今ので幻月はビクンと大げさにし、そのまま硬直してしまった。
「あ、もしかしてびっくりした? ・・・ん?」
その時足元からポタポタと音が聞こえ、夢月がふと足元を見ると・・・
ポタポタポタポタショワワァァァ・・・
「やだっ! 姉さんおしっこしてる!」
「ああ・・・あ・・・」
幻月の足元には水滴が垂れ落ちており、やがて一斉に流れて水溜りへと変貌させた。
よく見ると硬直していた幻月の身体はブルブル震えており、水溜りは湯気とアンモニア臭を同時に発生させた。
夢月の言うとおり、幻月はおしっこを漏らしてしまっていた。
ブブッ、ブビッビチチチ・・・ビビビュビュビュ・・・
「この音まさか・・・うわ・・・」
「やあぁぁ・・・うんちも出ちゃ・・」
おしっこが垂れる音に混じり、悪臭をともなう強い臭いが幻月のスカートの中から立ち込めた。
夢月がそっとスカートをたくし上げると、幻月の下着は茶色の汚水に汚されはじめていた。
やがて幻月の太ももを、溢れた下痢便が垂れだした。
ブビュビュビュ、ブブブ・・・ブポンッ!
「んううっ!」
下痢便がだらだらと垂れ流れ、一際大きな音とともに下着がモコッと膨らみを見せた。
まさか幻月がここまで切羽詰っているとも、ましてや大小合わして漏らしてしまうなど、夢月はまったく思ってもいなかった。
「まさか姉さんがこんなにしちゃうなんて・・・」
「・・・で、私のお漏らし鑑賞は終わったかしら、夢月ちゃん?」
「ひいっ!?」
予想外とはいえ、幻月の決壊を招いてしまったのは他ならぬ夢月。となると後がこの上なく恐ろしい。
その時、幻月がにやりとした顔で夢月のほうを振り向いた。
「うふふ、お話は私のお部屋でたっぷりとね・・・」
「ひ・・・ひいい・・・」
笑顔ではあるがその裏の顔がとても怖い。ほぼ同等の存在とはいえ、夢月は恐怖に震えるしかなかった。
ごぽっごろごろごろごろ・・・
「どうかしら夢月、私が作った浣腸のお味は?」
「くああああ・・・お腹が、お腹が・・・」
「お腹が痛いでしょ? 特製の浣腸だもの」
その後弁解もろくに許されぬまま、夢月は幻月の部屋へと連行された。
四つんばいの姿勢で全身を震えさせる夢月と、メイド服に包まれていない部分の肌身を優しく撫でる幻月。そして彼女たちの傍らには、空になったビーカーとシリンダーが置かれていた。
「あんなもうダメな状況で肩を叩いたりするから、漏らしちゃったじゃない」
「ご・・・ごめんなさい・・・あああ」
「ダメよ、お腹の中の全部出すまで許さないから」
夢月のお腹は幻月の用意した浣腸液によって妊婦のように膨らみ、常に便意の合図である音を鳴らし続けた。
例の如くグリセリンとぬるま湯を混ぜたのだが、そのぬるま湯の一部はリビングの雨漏りしたバケツの水であることを夢月は知らなかった。
「ひぎいっ! はああっくあああああ! お腹とお尻痛いいいいい!」
「どうかしら、とことんお腹を痛くさせられるのは? うんちがしたくてたまらないでしょ」
幻月は左手で夢月のお腹を撫で、右手は指をお尻の中に突っ込んで激しくかき回した。
お尻の中は浣腸液で満たされており、指が動くたびに左手に触れるお腹が音を立てて振動を起こす。
そして大腸から押されてきた便が、幻月の指に触れた。
「うんちがもう出てきそうね、このままさっきの私みたいに全部漏らしてもらうわよ。そうしたら許してあげるわ」
ヌポッ!
「んぎっ! ふあっ、ああああああ!」
自分の意思と無関係に引き起こされた急激な便意に、夢月は成す術がまったくない。まるで自分のお腹の中で台風が起こっているかのようだ。
勢いよく幻月の指が肛門から引き抜かれるのと同時に・・・
ブジュウウウウウウ! ブスッ、ブビブビビビビ!
「ふあああん! あっ、ううううう・・・」
噴水のように勢いよく飛び出す浣腸液。腸液と溶かされた便によって完全な茶色となっており、ざっと3メートルは飛んでベチャリと音を立てて床に落ちた。
アーチを描くように浣腸液の噴射がやがて落ち着き・・・
ブビビビュビュ・・・ミチミチミチミチ・・・
「素晴らしいわ夢月・・・何だか私も興奮してきたわ」
「ああ・・・私姉さんの前でうんちして・・・」
高く向けられたお尻は丸みをもったいい形をしており、それを包む下着に茶色の塊がミチミチと音を立てて顔を出した。
グリセリン浣腸、そして幻月のとどめがよほど効いたのか、便はどんどん下着を膨らませて止まろうとはしない。
ブリブリブリュリュ、ブブッブリリリ・・・
「はうう・・・もう出ないよぉ・・・」
「夢月、なかなかよかったわ。これに懲りて許してあげるけど、片付けはあなたがするのよ」
固形の便が野球ボール並みに下着を膨らまし、足におしっこを伝わせることにより、1分以上に及ぶ夢月の脱糞はようやく終わった。
まさかその姿に興奮した幻月が、せっかく穿き変えた下着にまた下痢便を漏らしたことなど露知らず・・・
その後夢月が後始末をさせられ、それらが全て終わった頃には、幻想郷から来た台風は去っていった後だった。
台風の話第三弾、今回は旧作プレイヤーのトラウマの夢幻姉妹です。
いろいろと情報を集めてみると、発狂やらボム無効とやらやたら最強(最凶)的な話を聞きます。くわばらくわばら・・・
最後に幻月がまたやらかしたのは、発狂みたいなものと思ってくださいw
今回で台風に関する話は終わりですが、夢幻姉妹は今回を機に綿月姉妹同様の戯れをするかもしれません。
さすがにダブるのでその先はカットしますw
ぐう
作品情報
作品集:
29
投稿日時:
2011/10/08 08:13:46
更新日時:
2011/10/08 17:13:46
分類
幻月
夢月
スカトロ
お漏らし
タイトルがひどすぎるんじゃあ^〜
『寒い』は最早やらかすフラグとなっていますね。便想郷の人達は、どれだけお腹が弱いのやら……。
片づけが大変なら、この館、取り壊して立て直したほうがいいですよ。
浣腸の味は昨日、病院で味わってきたばかりですよ……。アレはマジで、辛い。
タイトルはある方のつぶやきから拝借したんじゃあ^〜
>NutsIn先任曹長さん
羽こそ天使なのですが、内面はまさしく悪魔そのもの・・・見た目に騙されないように。
寒さや冷気でやらかすのだけなら、もう初期の大ちゃんやめーりん辺りからのお約束なのでw
>イェニチェリさん
空を飛ぶ妖精や妖怪たちが空中で致すのを想像してしまいましたw