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『天人と焼き芋とお○○と』 作者: ぐう
「あー退屈だわ・・・」
幻想郷のはるか空高く、ここは天界。
自分の部屋のベッドの上で、天子はそうつぶやいた。
かといって何かする訳でもなく、当然退屈が紛れるはずもなかった。
「あら、何かしらこの匂い?」
部屋にいても仕方がない。天子がひとまず廊下に出てみると、どこからか甘く香ばしい香りが漂ってきた。
今は食欲の秋ともいうし、何かおいしいものがあるのなら是非とも口にしたい。天子の頭の中はもうおいしいもののことしかなかった。
「こっちからするわね」
匂いの発生源は台所で、地上に出かけた衣玖が帰って何かを作っているのだろうか。
「ハフハフ・・・あぁ、おいしい・・・」
「衣玖、何食べてるの?」
「これは総領娘様、地上で買出しに出たついでに、売ってた焼き芋を買ってきました」
台所では衣玖が焼きたての焼き芋を口にしており、甘い香りの発生源はどうやらこれのようだ。
テーブルの上には袋が置かれており、天子はもしやと思い袋を覗き込んだ。
しかし袋の中は残り香だけが充満しており、焼き芋はおろか他に何も入っていなかった。
「ちょっと! どうして私の分まで買ってきてくれなかったのよ!?」
「出かける時にお声をかけましたが、『別にお土産はいいわ』と総領娘様が・・・」
「うっ・・・た、確かにそうは言ったけど・・・」
地上に行くのだから、どうせ大したものはない。
そうたかをくくったのが仇となり、折角の焼き芋がおあずけとなってしまった。
だが自業自得とはいえ、折角の秋の味覚がおあずけで終わるのは辛抱ならなかった。
「衣玖、その焼き芋はどこで売ってたの?」
「人間の里で秋を司る神様が売っておられました。大繁盛で行列ができるくらいです」
行列ができるとならば待つのは必至だろうが、この機を逃す訳にはいかない。
「私ちょっと地上に行ってくるわ!」
「あ、お金はちゃんとお持ちになられたほうが・・・」
「わかってるわよそんなことぐらい!」
天子はすぐさま部屋に戻って財布を持つと、一気に地上へと舞い降りた。
「へぇ、なかなかいい紅葉じゃない」
地上へ降りる途中、天子は上空から地上を彩る紅葉を眺めた。
赤や黄色の鮮やかな山や森、そして同じ色合いでも濃かったり薄かったり・・・まさしく童謡の「もみじ」そのものの絶景が広がっていた。
これも外の世界同様に四季折々の幻想郷ならではである。
「そうだ、焼き芋のことを忘れるところだったわ。確か人間の里だったわよね」
そう、本来の目的はあくまで焼き芋。天子は一気に地上まで降下した。
「いーしやーきいもー、おいもー♪」
「はい、毎度ありがとうございます」
里の真ん中では例の如く、秋姉妹が焼き芋の販売に精を出しており、人間以外の種族も含めて長蛇の列ができていた。
1本だけ買う人もいれば、5本も買い上げる人もいた。去年の一部の少女たちのようなことにならなければよいのだが・・・
天子は列の最後尾に並び、ひとつ前にいる妖精に声をかけた。
「ねぇ、ここの焼き芋がすごくおいしいって本当なの?」
「私も今日始めて買うからわからないけど、私の友達はすごく絶品で便秘も治ったって言ってたわ。あぁ・・・早く私も食べたいなぁ・・・」
気がつくとその妖精は無意識のうちによだれを垂らしていた。
前から衣玖が食べてたのと同じ匂いがやってきて、これが更なる客寄せとなるだろう。
先頭が買い上げては行列が動き、買い上げては行列が動き・・・
在庫がちょっと不安だったが、前の妖精も買い上げていよいよ天子の番となった。
「2本もらえる?」
「まいどあり! 200円になりまーす!」
芋を車から取り出す静葉と、威勢のいい穣子。秋の神様二人による頑張りで、売れ行きは今年も上々のようだ。
天子は200円を手渡し、念願の焼き芋が入っている紙袋を受け取った。
「んーっ、熱いけどホクホクしておいしー!」
早速人通りがあまりない場所に移動し、ベンチに腰かけて半分に割った焼き芋を口にした。
熱くて油断すると口の中を火傷しそうだが、ホクホクの食感に密かな甘みは秋の味覚の代表といっても過言ではなかった。
「ホントにおいしくて、シ☆ア☆ワ☆セ」
焼き芋を食べてる天子の顔は満面の笑みに包まれており、甘いものに弱い女の子の顔だった。
すると遠くから夕日が差し掛かり、もうじき日が暮れる合図として一際まぶしく輝いた。
「ふぅ、おいしかったしそろそろ帰るかな。遅くなるとまた衣玖に怒られちゃうから」
焼き芋を2本たいらげ、天子は天界に帰ろうとベンチから立ち上がった。
と、その時・・・
プウ〜
「や、やだ・・・!」
立ち上がった途端に肛門の隙間からおならが音とともに辺りに響いた。
誰もいないのが幸いだが、それでもどちらかといえば臭い。早めに立ち去らなければ『まさかこんなかわいい子が・・・』と思われかねない。
天子は手で臭いを払いながら、空へと飛び上がっていった。
プウッ、プッ、プウウウウ〜
「やだもう・・・おならばっかり出ちゃう・・・」
天界目指して飛び上がっている間も、天子の肛門からは次々とおならが空気中に放たれた。
別にお腹が痛い訳ではないのだが、さっきからお尻のほうがムズムズしてならない。
空を飛ぶ妖怪や妖精がいることを考えると、もたもたしていては臭いでバレてしまう。天子は更に速度を上げて上昇していった。
プスッ、プスススス・・・
「はぁ・・・やっと止まったわ。焼き芋食べたらおなら出やすくなるって言うけど、ちょっと出すぎよ・・・」
天界に到着し、同時に天子が出し続けていたおならはようやく止まった。
身が出ることはさすがになかったが、おならを出し続けていたのだからそれと同じくらい恥ずかしいだろう。
「いい匂い・・・そろそろ晩ご飯ができる頃かしら」
家の中からは衣玖の作る料理のいい匂いが伝わり、さっき焼き芋を食べたばかりにも関わらず食欲が湧いてくる。
ちょうど空も星が見えはじめた頃。天子は家に入っていった。
「ただいま、衣玖」
「おかえりなさいませ、もうじきお食事ができますから」
台所に顔を覗かせると、予想通り衣玖が晩ご飯の仕度を進めていた。
匂いからして秋の旬の食材だろうか。想像するだけでよだれが出そうになる。
天子はスキップで手を洗いに行った。
「いただきまーす」
衣玖と二人でテーブルを囲んでの夕食。焼き芋もだが、彼女の作る料理は竜宮の使いの中でもトップクラスのおいしさだ。
早速口にする天子に、衣玖は問いかけた。
「総領娘様、焼き芋はお買い上げになりましたか?」
「うん、衣玖の言うとおり行列ができてたけど、なかなかおいしかったわ」
「そうですか。何でも秘伝の肥料を使っての芋だそうですから、味も食感も抜群との噂ですよ」
「へー、秘伝の肥料ねぇ」
二人はまさか思いもしないだろう。その肥料の正体が幻想郷の少女たちの(ry
「焼き芋もだけど、やっぱり衣玖の作るご飯が一番だわ」
「ありがたき幸せ」
「そんな堅苦しくしなくていいのよ、本当のこt・・・っ!!」
衣玖の絶品の料理を褒めている途端、突然腹部に走る痛みに天子は言葉に詰まった。
お腹が小さくごろごろと鳴っており、同時に微かに震えを起こす。
「総領娘様?」
「え? あ、ごめんごめん、ちょっと噛みかけたから・・・あははははは」
作り笑いでごまかす天子だが、お腹は痛みを抜きにしても小さく鳴り続けている。
『便秘も治った』・・・あの時見ず知らずの妖精が言ってた一言が天子の脳裏を過ぎった。
(まさかよね、まさか・・・)
しかし今は食事中だし、衣玖の絶品料理をまだ満喫しきっていない。
天子は席を立たず、そのまま食事を続けた。
「ご、ごちそうさま・・・」
腹鳴りを押して食べ続けていた天子だが、次第に強まる腹の圧迫感に限界を感じはじめた。
とりあえず食べおわったのはいいが・・・
(やばい・・・またおなら出そう・・・)
便意とまではいかないが、お尻を何かがつつく感じがしてならない。さっきの焼き芋の効果が続いて体内のガスを肛門に送り込んでいた。
このままでは直に出かねないし、女の子兼天人たるもの公衆の前面でおならなどできない。
「おそまつさまでした。後片付けは私が致しますので」
「お・・・お願いね・・・」
衣玖が天子の食器を洗おうと持ち出したのを見計らい、天子はお腹を押さえながら席を立った。
しかしここで気を緩めたら一気にガスが音とともに放出されてしまう。最後の最後まで気を抜いてはならない。
ガッ
「あっ!」
しかしおならを出さないことに神経を集中させるがあまり、台所から廊下へのわずかな段差に気がつかず、天子はつまずいてしまった。
気がついたときには身体が地面に向けて落下しており・・・
「あいたたた・・・」
何とか手を出して四つんばいになったことにより盛大な転倒を免れたが、それでも手や膝からお腹にくる振動は意外と大きい。
そしてそれが仇となり・・・
ブッ! ブブッブブブウゥゥ〜
「やっ! 衣玖・・・聞かないでっ!」
振動によって括約筋が緩み、盛大な音を立てておならが次から次へと肛門から放たれてゆく。
衣玖の視点からはスカートがめくれて下着が見えるため、スカートが壁にならず台所中に臭いが充満しそうだ。
ブスッブブウ・・・ブリュブリュッ!
「んはあっ! だめ・・・お尻が勝手に開いちゃって、うんちまで・・・」
「総領娘様、もしかしてお腹が?」
肛門はおならの噴射を許しているうちに緩んでしまい、お腹の痛みの元凶までも通しはじめていた。
下着の中、そしてお尻に触れる軟らかく暖かいもの・・・
ブリュブリュブリュブリュ・・・ミチミチミチチ
「もうだめぇ・・・お尻があったかいうんちでいっぱぁい・・・」
天子の顔はいつもの強気でも恥ずかしさに打ち震える羞恥でもなく、排泄物を出すことによる開放感に包まれていた。
まるで芋のような健康的なホカホカの一本糞が、下着に大きく顔を出してゆく。
一度出てしまったのならどうしようもない。天子は全てを出しきるまでそのままの格好で排泄を続けた。
「まいったわね・・・おならと一緒にうんちまでしちゃうなんて」
「でもあの焼き芋、相当栄養価が高いのか便秘解消にとても効果的だって聞きました。私も総領娘様が出かけられてから早速きましたので」
「へー、そうなの」
幸い天子の下着から便が溢れることはなく、後始末は便の処分と下着の洗濯だけで済んだ。
そして食器洗いを後にし、天子は衣玖に身体を洗ってもらうことに。
「ねぇ、もしかして衣玖もあの焼き芋食べた後、おならしたくなった?」
「総領娘様、あまり大きな声で言われるのは・・・でも出したくなったのは確かですし、大きな声では言えませんが・・・」
「そっか、私だけじゃないのね」
自分だけがこんなのではないことに、天子は恥ずかしさが吹き飛んで思わず笑みがこぼれた。
女の子としては少しは配慮が必要だろうが、出るものは仕方がないからそこまでの我慢はしなくてもいい。それが今回の教訓だった。
もっとも天子が我慢というものを元からするかどうかは別として。
比那名居家の浴室から、楽しそうな笑い声が外にまで響いた。
今回は一年ぶりに焼き芋の話、そして同じくほぼ一年ぶりの出番となる天子です。
そこ、てんことかうんことか言わない!
強がる天子もいいですが、一度出してしまったらあっけなく屈してしまう天子も見てみたいです。
ちなみに肥料の原料が何かはもう説明不要ということでw
ぐう
- 作品情報
- 作品集:
- 29
- 投稿日時:
- 2011/10/26 15:02:34
- 更新日時:
- 2011/10/27 00:02:34
- 分類
- 比那名居天子
- スカトロ
- お漏らし
どこぞの超人のように飛行しつつ放屁!!
植物由来のガスなら臭いはしない……筈。
ガスで油断させておいて、時間差で実が出るとは!!
中座せず完食とは、天子の育ちの良さが偲ばれますね。
後始末が楽になりましたか。
ここに来て、着衣脱糞が吉と出た……と言っていいのか?
余りにも遅すぎる教訓で〆。
どうせ便想郷では役には立たないでしょうけどね。
大好評の焼き芋……、被害はどれほどのものか……。
芋畑に保健所のガサが入りかねないんじゃないですか!?
焼き芋は毎年必ず漏らす人が出るようで、その大半は実は妖精です。
天子と話をした妖精の友達も便秘解消はしたんですが、実際は漏らしてのものなのでw
>名無し(2)さん
ホクホクで焼き芋みたいな食感ですよ。