マエリベリーのビチビチ日本語Lesson

「Renco、私教えてほしい、Japan語です」

「本国帰って、一人でやってくれない？」

「it's so 冷たいでース」

「もーめんどくせえな！　ちゃんと喋れアホ！」

「仕方ないわね。　それより、日本語の事教えてよー」

「何言ってるの、メリーは十分上手いと思うけど？」

「いやいや、まだまだ知らないことが多いのよ。　たとえば、ことわざとかー」

「あら、メリーはそういうの結構得意だと思い込んでたわ」

「表現が奥ゆかしすぎて、中々難しいのよ」

「そういうもんかな」

「奥ゆかFuckin'」

「意味わかんねぇからやめろ」

「何かことわざクイズとか出してよ」

「そうねぇ、じゃあ、私の言う言葉の意味を答えてみてね」

「よしきた」




【読者のみんなも一緒に考えてみよう！】




『第一問　船頭多くして船山に登る』



「えーっと……」

「船頭ってのは船長の事ね」

「あ、分かった！」

「どうぞ」

『不可能を可能にする匠軍団の技』

「違う」

「あら」

「どういう発想だよ……何だよ匠軍団って……」

「私ったらポジティブなのよ。　ほめてね」

「はいはい、じゃ、次ね」




『第二問　覆水盆に帰らず』




「覆水はこぼした水の事よ」

「盆は入れ物の事よね……あ、アレかな？」

「ん？」

『もう一歩　君のはそんなに　長くない』

「あ？」

「男子トイレに貼ってあるじゃない、ちんちん小さいんだから、もっと前に出ておしっこを確実に便器に収めなさいってアレよ」

「知らねぇよ！」

「お掃除も大変だものね」

「違うって言ってんでしょうが」

「もっと出してー。　あ、中出しとかじゃなくて、問題をよ」

「だってまじめに答えてくれないんだもんよー」

「私はいたってまじめよ！」

「なお悪いわ」

「早く問題ー！」

「もー、分かったわよ……」




『第三問　我田引水』




『私は水属性の引田天功です』

「休憩しようか」

「はーい」




「メリー、今日何日だっけ？」

「13日よ。　……あら？」

「どうしたの？」

「このカレンダーの、『一粒万倍日』って何かしら？」

「さー何だと思う？　考えてみてよ」

「うーん。　じゃあ、完全に想像になるけど……」

「良いじゃない、言ってみてよ」

「えっとね」




『クリオナが手マンの万倍気持ち良い日』




「どんな日じゃい！」

「エロいカレンダーも有ったもんだわ、と思ったけど、違うの？」

「違うっつの」

「そろそろ休憩も終わりにして、次行きましょう」

「早いよ……じゃあえーと……」




『第四問　人を呪わば……やっぱやめとこ』




「何でよ！」

「出題ミスがあった事をお詫びするわ」

「何がミスなのよー？」

「うるさい！」

（何で怒られたのかしら……？　生理？　ケチャ美マン子？）

「どうしたの？」

「何でもないわ、次行ってちょうだい」




『第四問　鳶が鷹を産む』




「あ、これは知ってるわ！」

「では、答えをどうぞ」

「『力の弱い親から、考えられないような強い子供が産まれる』、って事ね」

「まあ、そんな感じかな」

「私の国で言う、『ガバマンが名器を産む』って奴ね」

「絶対嘘だろ」

「『カントンが巨根を産む』だったかも」

「いや、男が産むなよ」

「私の国の男性にはやおい穴と言う器官があってね」

「もうやめて良い？」

「もうちょっと！　もうちょっと！　だけ！」

「んーもう……じゃあ、三問連続で行くよ」

「よしきた！」




『第五問　雨垂れ石を穿つ』


『キツマンもヤってればその内こなれる』




『第六問　掃き溜めに鶴』


『あ、この個室だけ綺麗だわ！』




『第七問　嘘から出たまこと』


『おならのつもりだった』




「意味知ってて言ってんだろ？」

「そんな事ないわよ」

「もう一人で勉強してて……。　ウンコでも何でもしながらで良いからさ……」

「そんな冷たい……。　あ！」

「何よ」

「ことわざが印字されたトイレットペーパーを開発してみようかしら！　きっと売れるわ！」

「はぁ、唐突だけど良い発想だね。　勉強しながら用を足す、と」

「蓮子のおかげだわ、ありがとう！　……あ、でもダメだわ」

「何で？」

「私お尻拭かないもの」

「あっそ……」

「『鳴かず飛ばず』ならぬ『拭かず洗わず』なのよね」

「蓋をしても臭いそうね、気持ち悪い」

「そもそも私のアナルは蓋されてないわ」

「人工肛門付けろアホ」