ようにとり。まーた機械いじりか?
あっ!魔理沙!ちょうどいいとこに来たね。
うん?なんだそれのでっかいボールは?
これかい?これはなんとボクが開発したバーチャルゲームなんだ!
ば、ばぁちゃるげいむ?なんだいそりゃ?
よくぞ聞いてくれました!私が開発したのはゲームはただのゲーム機ではない。ボクは長年のゲームの世界・・・
つまり人の作り出した架空世界に実際に体験できないかと思っていた。日々ボクは研究室に籠り、知り合い全員呼
び共に研究に没頭した・・・しかし早々簡単にはできなかった。度重なる壁にブチ当たり何度頓挫したことか。し
かーし!我々は挫けなかった脳の知恵と閃きと発想をフル活用し。
あー、そんな長話はいいから簡潔に説明しろや。
バシッ!
い、いたっ!?な、なにするんだよいきなり!殴る事はないじゃないか!?
いや、こうでもしねーとお前聞きたくない事語りまくるから。
ボクの苦労話を中断させるなんて・・・性根が腐ってるな(ボソッ)
なんか言ったか?もしかしてアンコール?
なんでもないよ♪まぁ簡単に言うとゲームの世界に入れて体験できることだよ。
へぇー、そー。なんだよ最初っからそう言えよ。ほんっとにとりはHだなぁw
・・・・。
で、このゲームをプレイするには・・・うんっしょ!
ウィィィィン・・・ガシャッ!
おっ!スゲー!なんかかっけー!
まず、中にあるこの椅子に座って・・・。
おいにとり。下に敷いてある配線が邪魔だぜ。
そん位我慢しなよ・・・。
んで、このコードに繋がれたメットを被って・・・。
えー?!こんなダサいの被らなきゃいけないのかよー・・・他のカッコイイのねーのか?
一々五月蠅い奴だなぁ・・・(ボソッ)
なんか言ったか?
んぁ?空耳なんじゃない?
これを被るのかー・・・仕方ないな(がぽっ)で?次は?
ああ、そのまま椅子に座っといて。ボクは外から機械を操作するから。
ウィィィィ・・・。
おい!閉じ込めるのかよ!
安心しなよ〜。何も怖くないから〜。
それにいざとなったら緊急安全装置が作動するからさ〜。
変なことしたら霊夢に言いつけてぶっ殺すからなッ!!
はいはい(チッ!小娘が・・・調子に乗るんじゃねーよ)
それじゃあ起動するよー♪
カタカタカタタ・・・カチカチカチッ・・・ピピッ!グィィィィィィンッ!
ピッ!ピロロロッ!ガ、ガガッー・・・。
おい!音が五月蠅いぞ!なんとかしろよ!
ちょっと待ってなよ。すぐに静かになるよ。
ガーーーーー・・・・・・シンッ。
うぉ!何も聞こえなくなった!?
ん?ぬぉっ!?
突然目の前が閃光に包まれる
暫くすると閃光が収まってゆき、そこは・・・。
なんだぁ?ここは?
石造りの壁と床。
そして周囲には大量の麻袋と樽が置かれていた
”やぁ魔理沙。聞こえるかい?”
どこからともなくにとりの声が聞こえてくる
おいにとりなんだよここは?
”ここはゲーム世界だよ。ちなみにボクが作ったのは脱出ゲームだ”
”まぁこれからジャンルを増やしていこうかと思うんけどね”
脱出?そんなつまらんゲームは私には合わん!他のゲームしたいぜ!
”ごめんよー魔理沙。ゲーム一つ作るのは大変なんだよー”
”だから時間的にこれだけなんだよー”
使えね―河童だな!アリスの方がよっぽどマシだぜ!
”あはは・・・ごめんよー。”
ちっ・・・んで?どう行けばクリアできるんだ?教えろ!
”魔理沙ー、答えを聞くのは無しだよ?自力でクリアするのがゲーム醍醐味だろ?”
っんだよ教えてくれねーのかよ・・・お前覚えとけよ?
”じゃあがんばってねー。”
@ゲームスタート@
こんなの魔理沙様にかかれば数十分で攻略できるぜ!
自信満々の宣言である。
カビくせーな・・・まるでパチュリー臭いだぜ・・・ここは倉庫か?
当たりを見渡します。
床に二つの発光を発見。
なんだなんだぁ?
寄ってみるとアイテムでした。
【古いランタン】を手に入れた!
【火打ち機】を手に入れた!
使えなさそうなもんだなぁ・・・。
他にもなにもなさそーだから出るか。こんな臭い所長居はしたくないぜ!
ガチャッ!
部屋に出ると、西洋屋敷のホールの場所に出た。
部屋から出ると矢先、奇妙な浮揚機械に出くわしました。
<<!!>>
ビューン・・・!
浮揚機械は魔理沙の姿を捉えると猛スピードで二階へと逃げた。
なんだいありゃ?へっ、この魔理沙様のオーラに当てられて逃げたんだな!はははははは!!
ホールに魔理沙の高笑いが響く。
まずは一階を捜索だぜ!!
一階には5つの扉があった。
向かいには扉が2つ。
一つは木製の平凡な扉で、もう一つは模様の入った木製の扉。
二階へと続く階段の裏側の方には鉄製の大扉。
その左側にはプレート付きの扉。
さっき出た倉庫の扉の右側には赤色の大扉。
とりあえず近いから赤の扉からいくぜ!
ガチャッ!
ガチャガチャガチャッ!
残念、赤の扉には鍵がかかっていました。
魔理沙はムカついて扉を蹴りをくらわした。
ガンッ!
同様に上側の2つの扉は開かなかった。
段々魔理沙はイラついてきました。
クソがッ!舐めてんのか?!
向こうの右側の扉に鍵はかかってなくて、入る
ガチャッ!
うわっ?!暗っ!!なんにも見えない!!
あっ!そうだランタンで・・・。
火打ち機でランタンに火を灯す。
ぼっ!
これで明るく・・・ぬぉっ!?
魔理沙は驚く。
それもその筈、数歩先には部屋床に大穴が開いていたのです。
大穴に覘いてもその先は暗闇でした。
危ねーぜ・・・にとりのやつ、私を殺す気なのか!?
あいつ後でボコろっと。
キランッ!
おっ!アイテムだぜ!!
大穴に用心してアイテムを取りに向かう。
【一階の使用人室の鍵】を手に入れた!
鍵?どこの鍵なんだ?
部屋から出た魔理沙はまず最初に隣の扉に鍵を差し込む。
ガチャリっ!
がちゃっ!?
がきっ!!!!ぎぎぎっぎ・・・・!
か、体が動かないぜ!?どうなってんだ!?おいにとり!!!
!バグが発生!バグが発生!バグが発生!ばg。
はぁ!?なんだそりゃ!おい!にとりッ!!!
@一方、その頃にろりは・・・。@
くかー・・・くかー・・・。
疲労で途中ですぐに居眠りをしてしまった。
「おい!にとり!どうした!?早くなんとかしろよクソ河童!!!」
んぁー?っだようっさいなー・・・。
カチャカチャカチャッ!
寝ぼけたにとりはゲームを強制終了してまった。
ふあぁぁ〜・・・ベットで寝よ・・・・。
にとりは寝室へ向かった。
その場には仮想世界に取り残された魔理沙だけだった。
翌朝、昨日のことを思い出したにとりは一応魔理沙をゲームから出そうとするが・・・。
あれ?なんで出せれないんだ?
おーい、魔理沙ー?聞こえるかー?
画面には映し出されているが全くの反応なし。
システムを除いてみるとシステムの異常を発見した。
しかし、異常は致命的なもので治すには消すしかないものであった。
結果、魔理沙の意識はゲームの世界に取り残されたままである。
あー、魔理沙?聞こえてないかもしれないけど、君はどうやらこっち(現実)に帰れそうにないよ。
ま、事故だからしょうがないよ。
うんうん。これは事故。怨まないでね?
抜け殻となった君の体はボクのものにして「自由」にしてもらうよ♪
丁度人間の生の体が欲しいと思ってたんだ!
あっ、君の「友人」の霊夢には不慮の事故で逝ったと伝えておくから
それじゃあ、ばいばーい!くそ女!
ーーーーーーーぶつんーーーーーーー
最初、見取り図とか出たから本格的なゲームだと思ったら……。
うんうん、どう見ても不慮の事故ですね。
プログラムにバグは付き物ですから。
バグが幻想郷の害虫を退治するとは、ウマいな〜。
ゲーマーの永遠の夢ですね。
でもにとりの作ったやつはやりたくないなぁwww