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『凍てつく迷い道で』 作者: ぐう
※今回は「GERIMUSUME 再び」の続編です。
「はふぅ・・・夢子ちゃん、少しは落ち着いた?」
「ええ、おかげさまで・・・ずずっ」
永遠亭の一室で布団にその身を伏せているのは、魔界神の神綺とメイドの夢子。
二人は風邪である傍ら、ひょんなことから食中毒で入院してしまったのである。
「私ともあろう者が傷んだ肉に気づかずに・・・神綺様になんという多大なご迷惑を・・・」
「いいのよ夢子ちゃん、お肉を取り出した私だって気がつかなかったし、いいっこなしよ」
「神綺様・・・」
さっきまで激しい嘔気と下痢に苛まれていた二人だが、今は少し落ち着いてきた様子。
数日入院して風邪の治療も兼ねれば、問題はないだろう。
同じ過ちを今後繰り返さなければいいだけの話なのだから。
「ふーっ、まさかこんなことになるとは思わなかったわ」
神綺も夢子もおらず、二人の排泄物で悪臭に満ちた家の中を掃除する女性がいた。
長い金髪に羽のような小さな飾り、そして額に輝く謎の宝石・・・
彼女はキクリ、その美しい容姿からは想像できないが、実は地獄の神である。
「地獄も寒いし退屈だから魔界に遊びに来たのに、本当にびっくりしたわ・・・」
かつては地獄の月にその身を宿していたのだが、ひょんなことからこうして開放され、今はこうして自由奔放の身である。
そしてたまたまこの家に訪れ、二人の有様を知って永遠亭に連絡したのは他ならぬ彼女だ。
もしキクリがこのことを伝えていなかったら、二人はどんなに惨めな結末を迎えていたことだろうか。
「・・・よし、こんなもんかしら」
排泄物による悪臭に満ちた劣悪な環境は、ある意味地獄よりも厳しい。
にも関わらず、キクリはもくもくと掃除をすすめて、ひととおりの掃除を終えた。
まだ少々臭いは残るが、やがて自然と落ち着くことだろう。
「うぷっ・・・ちょっと気持ち悪・・・」
やはり悪臭にいつまでも耐えられなかったのか、キクリを嘔気が襲う。
これ以上この家にいたらそのうち吐きかねない。そうなる前に、キクリは家を後にした。
ちなみに魔界神の住む家だけあって、泥棒に入る者は誰もいなかった。仮にする者がいれば後で命がないだろう。
「へくしっ! うう・・・私も風邪ひいたかしら・・・」
本来は同じ神である神綺の家に遊びに来たのだが、本人が入院によっていないのならば仕方がない。
となれば、やむなく帰るしかないのだが・・・
「話だと神綺も風邪ひいたそうだし、今年の風邪は神にまで影響するほどのものなのかな・・・」
鼻をすすりながら、魔界を歩くキクリ。今日は一段と寒く、地上以外のあちこちの土地もこの冬一番の冷え込みとなっている。
そして自分の鼻水とくしゃみの出具合からして、風邪を疑った。
「ついでに私も永遠亭に寄っていこうかしら、診てもらいましょ」
神様なので問題はないかもしれない。しかし風邪は万病の元ともいうため、放っておくと後で何が起こるかわからない。
念には念ということで、地上へ向かうことにした。
「さっきイナバたちが二人搬送してたな。何でも魔界の神様が食中毒らしいが、私も気をつけないとな・・・」
迷いの竹林の入り口で、手に小さな火を出して自ら暖をとっている少女がいた。
彼女は妹紅、普段はこうして永遠亭に行く人を道案内しており、こんな寒い日もそれを欠かしてはいなかった。
「おや、あんたも病気か何かかい?」
「ええ、ちょっと風邪っぽくて・・・」
妹紅は竹林の入り口にやってきたキクリに気づき、声をかけた。
キクリの身体はガタガタと震えており、見るからに寒いと言ってるようだ。
「そいつはいけないな。この時期の風邪は性質(たち)が悪いから、早めに治したほうがいい。私についてきて」
ここが一部の者以外抜けることができないことはキクリも知っており、ここは妹紅の後についていくことにした。
神様だから平気と調子に乗って、迷子になった神綺のようになる訳にはいかなかった。
(やばいな・・・この感じ・・・)
竹林をもくもくと歩いてゆく二人、もちろん妹紅の足は確実に永遠亭へと向かっていた。
しかし、彼女はある自身の異変に感づいていた。
ぐうりゅりゅりゅ・・・
(くっ・・・この寒さは私でもこたえるか・・・)
お腹に走る鈍い痛み、山登りとずぶ濡れの経験と嫌な思い出が蘇る。
しかし今は風邪のキクリを案内する立場だし、女性として安易に今の状況を口にできなかった。
(せめて彼女をもう少し案内すれば・・・)
妹紅は辺りを見回し、今の自分の居場所を確かめた。どうやら永遠亭まではそんなに掛からないようだ。
「あ・・・あともう少しで着くから、そこまで大丈夫そうかい?」
「ええ・・・何とか・・・」
キクリに現状がバレないように声をかけると、更に奥へと歩き出した。
だがそのキクリも実は・・・
ぐるるるるる・・・
(やだ・・・先に行っておけばよかった・・・)
実は竹林の入り口にトイレがあり、そこで用を足しておけば事無きを得られた。
しかし急いでいたのとその時は便意を感じていなかったのもあり、現状に至るのだった。
二人とも互いに腹下りを口にできないまま、永遠亭までの道を歩き続けた。
(あぁまずい・・・早くしないと・・・)
冷たい風が吹いて寒いはずなのだが、妹紅の頬には冷や汗が流れていた。
お腹に便意の重みがどんどん増し、肛門にも刺激が走るようになる。
(トイレ早く行きたい・・・お腹が痛い・・・)
それはキクリもまた同じで、妹紅にバレないようにお腹をさすりながら歩き続けた。
永遠亭に着いたら真っ先にトイレに直行、今の彼女の頭にはそれしかなかった。
すると、突然妹紅は足を止めて指さした。
「この道をまっすぐ行けば看板があるはずだから、それを従っていけば着くはずだよ・・・。悪いけど多分次の客がいるかもしれないから・・・」
「あ・・・ありがとう・・・」
そう言い残して、お尻を押さえたまま来た道を走って引き返した。
道筋は彼女の言うとおりなのだが、彼女が引き返したのは当然客の有無だからではなかった。
「いたたた・・・案内してもらったんだし急がなきゃ」
しかし同じ状況にあるキクリには気にしてる暇はなかった。急いで永遠亭に向かわなければならない。
キクリはお腹をさすりながら、妹紅が言ってたほうへと歩き出した。
「はぁはぁはぁ・・・や、やばい・・・」
妹紅はお尻を押さえながら竹林を走り続けていた。行き先はもちろん竹林入り口のトイレだった。
永遠亭にはライバルの輝夜がいるため、用を足してしまえば何か言われてしまいかねない。かといって誰かが通る竹林の中で用を足すなど彼女にはできなかった。
ブビッ! ビビッブビビビ・・・
「うあっ!? 待って・・・まだ出たら・・・」
しかしその強がりがかえって仇となり、お尻のほうから嫌な音が響いた。
妹紅はとっさにお尻を押さえようとするが、既に手遅れだった。
ブビビブビュビュビュビチチィ・・・
「私・・・またやってしまった・・・あああ・・・」
押さえようとしていたもんぺのお尻部分はとっくに茶色の汚水が広がりはじめており、それは徐々に下へと垂れてゆく。
仮に押さえたところで手まで汚れるだけ。決壊したものはもう諦める他なかった。
「慧音・・・私・・・」
何度やらかしてしまってもこの不快感には抗えない。妹紅はお尻に広がる下痢便が納まるまで竹林に立ち尽くすのだった。
「ああ・・・見えてきたけどもうだめ・・・」
同じころ、竹林を歩き続けていたキクリ。
妹紅の指示通りやがて看板が見えてきて、今はその看板に従って進み、永遠亭らしき建物が見えはじめているところた。
ブリュッブブブブブ、ブリリリリリ・・・
「いやあ・・・だめ、漏れちゃだめ・・・」
だがその安心感が不意に肛門を緩ませ、妹紅と同じようにお尻に熱いものが触れる。
いつもならトイレで出しているはずの、茶色いあの塊が・・・
ブブッブススス・・・ブリュブリュブリュ
「こんなところで私・・・うんちしちゃうなんて・・・ううっ・・・」
かつて見た神綺や夢子の便に比べれば形もあってましなほうだ。だが致してしまったことには変わりなく、下着が重く、そしてお尻に触れる熱が嫌でも伝わる。
キクリのスカートは、後ろから見てもわかるくらいにこんもりと膨らんでいた。
「こんなうんち漏らしちゃって診察に行けないわ・・・どうすればいいの・・・」
風邪を診てもらうつもりがとんだアクシデント、かといって妹紅がいないため引き返すこともままならない。
キクリも妹紅同様、しばらく竹林で動けないままだった。
神綺様たちの続きとして、今回は一年半振りのもこたんと靈異伝のキクリ様に致していただきました。
魔界の神様に続き、今度は地獄の神様のお漏らし・・・罰が当たる覚悟は出来ていますw
とはいえ気候の変化がかなり激しい今日この頃、みなさんも風邪や寒さによる腹下しには十分ご注意を。
ぐう
- 作品情報
- 作品集:
- 29
- 投稿日時:
- 2011/12/06 13:47:24
- 更新日時:
- 2011/12/06 22:47:24
- 分類
- 藤原妹紅
- キクリ
- スカトロ
- お漏らし
これ、本当にパンデミックじゃないですか!? もしくは、便想郷の住民達はスカの神様の祝福を受けたか……。
タイトルからして、なんかヤバいとは思っていましたよ。
まあ、夏場だったら、冷たい物の取りすぎとか寝冷えとかでやらかすんでしょうがね。
永遠亭の医療スタッフが感染、全滅していない事を祈っています。
パンデミックよりも恐ろしい祝福と言っておきますw
他の患者もいるが為にえーりんもイナバ達も毎日必死です。