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『あややや』 作者: johnnytirst
「は…はたて、やめませんか?」
---なんで?
「いままでしたことは謝りますから…。」
---文に謝られる覚えはないわよ。
「ですから。コレをほどいてくれませんか?」
---ダーメ。
「…うぅ。」
---フフ。文の泣き顔かわいい。文はいままで私をこんな風に見てくれてたのね。写真に納めておかなきゃ。
「う…ぐすっ」
---文ばっかりズルイわ。私の泣き顔さんざん見ておいて。
「…ひっく。」
---文に拒絶されたときはそれはもう死にたかったわ。頭も顔も腕も手首も首も目も全部掻き潰してしまいたいくらい。
「…ぐすっ。」
---でも、そんな時に文はすぐに抱きしめてキスしてくれた…。最高の瞬間よ。死のうなんて思ってたのが馬鹿らしいくらい。
「ひっぐ…」
---文は私のことをほんとうに愛してくれてるのよね。
「…ひっ。は…は、たて、それは。」
---こうやってね手首を浅く切るとほら。
「…いや…や…めて。」
---大丈夫よ。痛くしない。私は文を愛してるもの。ちょっとだけ我慢してね。私も同じだから。
「あっ…く。」
---ほら。もうおわり。
「な、なにするんですか。はたて…」
---ねぇ見て。私の口の中で文の血と私の血が混ざり合ってるわ、すごい幸せ。文にも分けてあげるわ。
「ふむぅ…うん…ぅちゅ…」
---はぁああ。文と私の血が、文と私の唾液と一緒になって、文と私の口で、舌で絡んで一緒になるの!どう?文、もっと私と一緒に味わって!
「ふんっ…ちゅ…あぁ。」
---ふふ。いつもならつながってるのはただ透明な唾液、でも今日はとても紅いわ。
「はたてぇ…ふむっ!」
---文ったら蕩けちゃって。かわいい…
「ぅちゅ…くちゅ…ふ…う…ん…ぅゅ」
---小指なんかじゃない。口と口で結ばれるもっと深い愛の紅い糸。
「はた…て…。」
---泣かないで。文の綺麗な肌がもったいないわ。
「あ…。」
---文の涙。おいしい。ねぇ文。もっと一緒になろう。もっともっと深く。
「ちゅ…ん…ごめ…なさい…はたて……」
---謝らないで。辛いわ。それよりも手首見て。傷口を合わせたところから、お互いの血が混ざり合って私達の腕を伝ってるわ。
「くちゅ…ふっ…はぁん…ちゅ…」
---幸せ。文とキスしてるだけで他には何もいらないわ。
「はう…はたて…」
---なぁに?文。
「…もっと」
---ふふ。文。かわいい…。
これからずっといっしょだよ…文。
はたnを追い詰め過ぎちゃったあやや…。
johnnytirst
作品情報
作品集:
29
投稿日時:
2011/12/19 17:00:37
更新日時:
2011/12/21 09:17:32
分類
姫海棠はたて
射命丸文
血
ソフトリスカ
はたあや
かつて、はたてが歩んだ道。
そして今、はたてにその道を歩ませた文もまた、一歩を踏み出した。
短い文章で表現された究極の愛、堪能しました。