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『楽しく生きるよミコミコ霊夢』 作者: まいん
注意、この話は東方projectの2次創作です。
オリキャラ、オリ設定が存在する可能性があります。
私は人が好き。 好き。 好き。
嘘は嫌い、本音で話しましょ? 楽しい事も嬉しい事も、嫌な事も腹の立つ事も悲しい事も、何もかも……。
私に話しかけてくれる人は皆良い人、真面目な子も不良の子も文化的な子も運動好きな子も分け隔てなく本音で話してくれる。
ガッコーで私は何を学んだんだろう? ジュギョーは退屈、私に質問するセンセーは私が知っている事しか聞いてくれない……でもセンセーも皆良い人、本音で話してくれる。
品行は悪かったらしい、考えてみればジュギョー中は殆ど寝てるか他の子と話しているか、ジュギョーサボってるかのどれかだった。
センセーに言われて受けてたテストは良かったらしい、いつも結果は親しか知らなかった。
運動だって得意、スポーツは好き、サッカーとかバスケとかドッジとか……。
でもラフプレーは嫌い、熱くなって相手に怪我させちゃう。そん時は謝ってばかり……。
誰だって楽しく生きたいじゃん。誰だって面白く生きたいじゃん。 でも相手に迷惑掛けるのって最低じゃん。
気付いたら18になる。 私も大人になるんだ……。
シューショクするんだって、私は考えた。 兎に角金がないと生活できないからね。
バイトはそれなりにしてたからシューカツ道具っていうのは自分で揃えれた。 まあ、親に結構頼ったトコが多かったけど……。
私はセンセーから、成績が良かったから何処でもシューショク試験を受けれるって太鼓判を押された。 センセーはホワイトで評判がいい企業を教えてくれたんで、私はそこを受けに行くことにした。
所謂、集団面接って言うのかな? 一緒の子は皆緊張していたけど予習してきたし大丈夫って顔をしていた。 私? その人の人となりを見るのが面接でしょ? 緊張なんてするわけ無いじゃん。
皆で部屋に入って椅子に座る。
目の前に居たのは、いかにもヤリテ風の目つきの悪いおっさんと太ってるけど人の良さそうなおっさん、まぁ面接官だよね。
とりあえず面接が始まって、ヤリテ風のおっさんが質問をする。
当社を受験した理由は?
私は2番目、1番目の子が何処かで拾って来た様なツマラナイ回答をする。
次は私の番だから、ココで働きたい理由をはっきりと言ったよ。
「お金の為です」
そしたら、あいつ何て言ったと思う? それならば別に当社でなくても良いでしょう、お引取り下さい。 だって。 次の子はその言葉を聞いて鼻で少し笑ってたよ。
3人目の子が終わって、さっきのおっさんが私の前に歩いてきたの……帰らないならば入口まで連れて行きましょうか?
おっさんのその言葉を聞いて私は立ち上がったわ。
そして、躊躇せずに親指を右目に刺してやった。 金切り声を上げてたみたいだけど別に気にならなかった。 だって彼を見た時の顔、屠殺場の豚や牛と同じだったんだもん。
痛みの顔は仮面や死んだ目じゃなくて生き生きとした本音を見せてくれた。
清々しい気分を味わった私は失禁や脱糞をして気絶した家畜顔の男から、だらしなく垂れている目を引き千切った。
ぶちぶちぶちゅ。
さっき私を笑ってくれた子猫ちゃん? オイシイオイシイ餌でちゅよ?
呆けているその子の口に目玉を押し込み、無理矢理に租借をさせる。
「良い顔になったわね」
周りの人が見れば無残と言うかも知れないわね、私にとってはどうでも良い事だわ。
無駄な時間を過ごした、他には何にも思わず悠然と帰って言った。
次の日、いつもと変わらない日常、次のシューカツの試験官は感情豊かだった、昨日の仮面野郎とは訳が違った。
本音で聞いて本音で答えれる、つまらない質問も無い試験が終わった時に私は清々しい気分だった、試験官は合格と言ってくれた。
試験が終わって帰ろうとした、私は警察に逮捕された。
そこからは時間の流れが速かった。裁判、裁判、裁判。
後悔は無かった、申し訳なさも無かった、悲しさも感じなかった。
刑務所は楽しい所だった。
何人も殺しているプロレスラーみたいな女が何人も私に突っ掛かって来たから。
み〜んな私の玩具、間接外して繋げて、骨を折って曲げて、綺麗に造型して、男みたいな貴女も綺麗に化粧をしてあげる。
ちょっと、やりすぎではないか? 刑務官の男性が言った。
「何で? 彼女達が私に向かって来るのよ? 私は被害者みたいなもんでしょ?」
しかしだな、ここにきて君は13人を殺し、24人を病院送りにしている。
「どうせ、いつか死ぬのよ。 それが少し早くなっただけだわ。」
それから、独房に移されて何日かが経った。ご馳走がでて、気付いたら13段階段を登っていた。
十字架を持った神父みたいな人が何かを言い始めたから、言ってやったわ。
「私はこれでも神道家なの」
首に縄を掛けられて何か言われたわね。別に……って返したけど。
そこからは……覚えてないわ。
〜〜〜
バクンッ! ビィーン! ゴギンッ!
深い闇、耳鳴り、だらしなく垂れる涎、辺りにはアンモニアの不愉快な臭い、首吊り死体。
やみ、やみ、やみ、その中で彼女の前に浮かぶ少女。
「迎えに来たわ」
死体となり話せない筈の彼女から少女に対して声を発する。
「あんたはだれ?」
「向うに着いたら自己紹介するわ」
「何処へ行くの?」
「幻想郷」
「断ったら?」
「無理よ、有無を言わさず連れて行くもの」
表情が変わらない死体、検死官も彼女達は見えない、会話も聞こえない。
「最後にもう一つ、私でも大丈夫なの?」
「幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ」
彼女は連れて行かれる、紫の空間、上下の区別無く、左右の区別も無い。
あちこちには目が浮かび、その瘴気は正常な者の理性を奪う。 手や足が入って来た者に伸びる、知らない者が迷い込んだら手足に四肢を引き千切られ、空間を漂う事になるだろう。
空間から出る際に少女に一言話しかけた。
「そういえば、あんた私に雰囲気が似ているわね」
答えは返って来た筈だが彼女の耳に届かなかった。
目を覚ますと彼女は12程まで若返っていた。 服は紅白の巫女服に身を包んでいる。
親とは誰か? ガッコー? シューカツ? 刑務所?
長い長い夢から覚めた気分だ、彼女は昔からここに居る。 異変を解決する為に……。
紅い霧、吸血鬼の姉妹。
長い冬、亡霊の姫君。
永い夜、月の姫君。
美しい花、強大な力を持つ者達。
人を求めた鬼。
彼女を抱き込もうとした神々。
暇潰しにちょっかいを出して来た天人。
力に溺れた鴉。
未練のままに復活した聖人。
人の欲の深さを知らぬ聖人。
暇潰しには事欠かないわ。
さあ殺し合いましょう、誰も彼も本能の赴くままに……憎くても憎くなくても。
本気になりましょう、本音で生きましょう。
あと、数年したら存在が無くなるかもしれない。
人の一生は短いの、私もいつかは存在がなくなるから……。
彼女は人が好き、彼女は妖怪も好き。 彼女は獲物が好き。
本音で話してくれる者が好き……好き、好き、大好き。
閲覧ありがとうございます。
たまにはこちらに投稿。
まいん
作品情報
作品集:
29
投稿日時:
2012/01/06 15:33:05
更新日時:
2012/01/07 00:33:05
力こそ正義の箱庭のセカイで、存分にそのチカラを振るう彼女。
自分を殺さなければ生きられない世界よりも、生き生きと殺し殺される世界のほうが、彼女を輝かせますね。