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『年始めに願い叶えど』 作者: ぐう
「もっと靈夢の、お役に立てたら・・・」
今より少し昔の幻想郷、星空にそう願う少女がいた。
彼女はる〜こと、夢美の手によって作られた人型のロボット。欲に言うアンドロイドだった。
見た目だけなら人間とまるで変わらないが、内部は精密な機械仕掛けとなっており、夢美の技術力の高さが窺える。
「私も人間になって、靈夢のお手伝いがしたいです。お星さま、私の願いを叶えて・・・」
冬の夜はたとえ星空が見えるくらいに晴れてても寒いのだが、機械で寒さを感じないる〜ことにはどうってこともなかった。
だが星に願ったところで叶うはずもない浅はかな願い、それはる〜こと自身が一番わかっていた。
「・・・なんて、やっぱり無理かな」
少ししてる〜ことはあっさりとあきらめ、眠りにつくため部屋に戻った。
彼女が部屋に戻る寸前、夜空に流れ星が流れたことに気づかずに・・・
「へくしっ!」
深い眠りについていたる〜ことは、くしゃみと同時に目が覚めた。
同時に肌身に針のように刺すひやりとした感触、今までに味わったことのないその寒暑が「寒さ」だということに気がつくまで、る〜ことは少し時間がかかった。
「この感じ、まさか・・・」
それだけではなかった。触れてみた肌は機械的な感じがなく、靈夢のような肉感があり、更に胸元からはドクドクと心臓が脈打つ音が聞こえてくる。
ここまできてる〜ことは、「まさか」を確信した。
「私・・・私・・・人間になってるー!」
「ホントだ、私たちと同じ肌の感触だわ」
「不思議なこともあるのねー」
すぐさま靈夢とシンギョクに見てもらい、人間になったことを確認してもらった。
ダメもとだったのだが、何でも願ってみるものである。
「そうだわ、あんたも折角だしおせち食べる?」
「えへへ、いただきます。今までご飯の味が全然わからなかったから楽しみです」
アンドロイドなので別に食べなくてもいいのだが、一応食べることそのものは可能らしい。感覚が今までなかったので味はわからなかったが。
そもそも彼女の動力源が何なのかわからないし、人間になれたことで正式な食事にありつけるのだからよしとしよう。
「んー、おいしい。こんなにおいしいの初めて食べました」
る〜ことはまるでごちそうを食べる子供のようで、靈夢とシンギョクは微笑みながらそれを見守った。
人間の身体を得たことでより親しみやすくなり、これから靈夢の手伝いが楽しくできる。そう思うだけでる〜ことはとても嬉しかった。
「ふーっ、お腹いっぱい」
「随分いっぱい食べたわね、る〜こと」
おせちの他、雑煮も二人と一緒に食べたる〜こと。食事は大勢で食べるとおいしいというが、まさにその通りだった。
すると、食事が終わって間もなく靈夢が立ち上がり、部屋から出ながら言った。
「私初詣の参拝の準備するから、あんたたちも後で来てよ」
靈夢が部屋を後にすると、シンギョクが面倒臭そうに愚痴を垂れた。
「あーめんどくさっ・・・。大体私は魔界と地獄を繋ぐ門番で忙しいってのに」
「でも大きな仕事はいつもシンギョクに任せてますよね」
「そうそう、たまには私だってゆっくりしたいっての。そもそも何が嫌かっていうとこの寒い外での雑用が一番嫌なの」
靈夢は当然巫女であり、この博麗神社で初詣の参拝客を出迎えたりお払いをしなければならない。
シンギョクとる〜ことは大体この時期は雑用として扱われ、特に大半のことはシンギョクに任せられていた。
「そうだ、今年はる〜ことが私が普段やってる手伝いをやってみない?」
「えっ、私がですか? でも私大体ここの家事を任せられてるから何をすればいいのか・・・」
「大丈夫よ、参拝客の案内とか簡単なことよ。私みたいに能力を持ってないから変なことを頼んだりしないはずよ。・・・多分」
一方的にシンギョクに話を進められて、る〜ことは話を理解しきる前にうなずかざるを得なかった。
「うぅ寒・・・靈夢、何を手伝えばいいんですか?」
「あら、あんたはいつも家事とかじゃなかったっけ?」
「シンギョクがたまには交代してみないかって」
「あんの両性弾野郎め、調子いいこと言ったわね。まぁいいわ、じゃある〜ことには・・・」
とりあえず外に出て靈夢に訊ねたところ、シンギョクの言ってた通り簡単な仕事を頼まれ、それをすることにした。
ちなみに靈夢がすごい言い方をしたのは、シンギョクは男性、女性、陰陽弾のような姿の3つの姿に変化することができるためである。ちなみに普段は女である靈夢やるーことに合わせて、女性の姿になっている。
「あー終わった終わった。こんな寒いのに外で雑用なんてやってられないわ」
その頃シンギョクは普段る〜ことがやっている食器洗いや洗濯などの家事を即行で済ませ、一人炬燵で横になっていた。
まるで小町のようなサボりぶり。まぁやることを早くやっているだけどこぞの死神よりマシだろう。
「参拝の方はこちらへ・・・くしゅんっ!」
一応上着を羽織ってはいるものの、普段メイド服しか着ないため他の服がなく、全体的に寒いる〜こと。
ミニスカートであるが故、下半身が特に寒くてたまらなかった。
「ずずっ・・・あ、ありがとうございました・・・」
手伝いというよりはまるで受付嬢のように参拝客に挨拶・案内を行い、それなりに靈夢の手伝いはできているようだった。
だが今まで寒さを感じなかったため、人間の身体はこういった時に不便を感じてしまう。
ぐりゅっ・・・
「ひっ! お・・・お腹が急に・・・」
メイド服の隙間から入り込んだ冷気はる〜ことの身体を知らずのうちに冷やし、お腹に重みを感じさせた。
それが便意であることは普段の靈夢たちの様子からしてわかっているが、いざ経験してみるとお腹の中からかき回されるような痛みは思ったよりもきつかった。
「でも靈夢に言って、怒られたりしないでしょうか・・・」
今までトイレの為に持ち場を離れたことがなかったため、る〜ことはすぐには言い出せなかった。
言わなければならないことはわかっているが、用を足すことをいちいち伝える勇気がすぐに出ないのが現実だった。
「うぅ寒・・・こう寒いとトイレが近くなるから嫌なのよね・・・」
その頃、炬燵でひとり寝ていたシンギョクが目を覚まし、お腹にキリキリと走る痛みを感じた。
お腹とお尻に走る痛みに、シンギョクは寒いのを我慢して廊下に出た。
廊下は冷えており、この寒さがこの時期トイレに行く気を奪うので嫌になる。
だからといって行かない訳にもいかず、シンギョクはトイレへと歩を進めた。
「あれ、る〜こと・・・?」
廊下の角を曲がり、後はまっすぐ行けばトイレへとたどり着く。
と思ったその時、シンギョクはトイレ前でる〜ことと鉢合わせになった。二人ともお腹とお尻を押さえている、いかにもな格好だった。
「もしかして、シンギョクもトイレにですか? つうぅ・・・」
「うん・・・」
る〜ことの問いかけにうなずいたシンギョクだが、肛門に走る刺激に姿勢を崩してしまいそうになった。入っていいのならさっさと入りたいところだった。
だが便意にまいっているのはる〜ことも同じで、それを考えると踏み入る勇気がなかった。
ブリッ!
「ふあっ!?」
だが一瞬の静寂を貫く、不快な音が二人を包む空間を包んだ。
声とともに、必死にお尻を押さえる手を強めるのは・・・
「だっ・・・大丈夫ですかシンギョク・・・」
「ちょっと出ちゃったかも・・・」
シンギョクの顔色は青ざめ、いかにも「やってしまった」感全開の顔だった。
そして一度決壊しかけると、長くもたないことは彼女もわかっていた。
「ごめんる〜こと! 私先に入らせて!」
ガチャッ! バタンッ!
そう言いながら、シンギョクは乱暴にドアを開けてトイレの中に入った。
そしてシンギョクが入ったその直後・・・
ブリュッブッブリッブリリリリリ!
「あああああああっ!」
トイレの中から盛大な排泄音が響き、一瞬送れて響くシンギョクの声。
間に合ったかどうかはわからないが、確かなのは二つの音がシンクロするかのように響いていること。
ビチチチ・・・ビビ・・・ブリュリュリュ・・・
「ああ・・・あんなにすごい音聞いたら・・・私も出ちゃいます・・・」
シンギョクの排泄音に感化され、る〜ことはいつの間にか全身を震えさせていた。
そして今まで出したことのない、されどトイレで出すはずのものが彼女の足を伝ってゆく。
ブビビビ・・・ブリリ・・・
「これがうんち・・・こんなに気持ちいいなんて・・・」
初めての排便がまさかのお漏らし。本来なら恥ずべきものなのだが、る〜ことの顔を見る限りでは恥じているという感じはまったくなかった。
むしろ、おもらしに快感を覚えた顔だった。
後で靈夢に怒られることは確実だが、そんなことは今はどうでもよかった。
ブリュブリュリュ・・・
「あああ・・・新年早々うんち漏らしたなんて、靈夢にどう説明すればいいのよ・・・」
一方トイレに入ったシンギョクも、入った時点で肛門が完全に緩んでそれまでだった。
る〜ことのように下痢ではなかったが、下着いっぱいに満ちる茶色の便塊が全てを物語っていた。
その後、二人が靈夢に大目玉を喰らったのは言うまでもない。
あけましておめでとうございます。
今年は、いや今年こそ旧作と神霊廊着手で全員制覇を目指します。
という訳でのっけから靈異伝のシンギョクと夢時空のる〜ことでございます。
この二人のネタを考えるのはとても難しかったですが、何とか果たすことができました。
シンギョクは女性の姿を固定させればまだしも、る〜ことはさすがにそのまま出させるのはちょっとと思ったので、強引に人間の身体にw
ちなみにこの話の翌日、る〜ことは元のロボットの身体に戻りました。
ぐう
- 作品情報
- 作品集:
- 29
- 投稿日時:
- 2012/01/06 15:37:39
- 更新日時:
- 2012/01/07 00:37:39
- 分類
- る〜こと
- シンギョク
- スカトロ
- お漏らし
情けない、私めが申し訳なさしょうがに駄作を投稿しようが、奴等好きなくせに立ち挙がるてしうにせず。
スカトロ既に死せうず!
私の心に!
ぐう様、私特攻の覚悟!
『寒い』とか『冷える』とかのドキドキワクワクなキーワードが出てくると、いつやらかすか楽しみでしょうがありません。
まさか門番だか防衛システムだかの『彼女』も『祝福』を受けるとは……。
もはや、種族はもとより、生物と無生物の境界も関係ありませんね。
便想郷は全てを受け入れる。それは残酷すぎるが、面白いからいいや。
いつか、魅魔様と彼氏のイチャイチャ話とシンクロしたウフフ魔理沙の話を読みたいものです。
少しずつですが、イミテーションにも投稿していこうかと思います。
>名無し(2)さん
靈「漏らしたからあんたたち、差し押さえ決まりね」
二人「!?」
赤紙っていうと、浮かぶのはこんなのしかw
>先任曹長さん
便想郷の神は気まぐれなもので、「少女」とみなした子は誰であっても祝福をもたらします。
それがロボットだろうと性別変更可能な門番だろうと・・・