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『霊夢ちゃん調子こきすぎちゃったね^^』 作者: ローゼメタル
「ブレイジングスタァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
やれやれ。またか。
弾幕はパワーと豪語する魔理沙の得意とするパターンの一つ。大技をぶっ放して、それを搖動にまた大技をぶっ放す。パターンと呼ぶのも烏滸がましいような単調な攻撃。
地上から地面を削りながら放たれたマスタースパークは粉塵を吹き上げ、確かに私の視界を奪いはしたが、私にとってそれは大して意味を持たない。
小賢しくも大声でのスペル宣言で裏をかこうというつもりだったのだろう、声のした方向とは逆から突っ込んできた魔理沙の眉間にお祓い棒を叩き込むと、彼女は仇になったその速度でもって粉塵の外へと吹き飛んで行った。
「あー……また負けたぜ」
「これで何度目かしらね?1000回位は行ったんじゃない?」
眉間を抑えながら当然のように私の隣に座るゴミクズ。あわよくば事故死、と思いつつ放った一撃はおでこを赤くさせるだけに留まったらしい。
視界の無いままあの勢いで吹き飛んでいけばぺしゃんこになるかしら、と思ったのだが中々どうして悪運の強い奴だ。今に始まった事ではないが。
「しかし今回は中々の収穫だったな。あれだけお前の間合いに踏み込める事は中々ないぜ。良いアイデアも浮かんじまったし、次位にはお前の無敗伝説も終わるかもな!」
ゴミクズがにやけた顔で全く見当違いな戯言をほざく。本当にこいつは馬鹿だ。この無能なゴミクズが私に勝つ?有り得ない。
今日だって私は実力の10分の1も出していない。ついでに朝食だって食べていないし昨日は深酒し過ぎて若干二日酔いだ。それでもこのゴミクズに対して敗北の危機感などほんの一瞬も抱かなかった。
それなのに、このゴミクズは私と良い勝負をしてるつもりなのだろうか?本当にゴミクズとしか言い様がない。ここまでゴミクズな人間が人類史上いただろうか、と思わせる程ゴミクズだ。
「無理に決まってるじゃない。あんた、いい加減諦めたら?人間が私に勝つなんて不可能なのよ」
特にお前のようなゴミクズはな。続く言葉は飲み込んだ。博麗の巫女は中立でなくてはならない。来るものは受け入れる、害為す者は討つ。残念ながらこいつの行動は前者の域を出ていない。無意識の領域でさえ、こいつの踏みとどまり方は実にゴミクズだ。
まあ正直に言えば博麗の巫女という立場はそこまで中立である事を求められるわけでもなく。余程誰かに入れ込みでもしない限りは、仕事さえしていれば賢者様は特に何も言ってはこない。
それでも私が中立で在るのは、まあ個人的な巫女としての矜持であり、また私の優秀さの体現でもある。
ふと、ゴミクズの糞帽子のえりが若干解れてるのが目に入る。流石はゴミクズ、身だしなみもまともに整えられないのか。
「おお、あそこまで追い詰められてよく言うぜ。焦ってるのか?こりゃー本当に次は勝っちまうかもな」
ゴミクズ。ゴミクズ。ゴミクズ。
聞いただろうか今のセリフを。底抜けの馬鹿、間抜け、阿呆、池沼である。はっきり言ってゴミクズという概念を超越する位のゴミクズだ。
こんなゴミクズと私は10年も付き合ってきているのである。私の忍耐力は1000年の時を生きた仙人のそれに引けを取らないだろう。
圧倒的な強さ以上に、この強靭な精神力こそが博麗の巫女の最強たる所以であり、また私が博麗の巫女である所以である。
しかし、流石の私も我慢の限界だった。空腹感や二日酔いという事もあったが、やはり単純に10年という歳月が私の勘忍袋に今日この日、とうとう入りきらなくなったのだろう。
私はすうっと息を吸い、何度も何度も頭の中で咀嚼した言葉を吐き出してやる。
「あのねえ…この際だからハッキリ言わせて貰うわ。あんたなんかがどれだけ努力したって無駄なのよ。あんたみたいな何の才能もないゴミクズが私に勝とうなんて1億年かけても絶対に不可能なの。分かる?」
そう言い切って、思わずほう、と溜息をついてしまう。自分の言葉で以て、この心が揺さぶられるのを感じる。
言葉には言霊が宿ると言うが、成程それは正しいと思う。10年という時間を私の中で過ごした言葉は、言葉の枠を超えて心に直接語りかける何かがある。
そして恐らく、この気持ちはこの目の前のゴミクズにとっても近しい物であったようだ。
私の言葉に一瞬ポカンとしたゴミクズだが、その言葉の意味を理解すると体を震わせながら顔を真っ赤に染め上げた。
その赤い顔に私は不快感を覚える。赤は私の色だ。他の誰ならまだしも、このゴミクズが私の色に染まるというのはもう本当に不快で、こいつは本当にゴミクズなんだなと思い直す。
「ゴ、ゴミクズだと……ふざけるなよ……この野郎……!!!!!!」
「事実でしょ。あんたゴミクズじゃない。何の才能も無く、人に迷惑かける事しか出来ないゴミクズ。生きてる価値ないじゃん。さっさと死んだら?ゴミクズなのよ、あんたは。ゴミクズ。ゴミクズ。あんたはゴミクズ。」
ゴミクズがだん、と縁側を叩く。言ってるそばから人に迷惑をかける。本当にゴミクズだなこいつは。池沼なんじゃないかと思う。ゴミクズ。ゴミクズ。
「ふざけるな!!!!!!!!!この野郎!!!ぶっ殺してやる!!!!!!!!!!!!!!!」
そう言うとゴミクズは懐から八卦炉を取り出し私に向ける。が、それを許す私ではない。
すぐさまゴミクズの手をお祓い棒で叩き、八卦炉を叩き落とす。先の弾幕ごっこの範疇に収まるような一撃ではない、本気の一撃だ。
まあ本気といってもそれは遊びの一撃ではない、という意味で、実際は全力の15%程だ。それでもこのゴミクズの腕を完全粉砕するには十分過ぎたようだが。
「がああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「やあね、すぐ怒っちゃって。ゴミクズって言われるのそんなに嫌なの?まあ嫌よね。幻想郷の皆、あんたの事そう呼んでるもんね、私以外は。あ、もう私も、か」
ゴミクズはすっかり興奮しきって、口の端から泡まで吹いている。本当に醜い。本当にゴミクズだこいつは。
「殺す!!!!!殺す!!!!!!殺す!!!!!!!殺す!!!!!!!!!!!!!」
「そう言いながら腰が引けてるわよ?本当にゴミクズねあんたは。しかも殺すとか無理だから。今の攻撃だって全力の3%位なんだけど?ほんとゴミクズねあんた」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
激昂したゴミクズが襲い掛かってくる。本当にゴミクズだなこいつ。もういい。殺してしまおう。こんなゴミクズ、この幻想郷に必要ない。
「死ね」
私はゆっくりとお祓い棒を振りかぶった。
「オラアアアアアアアアアアアアアァァァァァッァァ!!!!!!!!!!!!!!どうした霊夢ゥアアアアァァァァ!!!!!!!!!!私を殺すんじゃなかったのかよぉぉぉぉぉぉぉぉあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「いだいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!ごめんあさいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
殴る、殴る、殴る。私は殴る。殴る。殴る。私をゴミクズ呼ばわりしたこの糞野郎を。
前々から気に入らなかったんだこいつは。博麗の巫女ってだけで偉そうにしやがって。仕事もせずダラダラダラダラ惰性を貪るだけの豚が。
少しばかり命名決闘法が得意だからっていい気になりやがって。殴り合いならお前みたいな怠け豚がこの私に勝てる訳ないんだよ。一発殴られただけで意外そうな顔しやがってこの豚が。
「オラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!聞こえねえんだよこの豚がぁぁぁぁっアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「やべてえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
地面に倒れ込んだ豚のぶよぶよの二の腕を蹴る。蹴る。蹴る。
豚が。死ね。こんな豚みたいな腕で私に勝てると思ったのか?さっき全力の3%とかほざいてたが自分で言ってて恥ずかしくなかったのかこいつは?私に組み敷かれただけで何の抵抗も出来なくなったくせに。
「うるっっっっせえええええええええええええええええええええええええええええええええええんだよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!この豚がああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「んぼああああああああああああああああああっああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
豚の顔面を思いっきり蹴り上げる。豚は地面に弾かれたように飛んでいき、また顔面から着地した。流石は私だな。魔法使いでなければサッカー選手になってただろう。
「ぼひえぁ……ば、ばりさぁ……も、もう許して…ヴぇ………」
「ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!???????????オメェェェェェは私を殺すんだろおおおおおおがよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!さっさと立て豚がっっっアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
豚の腹にヤクザキックを叩き込む。既に5回は嘔吐しているので出るものは無いが余程辛いのだろう、激しくえづいている。醜い豚野郎が。
「よおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーし霊夢。お前許して欲しいんだな。オイ」
「は…はひぃ……」
「なんつってるか聞こえねえええええええええンダヨオオオオオオオオオオォォォォォォォォオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!おらあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「んぎょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあおあおあおあおあおああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
目玉を目掛けて思いっきりつま先で蹴り上げる。が、わずかに身をよじって矛先を変えられる。豚のくせに調子づきやがって。
「オラァァァンン?許してぇ欲しいんだろよお?この豚がよおおお」
「はいいいいい!!!!!ゆるじて欲しいですうううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「よおおおオオオーーーーーしじゃあお前は今から私の奴隷だ。分かったか?」
こんな豚を奴隷にしてやるなんて私は本当に仁徳者だな。この豚とは大違いだ。
「はいいいいいい!!!わかりばしたあああああ!!!!!!!!!!!!!!」
「よおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーし。じゃあお前、今から私のウンコ食え」
「え…う、うんこ……?」
「奴隷が口答ええええええええすんジャねえええええええええええええええええええあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ぎょあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
豚の子宮を思いっきり踏み潰す。奴隷にしてやった矢先にこれだ。豚以下の低脳だなこいつは。豚のがよっぽどいい仕事するぜ。
「ウンコだようんこ。糞。豚のお前にはお似合いだろおおお?よお」
「はいいいいい!!!!!!!たべまずうううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!」
「よおおぉおぉぉぉっぉーーーーしじゃあお前口開けろ口。こぼすんじゃねええええーーーーーぞ豚が」
「んがっ……」
そう言って豚の口にまたがる。くっせえ豚の息が肛門を刺激して中々良い感じだ。
「よおおぉーーーしじゃあ出るぞ。因みに今から出すうんこは咲夜の能力で1000000000000年熟成させてあるからな。多分そ…あっ出る」
ブリイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「………………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うわああああああああああああああああくっせええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1」
因みに私は魔法で嗅覚を1000000分の1にしているがそれでも相当臭い。こりゃ豚は死んだかもな。
チラリと下に目をやるとやはり豚は死んでいた。
「あっはあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!1!!!!!!!!!!!!ざんまあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「紫様。博麗の巫女が例のゴミクズによって殺害されたようです」
「後にして。今+のステマ連呼厨論破してる所だから」
「チッ…豚が…」
「お前今なんつった?」
「別に…」
終わり
初めてプロット作って真面目に書いたけど逆に大変だった(アンニュイ)
ローゼメタル
作品情報
作品集:
29
投稿日時:
2012/01/18 02:52:18
更新日時:
2012/01/18 11:52:18
分類
霊夢
魔理沙
ゴミクズ
豚
霊夢よ手加減するからそういう結末になるのだ。
本当にありがとうゴミクズ(褒め言葉)
ちゃんと技名も叫んでほしかった