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『バスでは近くも歩きは遠く』 作者: ぐう
ブウゥゥゥゥゥ・・・
京都の都心から少し離れた田舎道を走るバス。空は雲によって太陽が覆われ、日が傾く時間もあって少し暗かった。
還都によって再び首都になった京都といえど、こういった場所においてはバスは大事な交通機関だった。
「すぅ・・・すぅ・・・」
バスの中では本を見る人もいれば携帯をかまう人もあり、外を眺める人もいれば寝てる人もいる。
その寝てる人の中に、秘封倶楽部の蓮子の姿もあった。
どこに出かけていたのかはわからないが、彼女なりの私事に出かけていたのだろう。
疲れとバス内の適度なエアコンの温度に、かわいらしい寝顔で夢の中に入り込んでいた。
「ご乗車ありがとうございます。間もなく、○○です。お降りのお客様は(ry」
「んはっ! ん・・・ふああああ・・・」
バスのアナウンスに蓮子は目覚め、寝ぼけ眼をこすりながら大きなあくびをした。
バスを降りようとする人々が一斉に動き出し、蓮子は慌てて外を見て確認した。
「なんだ、まだ先じゃない」
しかし彼女が降りる予定の場所は、ここからまだ3つ先。
とはいえ今更二度寝に入って寝過ごしというパターンだけは避けたいため、眠いのを堪えて降り仕度を整えることにした。
「えーっと、私が降りる場所は・・・610円ね」
天井に書いてある運賃表を確認し、蓮子は財布の中を探った。
滅多に立ち寄る場所ではないため定期券を持っていない。いちいち払わなければならないのが面倒だ。
「えっ・・・う、嘘よね・・・」
だが財布の中を探っていた蓮子は、突然凍りつくように動きが止まった。
彼女の言うとおり、目的地の運賃は610円であるが・・・
「10円足りないわ・・・」
それが蓮子の動きが止まった原因だった。
今の彼女の財布にはお札が入っておらず、入ってるのは100円玉が6枚のみ。運賃に必要な残り10円が見当たらなかった。
蓮子は大慌てで、手持ちの鞄の中を探った。こういった時に鞄の隅に小銭が転がってるのはよくある話である。
が、探り終えた蓮子の何とも言えない顔を見れば、見つかった云々は言うまでもないだろう。
ブロロロロロ・・・
「うぅ寒い・・・あの時自販機で150円のジュースなんか買うんじゃなかったわ・・・」
やむなく蓮子は目的地の一つ前の停留所に降り、走り去ってゆくバスを見届け、そこから歩いて帰ることにした。
少しずつ住宅街が見えはじめ明るくなってきたが、寒さまではどうしようもなかった。
「足元が特に寒くて嫌になるわ・・・あぁもう最悪・・・」
一応コートとニーソを組み合わせて寒さへの備えはしてきたものの、下がスカートである以上足の冷え込みはどうしようもなかった。
愚痴っていたところでどうにかなる訳ではない。蓮子はしぶしぶと一歩ずつ歩きはじめた。
「バスだとすぐだってのに、歩くと結構時間掛かるわね・・・」
バスなら目的地の停留所までざっと3分で着く場所も、歩きでは訳が違った。
仮にバスが時速50キロで走ってたとするならば、時速約3キロの徒歩では大体17分くらい。何よりも自分で歩かなければならないのと寒さが嫌気の最大の要因だった。
「喉渇いてたからって調子に乗って・・・あぁもう私のバカ」
ちなみに蓮子がいるのは目的地まであと半分くらいの位置。値が張るジュースを買った自分をとことん憎く感じてしまう。
「やばっ・・・おしっこしたい・・・」
更に歩いていると、突然蓮子は身体をブルッと震えさせた。同時に身体の奥から尿意がじわじわと湧き上がってくる。
寒いのもあるが、最大の要因はバスに乗る前にがぶ飲みしたあのジュース、蓮子の頭に浮かんだのはそれだった。
「どうしよ・・・うう・・・」
歩きながら見渡すと、辺りは一面住宅街。もちろんどの家にもトイレは備え付けられてある。
だがわざわざ他人の家に押しかけて「トイレ貸してください」と言う勇気は蓮子にはなかった。しかも困ったことにコンビニ等の店すら見当たらない。
トイレに行きたくとも行けない、蓮子は尿意にもじもじしながら歩き続けるしかなかった。
「や・・・やっと着いた・・・。でもどこか行かないと・・・」
それから更に歩き続け、蓮子はようやく本来の目的地の停留所にたどり着いた。
たった10円足りないだけでこんな苦労を強いらされるとは・・・蓮子の頭にあの時の悔しさがよぎった。
ぐるっ、ごろろろろ・・・
「んっ! やだ・・・うんちもしたい・・・」
ここから家までは少し遠く、今の蓮子の状態からして家までの我慢は正直厳しい。
蓮子は辺りを見回し、近くにあるコンビニのトイレに駆け込むことにした。
ぐりゅりゅりゅぎゅううう・・・
「あーもう帰りに時間掛かるしお腹痛いし・・・もうやだ・・・」
蓮子は慌てながら速度を速め、便意と尿意に必死に耐えながら進んだ。
確かこの通りをしばらく進めばコンビニがあったはず。そこのトイレに全てを託し、歩を進めた。
少しして探してたコンビニが見つかり、蓮子はすぐさまそこへと直行した。
ピロリロピロリロ♪
「いらっしゃいませー」
コンビニ特有の歓迎音が鳴り、店員が蓮子に声を掛けた。
しかし蓮子にそれを聞く余裕はなく、当然買い物する余裕など尚更だ。
「!?」
トイレまであと少しのその時、蓮子は思わず足を止めた。
その原因は彼女の視線の先、トイレの前にいる人物だった。
(メッ・・・メリー!?)
蓮子と同じようにお腹をさすりながら、トイレのドアを力なくノックしている少女の姿があった。
長い金髪に飾り気のない独特の帽子、それに紫の服・・・。蓮子同様、秘封倶楽部に所属しているメリーことマエリベリー・ハーンだった。
「お願い・・・早くしてください・・・」
お腹を押さえて必死にもじもじしている姿は、もしかしなくても今の蓮子同様、便意我慢としか見受けられない。
幸いメリーはこちらに気がついて・・・というか気がつく余裕がなさそうだ。
だが便意を我慢する者同士がこんなところで鉢合わせなど、気まずいにも程があった。
「くっ・・・!」
意を決して蓮子は店を飛び出した。目的のトイレは既に塞がってるし、以前の失態からしてメリーとトイレ争奪をする訳にもいかないからだ。
だがここ以外にまともに知っているコンビニやスーパーはなく、蓮子は路地のほうへと駆け込んだ。
「ああっ・・・うっ・・・ダメっ漏れるうっ!」
人通りが少ない路地に入り込み、蓮子はコートをスカートをたくし上げた。
下着まで下ろす余裕はなく、あの時のような最悪な結末に目を閉じて身を投じた。
ブジュウウウウウッ! ビチッビチャビチャビチビチビチ!
「んんんん! あっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
車の音がカモフラージュしてくれる中、凄まじい音とともに蓮子の足元に茶色の雨が降り注いだ。
勢いそのままに蓮子の下着は下痢便にまみれ、むっちりとした足まで汚してゆく。
ブビュビビッ、ビビッビチチチチ・・・
「すごい音・・・私またやっちゃったんだ・・・」
足を垂れる下痢便の感触を、蓮子は荒い息を吐きながら感じた。
ブルブルと震える足に、下痢便に混ざったおしっこが一緒に流れ落ちる。
「靴の中までうんち入っちゃったし・・・どうしよう・・・」
女子大生にもなって二度も大小お漏らし、親が見たら嘆くことだろう。
しかし嘆きたいのは蓮子のほうだった。お尻から下はみんな下痢便で汚れ、ニーソはおろか靴の中まで下痢便でぐちゃぐちゃだ。
仮に誰にもバレずに帰れても、その後をどうするか。それが蓮子に与えられた最大の課題だった。
バタンッ! ガコンッ!
ブリッ! ブブッブリュブリュリュリュリュッ
「あうっ! あ・・・あとちょっとだったのに・・・」
その頃、コンビニのトイレに入ったメリーは前の人が出るまで何かと耐えることができた。
が、それで力を使い果たしたのか、トイレの鍵を閉めると同時に限界を迎えてしまった。
ブブッブビビッ、ブリュブリブリブリュリュリュッ
「こっ・・・ここじゃないのに・・・うんち出ていいのはあっちなのに・・・」
無残に下着の中に排泄するメリーの目の前には、本当のゴールである便器が白く輝いていた。
後は下着を下げて座り、あの中に出すだけだったのだが、それも叶わずに終わってしまった。
まさか蓮子に我慢している姿を見られたとも知らずに、メリーは次第に便でずれる下着の膨らみを立ちながら感じるのだった。
みなさん移動してしまったのか、随分寂しくなってしまった新徒創想話ですが、私はもうしばらくこっちで活動を続けようと思います。
今回は久々の秘封倶楽部の二人です。メリーの出番がほとんど無く終わってしまいましたが、メリーファンの方ごめんなさい。
漏らしこそしなかったものの、金が足りなくて歩かざるを得なくなったのは過去の私の実話ですw
今度から彼女たちのことを秘封倶楽部ではなく、いっそのこと秘糞倶楽部と・・・おや、誰か来(ピチューン
ぐう
http://www.pixiv.net/member.php?id=1295155
作品情報
作品集:
30
投稿日時:
2012/01/25 05:29:26
更新日時:
2012/01/25 14:29:26
分類
宇佐見蓮子
マエリベリー・ハーン
おしっこ
スカトロ
お漏らし
京都のバスはプリペイドカード未対応なのだろうか。
聖便器様に拒絶されたメリーさん。便想郷の祝福はセカイも場所も選びませんね。
貴方のスカ話は、やらかした人は事後の破滅を回避できるから安心して読めます。当事者には大して慰めにならないですけど。
そうですか、新徒をフィールドになさるのですね。ま、人それぞれですから。貴方の作品が劣化するわけでもないですからね。
今後も、現在連載中のシリーズ物も含めて楽しみにさせていただきます。
といってもいずれはイミテーションに移行予定なんですけどね。
漏らしたことこそ悲劇ですが、立ち直りができないくらいに追い詰めるのは嫌いなので控えめにしてます。