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『寺子屋おかず争奪戦』 作者: ぐう
「起立、礼!」
『おはようございます!』
「おはようみんな、今日も一段と冷え込むが、風邪をこじらせたりしてないか?」
雪がちらつく寒い日が続く中、ここは寺子屋。
寒いにも関わらず、挨拶する子供たちの声は至って元気。子供は風の子とはいったものだ。
挨拶を終えると、慧音は出席を取りはじめた。
「○○(里の子供)と大妖精は今日は風邪で休みらしい、みんなも気をつけるんだぞ」
今日は二人ほど風邪でおらず、それ以外は全員出席していた。
しかし中には小さく咳き込む子もおり、誰もが元気とは限らないようだ。
「みんなそんなに寒いの? あたいは全然どうってことないよ」
「そりゃあチルノは氷の妖精だからだよ。同じ妖精でも大ちゃんは風邪で休んでるし」
休憩時間、バカルテッドの4人はいつものように集まって話をした。
唯一、話に加わる大妖精がいないため少し寂しげだが。
「ということは二人分給食が余っちゃうね」
(まず最初はパー出して、もしあいこだったら・・・)
「みすちー?」
「ふぇっ!? あ、いや、何でもないよ!」
他の三人が話してる中、ミスティアは給食のおかずを獲得するためのジャンケンに勝つための戦略を考えていた。
いかにも子供らしいといえば子供らしいが、いつも負ける彼女は今回は本気だった。
「でさー、昨日レティったら・・・」
話の輪に入りながら、戦略を考えるミスティア。
そんな彼女の近くにも、何も考えてなさそうで食べることに関してはしっかり考える少女がいた。
そして待望の給食の時間。二人休んだため各おかずは二人分余っていた。
バカルテッドをはじめ生徒の大半が名乗り出て、ジャンケン勝負が始まった。
『最初はグー! ジャンケンポン!』
実はジャンケンの『最初はグー』は、外の世界のとあるコント番組が発祥なのだが、この幻想郷においてそれを知る者がいるだろうか。
それはさておき、今のジャンケンが終わって勝ち抜いたのは・・・
「やったー!」
「わはー」
戦略を練っただけあり、ミスティアは見事勝ち残った。
そしてミスティア同様密かにルーミアも、勝ち残りに成功していた。
ちなみにこの二人が残ることは滅多になく、特にミスティアに至ってはいつも一回で負けていた。
「じゃあもう一回いきまーす」
残ったのはあと四人。ここからは先に勝った者から好きなおかずが獲得できる。
ミスティアもルーミアも気合十分で、手をぎゅっと握って出す手を考えた。
『最初はグー! ジャンケンポン! あいこでしょ! あいこで(ry』
四人の壮絶なジャンケンが始まり、あいこの連続に他の生徒たちも息を呑んで見守った。
そして10手目でついに・・・
「わーい、やったー!」
戦略を練った甲斐があり、ミスティアは見事一番先におかずを貰える権利を獲得した。
ちなみにルーミアは四番目となった。
「んふふ、冷たいけどおーいしっ♪」
「いいなぁみすちー」
「みすちーが勝つなんてすごく珍しいね」
「これもおいしいのだー」
ミスティアは獲得したデザートをおいしそうに口にし、満面の笑みをみんなに見せた。
そして別の席では、他の三人が選ばなかったおかずをルーミアが全部たいらげていた。
(どうしよ・・・さっきからお腹が・・・)
午後の授業に入り、残り時間が半分が経過した頃、ミスティアはお腹に違和感を感じはじめていた。
最初は何気なくぐるぐると鳴る程度だったが、やがてお腹にチクチクする痛みをもたらした。
ぐううううう・・・
(まだ誰も気がついてないみたいだけど、うう・・・)
今日のデザートはひんやりと冷たいフルーツで、最後にそれを二つたいらげたのがお腹を冷やす原因になったのかもしれない。
ミスティアの席は一番後ろだが、慧音の声がカモフラージュとなって他のみんなにはバレていない様子。
しかし年頃の女の子がトイレに行きたいと軽々しく言えるはずがなく、果たして授業が終わるまでにもつかどうか、それがミスティアには不安だった。
「で、明日の授業は・・・」
(先生早くしてください・・・うんちが・・・)
授業が終わるまでには何とか耐えることができたが、まだ帰る前の会が残っていた。
授業が終わった安心感がミスティアに強い便意をもたらし、我慢できる時間を一気に奪ってゆく。
ぷすっ、ぷすっすうぅぅ〜
(もうだめ・・・もう終わるまで我慢できない・・・)
しかしこういった時に限って慧音の話は長く、我慢の限界がスカートの中から出るおならとして現れていた。
もう頭が出かかっており、ミスティアは全身を震えさせて我慢の限界を悟った。
ブウッ!
「あっ!」
その時、教室内に大きく響くおならの音。生徒たちの視線が集まったのは・・・
「えへへ、みんなごめんなのだー」
ミスティアではなく、彼女より前の席に座っているルーミアだった。
生徒たちは臭いだの何だのとはやしたて、教室内は大騒ぎとなった。
「こらこら、おならぐらいで騒がない」
「あ・・・何かうんち出そう・・・さっきのでちょっと出たかも」
だがルーミアの言葉で生徒たちは一斉に引いた。
いくら能天気なルーミアとはいえ、まさか大きいほうを躊躇もなく出そうとしているのだから無理もない。
「先生、私が連れて行ってきます! ルーミア、大丈夫?」
「うむ、頼んだぞ」
そこへミスティアが自ら名乗り出て、ルーミアの肩を持って教室を後にした。
だが彼女の本当の目的が、自分がトイレに行くための口実を作ったことには誰も気がつかなかった。
「みすちー、ありがとう・・・」
「ううんいいよ・・・実は私もトイレに行きたかったの」
ルーミアとともにトイレへと向かうミスティアだが、彼女自身ももう既に限界が近かった。
もしルーミアがおならをしなかったら、とっくに教室で致していたかもしれない。
「ごめんルーミア、私・・・んっ!」
ブッ、ブリュッ!
トイレに入ったその時、ついにミスティアは我慢ができずに自ら決壊を許してしまった。
その拍子にバランスを崩し、更に膝を着いた拍子に決壊が進み・・・
ブリュッブッブビッブリブリブリ!
「んううっ! うう・・・あうっ!」
後ろからだとスカートがめくれており下着が丸見え。その下着はもこもこと膨らんでいた。
一方、ルーミアはというと・・・
ブチュッビチビチュッブビビビビ・・・
「いたたたたた・・・あっ!」
ミスティアがかがんだ拍子にトイレの床に倒れ、ルーミアも同じく決壊してしまった。
比べると少し柔らかい便が下着を膨らませ、少し下着から溢れてゆく。
「ごめんねルーミア、私が急に・・・」
「ううん、おかず食べすぎた私も悪いから気にしないで」
トイレの床に膝をつき、謝り合いながら致す少女たち。
「あたいたちで何とかしてあげよう?」
「そうだね」
そんな二人を見かねた別の二人の少女が無言でうなずき、トイレに向かっていった。
- 作品情報
- 作品集:
- 30
- 投稿日時:
- 2012/02/09 15:03:41
- 更新日時:
- 2012/02/10 00:03:41
- 分類
- ルーミア
- ミスティア・ローレライ
- スカトロ
- お漏らし
子供達の熾烈な争い、美しい友情。
幼少時の一コマらしく、いつもよりもライトなスカでした。
最後にジーンと来ました…引くことも躊躇うこともなく助けにいく友達。ルーミアとミスティアはどう感じたのだろう?
いやぁ、いいもんみた
これで来週も(ry
給食のおかずを争奪した幼き頃を懐かしみながら、楽しく書けました。
>名無し(2)さん
小さい子って何かあったらすぐに向かうってイメージなので、チルノとリグルの行動もそんな感じです。
>名無し(3)さん
当たり前でありながらとても大切なこと、友達というのは本当にかけがえのない存在です。
>カタルーさん
ありがとうございます。こんな作品で元気出たのなら何よりです。