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『自分勝手-1-』 作者: お団子
「コーラでいいわよね?」
あぁ と短く答える。と同時にうどんげが席から離れる。
俺はちょっとそわそわしながら彼女の後ろ姿を眺める。
目線を少し落とせば、肉つきの良い太ももを味わうことができるが今は気が乗らない。
そうやってぼんやりとブレザーの背中を見ていると、彼女がドリンクサーバーの方から帰ってきた。
右手にはコーヒーカップ、左手には黒い液体の入ったコップを持って。
「おまたせ。はいっ どうぞ。」
そういってうどんげが左手に持ったコップを差し出した。
俺はそれを動揺を隠しながら自分の目の前に置いた。
「今日は何?改まって話がしたいって。」
「あぁ えっと…」
思考速度が低下するのを嫌々感じた。
「わざわざファミレスに呼んで そんな大事な話?」
ニコニコとしながらコーヒーカップを片手に質問してくる。答えにくい。
「うどんげ…あのさ…」
うん と表情を崩さず彼女が相槌をうつ。
俺はその笑顔に押しつぶされそうになりながらも口を開けようとする。
「俺…たち…」
口の中が乾ききっている感覚がする。コーラ飲みたいが、今飲んだらドリンクサーバーになりそうな気がする。
「…別れないか」
コーラは飲まなくても大丈夫そうだ。変な味の唾液が口の中を満たしてくれた。
「や…」
正面の美少女が先ほどの笑みを徐々に失いながら、聞き取りにくい音量で発言した。
「やめてよね… 冗談でも傷つくんだから…。」
と、カップを持っていた右手を下げ、少しずつ表情を若干の泣き顔と混ぜながら笑顔にしていった。
「それに、エイプリルフールは明日だよ…?」
そういえば今日は3月31日だったな。何となく3月は30日までなイメージしか無いことはない。けれど。
「冗談じゃないんだ…。ご、ごめん…。」
何だか意味の分からない謝罪をしてしまった。
「…本当だとしたら理由を教えてよ。」
今にも泣きそうな顔の女の子の口から質問が弱々しく飛んできた。俺はそれに正直に答える。
「俺とうどんげじゃ…価値観が違いすぎるから…。」
「そ、そんなのお互いにあわせていけばいいじゃない!」
彼女は少々声を荒げて言った。その言葉に対して俺は。
「価値観は…人に合わせるものじゃないよ…。」
と、かえした。この考えすら合わないんだ。やっていけるわけがない。
「そ、そんなの自分勝手過ぎるよ…私の思いは…どうなるのよ…。」
彼女の元から紅い眼から、透明な液体が流れだした。
「う、うどんげにはもっと他に良い人がいるよ…。」
この言葉が自分勝手なうえ無責任なのは分かっている。分かってはいるが…
「なによ良い人って…。私はあなただけが好きなのに…。他人なんてどうでもいいのに…。」
彼女がしゃっくり混じりで続ける。
「じゃあ今までって何だったのよ…。私が一方的に好きなだけだったわけ…?」
「い、いや…そんなわけじゃ…。」
言ってる途中で気付く。否定するだけ無駄だと。
「…今まで通りじゃだめなの?何でこのまま続けようとは思わないの?」
返答に困る。自分の中では考えがある。が、言葉に出来ていないので口から出そうにも出せない。
「あ…ぅ…」
間抜けな言葉だけが唇の間から漏れる。
「と、とにかく…うどんげとはやっていけそうにないんだ。ごめん。」
俺はそこから早く逃げたかった。店内は早歩きで出て、そこからは全力で駅まで走った。
席を離れる時、彼女が引き止めた気はしたが何を言ったかは覚えていない。
その後、うどんげが追いかけてくることはなくあの店にどれくらい居たかも、俺には知る由もない。
1年前の出来事を、シチュエーションを無茶苦茶変えて書いてみました。
もちろんうどんげに代弁もとい 代演してもらいましたがね(´・ω・`)
ちなみに -1- と書いてありますが -2- まで書くつもりです
あと同時進行で挿絵(?)っぽいのも描いていますから もし読んでくれた方 お楽しみに(
P.S
どうでもいいですけど 書いてる途中死にたくry
>NutsIn先任曹長さん
fm… あまりそうゆう事を考えながら書いてなかったですね…
続き書いてるので 参考にしたいと思います(´・ω・`)
>IMAMIさん
スッ…(そっと中指にトンガリコーンをry)
続きが出来たら その時にでも「ざまぁw」と言ってやってください(
>kyouneさん
何かこのまま僕の本心を打ち明けるととんでもないネタバレになりそうで怖い(´・ω・`)
でもまぁ はい 次回のあとがきに書いておきますね(
ぁ、ちなみに 次は4月の頭になる予定です。
お団子
http://www.pixiv.net/member.php?id=2802891
- 作品情報
- 作品集:
- 30
- 投稿日時:
- 2012/03/15 11:31:04
- 更新日時:
- 2012/03/23 12:30:14
- 分類
- 東方
- うどんげ
- 別れ話
これじゃ反省も改善もできやしない。
とりあえず、生きろ。
…スッ(そっと中指を立てる)
何が一番傷つくって、今まで自分が相手に向けていた愛が、たとえ一時期でも一方通行だったと分かった時なんだから。相手が口癖のように言っていた「好き」「愛してる」なんて言葉の重みが、実は風が吹けば飛ぶような重みでしかなかったと気づいたなんだから。
……と、うどんげちゃんと全く同じ感じで彼女から一方的な別れを切り出された私が通りますよーww
と言っても私はファミレスなんかじゃなく、メール一通だけでしたけどねーww
一方的に別れを告げられて以降、マトモな話し合いの場すら設けさせてくれませんでしたけどねーww
もう恋なんてしない。