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『The Apples』 作者: 大学イモVS中卒イモ

The Apples

作品集: 30 投稿日時: 2012/05/20 03:07:03 更新日時: 2012/05/20 12:07:03
ネズミ食えない。チーズに穴ない世の中始まってない。でも終わってもいない(Hope) 鼓膜が震えて そこで初めて音が聴こえるとか あんまり考えたくないよね

で、ネズミはチーズに穴がないから そこに入り込めない。明るい場所で生きてるならいいよ 別に 隠れる必要がないなら それは それでいいんでない? 逃げも隠れもしないとは ホントにそれは強さなのかしら。 ミスタードーナッツのオールドファッション みたいな 美しい穴がほしいと。私は思いました。

紅魔館の様相はただのデかいトマトです。その証拠に赤いし、陽に当て続けると腐ってしまいます。てっぺんに可愛らしいヘタが付いているのも、全く以てトマトらしいですね。一つケチを付けるならば、水々しさが足りないのがタマに傷でしょうか。しかしそれは大した問題でもないので放っておきましょう。
トマトは、逆さにしてもトマトです。
しかし紅魔館を逆さにしても紅魔館としての体裁を保てるのかは甚だ疑問です。

あと、人間は逆さにすると頭に血がたまるよ

「ト・マ・ト!!うへ」

フランドールって妖怪の方は人間を逆さまにして遊んでいました。「うへ」とかゆって(笑) 普通の人間だよ。普通の人間を逆さまにすると、お顔真っ赤になって、しまいにぶよぶよになって、トマトみたいになる。張りのないトマトだ。皮袋一つ隔てて、その中には眼球や脳みそ。人間の顔、それはトマト

「ヤメテー!!」

人間の方はつらいからヤメテー!! って言いました。足首をつかまれて、ぶらんぶらんされてる内に顔面トマト、まっかんち。フランドールって方は言いました。

「ヤメテーとか超ウケる」

超ウケる、と。ヤメテーの感情を嘲笑っています。ここで実況席。岩本勉さん、どうでしょうか? 現在の状況

「どーしょうもないわ(汗)」

うん……ホントにホントにどうしようもない。我々に彼は救えない。ホントかわいそう。エーン(泣)

「ヤメテー!!」

「ヤメテーとか超ウケる」

「キャッシュカードあげるからヤメテー!!」

「超ウケる」

お 金 な ん て 入 っ て な い く せ に






金のない人間はね、淘汰されるんだよ
お金なくて悲しくて、涙ポロポロ流してもそれはお金にかわらない お金を お金を稼がないと トマトみたいに顔を真っ赤にしてお金稼がな!

「ヤメテー!! お金!お金を稼ぎますから!」

「超ウケる」

「わらえなーいよ!!ヤメテー!!」

紅魔館の様相はただのデかいトマトです。その証拠に赤いし、陽に当て続けると腐ってしまいます。てっぺんに可愛らしいヘタが付いているのも、全く以てトマトらしいですね。一つケチを付けるならば、張り詰めた感覚。林檎のように、緋色な赤。曲線の美しさとは。皮を切り裂き、ウサギを作り、みんなを笑顔にできる術とは。お金じゃ買えない。お金じゃ買えない。トマトは逆さにしてもトマト。代わり映えがない。リンゴは、逆さにしたらゴンリ。なんだか強そうだ。真の強さが滲みでているよ。

翌朝、フランドールって方の姉はロケットをこしらえた。自己満足である。鑑賞用の、飛べないロケット。おもちゃの翼が残酷に、鏡のようにお顔を映していた。

フランドールって方、妹は姉に聞いた。飛べないロケットはただの鉄屑じゃないの? と。

姉は言う。そうです鉄屑です。

無意味にゴミを増やし続け、吸血鬼が幾千年。穴だらけのロケットもどき、中はかすかにひんやりしていて、ちょっぴり暗く、姉妹にとってはとても過ごしやすかった。

「ホントの話。みんないなくなって、紅魔館もなくなったからおうち作った」

「ついにきたの」

「ついにきたの」

その時がやってきていた。いつかみんないなくなるという、漠然としながらも確かにそこにある現実が。吸血鬼が幾千年。風がロケットをノックする。妹は穴から身を乗り出し、幻想郷を見渡した。太陽のない砂漠。お金はすでに意味を為さない。人々は、服で着飾った人々は、お金がないから淘汰された。でも、お金なんかあっても、砂漠じゃ使えないよ。

「おしっこ」

姉はおしっこしたくて外に出た。数千年ぶりのしっこ。想像したくない。ヤバい。てこてこ歩いていると、草と花が。夜の暗闇で、深緑に見えるオアシスをたまたま見つけた。

「きて」

姉は妹を呼んだ。オアシスには水と木、ノープランの植物の群れ。ただ生えているだけで満足できるなんてうらやましい。私はとにかくお金を稼ぎたい。妹がそう思った矢先、それは彼女の頭にこつんと当たった。

ヤシの木が、林檎を一つくれた。不思議なヤシの木が。ミラクルからのプレゼント。手に収まった曲線に、浮かび上がる水滴の粒。禁断の果実。想像しだいで、ウサギにも、食べ物にもなる無限の赤。

一つの林檎を、姉妹がめぐって争うことはなかった。達観した姉は妹に食べてみなさい、と促す。全てが意味を為さなくなった今、答えはこの掌の中に。妖怪も人間もいない世界。カーテンの敷かれた空を見上げて、妹は真っ赤な口を開き、真っ赤な林檎を派手にかじった。



林檎の中には、5円玉が入っていた。
大学イモVS中卒イモ
作品情報
作品集:
30
投稿日時:
2012/05/20 03:07:03
更新日時:
2012/05/20 12:07:03
1. NutsIn先任曹長 ■2012/05/21 01:08:24
熟れた果実はとても甘い。
穢れた果実は腐っている。
ルンペンとなった貴族は、詮無き遊びに興じる。
2. 名無し ■2012/05/21 15:40:40
哲学なのか?
3. 猫好き&Ω ■2012/07/17 00:49:22
あっぷるの『る』を巻き舌にシナイヤツとは友達になれないよん。
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