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『ユリカゴ』 作者: YUKke
「ウンコは腸に留まるぞ、ウンコは腸に留まるぞ、ウンコは……」
私は小さな声でそう呟きながら、のそのそとトイレへと向かっていた。師匠曰く、こうして自己暗示をかけながら10秒ごとに肛門を閉め膝を閉じ足のつま先を外側に向けて静かに歩くと抑えがたい便意を我慢できる、らしい。
本当は猛ダッシュでトイレに駆け込みたいところだが、それをやったら漏れる自信がある。それくらい切羽詰っている状況であった。ウンコも腸に詰まっている。なんちゃって。
グッグギュルルルルルル……
ひゃぁんっ!い、いかんしょうもない洒落を考えている場合じゃない。とにかく一刻も早く、それでいて刺激を与えないように安息の地へと向かわねば。こんなことになるのなら姫様からキンキンに冷えたかき氷を頂かなければ良かった。後悔先に立たず。うぅ……お願いですウンコさん腸に留まってください……
ブッププスっと尻の穴から空気が漏れる。思いっきりオナラしたい、そうすれば少しは便意もマシになる気がする。けれどオナラしたら一緒に身も出そうで怖い。いや絶対に出る。ならばひたすら我慢するしかない。
永遠亭のやたら長い廊下を渡り切り、トイレは目前に迫っている。しかしこのペースで行って間に合うかどうかはわからなかった。それぐらいもう……あぁウンコしたいウンコしたい早く早く!
こうなれば賭けだ。あと三メートルもない。全力で駆ける。漏らす前に用を足す。戦場では殺られる前に殺れ。見敵必殺!
そう心に決めた時にはもう走っていた。ぶっぶすっぶしゅっ、オナラの音が大きくなるにつれて動きは加速する。生憎トイレには灯りがついてない、すなわち誰も入っていない。しめた! 私はあっという間にトイレの目の前に辿り着くと素早くドアノブを回し中へ入った。
しかしまだ油断は禁物、下着を脱いでしゃがむまでが戦いです。脱いだ、でも腰かけるのには間に合わなそう、もういい屈んでるからこのまま出す!
ぶぷっっっすぅ〜〜〜〜〜〜〜!!
爆音を個室に響かせる。それが進軍の合図だった。
ブブュッ、ブシャァァァァァァァァッ! ブボッ、ブビビビビィィィィィィィッ! ブリュリュゥゥゥゥブッブリリッ! ドボッ、ボビュボバァ!
「んはぁぁぁぁぁぁっ❤」
余りの勢いのすごさに思わず声を上げてしまった。軟らかめの便がどばどばお尻から噴き出している。あぁなんて気持ちいいんだろう……ここまで我慢した甲斐があったというものね、うんうん。実際にはお尻ひりひりして結構痛い。というかまだ出るんですかウンコさんいい加減止まってくださいよ。
ブビュゥゥゥゥゥゥゥボブシャッ、ブッボビィィ、ボビュビュゥゥゥゥ、ブリュッボプッ、ブリュブリミチミチッ、ブバッブピィ、ボババッブシャ、プスッブポッ、ムリュリュ……
水っぽかった便は次第に固形の物へと変わる。そう言えばここのところお通じよくなかった。結構お腹に溜めちゃってたんだな、とブリブリ汚物を産み落としながら私は思った。その分ニオイもひどい。狭い部屋の中で悪臭は行き場を失っていた。
流石にもう出し尽くしたといったところで、戸は開きっぱなし、暗い個室の中、便器に向かって中腰で屈んだままの状態であることに気づいた。いかんいかん、つい惚けていた。とりあえず戸を閉め、灯りをつける。すると、足元に茶色い液体が飛び散っているのが視界に飛び込んできた。
あちゃー結構派手にやらかしちゃったみたい。この分だと便器の様子を見るのがちょっと怖い。一応蓋はあがっていたはずだけどうーん、でも見ないわけにはいかないし。そろそろ腰を下ろしておしっこしたいし。
そして私は振り向いて便姫を見た。
えっ?
あれっ?
いやいやそんなはずがないでしょう。レーセン、貴方疲れてるのよ……もう一度振り返ればきっと幻覚でも見ていたんだとわかるはず。それじゃあテイクツーいっきまーす。3、2、1、ハイ。
振り返ると便座に姫様、我らが主蓬莱山輝夜様が座っていらっしゃった。全裸に汚物まみれで。
ナンデナンデ、ヒメサマナンデ!? なんで姫様がいらっしゃるんですかね!? しかもウンコまみれで!
「糞まみれなのは貴方のせいでしょう鈴仙。私が用を足していたら突然貴方が入ってきて目の前に汚らしいお尻を向けて糞をぶっかけるんですもの。本当ひどいったらありゃしないわ」
心を読まれた!? と問題はそこじゃない。どうやら自分はとんでもないことをしてしまったようだ。ウカツ!
「すすすすみませんでしたぁ! まさか姫様が入っていらっしゃるとは存じぬばかりに大変失礼を!」
土下座の構え。もっとも個室が狭くて床に頭を擦りつけるなどはできないので手を宙に浮かしたエア=ドゲザである。しかし反射的に平謝りしたもののどこか変な感じがする。ドアを開けて中に入った時、確かに誰も便器には座っていなかったはずだ。いくら暗かったとはいえ人の気配くらいはわかる。それに姫様なんで裸なん?
「慌てていて見落としていた、のでしょう? ねぇ鈴仙」
また心を読まれて回答された。この人いつの間にさとり妖怪になったのかしら。そんなことはどうでもいいが、ともかくそう言われれば弁明しようがない。自分の記憶が100%正しいなんて証明不可能だ。
「別に心を読んでいるわけじゃないわ。大体貴方の思いつく疑問なんて少し考えればわかるもの。次は『なんで裸で座っていたか』かしら?」
「はは……まぁそうです」
「そんなの、用を足すときに衣服を脱ぐのは当たり前じゃない。貴方だってそうでしょう?」
「いや、全部は脱ぎませんですけど……」
と言って自分の体を見たら何も着ていなかった。何を言っているかわからないと思うが。いやいや。あれれ〜おかしいぞ〜
ありえない。だってだって、私パンツは脱いだ覚えあるけど! それ以外脱いでないでしょうよ!?
服の所在を探してドアを開けようとするがガチャガチャと鈍い金属音がしただけであった。おかしいな、鍵までかけた覚えもない。まぁそれは解除すればすむだけなのだが。
「駄目よ鈴仙。出ては駄目」
その時姫様に呼び止められた。本能が警告する。彼女の声を聞いてはいけない。耳を貸せば、破滅する。けれどもう何もかもが遅かった。ここに足を踏み入れた時点ですでに囚われる運命と決まっていた。
「鈴仙、“また”逃げ出すのかしら? 私にこんな汚くてくっさいものを滅茶苦茶にぶちまけておいて、そのまま逃げるつもり? “逃げちゃ駄目”よ、鈴仙」
「あ、あぁ、私はそんな……逃げたり、そんなのはもう……」
「じゃあどうすればいいかわかるでしょう? 立つ鳥跡を濁さず。責任を取りなさい」
断るという選択肢は存在しなかった。“逃げちゃ駄目”なのだから。ならば。自ずとやることは決まっている。
私はふと普段ちり紙の置いてある籠を見た。しかし中身は空、ちょうど切らしていた。いや、これもなるべくしてそうなっているのだろう。用意周到過ぎて感心するほどだ。姫様の方に視線を戻すと、彼女はどこまでもいやらしい笑みを浮かべていた。
「鈴仙、綺麗にして」
「でも拭くものがありませんよ」
「貴方の舌が残っているわ。舐め取って。兎が毛繕いをするように。丁重に、丁寧に」
恐ろしいヒトだ、と私は月並みの感想を抱いた。全ては彼女の思うがままになるようになるようにしかならない。最初から私に糞を舐めさせるためだけに糞を浴び、須臾を操る能力を使って私に気づかれないように服も紙も始末し、閉じ込めた。いや、かき氷を勧められた時から彼女の掌で踊らされていたのか。それとも……
もっとも姫様が何の目的でこういうことをさせるのか私の理解に及ぶところではない。とりあえず今は言われた通りに自分のウンコを舐めるしかない。
あらためて姫様の体を見ると、胸部から陰部に向かって流れるように柔らかい便がべっとり付着している。幸い固形の物は流されて便器に落ちて行ったようだが擦れた跡はしっかり残っていた。思わず顔を背けたくなる惨状だ。しかしこれを全て舐め取らねば、恐らく私がここから出て行くことは叶わない。逃げちゃ駄目だ。私がやらねば誰がやる!?
「それじゃあ失礼します……うぇっ」
おもむろに顔を近づけて一口、あまりの苦さとクサさにいきなり吐き出しそうになった。当たり前だけどウンコさんおいしくないです。うげぇ……きっつ……
「嫌ならやめる? また私にぶちまけて、それで脱兎のごとく逃げ出せば?」
あからさまな挑発。しかし私は抵抗の意思を示すようにわざとらしく口の中の汚物を飲み干す。胃が逆流しそうになったが必死に我慢、嘔吐してしまったら仕事が増えるだけだ。ともかくこれで決心がついた。やってやる。
今度はちょっと大きめの固まりに思いっ切り舌を這わせた。口の中にウンコのニガミ、クサミがじゅわーっと広がっていく。その中にほんのわずかだけれど、姫様の味が混じっていた。
それは舐め続けるほどに少しずつだが肥大化していった。それもそうだ、私はただ自分の糞をもりもり食べているわけじゃない。姫様の体についたソレを舐めるということは姫様を舐めるということに他ならない。そう思うとメインディッシュは彼女の体の味で匂いで、ウンコはそれにふりかかった、引き立て役のスパイスに過ぎない。
じゅぶ、じゅるる、べちょくちゅ……
次第に私は貪るように舌の動きを早めていった。最初は吐きそうになったウンコの苦さもそこまで気にならなくなったというか、むしろその苦さに旨さを見出していた。時々未消化のキノコか何かが混じっていて味の変化もあり、もはや苦にならない。遠い祖先が日常的に食糞を行っていた名残かどうかはわからないが、自分でも適応の早さに驚いている。
適応? いや、私はただ狂ってきただけなのかもしれない。そして狂っているのは姫様もだ。
私が舌で舐めまわすたびにびくっびくっと波打ち、始めこそ澄まし顔で余裕を見せていたものの、だんだん表情は緩み紅潮し、ついには小さな喘ぎ声を漏らすようになった。生憎五感の鋭い私はすぐに彼女の異変に気づき、彼女の変態性に気づいた。
「じゅぷっ、姫様、糞まみれの体舐められて感じちゃってるんですか? とんだ変態さんですね❤」
「そんな、わけない、でしょう! 馬鹿イナバ、さっさと綺麗にし」
「それじゃあもっと、ペース上げますね」
じゅぶぬぷべちょ、ぐちょくちゅ、べちゃぁぬちゃ!
勢いよく彼女の体に吸い付き、責める。
「んあっ、ちょ、やめぇ❤」
「はいはい綺麗にしましょうね〜」
そう言って彼女の小ぶりだが整った形の胸を掴み、下腹部を重点的にびちゃびちゃ汚らしい音をさせながら舐める。体を固定するという名目で柔らかな胸を揉みまくると、姫様のよがり声は大きくなった。どんどん舐める範囲を下げていくとその先には前人未到のジャングルが生い茂っていた。その中に隠された禁断の果実のことを思うと、頭が沸騰しそうだ。私も人のことを言えない。
「駄目よ鈴仙、そんなとこ、まで綺麗にしなくても、いや」
「駄目ですよ姫様。ウンコかかっちゃってますし、それに綺麗にしてと命令されたのはそちらでしょう?」
私にはわかっている。姫様が口ではそう言っていても内心それを期待していることが。だってこんなにも恥部から愛液を垂らして、されたくないと考える方が難しい。もしそうでなかったとしても私はこのまま姫様のマンコにがぶりつくことをやめるつもりはないのだが。やめるもんか。
べちゃあ、と淫靡な音を立てながらゆっくりと姫様のアソコを一舐めした。可愛い悲鳴が狭い個室に木霊する。それは彼女の声か、それとも私の声か。そんなことはどうだっていい。もう二人とも狂っているのだから。
ウンコ汁と私の唾液と姫様の愛液とがミックスされ、濃厚なジュースが口内、あるいは腔内を満たす。極上の味に舌が蕩けおちそうだ。ぐちゅぐちゅと掻き乱すたびに意識が遠くなる。
ぶっぷすぅ〜〜〜〜
不意に高らかな放屁音が鳴り響いた。鼻孔に直接強烈な刺激臭が入り込んでくる。おかげで意識が一気に戻された。
「ご、ごめんね鈴仙、オナラしちゃった……」
姫様が恥ずかしげに言った。その表情が殺人的な可愛さでまた意識が彼方に飛んで行きそうになったが慌てて捕まえて抑えつけた。
「いえいえ、ご褒美です。もしかして、姫様、ウンコしたくなっちゃいました?」
鏡がなくても自分のニヤついた顔が見える。嗚呼、とんだ変態さんだ私。
「ちょっとだけ……出したらまた綺麗にしてくれる?」
「勿論貴方の望むままに」
私は姫様の体を少し倒して、お尻が全部見えるように動かした。それから彼女の足を手に持って浮かせて、顔を臀部に近づけた。彼女のアナルがヒクヒク動いているのが良く見える。
「ちょっとどうする気? この体勢じゃあ床にうんち落ちちゃうでしょうに」
「大丈夫ですよ、こうすれば」
そう言って私は彼女の肛門に口付けをし、舌を入れた。
「ひゃん❤ ま、まさかそのまま食べちゃうのぉ!? 駄目よそんなの汚いわ」
「散々ウンコ舐めさせられて何を今更」
「でもでも、私のうんちの方が鈴仙のより汚いもん!」
「そんなことないですよ、はいはいブリブリ出しちゃいましょうね〜」
ぬぽっぷすっ、舌を抜き差しするたびにオナラの音が漏れ出る。あぁもう可愛いったりゃありゃしない! それを繰り返していくとだんだんニオイはキツくなり、舌にウンコの味が絡みついていく。確かに微妙に感触は違う。それはそうか、さっきまで舐めていたのは自分のウンコで、自分の味が混ざっていた。今度のは100%姫様の味である。ちなみに後者の方が心なしか甘い気がする。
そろそろ限界だろうというところで舌を入れるのをやめ、口を大きく開ける。ぷすっぷすっと放屁を連発した後、ついに姫様の肛門はひとりでに開き、茶色い塊が姿を見せた。
「出る、出っる❤ うんち出ちゃう❤ 鈴仙の口便器にくっさいうんちひり出しちゃう❤」
ブッブリュ、ムリュリュミチ、ボトッ
三寸ばかりの短いながらも太く立派な便が私の口の中へと注ぎ込まれた。軽く噛むと、今までとは比べ物にならないほど濃厚なウンコの味・ニオイが充満した。普段であれば即戻してしまうところだが、それこそ散々自分の糞を食べて麻痺していたのでなんとか許容できる範囲だった。落とさぬよう口に全部押しこめて、咀嚼しては飲み込む。歯には糞がビッシリついて後できちんと歯磨きしないと落ちそうになかった。
姫様のケツはまだヒクヒク震えていたがさっきのだけでもうウンコは出そうになかった。あるいはこれ以上出すのをやめたのか。後のために。いや、これは深読みしすぎか……ただウンコの代わりに白い液体がだらだらとお尻を伝っていた。
「あ、あぁ……❤」
ブシュッブシュッと姫様の御マンコからメス汁が飛沫を上げていた。どうも逝ってしまわれたようだ。人のウンコを浴びて舐め取らせた挙句自分のウンコを食わせることに興奮するなんて、まったくド変態にも程がある。結局のところまた私は彼女の性的なお遊びに付き合わされたということだ。白濁液を茶色く変色した舌で舐め取ると、私は一息ついた。
「はい、これで綺麗になりましたよ。あー念のため後で水で洗い流した方がいいです。お風呂の用意をしておきますね。それでは」
そう言って私はこの空間から出ようとドアノブに手をかけようとした……ところで腕を強く掴まれた。振り返ると姫様が、さっきまでの惚けた顔とはまるで別人の、最初に引き留められた時と同じような冷徹さもなく、ただ裏がありそうなくらい清々しい笑顔で見つめていた。
「駄目よ鈴仙、“まだ”出ていっちゃあ。貴方も綺麗にしなくちゃ」
そう言うと姫様は私のお尻を掴んで汚い穴を一舐めした。その一撃で全身の力が抜け、自分でもだらしない悲鳴を漏らしてしまった。
「ひゃあぁぁぁんん❤ ちょ、ちょっと、姫様!?」
「従者の働きに応えるのが主君の務め。褒美よ。大人しく受け取りなさい」
ぶっぷすぅ、ぬちゃべちゃ、ぷすっ、くちゅっ……
姫様の卑猥な舐める音と私の情けない屁の音が交錯する。姫様の舌使いは自分のソレと比べてずっと上手に思えた。気持ち良すぎて、今すぐにでも潮を吹いてしまいそうだ。しかしそうしてしまうと姫様の顔を汚してしまう。そうして我慢していると、絶頂に達する前に姫様はお尻から顔を放した。
けれどそれで安心するにはいささか早かった。突然彼女は私の体に抱き着いて、唇を奪った。
「ひゃあ、んぷ、はひほふうんふぇふかひへはわ……」
「ぷは、こっちのお口も掃除しないと。うんちまみれでしょう?」
「や、別にいいですよぉ、ちょ、んん」
姫様はこれ以上語らず、ひたすらに舌で私の口を蹂躙した。執拗に私の汚れた舌に絡みついて愛撫し、歯や歯茎についたウンカスを舐め取って、それを私の舌に押し付け味わあせた。自分のウンコと姫様のウンコ、唾液と唾液とが混ざり合い、それが潤滑油として機能する。
ぬちゃくちゅぐちゅくちゃぬっちゃくっちゃぬっちゃぐちゅぐちゃねちゃあ……
甘い。苦い。辛い。しょっぱい。全部私の味で、姫様の味だった。今私達は間違いなく一つになっていて一つにされていた。この狭いユリカゴの中で私という存在が姫様に塗り潰されていく。でもそれでいいのだ。いや、むしろそうなりたい。だってどうしようもなくそれが気持ちよくて、他のことなどどうでもよく思えるもの。
震えが止まらない。押し寄せる快楽に叩き付けられて、この身はガクッガクッと震えるばかりだ。
そうして私は絶頂を迎えた。
プシャァァァァァァァァァ! ジョロロロロロロロロジョバァァァァァァァァァァァ!
私は景気よくおしっこを漏らしてしまった。そういえばするのを忘れていた。勢いよく放出される黄金の液体は何かに当たって拡散し脚を伝う。ん? おかしいような……
そうだ。姫様の体にかかっちゃうんじゃないか! しかし時すでに遅し。密着状態の相手の下半身には盛大にぶちまけられていて、艶やかに濡らしていた。慌てて突き放したところでもうどうしようもなかった。
じょろろろ……ようやくおしっこを出し尽くして、私は頭を掻いた。床には濃い色の水たまりができていて、自分の下半身も姫様の下半身もずぶ濡れだった。便臭とはまた違ったツンとしたアンモニア臭が部屋を満たす。あーあーやってしまった。
姫様の方を見るとそれはそれはもう嬉しそうにしていて、まぁなんだ、これも貴方の計画通りですか。嵌められた。
「あらあら鈴仙、おしっこしたいなら先に言ってもらわなきゃ困るわぁ? おかげでびっしょびしょ。ねぇ鈴仙? “また”綺麗にしないといけないわねぇ?」
「ええ……そうですね……❤」
まだまだ私はこの密室から出られないようだ。永遠に出られないような気もする。姫様の望み通り、そして私の望み通り。
私は彼女に囚われて、彼女は私に囚われた。
かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?
どうもYUKkeです。調子に乗って二作目を書いてしまいました。
前回のあとがきで次はスカトロ百合セックスが書きたいと言っていましたが、セックスって感じじゃないですね。ただ前回よりは一歩踏み込んだ描写になってます。
密閉空間での倒錯的行為を愉しんでいただければと思います。あと兎と言えば食糞!
ちょっとホラーチックなのは産廃百物語の影響を受けています。間に合いませんでしたが……
YUKke
- 作品情報
- 作品集:
- 30
- 投稿日時:
- 2012/08/23 07:50:55
- 更新日時:
- 2012/08/23 16:50:55
- 分類
- 鈴仙・優曇華院・イナバ
- 蓬莱山輝夜
- スカトロ
- 食糞
次の犠牲者は誰かなー
まだ、まだ……、出る時ではない。
『鈴仙と輝夜の倒錯した逢瀬』とかけまして、『籠目』と解きます。
その心は、スクイ(救い/掬い)ようがない。
くさいくさいこの二人はもうここに閉じ込めておいて良いんじゃないかな。
食糞にまで目覚めた二人はリアル肉便器かわいい!