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『題名が思いつかない・・・なので無題』 作者: 幻想保査長

題名が思いつかない・・・なので無題

作品集: 31 投稿日時: 2012/09/04 16:46:00 更新日時: 2012/09/05 01:46:00
なんて事だ……おめかし(戦闘装着)に時間をかけた所為で会場には誰もいないぞ!

うぅむ……個人装備(作品)を整えるのに時間を掛け過ぎたようだ……

”ドッ!”

ダラダラと準備した結果がこれだッ!

私としたことが……なんたる失態……ッ!

自分も作戦参加をしようと思っていたのに……

……クソっ!

”ドンッ!”

うぐぐ………うぅ………

床に置かれた数本の蝋燭の炎が照明だという薄暗い部屋

誰もいないその部屋の中、迷彩服の男の後悔の呻き声が虚しく部屋に響いた

しばらくの後、男は会場を哀愁漂う背中を見せながら帰還したのだった……


* * * * * * * * * * * * * *


ガサゴソ、ガサゴソ………ガサガサ、ゴソゴソ………

ここはどこにでもある土蔵

ある程度の金銭を持つ者は所有している

物音を立てて若干埃を撒きながら漁っているのは稗田阿求

埃を吸ってしまいコンコンと咳を立てる

なぜ彼女がこんな埃っぽい蔵を漁っているのだろうか

探し物を探しているから彼女は蔵を漁っているのだ

「けんっけんっ!う〜……なにか面白いものはないのかなぁ」

面白い物、彼女は暇潰しになる玩具を探しているのだ

ゴトゴトと箪笥を引き出したり、埃が積もっている葛籠を開けたりなど

彼女の綺麗な手はあっという間に汚れでまみれになってしまった

「あちゃー、手袋持ってくるんだったわ……」

いまさら気づいても後の祭りである

「あー……いっぱい棚から降ろしちゃったわねー……」

阿求の足元の周囲には棚から下ろした籠やら箱やらで埋め尽くされていた

それも無造作に床に置いた所為で足場が狭い狭い

目当ての物が見つからなかったことよりも片付くことに阿求はげんなりした

「自分で散らかしたんですもの……片付けなきゃね……」

溜息つきながら下ろした箱を持ち上げ、棚に置こうと踏み台を登った時であった!

”ズル……っ!”

「えっ!?う、うそ?!」

うっかり足を滑らせ、箱を持った状態のまま重力に引かれて彼女の体は後ろに倒れる

そして運悪くも着地地点には箱から突き出た鬼のお面の角があった

”ゾブッ!”

「っ……か……ガ……ァ…………ゴボッ……」

”ごぽっ…ごぼっ”

偶然に面の角に刺さる角度に突き出てて、そして運悪く持っていた箱の重みが加わり阿求の
喉に角が刺さってしまいました

「だ……れ………が……ァァぁぁ……ごふっ……」

なんともあっけない御乙女の最期である

まだ彼女には仕事が残っているのにねぇ……

今回の九代目の彼女は運が悪かったですね

閻魔にどう言われるのか、楽しみですな
企画の船にこっそりと乗ろうと準備していたら船はとっくに過ぎたでゴザル

むしゃくしゃして書いたSSである
幻想保査長
作品情報
作品集:
31
投稿日時:
2012/09/04 16:46:00
更新日時:
2012/09/05 01:46:00
分類
稗田阿求
1. 名無し ■2012/09/05 02:25:00
むしゃくしゃが伝わってきますね…阿求さんはそのむしゃくしゃ発散に使われたに過ぎないのかと疑ってしまうような作品でした そんな理不尽良い ドジな阿求可愛いわぁ
2. NutsIn先任曹長 ■2012/09/05 07:43:54
まだだっ!! まだ船は領域内だ!!(『領海内』にあらず)
魔法使いのおぢさんがカボチャの馬車(F−35B ライトニングU)を用意したから、パーティーに飛んで逝けぃ!!



さて、問題は残された鬼の面である。
乙女の血を吸って覚醒した面は、それを身につけた者を鬼にしてしまう呪いのアイテムと化した!!

阿求の葬儀を終えた稗田家の蔵から鬼の面が行方知れずになってから……。
永遠亭には、急性アルコール中毒の患者がひっきりなしに担ぎこまれることになり、
この異変認定されなかった『事変』解決に、二人の鬼と一人の自称仙人が奔走するのであった……。
3. 名無し ■2012/09/10 00:44:58
「この悲劇から稗田当主は鬼の面をつけるようになったのよ」
4. 名無し ■2012/09/10 18:20:08
喉に何かが刺さるっていうのはいいよね。
阿求が映姫様に「面目ない…」って言ってるのを想像してちょっと笑った。
喉に刺さっているため叫ぶに叫べず死んでゆく阿求かわいい!
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