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『Naz Quest Disc2』 作者: スレイプニル
ナズクエスト
はじめから
ニアつづきから
おわる
■□■□■□■□■□■□■□■□
―――私はこの指輪に出会ったのだ
[???]
■□■□■□■□■□■□■□■□
>Now Loading...
>done...
>Start Naz Quest "Disc 2"
・・・・・・・
「この化け物のお肉っておいしいんでしょうか?」
「早まるな御主人・・・」
もう指折り数えられぬ程、化け物達を狩っていたナズーリン達、日はとっくに暮れ、宿に戻る時間となった。
夜に行動しないのは、視界が悪いからだ。一応レベルの上昇と共に夜間や暗い場所で視界を確保出来る呪文を覚えてはいるのだが、それでもこの辺りで何が出てくるか分からない。
しかしながら、良く頑張った方だと、星と共に帰路に着いた。安宿であるが、寝るだけには丁度良く経済的にも負担をかけない。霊夢の家に行っても良いが、あそこに徘徊する生物達はこの辺りのモンスターよりも格段にレベルが違う。なるだけあそこには近づきたくはない。
「今日も疲れたね。さぁ明日も早い。早く寝ようか」
「えぇそうですね。」
そうやって寝ては周辺で戦う日々が数日は経過した。2人の顔は幻想郷で見せていた幸せそうな顔はなく、どこか吹っ切れたような顔つきだった。それはそうだ、もう数え切れぬ程の魔物を倒している。それは人間や妖怪ではなくまた別の化け物であるが、それらは生物である限りは生きているのだ。
厳密にはもう犯してしまった事なので、どうしようもないのではあるが、元々毘沙門天の使いである星が平然と己が手で剣を振るい殺める事はあまりナズーリンにとってしても、して欲しくなかった事なのだが、もう始まった事だ。仕方ないとナズーリンは諦めていた。どちらにせよ、殺さねば倒さねば先には進めぬのだから。
そして何度目かの朝、風呂もロクに入れていないナズーリン達の身体はおよそ清潔と呼べるレベルではなかった。しかし、この汚れも甘んじて受けようという精神だ。
「御主人、朝だ。今日も戦おう」
朝になったと同時に起きたナズーリンが、星を起こす。環境が人を変えるとは良く言ったもので、星もナズーリン程ではないが早起きになっている。
「ねぇ、ナズーリン」
「なんだい?」
「この辺りのモンスターも大分弱く感じませんか?」
「あ、あぁそうだね。しかし用心に越したことはないが・・・いや、そうだな。もっと奥へと進むべきなのかもしれないな・・・」
星の提案に、ナズーリンは考える。星の言っている通り、ここ数日でナズーリン達のレベルも知識もある程度あがっている。ここ辺りの並のモンスターでは彼女達には歯が立たないだろう。
「霊夢さんの家の周辺に場所を移しませんか?あそこならもっと強いモンスターが出てくるでしょう?」
「確かに、よし分かった。物資を買い揃えたら、出発しようじゃないか」
「お風呂の為にも・・・」
「何か言ったかい?」
聞き返したナズーリンに、星は首を横に振った。
―――
→霊夢宅周辺
「で、戻ってきたって訳?」
丁度軒先でぼけっとしていた霊夢に出くわした2人は、軽く挨拶した後、近況を報告した。
「ふぅん、何とかやってるみたいね。まぁいいわ。それで、狩り場をここに移したって訳ね。適当にやれば?傷の治療ぐらいならしてあげるし」
そういって霊夢は、面倒臭そうに手を振りながら家へと戻っていった。
「じゃあやろうか御主人!」
「えぇ」
それぞれ武器を構え、荒野へと歩き出した。
荒野、まさに草など生えておらぬ場所はごつごつとした岩屋が多い。前に死んだ場所である森が少し恋しくなるぐらい何もない荒野であるのだから、ここ一帯は枯れた土地であるという事はありありと分かる。だからこそ、あの辺境に立つ町も、活気がないのだろうから・・・
探索を続けるとナズーリン達にとっては相手にならない雑魚ばかりが出てくる。これでは何の経験はならぬと、ナズーリン達は作業の如く呪文や剣を振るう。
しかし慢心してはならない。
「・・・!」
ナズーリンが何かを感知する。殆どの呪文をそつなくこなす賢者であるナズーリンには当然周囲を警戒する魔法を常に唱え続けている。それに何かしらの反応があったのだ。それが雑魚であるのなら危惧するべき事ではない、しかしこの感じは見覚えがある。
「御主人!」
咄嗟に身構える星、その顔は幻想郷で見せていたほんわかした緩んでいた顔ではなく険しい。両手で構える剣は真っ直ぐとぶれる事はない。
獣の叫び、いや、人の雄叫び、竜の慟哭・・・様々な種族が集まったような怨嵯に似たソレが岩場の影から顔を出した。のっそりとした体躯、頭であるその竜の首は下にもたげ何処かしら気怠げな印象を与える。だが、その上半身から下半身にかけてまでのその奇形、人間や獣や悪魔やらを同じ身体に集めたかのような化け物と対峙しているのだ。岩場から覗いたその眼光がこちらを認めると新たな獲物を見つけたかのように涎を分泌し、砂の地面を濡らす。
「あの時の屈辱・・・覚悟!」
星が突っ込んだのを見た瞬間、ナズーリンは援護する為に杖を構えた。
<キメラ>ドラゴン人間悪魔獣が現れた(1体)
>ナズーリンは【早期警戒術】を発動している!
【!】>【早期警戒術】[系統:感知 魔法:秘術]周囲の敵を感知し、一定確率で相手の先制系効果を無力化する。
>星の【先制攻撃】発動!
【!】>【先制攻撃】[系統:先制」一定確率で先に攻撃する。SPDに依存。
>【対抗】<キメラ>ドラゴン人間悪魔獣は【肉壁】で対抗した!
【!】>【肉壁】[系統:防御]開幕ターン、先に相手が攻撃してきた場合、そのダメージを1/3に軽減する。打撃攻撃を軽減する。切り傷を負いにくくなる。打撃によって朦朧しにくくなる。
><キメラ>ドラゴン人間悪魔獣に13のダメージ
>剣が抜けない!
星が剣を高々と振り上げて、相手がこちらより攻撃してくるより早く振り下ろした。しかし、一瞬遅れたのかその図体に似合わない俊敏な動きで頭を動かし、逸れた攻撃は用意されていたかのように腹へと当たる。しかも硬い筋肉に深々と刺さってしまったようで、思うように逃げる事が出来ない。
「御主人!」
ナズは咄嗟に星の安全を確保する為に呪文を唱え始まる。
>ナズーリンはファイアボルトの呪文を唱えた(×2)
><キメラ>ドラゴン人間悪魔獣に49のダメージ、体勢が崩れた!
繰り出された炎の矢を受け、化け物がたじろぐ、その反動で剣が抜け、星が剣を構える。充分な間合いだ、このチャンスを星が逃す事はない。
>星の【猛攻】発動!
【!】>【猛攻】相手の体勢が崩れている時に一定確率で追加攻撃を行う。
><キメラ>ドラゴン人間悪魔獣に67のダメージ!
連撃、振るわれた剣が化け物の身体を傷つける、血は流れ獣に近い叫び声が木霊する。このまま圧さない限り、勝利はない。無言で頷いた星に、ナズーリンも頷き返す。防御など要らないという事だ。それならばと、ナズーリンは攻撃に転じる。
竜の首はこちらをしっかりと向き、目は血走って荒い息でこちらをしとめようと殺気を放っている。
>星は剣を振りかぶった!
><キメラ>ドラゴン人間悪魔獣に43のダメージ!
>ナズーリンを【魔力集中】唱えた![魔法:カオス、系統:ワンダー]1d4回魔力を溜める。現在MPに依存。
>ナズーリンは魔力を高めている・・・
>ナズーリンは魔力を高めている・・・
><キメラ>ドラゴン人間悪魔獣が首を振り回した!
>星に78のダメージ!
><キメラ>ドラゴン人間悪魔獣が火炎のブレスを吐いた!
>星は堪えた!159のダメージ!
>星は瀕死状態だ!
「ぐっうううっうう・・・」
猛火をその身に受け、身体は燃える、しかし何とか堪えた星は炎から脱出する。ギリギリまだ生きている感じであり、後は任せたと地面に倒れる星、それを認めながらも、ナズーリンは圧縮した魔力を放出する。
このやり方は早苗が自分たちにやったのをナズーリンは覚えていた。それの応用であったが同じ方法を賢者であるナズーリンが出来ないはずはないとふんだのだ。それに成功し、今握りしめている杖の先端は己から流れる魔力を圧縮した塊となっている。これを媒介に自分が今持っている最大の攻撃魔法を叩き込む。
避けられないだろう、ブレスを吐いた後、化け物は消耗して動けていない。
今が絶好のチャンス、握った杖を強く握り締め直す。そして唱える。
>ナズーリンは圧縮した魔力を解き放った!
>ナズーリンの【魔力放出】発動!
【!】>【魔力放出】[魔法:カオス]【魔力集中】によって溜めた魔力に応じて次回放つ魔法の威力にボーナスが追加される。カオス魔法を行使した場合さらにボーナスが乗る。
>ナズーリンはスターバーストを唱えた。
【!】>【スターバースト】[魔法:破邪]邪を滅する光を放つ。邪悪な敵に対してボーナスが乗る。閃光属性
><キメラ>ドラゴン人間悪魔獣に359のダメージ
魔力の塊を拡散させるかのように、光の波動が化け物を中心に包む。絶叫と共に化け物が身体を半分無くし、その図体を横に倒した。
>勝利した...
>ナズーリンはレベルが17へと上がった。新しい魔法を覚えた。
>星はレベルが20へと上がった。新しい魔法を覚えた。
>★ロングソード『竜の牙』を手に入れた。
>★魔道士の杖『血の結晶』を手に入れた。
>★鋼鉄製の甲冑『悪魔の皮膚』を手に入れた。
>★革製のブーツ『飢えた獣』を手に入れた。
「大丈夫かい!?」
焼死寸前の星にありったけの回復魔法をかけるナズーリン、先程の魔法で殆どMPはないが、ギリギリ星の命を延命させる分には充分だ。
そして星の身体を担いだナズーリンは急いで霊夢の家へと向かった。
「あ、戻ってきたのね。」
焦燥の顔で霊夢とその顔を合わせたナズーリン、霊夢すぐに状況を察知し、回復魔法を唱えた。身体は浄化され、焼き焦げていた皮膚は剥がれるように回復していった。
「ふう・・・ナズーリン痛かったんですよ。」
「すまない。手こずってしまって・・・」
「ふふっ・・・いいんですよ。」
「どうでもいいけど、もうこんな傷一体どこで受けたのよ?」
「いや、この辺りで一番強そうな敵と戦っていたもので・・・」
あぁと、霊夢が思い出したかのように頷いた。
「あれか、訳わからないくっついたような化け物、面倒臭いから放っておいたのだけれど、貴方達が倒してくれたのね。」
「知っているのですか?」
「えぇ、何というか、この一帯の先にちょっとした都市部があるんだけれど、そこで私たち良く知っている人物が色々怪しい研究をしているって話よ、ここらに要る野生の生物以外は全部合成生物って言われてるわ」
「それは何処から聞いた話だい?」
「魔理沙よ。彼女もここに来ているの。色々なところに飛び回って情報を集めているみたい。」
「成る程・・・、隣接した所にあるから、こういう所に流れこんでくるって訳だ。」
そういう事よ、と霊夢が話を切ると、面倒臭そうに適当に置いてあった椅子へと座り込んだ。
「ま、疲れているんでしょ。休んで行きなさいよ。」
ナズーリンより星が、その言葉に一層喜んでいた。
―――
「そういえば、霊夢」
用意された風呂を頂いて、ほかほかの身体でさっぱりしたナズーリンが思い出したかのように、くつろいでいた霊夢に声をかけた。
「何?」
「これを、あの化け物が落としたんだが、どういうものか分かるかい?」
袋から取り出したのは4つの装備品、剣と杖と盾と靴が1種類ずつだ。それを見て霊夢は少し顔をしかめた後、ナズーリンの方を向いた。
「これは、アーティファクトね。」
「なんだいそれは?」
「前、見せたでしょう?私の着込んでいる防具や武器はアーティファクトと呼ばれて特別な効力を持っていたりするわ。私の専門は回復領域だけれど、一応鑑定も出来るからしてあげるわ・・・ん・・・」
>博麗霊夢の【聖なる神眼】発動
【!】>【聖なる神眼】[魔法:生命 系統:鑑定]安全な鑑定を試みる。レベル40以上で安全な*鑑定*を試みる。
>博麗霊夢が鑑定を試みました・・・
>成功
「残念ねぇ・・・あんまり良いモノじゃないみたいだわ」
しばらく置かれたアーティファクトを真剣な表情で見ていた霊夢が顔をあげると面倒くさそうに頭を掻いた。
「これね、所謂『呪われた装備』って言うの、まー軽度の呪いぐらいだったら、私の領域・・・【生命】でも解呪出来ない事はないんだけれど・・・」
「つまり、強力な呪いが付いているって事かい?」
「話が分かるわね、そういう事よ。しかもかなり複雑な呪いねぇ、これじゃ破邪領域でもないと解呪出来ない部類の呪いなんじゃないかしら・・・あぁ、と言っても分からないでしょうから、言っておくけれど、この世界の呪いは複数存在していて、簡単なマジックアイテム程度で解呪出来る軽度な呪いもあれば、破邪領域か高価なマジックアイテムぐらいじゃないと解呪出来ない強力な呪いだってある。けれどこの2つは普通に解呪出来るからまだ良い方だわ、まだ後3つだけあって、それが厄介なのよ。1つは【血の呪い】といっても、これを受けるだけの相手なんて早々いないから別に良いんだけどね。1つは【太古の呪い】これはとても強力な呪いよ、一応血の呪いと同様で解呪出来るっぽいんだけれど、もしも受けたら絶対逃げなさいよ。最後の1つは【永遠の呪い】これは解呪が不可能だって言われているわ。装備に付いていれば一生外す事は出来ないでしょうね。まー、外す方法は無い事にはないんだけど・・・、ま、そんな凶悪なアーティファクトや装備なんて早々お目にかかれないでしょ」
【Tips:呪い】>呪いは冒険する上で様々な外敵及び罠、武器防具、呪文から受けるバッドステータスです。軽い呪いはそうでもありませんが、強力になればなるほど、危険性は大きく上昇します。早めに解呪しましょう!
【呪い】装備にかかっている場合、その装備を外す事が出来ない。ランダムで恐怖を与える。解呪可能
【強力な呪い】呪い+不幸な事が起きる。解呪には解呪呪文かアイテムが必要
【血の呪い】強力な呪い+100ターンに一度1/20の確率で様々な不幸な事が起きる。*解呪*により解呪可能(装備は消滅する)
【太古の呪い】強力な呪い+100ターンに一度1/20の確率で*とても*不幸な事が起きる。不幸な事が起きた場合、1/10の確率で追加で*とても*不幸な事が起きる。*解呪*により解呪可能(装備は消滅する)
【永遠の呪い】血の呪い+太古の呪い、強力な反感を取得、強力な敵を呼び寄せやすくなる、血の呪いと太古の呪いの呪い効果とは別に10ターンに一度1/100の確率で狂気度が5d5上昇し、1/8124の確率でクトゥルフの呼び声が聞こえるようになる。解呪する事は出来ない(無価値化する事は可能)
「・・・で、これには何がくっついていたんだい?」
「あー、この4つ全部に【太古の呪い】が付いてたわよ、本当武器運がないんだから。」
ナズーリンは、どっと疲れたかのようにうなだれた。
「ま、武器なんて戦ってりゃいくらでもアーティファクトはでるわよ。」
霊夢の慰めの言葉がやけに重く聞こえた。
―――
「やっぱり、お風呂って良いものですねぇ、ナズーリンもそう思いませんか?」
霊夢が作った料理を並んで食べていた星が、つやつやの肌と笑みでスープを口に運んでいた。
「御主人、やきに張り切っていたのは風呂に入りたかったからかい?」
ぎくりと、スプーンの柄がぴたりと止まる。
「ま、まさか、そそんなわけないじゃないですか、私ははやくここからでるためにですね。もっとつよいてきとたたかってたた・・・」
「別にとやかく言うつもりはないよ。私もあそこじゃもうレベルは上がらないだろうと思っていたし、御主人の言う事は聞かなきゃならないし、ね。」
「そ、それで、ナズーリン」
「?」
「さしあたって、明日の朝、ここを出て霊夢さんが言っていたその都市に行って見ませんか?」
「どうしてだい?何か心当たりでも?」
「えぇ、霊夢さんの話を聞く限りでは詳しくは分かりかねますが・・・もしかしたら私たちが知っている幻想郷の人かもしれません・・・」
「そうだね、何も行くあてもないんだ。その案に乗ろうじゃないか」
>朝まで休息を取ります。お疲れ様でした...
■□■□■□■□
【現在の状況】
仲間の数:2人
所持金:\4500
目標1:この世界から脱出する。
目標2:霊夢が言っていた『都市部』へと向かう
■□■□■□■□
【仲間の状況】
【ナズーリン】
レベル:19
職業:賢者Lv15
せいめいりょく×9
HP78
MP358
こうげき:59
ぼうぎょ:69
かしこさ:389
せいしん:298
すばやさ:78
こううん:87
きょうき:3
〔種族特性〕
【妖獣】レア度★★☆☆☆☆☆☆☆☆
肉体的な能力にボーナスが付く、反面知識的能力がマイナスされる。
〔固有特性1〕
【賢将】レア度★★★★☆☆☆☆☆☆
魔法職を選んだ場合にボーナスが付く。【賢者】選択可能。呪文の失率が若干下がる。【妖獣】のデメリット緩和、初期魂−5
〔固有特性2〕
【使役:ネズミ】レア度★★☆☆☆☆☆☆☆☆
種族:ネズミである友好NPCを使役しやすくする。
[スキル]
【ダウジング】【賢者魔法】【失率軽減LV3】【詠唱速度短縮LV2】【神経質】
【急反応】
装備
あたま:魔導の帽子[DEF+10,INT+9]
能力:コスト軽減(弱)、耐閃光
説明:魔導師が作ったとされる帽子、集中力を高め、若干ながらの魔力消費を抑える効果がある。
くび:守りの首飾り[DEF+7]
能力:物理軽減+1%
説明:守護の祈りが込められた首飾り、気休め程度の防御効果がある。
みぎゆび:耐火の指輪
能力:耐火
説明:火に対する耐性を得る指輪、ただそれだけ
ひだりゆび:なし
からだ:羽音のローブ[DEF−7,SPD+28]
能力:耐電気、物理回避+4%
説明:とてつもなく軽いローブ
みぎて:赤のロッド[MAG+15%]
能力:杖、火属性魔法強化(中)
説明:赤色の宝石が埋め込まれたロッド、火の力を増幅させる効果がある。
あし:浮遊のブーツ
能力:浮遊(弱)、耐重力
説明:若干ながら浮遊の力を与えるブーツ
寅丸星
レベル23
職業:魔法戦士LV23
HP282
MP120
せいめいりょく×19
こうげき:170
ぼうぎょ:120
かしこさ:142
せいしん:128
すばやさ:121
こううん:320
きょうき:1
〔種族特性〕
【妖怪:毘沙門天の使い】レア度★★★★★★★★☆☆
肉体的な能力にかなりボーナスが付く、どの職業でも剣と杖に適正を+1上げる、光に対して耐性を取得、強力ではない反感を取得しない、狂気度を取得しにくい、初期魂+5
〔固有特性1〕
【毘沙門天の祝福】レア度★★★★★★★★☆☆
LUC+70%、良質なアイテムを取得しやすい、1/10の確率で戦闘後アイテム+1・金+
〔固有特性2〕
【毘沙門天の加護】レア度★★★★★★★☆☆☆
LUK+50%、状態異常になる確率をその確率から3/4下げる、クリティカルが出る確率をその確率から1/3上げる。
[スキル]
【制限魔法】【秘術】【失率軽減LV1】【詠唱速度短縮LV1】【能天気】【猛攻】
装備
あたま:鋼のカチューシャ[DEF+28,DEX−3]
能力:物理軽減+4%
説明:鋼で作られたカチューシャ、カチューシャではあるが、鋼製である為ある程度の防御力がある
くび:戦士の首飾り[ATK+2%、DEF+2]
能力:先制攻撃
説明:戦士の勇気が込められた首飾り、先手を打つ力を与える。
みぎゆび:腕力の指輪[ATK+10]
能力:無し
説明:力を与える指輪
ひだりゆび:なし
からだ:堅牢鱗の鎧[DEF+35,SPD−3,DEX−4]
能力:物理軽減+4%、物理回避−10%
説明:鱗をギチギチに詰めた軽鎧、詰めすぎた為防御力はあがっているが、本来の身軽さは無い。
みぎて:切れ味の鋼の剣[ATK+35,DEX+10]
能力:切れ味
説明:鋼で鍛えられたオーソドックスな剣
あし:鱗の靴
能力:回避+4%
説明:鱗で作られた靴、とても軽い。
ーーー
[荒野の都市]
起きて早々、霊夢に別れを告げ目的地である都市部へと来ていたナズーリン一行は、城門で兵士から色々問いつめられた後、都市部の内部へと通された。中は今まで見てきた荒れ果てた荒野とは一線を画す、小綺麗な町並みは幻想郷で生きてきた彼女達に感動すら与えた。
「ナズーリン!見てください!これとか美味しそうですよ!」
町並みに興奮しきっている星は、道に立ち並ぶ商店をらんらんとした眼でせわしなくあちらこちらを見ていた。後ろでその姿を見ていたナズーリンは、息をつきながらも、幻想郷ではまったく見たこともないこの光景に少しばかり興奮を覚えていた。
「まったく、しょうがないな御主人は・・・」
ついつい財布の緩む一行の懐であった。
−$350
手頃に食事を終え、2人は歩く、人だかりは普通であるが、幻想郷の人口密度に比べれば非常に多く見える。商店街を過ぎた所で今度は飲食店などが立ち並ぶ区画にきてしまったようだ。星は相変わらずきょろきょろと辺りをせわしなく見回しており目的を忘れているかのような素振りだ。
「まったく・・・遊びに来たわけではないんだよ御主人・・・おっとっと・・・」
「―――おっと、こいつはすまん」
どんと、肩をぶつけられ、よろめくナズーリン。
「あぁ、気にしてないよ。」
と、ぶつけた相手の方を体勢を立て直しながら向き直る。
「―――?」
「―――ほう」
ナズーリンは見覚えのある、その人物を見て相手もそれに気づいたように息をつく。
「魔理沙、ここに来ていたとは、いや驚きだ。」
「霊夢に聞いたのか?まぁいい、立ち話もなんだ・・・適当な所に入ろうぜ。」
2人に気づいた星を引き連れて、3人は適当な飲食店へと入っていった。
「まぁ、という感じで私もここに来たって訳だ。初めは苦労したぜ、いやはやまったく。」
やれやれとした表情で熱めのコーヒーを啜る魔理沙、顛末を聞き、自分たちとほぼ同じだとナズーリン達も返答する。
「霊夢もそうだったって話だし、時間差・場所は違えど、幻想郷に居た奴らのほとんどはここに来ているって事で間違いはないようだな。」
魔理沙はコーヒーを飲み干し、早口でそう告げると、2人の顔を見た。
「これがまったく、この事実が良い事にも悪い事にも転がるって話だ。いや、本当に」
「どういう事だい?」
「簡単な話"ふっきれちまう"奴が出てくるって話なだけさ、ここは幻想郷でもなんでもない。割り振られた職業やなんやらにもよるが、あっちでは出来なかった事をこっちでわんさかとやる奴が出てくるのさ」
「どうしてそういう事は言えるのですか?幻想郷の方々は皆良い方ばかりで」
「悪いが、そのアンタの近いお仲間さんが、この都市を支配しちまってるんだ。奴もふっきれちまったのさ」
星の表情が固まった。
「名前は?」
「青蛾」
「そうか、野心高な彼女ならそういう事をしでかすと思ったが、まさかね。で、彼女はここで何を」
「見たことがあるだろうが、荒野に放たれた出来損ないの化け物共を作っては放し飼い、だ。どうやら、この都市全体を使って色々な実験をやってるっぽいぜ。」
なるほど、とナズは星の方を見た。ナズからすれば星もここに来て若干好戦的な性格になったと思う。幻想郷ではない"ここ"は確かに自由なのであるから、あそこでも叶えられなかったモノが表面化しているのだろうと推測した。
しかし、当面の話は青蛾だ。ここが幻想郷でないにしろ、悪行は許されるものではない。
「分かった。話をしてくれてありがとう。私たちは青蛾を止める。」
「そうですね・・・そういう事は止めさせるべきだと私も思います。」
ナズーリンと星の意見は一致し、魔理沙はコーヒーを飲み干した。
「そうか、なら・・・これを渡しておくぜ」
魔理沙から投げ渡された紙をナズーリンはしっかり掌に収め、その紙をみる。魔理沙らしいやりくちだ。こうなる事を予測しておいたのだろう、青蛾の根城へと続く安全で最短のルートが詳細に書き込まれていた。
ナズーリンは軽く頭を下げると、魔理沙はぶらぶらと片手で返事を返した。
「ところで、一応聞いておきたいのだが」
「ん?なんだ?」
片目だけで魔理沙はナズーリンと目を合わせた。
「君はここでは何の"職業"になっているんだい?」
あぁ、とにやりと笑った魔理沙は少し中空を見つめた風になりながら、こちらをもう一度見た。すると、ナズーリンの頭上のぼやけた光に魔理沙個人のステータスが表示された。
―――
霧雨 魔理沙
レベル54
職業:メイジ【元素術士LV80】
【秘術LV50/master!】
HP403
MP680
せいめいりょく×4
こうげき:216
ぼうぎょ:189
かしこさ:580
せいしん:387
すばやさ:457
こううん:311
きょうき:8
〔種族特性〕
【人間:魔法使い】レア度★★★★☆☆☆☆☆☆
肉体的能力が若干下がる、魔法的能力を若干あげる、幸運+20%、初期魂+1
〔固有特性1〕
【???】レア度★★★★★★★★★★
???
〔固有特性2〕
【魔法使いの宿命】レア度★★★★★★☆☆☆☆
ATK−15%、MAG+15%、MP消費効率10%低減
[スキル]
【元素魔法】【秘術】【退却術】【魔法威力上昇(中)】【不意打ち】【元素魔法威力上昇(強)】【先制攻撃】
装備
あたま:★魔法の帽子『黒色の魔導帽』[DEF+30,MAG+10%,DEX+10%,LUC+5%,]
能力:魔法耐性(弱)、火免疫
説明:魔理沙愛用の魔導帽、魔法的作用で火に完全な耐性を与えている。
くび:★八卦炉[MAG+100%]
能力:失率低減(弱)、火吸収、火属性魔法威力上昇(強)
説明:ヒヒイロノカネでコーティングされた素晴らしい魔道具、最大出力で山一つを焼き尽くすとも言われる。
みぎゆび:耐久の指輪[DFF+10%]
説明:身体防御力を底上げする簡素な指輪
ひだりゆび:卓越の指輪[DEX+5%」
能力:先制攻撃、不意打ち
説明:熟練者のような手技を与える指輪
からだ:★ローブ『魔理沙の魔法服』[DEF+20,SPD+20,DEX+10]
能力:物理回避+10%、冷耐性、毒耐性、閃光耐性、暗黒耐性、混乱耐性、盲目耐性
説明:魔理沙が今までの生涯の大半着ているであろう魔法服、今まで様々な魔術式が編み込んであり、強力な耐性を得ている。
りょうて:★『箒』[ATK+35,DEX+10]
性能:打撃武器
能力:切れ味、強打、浮遊、直前ガード
説明:魔理沙愛用の箒、通常打撃武器のはずの箒を改造し、刃物のような切れ味を獲得している。
あし:★革のブーツ『戦慄の電光』[SPD+30%」
能力:電撃耐性、朦朧耐性
説明:装備した者に速さを与える特別な靴
【メイジ】
メイジは基本的な魔法職業です。メイジは魔法を扱う事でその場を切り抜ける事に長けた職業です。戦士よりも格段と肉体的には弱いですが、メイジには戦士にはない「魔法」を扱う事が出来ます。メイジははじめに魔法領域を選択し、それによって若干メイジの名称が変わる可能性があります。メイジが扱う事が出来るのは2領域までで、【万能】【破邪】【暗黒】【自然】【生命】【カオス】【元素】【秘術】【仙術】【妖術】を扱う事が出来ます。そして、メイジは2領域ではなく、1領域だけ選択することが出来ます。その場合は肉体的にもっと脆くなる代わりに、魔法の威力や詠唱に関する全ての技能が上昇もしくは低下します。1領域の場合は1領域だけの特別な領域を選択する事が出来、その場合【呪術】【死霊】【救済】【錬金】【時】【召喚】を扱う事が出来ます。選択領域によって変わりますが、経験を積むと、その領域ごとの様々な特性を得る事が出来ます。共通して魔法の威力が上がったり、呪文の詠唱に失敗しづらくなります。
――――
「メイジ・・・ねぇ、いやまったく君らしいというか」
「この方がここでは随分と楽さ、苦になることなんてない・・・というより、今流し見たがお前だって賢者じゃないか、レアな魔法職なんて早々見れないもんだからついつい看破呪文使っちまったぜ」
「?」
おいおいと、呆れたような表情で返す魔理沙
「お前さぁ、魔法職なんだから普通に呪文や能力の系統なんて分かってるとばっかりに思ったが、本当になにも知らないんだな、まぁいい。簡単に教えてやるよ。」
と、何か操作したかと思うと、ナズーリンの頭上に新しい朧気な光・・・魔理沙曰く『ウィンドウ』が出現した。
【tips:系統】>呪文や能力は様々な『系統』に分類されています。系統事に特色があり、出来る事が一目で分かるようになっています。
ここでは序盤で良く見るような系統を例にしています。
【系統:先制】>先制はその名の表す通り先に攻撃する事を意味しています。これがある無しでは有利不利が出ると言っても良いでしょう。この系統は様々な戦士系職を初め、先制を自動で持つ武器防具も多々あります。しかし極めてオーソドックスな系統であるが故に対策もされやすいです。基本的にSPDに依存します。
【系統:防御】>防御は攻撃から身を守る系統です。原則的に相手に何かされない限りは発動する事がありません。この系統を持つスキルや呪文を多数そろえる事で冒険は極めて楽になるでしょう。少数ではありますが、この防御系統を無視するスキルや武器防具もあります。
【系統:看破】>看破は目の前の物が何であるかを知る為の系統です。これは主に呪文に多くある系統で、その殆どが相手の状態を調べるものばかりです。相手のスキルや状態によっては看破系統では看破出来ない事もあります。
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一通り目にして、ナズーリンはなるほどと関心した。
「私たちは闇雲に今まで戦ってきてその場しのぎで呪文を唱えていたからな、こういう意味もあるのか、ありがとう助かったよ。」
手で礼を返す魔理沙はコーヒーのおかわりを頼んでいた。
「それで?今から青蛾の本拠地に行くのか?」
「出来ればそうしたいが・・・無理な話なんだろう?」
「行けない訳はないぜ?私達は少しぐらい面識があるんだ。門の前で知り合いって言えば、簡単に通してくれるだろうさ、まずはそこからだな。」
「一筋縄ではいかない方ですから、なにかしらの手は打ってあるはずです・・・」
星が唸るように言うと、ナズーリンは決心したかのように言った。
「四の五言ってられないだろう、言うが早いか、行くしかないようだね。」
「まぁ待ってくれよ、私も着いて行こう。青蛾も相当なレベルだろうし、まだ20程度二人が行っても意味なく死ぬだけだ。」
心強い仲間が増えたのを喜んだナズーリンは勘定を済ますべく立ち上がった。
$−1200
【Event】>魔理沙が仲間になった!
「じゃあ、ちゃっちゃと青蛾を倒しに行くかね。一応私が仕切っても良いんだな?」
勘定を終え、外に出てすぐ、魔理沙はそう言った。
「あぁ、レベルもそちらが高いし、ここの地理もそちらが良く知ってるから私はかまわないよ。」
星も同意見と言ったように、首を縦に振った。
「よし、じゃあ行くか―――ん?」
気合いを入れ直した魔理沙が少し前を凝視する。走ってくる2人の姿を何処か見覚えがあると言ったような風だ。
「どうかしたのかい?」
「あれは・・・不味い事になったな・・・どうやら"知り合い"の登場だぜ」
なにがなんだかわからない2人が前を見直すと、猛然と走ってきた2人がある程度の距離を空けて止まる。
「止まりなさい!」
「止まってください!」
2人そろえて言ったソレは、周囲をざわめかせるには充分な声量であった。
見覚えがあるというよりも、3人ともこの立ちふさがった2人を知っている。何故立ちふさがるかは薄々分かっている。
「魂魄妖夢に犬走椛・・・何故立ちふさがるかは聞かないが・・・退いてもらえるとこちらも助かる。」
ナズーリンは軽く杖を構えて、そう言うと、魔理沙は鼻で笑うように言葉を紡いだ。
「大方、青蛾に行くのを止めようって算段なんだろう?残念だったな、こっちは3人、そっちは2人、生憎数が足らないし、こっちは魔法職が2人もいるんだぜ?とっととねぐらに帰りな」
魔理沙もこの2人の性格は熟知している上での挑発である。こう仕向ければ逆上した彼女たちから何らかの情報が引き出せる可能性があると踏んでいるのである。それに魔理沙はこの2人が青蛾の刺客だと断定しておらずカマをかけているのだ。これに乗れば青蛾の手先ということは簡単に見抜ける訳である。
星が、異変に気づく。訝しがるナズーリンと挑発する魔理沙とは違い。普通に人物として見ていた星は、彼女達の表情や動きがおかしいことに一早く気づいたのだ。
「待ってください!何か、何かがおかしいです!」
「叩き斬る・・・」
「処刑を開始します・・・」
2度目の制止の声が上がった頃に2人はようやく気づく、あきらかに彼女たちの普段の声ではない。まるで、自分の意志に反した「いわされている」声だ。
こちらが対応する前に、妖夢と椛が詰め寄ってくる。椛が大剣を抜き、今にも襲いかかってきそうな雰囲気だ。
「皆、準備しろ!コイツ等、様子がおかしい!」
魔理沙の叫びと同時に、2人は臨戦態勢となった―――
VS妖夢【???】&椛【???】
「・・・。」
【system】>妖夢は【剣鬼覚醒】状態だ!
【!】>【剣鬼覚醒】[系統:オーラ]自分のレベル以下の全ての相手(無差別)の全ての開幕ターン発動スキルを無効化する。同レベルの場合ATK依存
【Tips:オーラ】
>オーラは戦闘開始時に発動する先制系統と防御系統の中間のような存在です。ですが先制系統とは違いSPDに依存せず、防御系統とは違い攻撃性を持つ場合があります。その殆どがATKやレベルに依存し、そして対象は敵味方問わず無差別である場合が多いです。
【system】>妖夢は【構え】状態だ!
【!】>【居合い準備】[系統:先制]開幕ターン、自分より先に先制スキルを使わなかった場合、【構え】状態に入る。【構え】状態時、DEF−90%
―――
「なんだ・・・これは!」
魔理沙が凍りついたように立ち止まった。確か、魔理沙は先手を打つ為に何かしようとしていた。だが、妖夢の白刃が鯉口から煌めいたかと思うと、ピタリと立ち止まってしまった。ナズーリンも星も同じである。
「しまった・・・防御がっ・・・!」
HP最低であるナズーリンが困惑の表情を浮かべる。防御呪文をかけてない場合、ほぼどんな攻撃で即死であるナズーリンは後退する。
「何がどうなって・・・」
同じく、2人を防御する為に前進した星の動きも止まり、隙を晒す。
その醜態を見下すように、椛のギラついた目が獲物を狩るソレになっていた。
「しまっーーーーー」
―――
【system】>椛の【エリミネイト】発動!
【!】>【エリミネイト】[系統:滅殺]相手の開幕ターン、何も出来なかった場合、全体に必中+クリティカル+重大な朦朧+重大な切り傷+盲目、1/4で即死。対象HPが1/4以下なら即死。防御された場合、防御したのが武器防具であった場合1/(自wp:Kg/対象wp(AM):kg)で破壊(アーティファクトであるのならそれに1/3をかける)。
【Tips:滅殺】
>滅殺は特定行動を取った条件で発動する特殊な系統です。滅殺の発動は厳しいのが多く、そして強力です。
【system】>魔理沙の【直前ガード】!
【!】>【直前ガード】[系統:防御]即死になるダメージを1/3の確率で1/2に抑える。(即死攻撃にも有効、その場合は1/10で即死を回避)
魔理沙に221のダメージ!魔理沙は意識が飛びそうだ!出血多量だ!目がつぶれた!左腕を失った!
ナズーリンは首をはねられた!
星は首をはねられた!
【system】>妖夢の【鬼剣絶伏】発動!
【!】>【鬼剣絶伏】[系統:???]【居合い状態】のみ発動可能、
【Tips:???】>???はワンダーと同じく、分類が難しい系統の一つです。予備動作が必要だったり、条件が特殊だったり様々です。共通するのはその殆どが強力な効果です。
―――
体勢が整わない3人の前に、大剣を携えた椛が躍り出た。回避しようにも間に合わない。人の背丈はゆうに越える無骨なその鉄の塊が水平になったかと思うと、魔理沙の首筋に向けて切り込んできた。
箒を盾にするが意味がない。元々強化したとしても小枝が大木に勝てぬように、メキメキと音を立て、衝撃を幾分殺した斬撃は首筋を大きくズレて左腕をもぎ取るかのように叩き潰した。
暴風のように過ぎ去った大剣は尚も次の標的を狙う。
縮み上がった蛙のように動けなかったナズーリンと星の首は避ける暇もなく、刈り取られた。脳からの信号が途絶え、指令が送られなくなった体はふらふらと無気力に数歩動いた後、どっと地面に赤い血をまき散らした。
「まさか・・・コイツ等は・・・」
左腕を欠損した状態で、魔理沙は気が付く。だがもう時既に遅し、椛の攻撃が終わったとしてもまだ次が控えている。
「是非も無し・・・。」
煌めくその斬撃を魔理沙は防御すらしなかった。
「くそっ・・・!」
一閃
「目標、殺害しました。応答どうぞ」
「―――はぁい、こちら本部、本部ですよ。了解了解、そのままいつもどうりでお願いねぇー」
「了解しました。」
disc2END
【Event】
>あなた達は全滅しました。
>ナズーリンの狂気度が上昇しました(上昇値:5)
>寅丸星の狂気度が上昇しました(上昇値:1)
>魔理沙は狂気度上昇チェックを【???】によって回避しました
>博霊霊夢の【死者復活】によって復活しました。
それぞれの生命力が1減少しました。
【狂気度(ステータス画面上:きょうき)】
狂気度は様々な事柄によって引き起こる重要なステータスの一つです。このステータスが上昇していく度に通常は良くない事が起きます。狂気度のチェックは主に死亡や狂気を引き起こす武器防具の装備や狂気のモンスターや狂気度を上げる呪文や暗黒やカオスの呪文の失敗によって起きます。
【Tips:全滅or死亡】
何らかの不幸によってHPが0もしくは再起不能になった場合、死亡します。死亡の状態であれば蘇生魔法の成功により復活することが出来ます。ただし蘇生の正否に関わらず蘇生チェックを行った時点でそのキャラクターは【生命力】を1つあるいは複数消費します。
全滅の場合は、死亡時帰還先(この場合帰還先は必ず聖なる加護がかかった場所でなければなりません)に転送されます。もしも死亡時帰還先が設定されていない場合、肉体は徐々に腐敗していき24時間で蘇生が行われない場合は【ロスト】し【gameover】です。
【Tips:ロスト】
ロストは不幸にも生命力が0になった状態で死亡した時、とある呪文の判定に抵抗出来なかった場合に起こり得る最悪の結末です。
【Tips:gameover】
さようなら もう このゲーム は あそべません けけけけ
作品情報
作品集:
31
投稿日時:
2012/10/02 23:43:10
更新日時:
2012/10/03 08:43:10
分類
産廃RPG
設定が細かくて続きが楽しみ。星に狂気もっとあげてもいいのよ。
狂気度がいいペースでたまっていくナズかわいい!
なにげに便利屋霊夢が可愛いと思いました。
感じた面白さを再び感じているようだ。
まだまだ、続き完結する事を望みます。
所で気になったのですが、統一通貨は\と$のどちらなのでしょうか?