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『私が、階段掃除していると幽々子様がいつも私をしたから見上げてる。何処見てるんですか? それって、セクハラですよね? 訴えますよ幽々子様』 作者: ギョウヘルインニ
「妖夢の半霊はこんなにさわり心地がいいの?」
「もう幽々子様やめて下さい。はずかしいです」
「いいじゃない減るわけではないし?」
「……それって、常套句ですよね」
「常套句? なに? 何が、常套句なの? 半霊を触った感触のこと」
「それです。その言い方です」
「じゃあ何? 私の言い方が悪いの?」
「あ、いえ。……幽々子様が悪いんじゃありません」
「そうなの? でもね、あなたの、半霊のさわり心地、はぁ良い感触」
「それは、私が普段から健康だからです」
「言い訳なんてしないで、あなたには興味無いなのよ。あなたのかわりなんていくらでもいるのよ。でもね、この半霊は広い幻想郷でも、この子しかいないのよ」
「…………それって、セクハラです」
「せくはら? それ、なに? 私に対して言ってるの?」
最近、幽々子は妖夢の半霊を見る目が変わった。全部、半霊のせいだ。幽々子様の欲望が、半霊のせいでみたすことができなくなった。
始めは熱心に妖夢あぷろーちしていた幽々子だったが、最近はあきらめていつも半霊のくびれを触っていたのだった。そう、妖夢はあぷろーちをせくはらとして認識していたのだった。
「セクハラ、セクシャルハラスメントの略です」
「……知ってるわ。判ってて言ってるのよ」
「だいたい、セクハラなんて卑劣な行いじゃないですか」
「私は、さわり心地の感想いってるのよ」
「……そうですが。半霊を触られる私にとって卑屈で卑怯な行いです」
「それじゃあ、妖夢の大好きな庭の木も触れない」
「私は本来剣術指南役なんで関係ありません」
実際、これがセクハラになるのかというと、本人がそういう思いにいたっているのだからセクハラだ。
「だいたい、どこでそんな言葉を覚えてきたの?」
「紫様のペット達の尻を幽々子様が触っているときに聞きました」
「それで、せくはらの意味は何処で理解したの?」
「テレビの特集です」
「よかった。新聞じゃないのね」
危ないところだった。新聞は、幽々子が秘かに計画しているアリスの爆破予告をするために文字を切り取ってあった。これでもしも抜けている文字から計画を気取られたら、妖夢を口封じしなくてはならない。
白玉楼には、テレビデオがごまんとあるからそのどれかが地上波に対応していたのだろうと、幽々子は推測した。
「これはとにかく、幽々子様はセクハラなんです」
「……いや、確かにね。妖夢のお尻を触ったらせくはらだけど」
「なにを今更言っているのですか? 今更遅いです。私は訴えます。そして、裁判起こします。魔女裁判とかそんなんじゃないです。民事訴訟です」
再び妖夢は身を翻し、白玉楼を後にしたのだった。
「そういうことがまたあったんです。パチュリーさん」
「う〜ん、確かにセクハラね。ちょっとしたスキンシップな気もするけど」
パチュリーは、何かを確信した後に、静かに見ていた万華鏡を机にしまってこたえた。
妖夢は、その後また弁護士のパチュリーに相談したのだった。しつこいがパチュリーは暇だったので、司法試験を受験して見事合格、そして私立弁護士になっていたのだった。
「私は、こんどこそ裁判起こそうと思うんです」
「え? 本気でする気なの裁判」
「私の半霊は幽々子様のいやらしい手でボロボロです。許せません」
「今回もね、もう少しね良く考えてから行動した方が良いと思うわ。後で後悔するかも知れないわ」
「……私の心はもうきまっているんですが、仕方ないですね。今日は、ここまでにしておきます。あさってまた来ます。多分そのとき、気持ちは変わりませんから裁判の準備しておいてください」
「判ったわ。準備だけはしておくわ。……ところで、半霊ってそんなにさわり心地がいいの?」
「え? 何言ってるんですか? それって、もしかしてセクハラですか?」
「……妖夢。あなたは、やっぱり可愛いわ」
「それって、婦女暴行です」
妖夢は半霊を、ダンとパチュリーの顔にぶつけてその場を去っていった。
「そういうことがあって、今度こそ二人を訴えに来ました。映姫さん裁判してください。信じています」
「いや、まあ今回も確かに二人とも黒だけどね」
「じゃあ、二人を罰してください。現金100億払って下さい」
「何で、私が払うような言い方なんですか帰って下さい」
こうして、妖夢じたいは誰にも相手にされなくなってしまった。どうしたことか、半霊に逆恨みするようになった。
妖夢は、業務用掃除機を買って、半霊を吸い取ってしまうと思いホームセンターに向かい歩み始めた。
作品情報
作品集:
31
投稿日時:
2012/10/23 15:02:42
更新日時:
2012/10/24 00:03:59
分類
妖夢
幽々子
弁護士パチュリー
ベタ?東方でやったらどうなるのか気になって仕方ない…
そうでしょう妖夢さん。