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『肉料理を極めることこそ女子力アップの近道 〜上巻〜』 作者: シオン

肉料理を極めることこそ女子力アップの近道 〜上巻〜

作品集: 31 投稿日時: 2012/12/02 13:11:38 更新日時: 2012/12/02 22:11:38
-守矢神社-

「神奈子様、諏訪子様〜ご飯ができましたよ〜」

「お、今日はなに?」

「“サイコロステーキ”と、“野菜サラダ”でございます」

「いつもありがとうねえ、早苗。んじゃ、早速いただくよ」

「……あれ?サイコロステーキは?」

「申し訳ありません……もうしばらく待ってください……」

「まだできていないのか。じゃあ、先に野菜サラダをいただくとしようか」

「はい、どうぞです」

神奈子と諏訪子の目の前に野菜サラダが置かれた。
生のトマト、キュウリ、レタスが彩りよく、まるで一つの芸術作品であるかのように盛り付けられている。

「どれどれ」パクッ

神奈子が一口食べると、たちまち爽やかで新鮮な味が口の中に広がった。

「……おいしい」

神奈子がそういうと、
諏訪子も一口食べ、

「……おいしい」

と呟いた。
器いっぱいに盛り付けられた野菜サラダは、たちまちかさを減らしていった。

「まあ、お二方共、そんなにも気にいっていただき光栄です!
さあ、こちらがメインディッシュですよ♪」

トンッ

神奈子と諏訪子の目の前に皿が置かれた。
そこにのっていたのは………

「…………」
「………これは」

紛れもない

「「木炭?」」

そう、木炭だった。

「……え?違いますよ!これは……」

「コールタール?」

「ミートです!」

「……ごめんどうしてもミートには見えないんだよ」

「物を見た目で判断してはいけませんよ」

「食べればいいんでしょ?」

諏訪子はそう言い、一口大のサイコロステーキ(木炭)を口にいれた

「…………」

「どうですか?」

「ごめん早苗」

「ほら、やっぱり見た目はアレでも味は……」

「木炭じゃなくて、石炭の方だった」





-博麗神社-

「はあ……」

「どうしたの早苗?元気ないわね」

「霊夢さんは、料理得意ですか?」

「……まあ、かなりではないけど、なかなか上手くできるけど?それがどうしたのよ?」

「霊夢さん…肉料理を教えてください!!」

「肉料理……?…そうだ!ちょっと待ってて」

「?」




「はい、コレ」

霊夢は早苗に一枚の紙を差し出した


-紙-

幻想郷の少女の皆さん、肉料理を上達させませんか?
一人40kg近くのお肉を使って、楽しくお料理しましょう!
料理は不要!もちろん作ったお料理は自分で食べることができます

・場所 紅魔館調理室
・時間 午前12時から
    もしくは午後12時から(どちらかを選んでください)
・対象の人 女性で人間の方(半獣などでも可)

-------キリトリ-------

・お名前
 _______________

・好きな色(どちらか一つ)
  赤 ・ 紫

・時間(どちらか一つ)
  午前12時から ・ 午後12時から



「おおっ!正に今の私にピッタリですね!」

「その紙、譲るわ。料理上達させて、二柱を喜ばせてあげなさい」

「はい!ありがとうございます!」

「日にちはいつでもいいそうよ。直接紅魔館に持っていけばすぐに料理教室が始まるらしいわ」

「じゃあ、明日にでも持っていきますね」

「ええ。んじゃ、頑張ってね」

「はい!頑張ります霊夢さん!」

そう言うと早苗はもの凄い速さで飛んでいった

もう、霊夢からは早苗は見えない


「ごめんなさい早苗。でも、文句なら冬眠中の紫に言いなさいよね。
紅魔館は敵に回したくないし、死なれては困るもの」



もう、霊夢は早苗を見ることはないだろう





下巻に続く
本当にお久しぶりです。シオンです。
「幻想郷、緑に染まる」を書こうとしましたが、疲れたのでとりあえずこれを。

上巻と下巻だけだと思います。
シオン
作品情報
作品集:
31
投稿日時:
2012/12/02 13:11:38
更新日時:
2012/12/02 22:11:38
分類
早苗
霊夢
エログロ無し
1. NutsIn先任曹長 ■2012/12/02 23:55:23
ちょっと見ない間に、緑の嫉妬の炎が鎮火してしまったのか!?

それはさておき、今作ですが……。
『常識的』に考えれば、『材料』は、ねぇ……。
下巻でどう化けるかに期待します。
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