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『肉料理を極めることこそ女子力アップの近道 〜上巻〜』 作者: シオン
-守矢神社-
「神奈子様、諏訪子様〜ご飯ができましたよ〜」
「お、今日はなに?」
「“サイコロステーキ”と、“野菜サラダ”でございます」
「いつもありがとうねえ、早苗。んじゃ、早速いただくよ」
「……あれ?サイコロステーキは?」
「申し訳ありません……もうしばらく待ってください……」
「まだできていないのか。じゃあ、先に野菜サラダをいただくとしようか」
「はい、どうぞです」
神奈子と諏訪子の目の前に野菜サラダが置かれた。
生のトマト、キュウリ、レタスが彩りよく、まるで一つの芸術作品であるかのように盛り付けられている。
「どれどれ」パクッ
神奈子が一口食べると、たちまち爽やかで新鮮な味が口の中に広がった。
「……おいしい」
神奈子がそういうと、
諏訪子も一口食べ、
「……おいしい」
と呟いた。
器いっぱいに盛り付けられた野菜サラダは、たちまちかさを減らしていった。
「まあ、お二方共、そんなにも気にいっていただき光栄です!
さあ、こちらがメインディッシュですよ♪」
トンッ
神奈子と諏訪子の目の前に皿が置かれた。
そこにのっていたのは………
「…………」
「………これは」
紛れもない
「「木炭?」」
そう、木炭だった。
「……え?違いますよ!これは……」
「コールタール?」
「ミートです!」
「……ごめんどうしてもミートには見えないんだよ」
「物を見た目で判断してはいけませんよ」
「食べればいいんでしょ?」
諏訪子はそう言い、一口大のサイコロステーキ(木炭)を口にいれた
「…………」
「どうですか?」
「ごめん早苗」
「ほら、やっぱり見た目はアレでも味は……」
「木炭じゃなくて、石炭の方だった」
-博麗神社-
「はあ……」
「どうしたの早苗?元気ないわね」
「霊夢さんは、料理得意ですか?」
「……まあ、かなりではないけど、なかなか上手くできるけど?それがどうしたのよ?」
「霊夢さん…肉料理を教えてください!!」
「肉料理……?…そうだ!ちょっと待ってて」
「?」
「はい、コレ」
霊夢は早苗に一枚の紙を差し出した
-紙-
幻想郷の少女の皆さん、肉料理を上達させませんか?
一人40kg近くのお肉を使って、楽しくお料理しましょう!
料理は不要!もちろん作ったお料理は自分で食べることができます
・場所 紅魔館調理室
・時間 午前12時から
もしくは午後12時から(どちらかを選んでください)
・対象の人 女性で人間の方(半獣などでも可)
-------キリトリ-------
・お名前
_______________
・好きな色(どちらか一つ)
赤 ・ 紫
・時間(どちらか一つ)
午前12時から ・ 午後12時から
「おおっ!正に今の私にピッタリですね!」
「その紙、譲るわ。料理上達させて、二柱を喜ばせてあげなさい」
「はい!ありがとうございます!」
「日にちはいつでもいいそうよ。直接紅魔館に持っていけばすぐに料理教室が始まるらしいわ」
「じゃあ、明日にでも持っていきますね」
「ええ。んじゃ、頑張ってね」
「はい!頑張ります霊夢さん!」
そう言うと早苗はもの凄い速さで飛んでいった
もう、霊夢からは早苗は見えない
「ごめんなさい早苗。でも、文句なら冬眠中の紫に言いなさいよね。
紅魔館は敵に回したくないし、死なれては困るもの」
もう、霊夢は早苗を見ることはないだろう
下巻に続く
本当にお久しぶりです。シオンです。
「幻想郷、緑に染まる」を書こうとしましたが、疲れたのでとりあえずこれを。
上巻と下巻だけだと思います。
シオン
作品情報
作品集:
31
投稿日時:
2012/12/02 13:11:38
更新日時:
2012/12/02 22:11:38
分類
早苗
霊夢
エログロ無し
それはさておき、今作ですが……。
『常識的』に考えれば、『材料』は、ねぇ……。
下巻でどう化けるかに期待します。