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『戦慄・巨大魔理沙の恐怖!!(後編)』 作者: コメごん
「でもどうして魔理沙がこんな巨大化してるのかしら?」
一難去った一同は魔理沙へと近づいていく。
「?」
あれだけ大きかった魔理沙の体だったが、見る見るうちにしぼんでいっている。
やがて以前の魔理沙と同じサイズになると、不思議なことに傷跡も消えていた。
「う…く、ぐぐぐ」
「え!?」
むくりと起き上った魔理沙は、まるで寝起きのようなノリで立ち上がる。
背骨や首の骨をコキコキと鳴らしつつ、腕をぐるぐる回す。
「なんで…なんで死なないのよ!?」
非常識なモノを目の当たりにしたといわんばかりのレミリアは、大きく目を見開きそう叫ぶ。
「さあな?私は信心深いから、カミサマが一つチャンスをくれたんだろうぜ」
魔理沙は懐からあのキノコを取りだすと、残り全てを食べた。
「だから…」
急激に体が巨大化していく魔理沙。
先ほどの身長よりもはるかに大きく、紅魔館の食堂に収まりきらないサイズにまで成長。
やがて体が館を突き破ると、邪魔そうに外壁を蹴飛ばし破壊する。
「私が神に代わり、貴様らに天誅を下す!!」
月をバックに仁王立ちする魔理沙からはたしかに神々しさすら感じられた。
「な、なんてこと!!」
もはや手に負えないと判断したレミリアたちは一目散に逃げ出した。
しかし巨体といえども魔理沙は早い。
あっという間にレミリアとフランを捕まえると、そのままミシミシと握る。
二人は外見からは想像もつかないような叫び声をあげ、無様に泣き喚いた。
「フラン、さっきはお前がやってくれたんだったな…」
握った手から首だけヒョッコリ出しているフランを睨みつつ、魔理沙が凄む。
フランは鼻水と涙で顔をグチャグチャにしながら必死に逃げようとするが、
魔理沙の力は以前とは比較にならないほど強い。
ほんの少し魔理沙が気まぐれを起こせば、そのまま首から下は生卵のようにあっさりと潰れてしまう。
「た、助けて…」
無駄と分かっていながらも命乞いするフラン。
そんな努力もむなしく、魔理沙はフランをやさしく握りしめた。
「…!!」
ポキポキと何かが折れる音と水音が、拳の中で響く。
フランの眼球は裏返り、完全に白目をむいた。
口のふちから少量の血液が流れるのをみると、魔理沙は巨大な舌でその顔面を舐める。
そっとフランを地面に横たえると、片方の拳に収まっているレミリアに見せつける。
「可愛い妹だよなぁ…。助けたいよなぁ」
ただ涙を流すだけしかできないレミリアにささやく魔理沙は、やはりいやらしい笑みを崩してはいなかった。
「フラン…私の、フランが…」
手足があらぬ方向へとまがり、わずかに便臭も漂ってきている。
魔理沙は急に悲しそうな表情を作ると、指でフランの頭をつまみ、レミリアの眼前に引き寄せた。
「お前の心がけ次第で、フランちゃんは助かるかも知れんぞ」
「え?」
なぜこの期に及んでそんな提案をしてくるのか、レミリアは理解できなかった。
よくわからないが、妹のフランが助かるのなら何だっていい。
レミリアの頭の中にはそれしかなかった。
「私は殺されても、食べられてもいい!だからフランだけは助けてあげて!!」
嘘偽りのないレミリアの純粋な気持ちが、魔理沙の心を打った。
魔理沙はそれに感動したのか、目をつむり、小さく震えている。
「……分かった!」
カッと目を見開いた魔理沙は、この上ない笑みをたたえ、フランの頭を押しつぶした。
卵の殻が割れるようにごくあっさりと潰れたフランの頭からは、眼球が勢いよく押し出された。
つぶしたニキビのごとく発射されたフランの眼球は、そのままレミリアの顔に張り付く。
「へ…?」
あっという間の出来事に状況がまるで理解できないレミリアは表情が固まる。
頬にへばりついた眼球が魔理沙の人差し指に落ちるのを確認。
もう一度フランの顔を確認すると、そこには頭がつぶされ、片方の眼球がぶら下がっている妹の姿が見えた。
「助けてやったぞ……最も楽な死に方でな」
魔理沙流の慈愛精神を見せつけてやると、フランの体を放り投げ、レミリアも降ろしてやった。
すぐにフランのもとへ駆け寄ったレミリアは、フランの残骸に何か語りかけていたが、すぐ魔理沙に踏みつぶされて死んだ。
「姉妹一緒にあの世へ送ってやるとは、私も丸くなっちまったもんだな…」
残すところパチュリーだけとなった紅魔館。
魔理沙にとってはパチュリーという玩具でどこまで遊べるかが楽しみの一つでもあった。
建物をメキメキと破壊し、簡単に図書館へと到達する魔理沙。
扉には厳重な鍵がかかっていた様子だが、屋根ごと外されては意味がない。
「ひ、ひいっ!」
パチュリーは図書館の隅っこの方でブルブルと震え、縮こまっている。
荷造りをしていたらしく、大きな風呂敷やバッグ、魔道書などが散乱しているのが見えた。
「ようパチュリー。元気そうじゃないか」
もう魔理沙の顔など見たくない、悪い夢ならさめてくれと言わんばかりのパチュリーは聞こえないふりをした。
「小悪魔!はやくあいつを追っ払って!」
「!?」
ヘルメットとバットで武装していた小悪魔だったが、まさか相手がここまで恐ろしい存在だとは思わなかった。
「いや、無理ですって!どう考えても逃げるしかないでしょ!」
「だったらあんたが時間稼ぎしなさい!!」
部下と上司の美しい信頼関係を見せられた魔理沙は、ついうれしくなって小悪魔をつまみ取った。
「は、離せ離せ!怪物め!」
ポカポカとバットで魔理沙の指を叩くが、魔理沙にとっては指でつつかれた程度にしか感じない。
「ヘルメットを常備しているなんて、防災意識が強いんだぜ」
小悪魔のかぶるヘルメットを指でつまむ魔理沙。
「でもいざというときのことを考えて、一つ耐久テストしてみないか?」
「な…何を言って……!!」
言葉の意味を理解した小悪魔だったが、時すでに遅く、親切な魔理沙の防災テストが始まってしまった。
メキメキと音を立て、ひびが入っていくヘルメット。
「い、いやだ…死にたくな」
言い終わるかどうかというところでヘルメットが割れ、小悪魔の小さな頭も指に押しつぶされた。
そのまま脳髄を引っ張り出し、両足をつかんだ魔理沙は左右に股を引っ張る。
ミリミリと嫌な音を立て、小悪魔の体は二つにちぎれた。
「こ、小悪魔が…」
長年連れ添った仲間が無残な姿に変えられ絶望するパチュリー。
「小悪魔が二人いたら便利だとか言ってただろ?」
ヒョイと小悪魔の死体をパチュリーに放り投げる魔理沙。
「ぎゃあ!!」
足元に落下してきた小悪魔の残骸に恐怖したパチュリーは、腰が抜けて動けない様子。
「…全部あげるから…図書館の本全部あげる!今まで貸した本も魔理沙のものだから殺さないで!!」
あれだけ本を愛していたパチュリーも、さすがに本より自分の方が可愛いようだ。
「うれしい提案だが、もう本なんていらないんだ」
魔理沙はパチュリーの近くにしゃがみ込むと語りかけてきた。
「知識や技術なんてもうどうでもいいことなんだよ。要はでかくなればいいだけだったんだ」
本による知識や魔法というものは、元来弱いもののためのツールである。
今の魔理沙のような強大な存在にとっては、あってもなくてもいい程度の暇つぶしでしかない。
たとえば昆虫の中には、擬態することで生き延びたり、強靭なあごでほかの昆虫を捕食するものがいる。
それは素晴らしい能力だし、人間には不可能な部分もあり、ある種尊敬できる特性も持っている。
しかし、所詮は虫けらに過ぎず、昆虫の中では強力なカマキリといえど、人間に踏みつぶされればそれで終わり。
魔理沙にとってのパチュリーはそんな虫の一匹に過ぎず、魔道書など取るに足らないものだ。
「今なら分かるぜ。上位妖怪たちが人間をどんな目で見てきたのかがな」
まるで悟りを開いたかのような表情をする魔理沙。
完全に高次元の存在へと進化した彼女は、神の領域と言っていい範囲にまで近づいていた。
「パチュリー。お前の得意な魔法でこの状況を何とかしてみろよ」
とっくに戦意を喪失したパチュリーに詰め寄る魔理沙は、足で床を踏み鳴らす。
グラグラと揺れる図書館を這いつくばりながら必死で逃げるパチュリー。
どんな強力な魔法も、魔理沙には一切通用しない。
今まで何でも魔法で解決してきたパチュリーは打つ手がなく、パニック状態に陥っている。
「だ、だれか…助けてぇ」
魔法を使わないパチュリーなど、動きの鈍い半病人と同じ。
「駄目だぞパチュリー。魔法ばかりに頼っていないで、筋力も付けないと」
魔理沙はヨロヨロと逃げるパチュリーを指で押さえつけると、パチュリーは必死で踏ん張った。
顔を真っ赤にしながら両手両足に力を込め、全身全霊で魔理沙の指に抗うパチュリー。
「いいぞ、その調子だ!」
魔理沙にとっては親指程度のサイズに見えるパチュリーは、ちょっと力加減を間違えればすぐに潰れて死んでしまう。
次第にパチュリーの抗う力が弱まってくると、魔理沙は押さえつけるのをやめた。
疲労困憊しながらも自室へと逃げるパチュリーを魔理沙はにやにやしながら見送った。
恐怖を長引かせておいた方が楽しみが増すことを覚えたのだ。
「パチュリーはこんなときでもお部屋で魔法のお勉強かなぁ?」
パチュリーの自室の壁に小指で穴をあけると、そこには布団にくるまって震えるパチュリーの姿が見えた。
「最近アロマテラピーってやつを覚えたんだ。パチュリーにも教えてやるよ」
おもむろにパンツを脱いだ魔理沙は、壁の穴に肛門を向ける。
「ふんっ」
魔理沙の尻の穴から強烈なガスが噴射され、パチュリーの部屋に充満した。
あまりの臭さに耐えかねたパチュリーは布団から這い出し、新鮮な空気を求めて部屋の外に出てくる。
だがパチュリーが見上げたそこには、魔理沙の肛門からぶら下がった巨大な大便が見えた。
「うわああぁぁぁぁーー!?」
何トンあるかという魔理沙の大便がパチュリーを押しつぶす。
大便自体は柔らかかったので即死はしなかったが、パチュリーの鼻や耳、そして口中に大便が侵入してくる。
喘息の発作も相まって、パチュリーは魔理沙のウンコの中で息絶えた。
「ふう、すっきりしたぜぇ…。次はどこへ行くかな?」
魔理沙の頭には、この力で幻想郷を支配し、やがては魔界や月面人を皆殺しにすることしかなかった。
昨日の魔理沙ではどうあってもそんなことは不可能だったが、今の魔理沙ならそれもたやすい。
じっと夜空に浮かぶ月を見つめていた魔理沙は、いつにもなく明かりが多いことに気が付いた。
遠くを眺めてみると、山の方から数えきれないほどの妖怪が群れを成して集まっているようだ。
幻想郷はそれほど広いわけでもなく、巨大化した魔理沙があれだけ暴れれば噂も簡単に広まる。
数分もすれば魔理沙の周りには人妖が取り囲んでおり、その数は軽く数千を超える勢いだ。
「ひひひ…幻想郷の新たなる神へ、いち早くご挨拶ってわけか? しかし、よくもまぁこうも雑魚ばかり集めたもんだ」
魔理沙にとってはたとえ上位妖怪が数千集まろうと、綿クズにすら満たない存在である。
動揺するそぶりなど微塵も見せず、挑発的な薄ら笑いを崩す気配はない…。
「オメーはその雑魚に殺されるんだよ!今、この場でな!」
「人間風情が調子に乗るとどういう目に遭うか、教えてやる!」
などと威勢の良い妖怪もいる中、魔理沙のよく見知った顔が出てきた。
「魔理沙!!神社をぶっ壊したのはあんたね!?」
留守にしていた霊夢が自宅の惨状を発見したのだろう。
激怒しているように見えるが、強い口調の中には明らかな動揺と恐怖の色が見えていた。
「違うぞ霊夢、あれは射命丸が足を滑らせて転んだだけだ。そういえば姿が見えんようだが?」
まったく悪びれる様子もなく淡々と答える魔理沙に、霊夢たち人妖は顔を見合わせる。
「あいつは、…射命丸は死んだわ…。死の直前まで狂ったように怯えながらね」
沈鬱な表情でそう告げた霊夢を見た魔理沙は、さも意外そうな表情で返答する。
「おいおい、妖怪は人類の敵なんだぜ霊夢。お前は妖怪なんて下等な存在にチヤホヤされて勘違いしてる」
言葉をつづけながら魔理沙は懐から八卦炉を取出し、人妖の一群に向けて光線を照射した。
一瞬強烈な光に目がくらんだかと思えば、光の通過した道には炭化した妖怪の炭人形が立っていた。
ブスブスと焦げた臭いに気が付く頃、人妖の群れは大パニックに陥る。
腰を抜かしたまま動けない者、それを踏みつけて飛び去る者など、もはや他人のことなど考える余裕は皆無。
「人間が、人類こそがこの世界において至高の存在だ。誰も人類に逆らうことなど許されない。」
大仰な演説口調の魔理沙は、逃げ惑う一群の中でたじろぐことなく落ち着き払っている人物を指さす。
「それがたとえ……神であっても、な」
指先から放たれた殺人光線が命中したのは、守矢神社の神奈子だった。
きれいな円柱状のレーザーに射抜かれた神奈子は両手と足の一部だけを残し蒸発。
「うわ!…わ、わわ…」
隣にいた諏訪子もさすがに驚きを隠せず、ただ大きく口をあけることしかできない。
早苗はというと、すでに地平線の先まで逃げてしまったのか姿が見えなかった。
「神奈子ですらこの様とは、月面人共もおそらく大したことはないだろうな」
月を見つめてそうつぶやく魔理沙の足もとに、一人の小さな妖怪が近づいて来る。
「よう、でかくなったな黒白」
魔理沙からは小さすぎて何をしゃべっているのかよく聞こえなかったが、勝負がしたいらしい。
よく見れば、頭からは二本のツノが生えており、センスの悪い紫色をしたヒョウタンを持っている。
「萃香か、まあ暇つぶしくらいならしてやらんこともないぞ」
内心魔理沙は萃香を憐れんでいた。
神奈子ですら手も足も出なかったのに、鬼程度が今の魔理沙に勝てるはずがない。
もう一人の鬼は姿が見えないあたり、そちらのほうが利口なのだろう。
案の定ミッシングパープルパワーで巨大化した萃香。
周囲も萃香ならやってくれるのではないかという、期待のまなざしで見守っている。
「来いよ、30秒立っていられたら褒めてやる」
「ガキが…巨大化は私の専売特許だ。特許使用料は高くつくぞ!」
猛然と魔理沙に突進していく萃香。
一撃目はアゴを狙った飛び膝蹴りがヒットし、よろめいたところを右からのフック。
さすがにダメージがあるのか、体勢を崩し倒れそうになる魔理沙。
(これなら勝てる…!)
見守る人妖たちも萃香の攻勢に鼻息を荒くしている様子で、
逃げ出した者たちも引き返して来る。
「地獄に落ちろ、ゴミクズ!!」
萃香は無防備になった魔理沙の顔面に、渾身の力を込めた一撃を打ち込む。
反動は大きく、紅魔館の瓦礫に突っ込む魔理沙。
今がチャンスとばかりに、逃げ腰だった人妖が魔理沙へと集結し始める。
「クズの分際で好き勝手やりやがって!」
「妖怪の恐ろしさ、思い知らせてやる!」
先ほどまでの恐怖心は消え失せ、手のひらを返したように反撃を決意する者たち。
「こんなものか…」
「!!」
魔理沙のつぶやきに再び恐怖心が芽生えた人妖たちは、来た道を我先に逃げ戻っていく。
「嘘!?萃香の攻撃が全く効いていないなんて…」
霊夢も萃香には期待していたようで、普段見せることのない絶望的な表情を見せていた。
「クソ…クソぁああああーー!!」
全力の一撃が確実に入ったにもかかわらず、平気でいる魔理沙を目の当たりにした萃香は、
悪夢から覚めたい一心で黒い魔人へと掴み掛っていく。
両手をがっしりと組み合わせた二人は力比べをするが、魔理沙は涼しい顔のまま微動だにしない。
少しずつ両手に力を込めていく魔理沙…。
ミシミシと骨の圧縮される音がしはじめると、さすがの萃香も激痛に耐えかねたのか、大声で泣きわめいた。
「ぎゃあああああー!痛い痛いいだいぃーー!!」
顔を真っ赤にして振りほどこうとするが、力勝負では魔理沙に勝てるはずもない。
そのまま指の骨を潰し砕くと、思い切り腹を蹴り飛ばす。
あまりに強い衝撃が加わったため、萃香の左腕が根元からちぎれてしまった。
「ぎぃっ!?」
内臓をグチャグチャに潰され、片腕をもぎ取られた萃香は歯を食いしばってうずくまることしかできない。
「カス共、よく見ておけ」
転がる萃香の両足をしっかりつかんだ魔理沙。
酷いことをされると理解しながらも、激痛と呼吸困難で抵抗できない萃香は、
到底言語とは表現できない叫び声をあげるのみ。
「これが…幻想郷の人類に逆らうということだ!!」
萃香の股間に足を当て、激しく振動させる電気アンマの刑であった。
少しばかり反応を楽しもうとした魔理沙だったが、
予想に反し萃香の股間は脆く、へそのあたりまで足がめり込んでしまった。
一瞬大きく目を見開いた萃香はそのまま白目を剥き、泡を吹いたまま気絶。
おそらく萃香の骨盤が砕けてしまったのだろう。
土埃によごれたドロワが小便の匂いとともに黄色く染まり、
しばらくしてずしりと重い大便が落ちてきた。
「おい萃香、起きろよ。クソ漏らしてる場合じゃねーぞ」
馬乗りになった魔理沙は無表情のまま萃香の顔面を殴り始める。
その一撃は非常に重く、あっという間に萃香の可愛らしい顔は青く変色してしまった。
「もうちょっとアクセントをつけてやろうか?私は美的センスもあるんだ…」
親切心を膨らませた魔理沙は、目にもとまらぬ速さで顔面殴打を再開。
見る見るうちに萃香の頭蓋骨が細かく砕け、
やがて皮袋の中でつぶれた生卵のようになる。
脳まで破壊しつくされては、さすがの鬼といえども耐えきれなかった様子。
術が解けた萃香は元の子鬼サイズへと小さくなり、頭のつぶれた肉人形が誕生した。
「他に私と遊びたい奴、いるか?」
その言葉が終わる瞬間、魔理沙は名実ともに幻想郷の支配者であった。
頼みの綱であった萃香を失った一同は完全に反撃する気力も失せてしまった。
紫はマヨイガで寝たふりを続けたまま姿を現さなかったが、誰も期待するものなどいない。
妖怪の味を気に入った魔理沙は定期的に妖怪の生贄を要求。
妖怪たちは逆らうこともなく、自分から適当な妖怪を差し出し、そのたびに魔理沙への賛辞を贈った。
魔理沙による月面攻略は半日もかからず終了し、結果は魔理沙の圧勝。
キノコを完食した魔理沙には物理攻撃はおろか、概念攻撃も通用せず、月面人は一方的に虐殺されてしまった。
瀕死のダメージを受ければさすがの魔理沙も通常体に戻ってしまうが、
毒も打撃も精神攻撃も効かなくなった魔理沙にその心配はないだろう
捕獲した月の主要人物たちを蓬莱の薬で不死身にし、
串刺しにした状態を眺めつつ酒を飲むのが魔理沙の日課になっている。
普段の食事は大量生産した玉兎の肉で、味は悪くないが、品種を変えないとすぐに飽きるらしい。
早苗はもちろん霊夢も妖怪とは完全に縁を切り、魔理沙を幻想郷における真の神として崇拝している。
その名は「ダイダラボッチ」
これはかつて霧雨魔理沙と呼ばれていた、少女の物語である。
明けましておめでとうございます。
排水溝は自分の趣味に目覚めた、というか本当に好きなものが何なのかを再確認できた場所です。
表に出してはいけないジャンルではありますが、今年も真摯な気持ちで暴力による愛の表現を深めていきたいと思っています。
今回、かなり時間が掛かりましたが、
やはり書きたいと思った瞬間に書き始めて、そのまま一気に投稿するほうがいいかもしれません。
時間が経てば経つほどにアラが見えて出しづらくなってしまうし…。
(しかし、久しぶりにマ○オやったけど1面で2回死んだ)
コメごん
作品情報
作品集:
31
投稿日時:
2013/01/01 05:24:02
更新日時:
2013/01/01 14:24:02
分類
魔理沙
フラン
レミリア
パチュリー
小悪魔
萃香
暴力
それに比べてゴミクズときたら
マリオさんってすごいもん食ってたんだな…
ハイル・魔理沙!!
こうして、魔理沙は神となったのでした。
めでたしめでたし……。
……なかなかに、ステキな初夢だね。
そはそうと、前編で食べかけた美鈴の下半身、僕にいただけませんか
マ○オさんは本当のヒーローだったんだ!!