東方しｎ体操

その日はスペカルールから“例のルール”になってからひと月ぐらい経った頃だったろうか、私がいつものように人形劇を演じていると演台が爆発した
「ちょwwwおまww何でｗｗｗ」
ツボにはまって吹いた後顔を上げると“例の衣装”を纏った橋姫が睨みつけている
“手に持っている物”からして下手人は彼女か
「ｗｗｗ・・・不意打ちとは卑怯ね」
「あら？逃げてもいいのよ」
彼女の普段はむっつりとした口元が釣り上がる
「冗談！」
私はいつものワンピースを脱ぎ捨てる・・・下にはすでに勝負服・・・トリコロール模様の長袖レオタード（ハイレグ）を着込んでいる！
「スタイルがいいのね・・・妬ましいわ！」
「・・・あなたには言われたくないわね・・・」
実際の所パルスィはスタイルがいい・・・普段の格好からもそれとなく分かるが、今眼の前にいる姿・・・エメラルドグリーンの勝負服(レオタード)に包まれたその肢体を見て欲情しない男（ホモとペド除く）と（幻想郷では結構いる）一部の女性は居ないだろう
「・・・同意と見ていいのかしら」
「不意打ちしといて同意も何も無いでしょうに・・・」
私は手に手具を握り込みながら突っ込む
「覚悟をしなさい『五種の手具使い((ごしゅのしゅぐづかい)』！」
「（相変わらずゴロが悪いなぁ・・・絶対このしゅ名前考えた奴、『七色の魔法使い』
を“シチショク”って読んだでしょ・・・“ナナイロ”よ！）返り討ちにしてあげるわ！」
私の握った帯状布(リボン)が走るが、彼女の手具・・・こん棒(クラブ)に撃ち落とされたのをゴングに“試合(殺し合い)”が始まった！






妖怪の賢者が急にスペカルールを、しかもこんなとんでもない勝負に変更すると言い出した時には、変態洗脳スレ御用達の例の光線銃でも撃ち込まれたんじゃないか、と噂になったのだが、少なくともその時はいつものドレス姿だったと言われている・・・（書いてる本人が今思ったんだが、下に着ていましたｗｗｗとか無いよな？本編のアリスみたいに）
よりによってルールを変更した“直後”に失踪されてしまい（しかも再変更出来無い）博麗の巫女が自分のアイデンティティが崩壊して寝込んでしまったので、“後述のルール”が反対多数の中(ブーブー言われながらも)施行された・・・

以下に、しｎルール（名称仮定）及び、幻想郷罰則規定（死刑の項）を付記する

しｎルール（名称仮定）

第壱条 　『試合』によって『体操戦士(プレイヤー)』を殺害した場合、罰則の対象とならない。（寧ろ推奨される）

第弐条 　『体操戦士(プレイヤー)』以外の人妖に危害を与えた場合、罰則の対象となる。（但し、誤射は対象外）

第参条 　『体操戦士(プレイヤー)』に対する攻撃で、能力及び後述されるもの以外の武器の使用は許可されるが、止めを刺す際は新体操競技で使用される手具五種（ロープ（縄）、フープ（輪）、ボール（球）、クラブ（こん棒）、リボン（帯状布））＋α（男子競技で用いられるものが協議中である）で殺害すること。（但し、止めを刺す前に死亡していた場合は除く）

第四条 　逃走、『試合』続行不能『体操戦士(プレイヤー)』は『委員会』が拘束、収容所に送られる。（収容所は通常の刑務所も兼ねている）

第五条 　収容所に送られた『体操戦士』(スタメン落ち)は一週間以内に処刑する。

第六条 　『体操戦士』(スタメン落ち)の処刑は公開する。

第七条 　『体操戦士(プレイヤー)』はレオタード（長袖）姿で『試合』を行う。

幻想郷罰則規定（死刑の項）

第壱条 　死刑囚の処刑は、基本的に絞首して執行する。（但し、受刑者の希望などにより、変更された事例もあり）
第弐条 　死刑執行時の受刑者の服装は基本的に全裸とする。（但し、受刑者の希望などにより、着衣（更に、ブルマ、スク水、レオタードを始めとするコスプレ）が許された事例もあり）
第参条 　処刑執行日は一週間に三、四日。（毎月末日に未決囚は全て執行する）
第四条 　『体操戦士』(スタメン落ち)の処刑はレオタード（長袖）姿で公開して執行する。

（第四条は『しｎルール』制定時に追加）


・・・なおこの章のみ三人称(作者視点)だが（本編は一人称(アリス視点)）、もともと書きたかったはずの試合風景(バトルシーン)を一向に思いつかなかったので、場面転換の間にご都合主義(なんやかんや)で決着が付いたものと思って欲しい・・・




「はぁっ！」
そして、ギリギリ彼女の死角から打ち込んだ・・・
ゴキッ！・・・
私の帯状布(リボン)が気持ちの悪い音と共に彼女の両手首を粉砕していた！
「くっ・・・痛ぅ・・・」
なんとかこん棒(クラブ)を握ろうとしている様だが、手に力が入らないのなら不可能だろう・・・
「試合終了の様ね・・・五分経ったら『委員会』に通報するわ、逃げるなら今のうちよ」
私は携帯を取り出しつつ（レオタード姿なのにどこから・・・という下世話な想像は禁止）最終通告をする
「・・・殺しなさい」
顔を床に向けたまま橋姫が言ってくる
「いやよ、今まで全員返り討ちにしたうえに一人も殺して無いのが自慢なのに」
橋姫が顔を上げる、涙が目尻から線を引いている
「おねがい・・・殺して・・・こんな手じゃ自殺も出来無い・・・」
「何よ死にたいんだったら今すぐ通報ｓ「いやよ！見世物になりながら死ぬのは！こんな格好で殺し合うだけでも恥ずかしいのに！」
あんた、その割にはノリノリで攻撃して来たよな・・・
他の所(小説投稿所)ならこのまま改心して仲間に・・・という路線もあるだろうが此処は排水口、更に言えば彼女の言う見世物の様な惨めな死は明日我が身に訪れるかもしれない・・・このまま“楽”にしてあげた方が彼女のためか・・・
「分かったわ・・・私が殺してあげる・・・“何”で止めを刺して欲しい？」
「私の手首を破壊して自殺すら出来なくしてくれたリボン・・・」
「（根に持ってる・・・）どうやって？」
「首を・・・絞めて・・・頸動脈を絞めれば楽に逝けるって聞いたから・・・」
伏兵や騙し討に備えて人形（剣や槍の代わりに手具を保持、服もレオタード、色や模様は読者の想像に任せる）を待機させた上で手具(リボン)を引き出し、
「仰向けになってくれないかしら？」
馬乗りになった上で手具(リボン)の柄から手を離して布の部分を直に持ち、首に二回りほど巻きつける、死刑囚が首を動かして手伝ってくれたからか、思ったより楽だった
「・・・最後に言い残すことは？」
「勇儀・・・ごめんね・・・」
その一言だけ呟くと、口を噤んで目を瞑ってしまう

両手に力を入れ、リボン(ギャロット)を引き絞る
「あっ！がっ！ぐえぇっっ・・・」
舌を付き出し、顔を真赤にして苦しんでいる・・・どうやら絞め方が悪かったらしい
（悪い事したなぁ・・・でも絞め直すと苦しみも長引きそうだし・・・早く楽になって・・・）
覚悟はしていても生理的反応なのだろうか、魅惑的な肢体(カラダ)が跳ねる
結果、私の股間が死刑囚の腹で擦られる事になる
（うっ・・・生地(レオタ)が擦れて気持ち良いっ・・・）
ビクン！・・・
少し経って、一際大きな痙攣をした後、おとなしくなった・・・断末魔の汗のせいか体が濡れ死装束(レオタード)が張り付いている
胸に耳を当てる（羨ましいと思った奴、レオタード着て殺し合いをしてから言え）・・・鼓動は感じられない、ちゃんと逝ったようだ・・・
股間の部分が尿と糞（と、透明で粘性を持った液体）で汚れている
負けたら死ぬんだったら勝負前に全部出して置けよwwwと、思った読者もいるだろうが、新ルールになってから二日目に胃の中を空っぽにして仕掛けた体操戦士(�H（誰とは言わない）)が居たのだが５秒で負け（因みに最短記録、未来の話だが結局この記録が破られることは無かった）、みんな胃に何か入っている状態で勝負を仕掛ける様になった（流石に逆に腹一杯に詰め込んで仕掛ける体操戦士(プレイヤー)は居ない、動きにくい上、腹パン(だが無意味だ)も日常的だからだ）
彼女の薄く開いてしまったまぶたを閉じ、付き出した舌を口の中に戻して、手首の破壊された腕を胸(巨乳)の前で合わせた後、携帯で『委員会』に遺体の回収と掃除を依頼し、私は廃屋から出る
演台のあった所で、脱ぎ捨てたままだったワンピースを上から着た上で元・人形劇の道具(ガラクタ)を回収する
「・・・しばらく休業ね（このゲームが終わるまでは）」
人里の（三次元(リアル)的な意味の）掲示板に『しばらく休業』の書き込みをした後、家路に就く

我が家が見えてきた所で人影が現れる・・・
どうやら私達の『しｎ体操』・・・『死の体操』(デス・ゲーム)はまだ始まったばかりのようだ・・・
⇚TO(つ) BE(づ) CONTINUED(く)・・・？