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『Fairy Game第一幕「対面」』 作者: 運命浄化
いつの日だったか、その被害は始まった。
昼夜関わらず眠る事により入る夢の世界、そこで行われる出来事は少女たちにとって屈辱の極みだった。
誰がこのような悪夢を見せているのか、それも謎のまま被害は留まる事を知らない。
そして犯人の意図はさらに不明なものになる。
この一方的な凌辱に、意図的な抜け道を作り出したのだ。
今までも、眠りさえしなければ被害は免れたが、妖怪ならともかく人間に継続して行える対抗手段では無かった。
そこに突如投げ込まれた救済措置、それは夢の中での“対決”により得られる“拒否権”だった。
組み合わせの法則は解明されていない、おそらく無作為に選ばれるのだろう。
二人から数十名が選ばれて何らかの勝負を強いる、そこで勝利した者と敗北した者で処遇が大きく変わるのだ。
勝利した者は前述の“拒否権”を得る、これは悪夢に招待された際その悪夢の行いを文字通り拒否する事が出来る、
文字通り救いの道。 だがこれを得る事は他の誰かを蹴落とす事になり、さらに負の連鎖が巻き起こるのだ。
また、とある拒否権を巡る対決の勝者の発言によると、この対決の敗者は現実へ記憶を持ちかえる事が出来ていないと判明した。
しかし夢の世界に舞い戻った瞬間、敗北の屈辱は記憶に再び刻まれる、そして目覚めた瞬間に記憶は消え去る。
そして今日も自らのために、相手の記憶が残らない事をいいことに、悪夢内での屈辱の戦いが始まる。
***
「っ!?……ああぁ……」
「なるほど、今日は私か……」
ガラスで仕切られた地下牢と言えば伝わるだろうか、光源が無いが部屋を見通せるほどには明るい。
部屋の大きさは四畳半が二つ、それぞれがガラス板で仕切られているといったところ。
今回招待されたのは現実世界では接点が少ない二人、大妖精とレミリア。
自分が選ばれた事に諦めと絶望の混じった声を上げる大妖精と、多少の余裕が伺えるレミリア、
黙っていても仕方がないとしばらく窓も出入り口も無い部屋を調べると地面に持ちあげられる部分がある事に気づく。
「まさか脱出できる訳無いだろうし……さて何がある?」
石畳を持ち上げると、そこには幻想郷では珍しいデジタル表示の時計、いやカウントダウンが表示されていた。
「残り九分と少し、なるほど制限時間は十分……って、いったい何をすればいいの?」
「……私の所も同じです」
大妖精もいつまでも絶望している訳にいかず、同じく地面を調べ同じものを発見した。
「待って、このカウントダウンの画面の下に別の箱がある……」
さらに下を探すと一回り小さな箱と手紙が添えられていた。
「まずは手紙ね……指示が何か分からない事には勝てないもの、ね?」
「っ……!」
勝つ、そう宣言したレミリアは特典である拒否権を奪っていくつもりだ。大妖精は勝負に乗らなければ、
無条件で更なる悪夢が待っている。 一見救済措置に見えるこのシステムは敗北による更なる屈辱から逃れるために
積極的に屈辱的な行為を行わなければならない。……謎の犯人の思惑は見事成功しただろう。
「勝負の内容によっちゃあ、妖精のあんたが私に勝てる道理がないし、わざわざ戦う必要もないでしょ?
下手に抵抗して被害を双方が受けるより、そっちは次の悪夢に備えて休憩した方がいいんじゃない?」
「……いえ、私も……出来る限りの事はします」
大妖精がレミリアに抵抗する意思を見せるのは、種目が肉体勝負ではないという事と、魅力的な餌、拒否権が
ぶら下がっているからだ。
少しの屈辱に耐えれば、後の“本当に避けるべき悪夢”を避ける事が出来るかもしれないから。
「ふーん、まぁどっちでもいいけど? じゃあ手紙、見るわよ?」
手紙には勝負の内容、それはとても簡潔に、しかし二人にはとても衝撃的な事が書かれていた。
『まず二人にはプレゼントとして特製のオムツをプレゼントしよう、ここに各々大便をぶちまけてくれたまえ。
その量が多い方に拒否権をプレゼントしよう』
「な……え、は?」
「これ……っ、箱の中に……」
慌てて箱の中身を取り出すと、一枚のオムツが点在していた。
手紙に嘘偽りは無い、それがどんな内容だろうとこの悪夢の中ではあり得るのだ。
「こ、こんな事っ……しかもあと八分やそこらで……!」
直球で今回のルールを説明すると、つまりオムツ内にいっぱい漏らした人が勝ちという事、
これがどれだけ彼女たちにとって屈辱的で羞恥を伴う事かは容易に想像できる。
……空間を無音が支配し、それがしばらく続くと思いきや、素早く動いたのは大妖精だった。
「これなら勝てるっ……私も負けたお仕置きは嫌っ!」
「ぐっ!?ほ、本気!?」
先程敗者には記憶がないと言った、しかし敗者の仕打ちを勝者が見学させられるといった事例は報告されている、
それによると敗者の仕打ちは前のゲームでプライドを捨ててでも勝っておくべきだと改めて思わされるものばかりだという。
それを回避するため、大妖精は本来の羞恥心は何処へやら、恐怖に駆られそのオムツ姿を披露する。
遅れてはならないとレミリアも自身のプライドを隅へ追いやり、なんとかオムツを装着する。
第一段階は終了、ではこれで終わりかと言うとまったくそんな事は無い、最も大きな障害が次に控えている。
下着も降ろさずに自主的に排泄、まるでトイレの使い方を知らない幼子のように。
さらに十分やそこらで便意など訪れるわけがなく、ひたすら二人はお漏らしのために腹部に力を入れる。
「んんっ……っうぅ……」
「くうぅ〜……っ!」
憤りか、焦りか、羞恥か、二人の顔は真っ赤だが結果は伴わない、時間だけが悪戯に過ぎて行く。
ぷすっ、ぷぅう〜……
「あっ!?」
静寂に突如割り込み鳴り響く放屁音、笑うものは誰もいない、笑うべき相手も必死なのだ。
残り三分、響く音は間抜けな放屁のみ、未だに両者変化は起きない。
「はぁっ、はぁっ……早くうんちぃ〜……!」
「このままだと、負けるっ……」
刻一刻と迫る時間、そこに願いがかなったのか二人の腹部からぎゅるるという鈍い音が聞こえる。
「っく、く、来るぅ!」
「やっとっ、早く出てっ……!」
堪えようとも思わない、一刻も早く“お漏らし”をしたい二人は便意を加速させ、そして
ぶちゅっ!びちびちびち……
むりゅむりゅむりゅ……
「んはぁっ!?」
「んっ!んうっ!?」
茶色い染みと共に臀部を覆うオムツを膨らませた。 柔らかい手ごたえに不快感を露にするが、
“お漏らし”出来たという事実にまずは二人ともそれを喜んだ、喜んでいた。
……時間を告げるベルが鳴る、と同時に部屋を仕切るガラスが消滅し、部屋は一つとなった。
「……んっ!?」
「か、身体が……」
突如、二人は身体の自由が利かなくなった。 正確には身体のコントロールが奪われたのだ、
自分の意志とは無関係に身体が動く、それにより二人は直立不動で向かい合う状態になった。
「な、何が始まるの?」
「っ、あっ!オムツ外しちゃ……」
手が勝手に自身のオムツを外し、相手に“中身”が良く見えるように胸の前で拡げる、
レミリアの手には少々液状になり、オムツいっぱいに広がった茶色い糞塊がぶちまけられていた。
一方大妖精は水分が少なく固形状、しかし隙間の余裕がなかったオムツのせいで臀部の曲線に潰れた
大便が鎮座している、恐らく両者とも互いに死角となっているがお尻には大量の便がこびり付いているだろう。
「あ、悪趣味!こんな事させて、見せ合いさせて何が楽しいのよ!!」
この悪夢を作り上げた誰かに向かい悪態をつくレミリア、だが返事は帰ってこない、そして
「レミリアさん……」
「な、何?」
ゆっくりとした大妖精の呟きに思わず反応する。 いや、実は言われなくても分かっている、
先程の悪態も、実はそれを紛らわすために何とか発した声だったから。
「私の方が……多いですね……ふふふ……」
「っう!?」
最後の最後、レミリアにはプライドが残ってしまった。 途中まで大便と共に排泄したはずのプライドが、
おかげで出しきる事が出来なかった、しかしそれは相手も同じはずだ、そう割り切ってしまったのだ。
だが大妖精は捨てきった、その結果がこれだ。
「とっても恥ずかしいし……この悪夢の犯人に今でも見られていると思うと顔から火が出そうです……
ですが……勝ったので、堪えます、堪えますよ……ふふ」
敗者はレミリア、これにより罰を行う。
「ま、待って!実は私はこの前に“拒否権”を一度手に入れている!それを使えば―――」
「使えませんよ?」
「……えっ?いや、そんな馬鹿な!何でも拒否出来るのがこの悪夢を作った奴のルールで……」
喚くレミリアの前に立ちはだかる大妖精……だった者、レミリアが再び顔を上げた時、そこに居たのは―――
「だ、誰っ……大妖精じゃない妖精!?」
紫色の服を着ただけの、大妖精より小さな妖精。少なくともレミリアの知らない普通の妖精は
“大妖精が漏らしたオムツ”を抱えてレミリアに迫る。
「私がこの事件の犯人ですよ?びっくりしました?ただの妖精ですいません」
「お前がっ……犯人!?」
「ええ。私の能力は『夢を操る程度の能力』、眠っている間に私の脳内の夢空間に引きずり込んで、やりたい放題
出来ちゃう素敵な能力です♪ ただ、現実世界での実力は皆無ですけど」
「妖精程度にこんな能力あるなんて……!」
「信じられないなんて言わせませんよ、ここは幻想郷なんですから常識なんて無いですし……
それはそうと、あなた大妖精に化けた私に負けましたね?」
「……あんたわざわざ自分で漏らしたのか?ただの変態だね、それともマゾ?」
「ぶっちゃけ自覚してますよ♪だからこんな事してるんですし。 さぁ、負けたあなたに罰を与えましょう、
大丈夫、あなたの対戦相手、大妖精さんも偽物なのでここで起きた事は私以外誰も記憶に残りません」
そう言うと謎の妖精は自身が漏らしたオムツを投げ捨て、代わりにレミリアのオムツを手に取る。
「お、おい待って……そんな……まさか……」
「はい、今からあなたのお漏らしオムツを顔面に装着します♪ご自分が出されたのですから、いいでしょう?」
満面の笑みでオムツの足を通す部分に両手を通し、そこからレミリアの頭を掴む。
「うわあああ!!止めろ止めろぉ!!」
しかしレミリアの身体は動かない、それも当然この空間、いや、レミリアが自身の体と思っているその身体すら
彼女の作りだした空間の一部、レミリアが唯一持っているのは意識だけだ。
眼前に迫る自身の汚物、それはひどい臭いを放ち、ほのかに熱を持っている、そして―――
「えいっ」
「んっ!?っぅぅ〜〜〜!!!!!」
べちゃっ、という効果音が似合うだろう、妖精が手をオムツから抜くと、自身の汚物にまみれたオムツを顔に被る
レミリアがそこに残った。 余りの出来事にレミリアは硬直し、ガクガクと震えている。
「ふふふ〜、じゃあ罰は終了、これでも軽い方だよ?……聞こえてないか」
大変満足した様子の妖精が手を振ると、ピッタリ閉じた牢屋の壁がひとりでに開き、そこへ身を投じる。
「あ、私は自身の悪夢に苛まれる犠牲者に立ち会って、一緒に参加したり自分でトドメを刺したりしてるから、
憶えといた方がいいよ! もしゲーム中に気付いたら、私はあなた達を悪夢から解放してあげるから!!
……まぁ、今話した事もあなたは次に目覚めた時忘れちゃうんだけどね!!」
そこで彼女は姿を消し、空間は崩れ去った。
***
「……っ!!」
月が昇る夜、吸血鬼は普通の人間と昼夜逆転生活を送る事が基本だ。
「……びっくりした。レミィ、こんな所で寝ちゃ駄目でしょ、それに一人で寝ると例の悪夢でうなされていても
起こしてあげる人がいないでしょ?」
「え、あ?うん……」
どうやらここは紅魔館内の図書館、レミリアは見慣れていない本を読んでしまってうっかり眠ってしまったらしい。
「大丈夫?もしかして悪夢に遭遇したの?」
「いや、夢は見てないよ、大丈夫だった」
「そう、ならいいけど。今度からは誰か怪しい動きをした時に起こしてくれる見張りを付けておくべきね」
「うん、そうするよ」
レミリアは覚えていない、自身が夢の中で受けた屈辱と、犯人の真相を。
=END=
初めまして、今まで見る専門だったところを初めて投稿になります。
普通の男女のまぐわいに嫌悪感を持つくせに
異常な性癖を持っている困りものですがよろしくお願いします。
追記:タイトルを統一させて頂きました。
運命浄化
作品情報
作品集:
31
投稿日時:
2013/03/11 14:53:25
更新日時:
2013/03/15 12:11:26
分類
レミリア
大妖精
スカトロ
夢の中での変態もとい紳士なゲーム……最高ですね!
これからどんどん幻想郷の少女たちが夢の中で紳士なゲームの餌食になるのか……続きが気になります。
夢の中で自由に屈辱を与えるという状況、ゾクゾクします。
さらにそれを覚えられないというのも良いスパイスになっていますね