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『妹が姉の世話をするってどうかと思うんだよねー』 作者: 幻想弐士
○月 ○日
最近なんだかペットの態度がおかしい
妙に私の事を避けているような気がする
避けているより、私をのけ者にしている感じ
私のことを気が違っているとも誰かが言っていた
酷い中傷だわ
私はただおねーちゃんことしかしてしていないのにね……
今日は気分が悪い、とっても何かにあたりたい気持ち
だから、今日は大好きなおねーちゃんとします
×月 □日
今日はおねーちゃんと一緒に勉強会
おっきな机にふたり一緒にぴったりくっついてお勉強
机にはいろんな本が山になって置いてあったよ
一緒に色んな本を開いて知識を頭に入れるんだ
私とおねーちゃんはお勉強して少し賢くなりました
えっへん!
◇月 □日
もーお、今日のおねーちゃんは悪い子だなー
急に暴れだすなんて、悪い子悪い子
おまけに悪口言うもんだから、私、傷ついちゃった
さすがにおねーちゃんでも、限度があるってもんだよ
お仕置きお仕置き、お仕置きお仕置き
悪いおねーちゃんはお仕置きしなきゃ
教育だ教育だ教育ダきょくきょういかうsか
△月 ×日
昨日の事が思いだせない
なんだかぽっかり……かな?
すっぽりと頭から抜けている感覚
あ、思い出した
あそこへ向かったんだ
いかなきゃ……
月 日
ひどいよ、ひどいよぅ……
もぉ、なんでこんなことになるのよ……
せっかくここまでいったのに、肝心なところでこうなるのよ……
いままでの時間が無駄になっちゃったじゃない!
また……またじゃない!
はぁ……面倒臭いわね……
△月 ×日
気分転換に地上に出たよー
途中、色々起きたけど、なにも問題なかったわ
それよりも、最近ペットは大人しいね
前はぎゃーぎゃ、わーわー騒いでいたのにね
きっと大人になったんだね
うんうん、成長は大事だよ
お腹がすいちゃったので、台所でお料理をしました
私特製のお料理だよー
作った料理はね、ハンバーグーなんだよー
☆月 ▽日
今日も里でおさんぽしていたら、おねーちゃんを見つけました
んもー、こんなところにいたんだ、おねーちゃん
心配したんだからねー、もー
おねーちゃんといっしょに帰ろうとしたら、ロリコンたちに囲まれちゃった
こんなやつらは私の敵じゃないから、軽く挨拶したら道をあけてくれたよ
紳士な人でよかったね、おねーちゃん
◎月 ◇日
昨日見つけたのは違った
これおねーちゃんじゃない
こんなのはおねーちゃんじゃない
すぐにアレは処分した
また探さなきゃね……
今日の晩御飯は焼き肉でした
う〜〜〜〜ん、高カロリー!
太っちゃうわぁ
でも、太るのはお胸だけにしてね
∧月 Ω日
おねーちゃんを作るのは大変だ
おねーちゃんをちゃんとおねーちゃんにするのは時間がかかる
手短におねーちゃんにする方法があるけど、リスクが高すぎるよぅ
だって、すぐブッ壊れちゃうもの……
世の中、甘くはないんだね……
でも、私に対して甘くしてくれてもいいじゃないかな?
それなりの努力してきたし
たくさん働いたんだし
まったく、理不尽だよー!
√月 π日
地上にでて散策する日だよ
てくてく、てくてく
しばらく歩いていたらなにやら人だかり
まーた、あいつらだよ
なーんで私がわかるのかな?
いつも通りにお相手して、パパッとやっておわり!
帰ろうとしたら、私の足にアイツが掴んだよ
とっても驚いたよ……
下がないのに私の所まで這ってきたんだから
普通ならもう天国に行っているのにね
なのにソイツはまだ生きていて、サーベルで斬りかかってきたんだよ
すっっっごい執念だよ!
こんな人間初めてみたよ!まるで人間じゃないみたいだぁ!
敬意を表して……そいつの頭を踏み潰してやった
∠月 ⊥日
ふ〜、おねーちゃん作るのに一苦労するわ〜
おねーちゃんを作るのがこんなにも大変だなんて思ってもみなかったよ
* * * *
日記書く手を止める
全く、お姉ちゃんがボロボロになるなんて思ってもみなかったよ
いくら妖怪でも、無茶はしないでよ〜
お姉ちゃんがなんでそーいう行動とったかは知らないけど、先のことは考えようよ
お姉ちゃんがいない世界なんて……こいし、堪えられないよ……
もうあんな事はしちゃダメだよ?
ねぇねぇお姉ちゃん、元に戻ったら何食べたい?
沢山お料理してきたから、こいしは料理上手になったのよ
こんだけ料理したら、料理できない駄目な奴でも上手くなるんだから
床一面に埋め尽くされた骨や頭蓋骨
この亡骸は全て、こいしの育成計画の犠牲者たちである
そしてこいしは密閉容器に抱きつき、すりすりと頬すりをする
液で満たされたカプセルの中には、なんとか人型を保っている少女がいた
「そうね………最初は………お肉食べたいわね………それとこいし…………」
ん?なぁに、お姉ちゃん?
「あなただけ………おいしい思いして………ズルイわよ………」
あはははははははははは………ごめんなさい(´・ω・`)
駐屯地という監獄から抜け出してきました
産廃よ、私は戻ってきた!!
嘘です、ちゃんと手続きして出ました
あと名前を「保査長」から「弐士」に変更しました
えっ?なんで出たのかって?
・・・・・・ご想像に任せます
まぁ、久しぶりなのでお手柔らかにお願いします
幻想弐士
作品情報
作品集:
31
投稿日時:
2013/08/14 15:18:03
更新日時:
2013/08/15 13:58:21
といった軽い挨拶はさておき、感想を……。
狂った妹の凶行かと思ったら、ああ、そういうオチ……。
これ以上屍が増える前に、早くお姉ちゃんが復活すると良いね♪
なぜかバイオのアレを思い出した俺……