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『アリスを触手脳姦したかっただけ』 作者: パワフル裸ロボ
ある日、アリスは研究のための素材を採るために、普段はあまり立ち入らない魔法の森の奥地へと足を踏み込んだ。鬱蒼と茂る樹木は日光を遮り、光源がなければ足元もおぼつかない状態である。加えて、濃い瘴気も視界を妨げる要因の一つにもなっている。
「相変わらず酷いところだわ」
ぼやきつつ、明るい光を放つ魔法のランタンを人形に持たせ、歩きづらい樹木の根を踏みしめて進む。人形たちに周囲を警戒させつつ、自らも五感を働かせて周囲を探る。この魔法の森奥地は、どんな熟練者でも一瞬の気の緩みから屍に変わるなどということは日常茶飯事である。
そんな時であった。なんの変哲もない木の根を踏んだとき、突然アリスの体が浮き上がった。
「え、ちょっ!?」
あっという間に、アリスは十メートルほど持ち上げられ、片足を触手のような蔦に絡め取られて逆さ吊りにされてしまった。
(そんな、なんの気配も感じなかったのに!)
この触手は、魔力も意思も宿していない、本当にただの植物であった。ただ、何かが踏めばそれを絡め取って釣り上がる性質を持っているだけなのだ。こんなものをかわせるものなど、そうそういないだろう。
「上海!」
すぐに指先から糸を放ち、半自立化していた人形に接続する。が。
「!? 糸が!」
ぷつり、と繋がった糸が途切れ、半自立から完全操作に切り替わった人形たちが全て地に落ちる。何事かと周囲を見回すと、明らかに魔力を帯び意思をまとった触手がアリスに近づいてきていた。どうやらこの触手、周りの魔力を少なからず吸収しているようで、魔力糸はこいつに吸収されて途切れてしまったようだ。
「まずい、なんとかしないと!」
アリスは慌てて攻撃魔法の用意を始めた。が、途端にその触手たちは機敏に動き、一気にアリスを絡め取ってしまった。
「クソ! 離せ!」
魔法を放とうにも、溜めた先から吸収されていきうまくいかない。でたらめに撃ってみたが、当たっても吸収されてしまい倒すことはおろか傷つけることすらかなわない。
(マズい、このままだと魔力を吸い尽くされて……死……!)
「うぁぁぁ!」
自分の予測に背筋が凍りつき、絶望に顔を歪めながら必死に足掻いた。爪を立てたり噛みついたりと、がむしゃらに動く。幸いにも触手の組織はそれほど強靭ではないようで、ブチブチとあちこちがほころび始めた。
「しめた! これなら!」
アリスは希望を見つけ、最後の力を振り絞って触手を噛みちぎっていく。そんな必死なアリスをあざ笑うかのように、頭のすぐ側に細い触手が迫ってきていた。噛みちぎるのに必死なアリスは当然気づかない。
その触手は、アリスの無防備な耳の穴に狙いをつける。そして。
「ぎあ!?」
ズブン、と一気に身を潜り込ませた。突然襲った痛みに、アリスの動作が止まる。
「い、え、何?」
恐る恐る、死に物狂いで自由にした手で、痛みの発生源である耳に触れた。耳には触手が突き刺さり、ぬるりとした感触がある。手に触れたぬめりを視界で確認すると、それは自分の血であることがわかった。どうやら鼓膜が破られ出血したようだった。
「い、いたひ……」
あまりのショックに呆然とするアリスの耳の中を触手が這い進む。やがて終点の脳にたどり着くと、我が物顔で中に潜り込んでいく。
「ひ、や、やめ、あがぁぁぁぁ!? おぷ、オボロロロ!?」
まさに脳の中をかき回される感触に、アリスは絶叫した。途端に世界がぐわんぐわんと揺れはじめ、一瞬にして吐き気がこみ上げ、昼食のパンと紅茶が口から噴射される。
なおも触手はアリスの脳をかき回していく。痛みこそなかったが、痛い方がまだマシであると思えるほどの、想像を絶する不快感と苦しみに、アリスの目からとめどなく涙が溢れ、言葉にならない悲鳴と嗚咽が続く。
「も、やめ、ゆるひへ……オゲェ! ゲァァ!」
胃も空になり、胃液も出尽くして胆汁が出始めたころ、ようやく触手の暴虐が止んだ。未だに頭に異物感はあるが、吐き気は収まった。
「おえっ、えぇぇぇ……はぁ、はぁ……」
つかの間の安息。しかし、アリスはこれに喜ぶ余裕すらなかった。いまだ強い不快感はあり、呼吸を整えることに必死でそれどころではなかったのだ。
だが、それで良かったのかもしれない。ありもしない希望を持っては、現実にさらに絶望することになっていただろうから。
モリュ、と音が聞こえ、再び不快感と吐き気が襲う。だが、それだけではなかった。
「おげぁぁぉぁ!? えぁ? ふぇ?」
途方もない喪失感に突如襲われ、強い不快感の中、アリスは困惑した。モリュ、と再び音が聞こえ不快感が襲った時、ようやく触手が脳を食べているのだと理解した。
「あ、や、やぁぁぁ! たべないで、のうみそたべないでぇぇぇぇ!!」
モリュ、モリュ、と咀嚼音が無事な方の耳に聞こえてくる。そのたびに不快感と恐怖に気が狂いそうになるアリス。どんどん、自分の記憶がなくなっていくのが感じられた。何を忘れたのかわからないが、記憶が脳ごとなくなっていく恐怖に、ついに限界に達したアリス。
「あ、あひひひひ……まり、しゃ……」
最後にそうつぶやくと、血の涙を流しながらアリスは事切れた。しかし、生命体は脆いようで妙に丈夫にできているようだ。頭の中身がなくなって死んだというのに、体は未だに生命活動を続けていた。心臓は脈を打ち、肺は空気を取り入れようと上下する。触手はそれすら自らのために利用する。
無くなった脳の代わりに、触手はアリスの頭に自らの種を埋め込む。それが神経系に癒着し、擬似的に脳の役割を果たす。それを確認した触手はアリスの体を解放する。
ドサリ、と地に落とされたアリスの体が、ゆっくりと立ち上がる。そして、おぼつかない足取りで、ゆっくりと歩き始める。こうしてこの触手は自らの子孫を拡散させていく。
「デッドウォーカー」
「なんですか、それ?」
「数百年ほど前に、植物の研究をしてた魔術師が生み出した、魔法使いの天敵と言える最悪の肉食性植物よ。普段はただの植物になりすまし、獲物が近づいてきたら捕獲用のつるを足元に伸ばして獲物をつるし上げて、魔力を吸い取り脳を捕食するのよ。そして獲物の脳を食べ尽くしたらそこに種子を入れて、獲物の体を使って散布するの。こないだ読んでた魔導書に作り方が書いてあったから、魔法の森の奥地で栽培してみたの。そろそろ育ちきるころかなって。収穫に行くから手伝いなさい」
「嫌って言っても強制なんですよね、とほほ」
こうしてパチュリーと小悪魔は、図書館を出た。
「ん、アリスか。こんなとこでなにしてんだ?」
魔理沙はたまたまキノコ狩りに森の深いところまで足を運んでいた。すると、普段はこんなところでは出会わない友人と出会う。彼女は挨拶すら介さず、フラフラと魔理沙に近づいていく。
「お、おい、大丈夫か? 一体どうしたんだ?」
フラフラしていた彼女を魔理沙は支えた。途端に彼女は魔理沙の体にがっちりとしがみついた。
「なんだよ、一体どうし……!?」
彼女は、血の涙を流し濁った瞳で魔理沙を見つめてきた。明らかに生きている顔ではなかった。
「ひ、は、離せ!」
恐怖を感じてもがいたが、鉄の拘束具のようにビクともしない。やがて彼女の顔中の穴という穴から無数の触手が生えてきた。
「うわぁぁぁぁぁ!?」
絶叫し離れようともがく魔理沙の耳に、その触手はゆっくりと近づいていく。
ーーーー
触手脳姦最高! できればもっとぐちょぐちょしていたかったけどネタ尽きた。あー、触手脳姦の話もっとよみたい。
ちなみにスマフォからの投稿テストも兼ねています。使いづれぇ……。
今度からコメント返しとかもしてみようかな。
※
>ギョウヘルインニさん
アリス幸福論幅狭いっすね。さすがアリスさん。
>NutsIn先任曹長さん
それもいいかもしれませんが、書く気がしないです(ぇ)
>名無しさん
存在さえ知っていれば容易だそうです(パチェ談)
>ふすまさん
触手+リョナ=人類の(暗黒面の)英知の結晶です。死ぬことよりも死に向かうプロセスが大事ですよね。レッツ絶望。
パワフル裸ロボ
作品情報
作品集:
32
投稿日時:
2014/03/27 16:55:30
更新日時:
2014/07/16 20:02:28
分類
アリス
触手
脳姦
作者は真正のリョナラー
アリスは魔理沙に友人とみてもらえているので幸福だったのでしょう。
「むっきゅうううううっ!? アリスに魔理沙!?」
「こああああっ!!! 魔界におわす神綺様ぁ!! もう、パチュリー様のお茶に鼻糞を入れたりしませんから、私だけ助けてぇぇぇっ!!!」
「む!? ぎゅあああああっ!!!!! どうせ脳みそ食われるなら、その前に手前を殺ってやるぅっ!!!!!」
中々いいですね。
成す術なくただただ死を待つだけのアリスの絶望が伝わってくるようでした