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『彼女の限界』 作者: ふすま
「…ん?」
薄暗い部屋の中で霊夢は目覚めた。
どこだここは?霊夢は思った。
周りを見渡してみると部屋のなかには薄明かりの照明が一つ。
それがこの部屋の唯一の明かりだ。
他にはおびただしいほどの飛び散った血と数々の凶器。
それだけで霊夢にはわかった。いや、わかってしまった。
ここは拷問部屋だ。
人を閉じ込め、切り刻み、すりつぶし、叩き潰して楽しんだあと殺す。この世で最も最悪で醜悪で劣悪な場所だ。
全く自分の勘の良さが恨めしい。
それとここは地下であることもわかった。
恐らく助けは期待できないだろう。
全く…誰が自分をこんなところへつれてきたのか。
これは犯人を捕まえて懲らしめてやらねばいけないなと霊夢は思った。
その時だった。
悪夢の始まりを告げるドアの開く音が聞こえたのは。
ドアからは何人かの妖精達が入ってきた。
はっ、なんだ。こんな雑魚共か。
これなら恐るるにたらないなと霊夢は口火を切った。
「あんたたちね。私をここにつれてきたのは。ただで済むと思わないことね。」
それを聞いた妖精達はクスクスと笑った。
「何がおかしいのよ!!人をこんなところへ連れてきておいて笑ってるなんてふざけるんじゃないわよ!!」
霊夢の怒号が飛んだ。
そんな怒号を気にすることもなく妖精達のリーダーであろう一番大きな妖精が言った。
「お姉ちゃん今自分がどんな状況かわかってないの?自分の体ちゃんとみてみなよ。」
ここでやっと霊夢は自分が拘束されていることに気付いた。
「なによこれ!?人の体をこんな風にして何が目的なの!?」
妖精は答えた。
「私たち妖精ってのはねー、娯楽がないのよ。毎日、退屈でねー。そこで何か退屈しのぎにならないかと探してたのよ。そこで空を飛んでるあなたを見つけたの。これだって思ってね捕まえてきたって訳よ。」
そう言うと妖精は巨大なハンマーを取り出した。
「何よそれ…。どうするつもり?」
妖精はハンマーを振りかぶった。
「だからさ…精々私たちの楽しい玩具になってよ…ねっ!!」
妖精は言い終わると同時にハンマーを降り下ろした。
メキャッと音がして、霊夢の左腕が砕けた。
「いっ…!!ぎゃあああああ!!」
「あはははは!!あなた結構いい声で鳴くわね!!」
「私にもやらせて。」
後ろの方にいた妖精が立候補した。
妖精はハンマーを受けとると次に霊夢のどこを砕くか品定めを始めた。
「んー…。頭かなぁ…?足かなぁ…?よし、決めた。右腕にしましょうか。」
そう言うと妖精はハンマーを振り上げた。
「やめて!!お願い!!」
霊夢の願い虚しく妖精はハンマーを振り抜くと今度はバキャッと音がして、霊夢の右腕が砕けた。
「がああああ!!」
「滑稽ね。これじゃあまるで、人間じゃなく殺されるのを待つだけの豚だわ。」
「私もやるー!!」
「次は私よ!!」
「私だってば!!」
まるで、新しいおもちゃを取り合う子供達のように妖精は霊夢をいたぶる権利を取り合う。
やがて、全ての妖精達が霊夢の体を砕き終わり、気がつけば霊夢の体はボロボロになっていた。
「うぅ…。痛い…痛いよぉ…。」
霊夢は泣きじゃくっていた。
「情けないわね。それでも博霊の巫女なの?次はこれであなたの四肢を切り取るわ。」
そう言って妖精はノコギリを取り出した。
霊夢は強く拒絶した。
「やめて!!死んじゃうよぉ!!お願い!!私にできることならなんだってするからぁ!!」
「まずは左腕からね。」
妖精は霊夢の左腕を切り始めた。
ギーコギーコと音がして、霊夢の左腕が切れていく。
「ぎゃあああああ!痛い痛い痛い痛い!!」
「ぎーこぎーこぎーこぎーこ♪」
妖精は歌を歌いながら霊夢の左腕を切り落とした。
ボトンッと音がして、霊夢の左腕が落ちた。
「あ…あぁ…。私の腕が…。」
「次は右腕ね。」
「やめて!!やめてやめてやめてぇ!!」
霊夢の言葉など無視して妖精はノコギリを霊夢の右腕にあて、切り始めた。
「ぎゃあああああ!!痛いっ!痛いよー!!助けてぇ!!」
間もなく霊夢の右腕も落とされた。
「あ…あ…あぁ。」
「どんどんいくわよ。次は足ー。」
妖精は霊夢の四肢を切り続けた。
しばらくして霊夢はとうとう喋らなくなり悲鳴をあげることもできなくなった。
「ねーねー。こいつ反応がないわ。つまらないわね。」
一人の妖精が霊夢をハンマーで叩きながら言った。
「そうねぇそろそろ飽きてきたし、お開きにしましょうか。」
そう言って妖精はマグナム銃を取り出した。
「それじゃあさようならお姉ちゃん。何か言い残すことはあるかしら?」
妖精はそう言って銃を霊夢の額に当てた。
ゼロ距離だ。当たれば命はないだろう。
「う…うぁ…。」
「?」
霊夢はうめくだけだ。
「ま…まり…さ…。」
「まりさ?お友達かしら?」
「た…す…けて…。」
霊夢が泣きながら言ったその言葉が彼女の最後の言葉になった。
「心配しなくてもまりさちゃんもすぐにつれてってあげるから心配しないでね。じゃあ、バイバイ。」
そう言って妖精は銃の引き金を引いた。
パン。
その音を最後に霊夢は死体になった。
「ねーねー。これからどうするの?」
「そうねぇ…。それじゃあまりさちゃんも捕まえに行きましょうか!!」
「おー!!」
妖精達は意気揚々と魔理沙を捕まえに出掛けた。
翌日、霧の湖で二人の幻想郷の英雄の死体が見付かった。
いやー長かった!
初めて書いてみましたがいかがでしたでしょうか。
ちなみにこの妖精達は某最強妖精や某大妖精とは無関係です。
いわゆるモブというやつです、ハイ。
無邪気な殺意って怖いですよね。
よろしければご意見ご感想などお寄せください。
次回作の参考にさせていたたきます。
それではみなさんありがとうございました。
ふすま
- 作品情報
- 作品集:
- 32
- 投稿日時:
- 2014/06/03 01:47:09
- 更新日時:
- 2014/06/03 10:47:09
- 分類
- 霊夢
- グロ
- R-18