少子化問題(人間)

幻想卿入りをする人間が増えている様だ。


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最近、『「えーりんを一目見たい！」』と言って
森に自ら迷い込む餓鬼が増えてきた。
それも、彼女について何を知ってるか聞いても
答えられない輩だ。

中には私に会いたかったなんて言う男も来た。
いつも私で抜いているようだ。
わざわざ言う事か？気色が悪いぞ。



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「どういう事なの…？」

博麗神社のサ賽銭箱には溢れる程の金金金。

一瞬嬉しく感じたが、流石に不自然だ。
これから何が起ころうとしているのか。



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　　　　　　　　コンッコンッ
「はーい？」

ドアをノックされたアリスは服を着て玄関へ向かった。

ドアを開けると全く見覚えの無い若者が二人。
ニヤニヤしながら立っていた。

「誰なのよ、貴方達。」

一人の若者が口を開く。

「アリス・マーガレット　だよなぁ？」
「何を言っているのよ、名前を間違えているわ。」

アリスは扉を閉めようとした。

それを若者達は強引に閉めんとする。

見兼ねた幽香が若者二人をふっ飛ばした。

「何なのあの餓鬼共。知り合い？」
「いいえ、知らない子達なんだけど…」


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しばらく玄関の近くにいたらまた若者達が戻ってきた。
何やら話をしている様だが。

「何なんだよぉ！！フツー　マリアリだろうが！！」
「あぁ、そうだな。マリアリだ。」

意味が分からない。マリアリ？何だろう。
全く知らない若者達に、全く知らない言葉。
人間だから…って事かしらね。

「ごめんなさい幽香。さぁ、続きをシましょう？」



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紅魔館には大勢の若者が集まっていた。

門番の名前を知っているのはごく少数だった。

「ここを通す訳にはいきません。」

「なんだと！誰だお前！」
「俺達はスカーレット姉妹に会いに来たんだ！」
「咲夜さんにもな！！」


「どうしたのです？騒がしい。」

屋敷の中からも聞こえてくる声に
お嬢様が少々イラだっていたから来てみれば、

「咲夜さんだ！！」 「おぉー！すげー！！」

この状況は何なんだ。

「めーりん。追い返しなさい。」




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「咲夜、一体何だったの？」
「それが、私にもさっぱりで…。」



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「あやや〜？何やら不自然ですね。」

この不自然さに気が付いた文。
とりあえず記事にするのであった。




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「こーりん！私有名人だぞ！」
「まず落ち着いてくれ。」

息を切らせながらやって来た魔法使いは興奮しながら
話す口を止めない。

「アリスと一緒じゃないのか。なんて言われたが
　私の事を知っている奴はたっくさんいたんだ！」
「例のマリアリってやつか。」
「知ってるのかこーりん。」
「あぁ、ここに来た小さい客がそんな事を言っていた。」



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「説明して頂戴。」
「そんなに怒らなくても良いじゃない。」

幻想卿入りをする若者が増えた理由は紫にあった。

「だって…


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幻想卿に行きたいという願望が多いと耳にした紫は
行きたいと言う人を幻想入りさせていた。

最初は何か価値のあるものを持っている者しか
幻想入りさせていなかったが、

最近になってから、一定の時間に隙間を使って
自由に人間を幻想入りできるようにした。

正直この行為は自分の人気を上げる為のものであった。


しかし、幻想入りをする者は若者には餓鬼が多かった。

荒しを平然と行い、他人の迷惑を考えないのだ。
中にはマナーなどを守っている者もいるが。

さらに、住民をディスる者まで現れた。
そのたびに他の餓鬼と喧嘩をしている。


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と、いう…」
「もう良いわ。」

霊夢はうんざりした。呆れた。



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その後、見つけ次第若者を家に帰すようにしているが、
どこからともなく またやって来るのだ、奴等が。



今でも増えているのだ。湧いてくるのだ。