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『内緒』 作者: 偏頭痛

内緒

作品集: 32 投稿日時: 2015/05/18 16:32:23 更新日時: 2015/05/19 01:32:23
人里

「これはひどい…ぐっちゃぐちゃですね。一体誰がこんなことを…」

寺子屋

「わかりません…なんでこんなことになってるのか…」

児童虐殺

夕暮れの校舎。生徒達はもうとっくに帰宅しているはずの時間帯。 寺子屋の教室には大人2人と児童1人が残っていた。
教室の隅に血だまりが出来ている。そこに3人はいた。
児童の片腕は乱暴に切り取られ、顔面の皮膚は無残にも剥がされており、グロテスクな血管があらわになっている。
誰が見ても死んでいるということが分かる程
児童の腕の切断面から流れ出す血が今も教室を汚し続ける。

「これは大変なことですよ。慧音さん。」
慧音「分かってます…」
「里の人間たちにはもう?」
慧音「言えるわけないじゃないですか!混乱を招くだけですよ…!」
「それもそうですね。で、どうするんですか?」
慧音「…」 「ずっと隠し通せる訳ないですよね?」
慧音「分らない…私分からないんですよ…」
「はあ」 慧音「この人里にこんなことする人なんて居るわけ無いのに…」 「でも実際に死んでますよね?死体の具合から見ても犯行時刻は今日。それもつい先程と言ったところでしょうかね」 慧音は忙しそうにメモを書く手を走らせる文屋を気づかれないように忌々しげに見つめる。
文屋「あやや?そんな目で見ないでくださいよ。」
気付かれていたようだ。 慧音「楽しそうですね…」
文屋「とんでもない。この子まだ若いのに可哀想に…御冥福をお祈りしてます。」 メモを書く手を止め、形だけ合掌する文屋。
私は昔からコイツがどうも気に入らない。今日の学校取材だって嫌々ながら引き受けたに過ぎない。取材と言っても、最初はまともな質問をしてくるが最後には生徒に暴力を振るったことはあるかや生徒間の不純異性交友はないかなどという下賤な質問ばかりになっていた。 前半のインタビューを終え、後半の生徒についての話をするために場所を教室に移した。 それで現在に至る。
慧音は手を合わせる文屋を睨む。 どうせこれも形だけだ。コイツの頭の中にはこの悲惨な事件をどう自分のスクープとして書いてやろうかということしかないだろう。
手を合わせていた文屋が手をとく。 文屋「この子は何ていう名前何ですか?」 慧音「…寺坂つとむ君です」
文屋「つとむ君ですねわかりました。」 また慌ただしくメモをとる。 慧音「・・・・・記事にするんですか?」 慧音の声が張り詰める。 暗くて良く見えないが彼女は自身の懐をまさぐっているように見えた。 ・・・・・懐からチラリと見えたのは…
文屋の手が止まる。 文屋「・・・・・」 慧音「寺坂君の名誉を汚すことは私が許しませんよ。」 文屋「あやや、そんな怖い顔しないでください。大丈夫ですよ。」 そう言うと文屋はポンと自身の胸を叩く。 文屋「腐っても文屋!そんな外道な真似は断じてしません!」 慧音「そうですか。」 そう言うと彼女は懐から少し顔を出したコンパスをさっと隠した。
それを確認し文屋は慧音に近付く。
文屋「このことは今はまだ公にするべきではないと私は思うのですが慧音さんは」 文屋は次の言葉を紡ぐことが出来なかった。何故なら文屋の右の眼球にコンパスの針が突き付けられたからだ。 文屋「ぎゃっ!」 文屋は右目から伝わる激痛から逃れようと身を仰け反らせるがそれに合わせて慧音も右手に持ったコンパスを押し込むので逃れることは叶わない。
文屋「慧音さんっ!やめっ…!!」後退する文屋はとうとう教室の壁に背がついた。それを見計らったように慧音はコンパスの針を眼球の裏側に滑り込ませ、たこ焼きをひっくり返すように文屋の右眼球を抉り出す。 誰も居なくなった寺子屋に文屋の叫び声が響く。 文屋「あぎゃあああ!!いだい!いだいいい!!」 それもそうだろう文屋の右眼球は完全に抉り出されていなかったからだ。 不完全に抉り出された文屋の右眼球はブラリと垂れ下がっている。不意に襲われ興奮した文屋の罵詈雑言が聞こえるが慧音の頭の中には届かなかった。
この文屋は生かしておいてはならない。この文屋をここで殺れなければ寺子屋の未来はない。 片手に握ったコンパスを掲げる。文屋の悲鳴が聴こえた気がした。 足を踏み込んで狙いを定め、そのまま振り下ろす。
死ね。この畜生ガラスめ。
そしてまた教室に新しい色が加わる。 これで目撃者は居なくなった。居なくなった。居なくなった…。

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チルノちゃん泣かないで。チルノちゃんは何にも悪くないんだから。 襲ってきたのはあっちだもん。 うん。うん大丈夫だよ。先生もみんなもチルノちゃんの味方だよ。
うん、裏切ったりなんかしないよ。
だから大丈夫。






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あたい・・・・・最低だ…。
ご無沙汰しております偏頭痛です。今回で2作目となるわけですが…前作より短い上サスペンスホラー的なモノを書きたいなと思っていたけどそんなもの無理だったぜ☆というような出来となっております。色々想像して読んでいただければ幸いで御座います。
偏頭痛
作品情報
作品集:
32
投稿日時:
2015/05/18 16:32:23
更新日時:
2015/05/19 01:32:23
分類
射命丸
慧音
サスペンスホラー?
1. レベル0 ■2015/05/22 09:12:26
誰だって顔してんで自己紹介させてもらうがよ。
俺はお節介焼きのレベル0!!
セリフの前に名前はいらないと思うぜ!!
2. 偏頭痛 ■2015/05/22 16:44:01
レベル0さんコメントありがとうございます!
次回からは改善させていただきます!
3. 弥生 ■2015/05/24 00:20:12
何となく理解できました。
面白かったです!後はレベル0さんと同じです。
4. 偏頭痛 ■2015/05/28 22:03:51
弥生さんコメントありがとうございます!
もっとミステリー小説を読んで勉強します!
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