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『愛 願』 作者: ギョウヘルインニ
「……ところで」
「早苗。そのなんだ。えっと、お前の言いたいこちやは分かるぜ」
「……魔理沙さん。今のそれ? 今なんて言いました? そのふざけた訛りはなんですか?」
「ちょっと、待て」
「……何を待てって言うのですか?」
「その答えを先延ばしにして欲しい」
「……なら、魔理沙さんの来世まで待つことにしても良いのですよ。ただし、今生では答えることは出来なくなりますが」
「早苗は現人神だもんなそうだろうな。そういうことも出来るんだろうな」
「……そうですよ」
「やっぱり、そうだよな」
「……どうして、この間、私にお願いしてくれなかったのですが?」
「あの時はどうにかしてた。すまない」
「……土下座」
「すまない!」
「……敬語」
「すみませんでした」
「……魔理沙さん。それで、今日はひたすら私に何をするか分かってますよね?」
「だから今日は、えっと」
「今日はなんですか?」
「その、えっと」
「分かってるんですよね?」
「は、はうぃ」
「それで? 答えはなんですか?」
「咲夜がレミリアにしているようにお茶をいればいいんだよな」
「それで、良いと思って居るのですか?」
「全財産。お賽銭を沢山持って来たぜ」
「そんな、思いがこもって居ないお賽銭なんて霊夢さんのところに棄てて下さい」
「待て」
「なんですか?」
「これだけは言っておくぜ!」
「はぁ?」
「早苗! お前になんかには、気持のこもったお賽銭なんか鐚一文無いが! 霊夢のところに持って行くお賽銭は私の心と信仰心が沢山沢山こもっているんだ」
「……そうだったのですか。それは知りませんでした」
「知らなかったじゃないぜ。そのくらい気がついているべきじゃないか? 違うか?」
「はぁ?」
「はぁ、じゃないぜ。私は霊夢には愛があるが早苗、お前には愛が無いんだぜ」
「えっと、愛?」
「そうだぜ。愛だ! 私は霊夢のことが! 大好きなんだ!」
「それがどうかしたのですか?」
「へ?」
「そろそろ。その下らない能書きをたれてないで何か私に言うことは無いのですか?」
「…………」
「返事は?」
「はい!」
「謝罪は?」
「ごめんなさい」
「今生の罪、来世で償わせてあげますよ。感謝して下さいね」
「え? あ、ありがとうございまうす?」
- 作品情報
- 作品集:
- 32
- 投稿日時:
- 2015/05/20 14:29:01
- 更新日時:
- 2015/05/20 23:51:50
- 分類
- 魔理沙
- 早苗さん
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