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『早苗サッカーPREMIUM』 作者: 酔鉄砲

早苗サッカーPREMIUM

作品集: 32 投稿日時: 2015/05/27 12:39:48 更新日時: 2015/05/27 21:39:48
 みなさん、こんにちは!
 最近どうですか?ちゃんと布教してます?不況な世の中でも布教はできますよ!何てね。
 え?私が誰かって?やだなぁ、私は東風谷早苗ですよ。いい加減覚えてくださいね。
 いやあ、それにしても、幻想郷っていいですよねぇ。
 外の世界では『髪の色が目に痛い』とか『髪に蛇飼ってる』とか『髪の癖が強すぎる』などと
 言われていた私が、ここでは英雄になれちゃうんですもの。
 今日も妖怪退治で里の人達にお礼言われちゃいましたよ。ありがとうって言われるのは気持ちがいいですね!
 そんな私が最近はまっていることは、首を飛ばす練習をすることです。
 この前妖怪退治に言った時、首を飛ばしてる妖怪さんがいて、それが衝撃的だったので練習しているんですよ。
 だって、人間が首を飛ばせたらすごく可愛いじゃないですか。え、そうでもないですかね?そうでもあるでしょ。
 神奈子様は無理だって仰ってましたが、私は諦めませんよ。
 こうして座禅を組んで、頭が飛ぶところをイメージするのです。
 そして、十分に精神を練ったら、一気に、首をこう!!前に出すのです!!!
 たぶん、理屈はこれであってると思うんですけど、これが中々上手くいかないんですよね。
 まぁ、人生そう上手くはいかないってことで……えっ!!?
 ちょ、ちょっと待って、えっ!!??と、飛んでます!!私の首、飛んでます!!!
 は、初めて成功しました!!神奈子様ーー!!神様ーー!!成功しましたよーー!!!
 早苗は、やりましたよーーーーーー!!

  「お、やっと成功したか」

 あ、魔理沙さん!!

  「待った甲斐があったわね」

 霊夢さんまで!

  「君ならやれると思っていたよ」

  「おめでとう、早苗さん!」

 あ、あと、えーっと名前わからないけど道具屋の男の人と……誰ですか、あなたは?

  「私は本居小鈴よ。放火はやめてね」

 いや、しませんけど……なんで知らない人まで祝福に来てくれたんですかねぇ、霊夢さん?

  「私たちはずっと待ってたのよ
   あんたが首を飛ばすのを」

  「ああ、ずっと応援してたんだぜ、早苗」

 そ、そんな!!なんて有難いことでしょう!!私の成功は、皆さんの応援があったからなのですね!!

  「これでやっと始められるわね」

  「早くやろうぜ!!」

  「こら魔理沙、そんな焦らなくてもボールは逃げないぞ」

  「ふふふ、魔理沙さんったらせっかちなんだから」

 始める?ボール?何の話ですかね。
 全然話が飲み込めないんですが、なにやら二組に別れて何かするみたいです。

  「それじゃあ私と小鈴組対、魔理沙と霖之助さん組の勝負ね」

  「よし、私たちが先攻でいいな?
   それじゃあ、キックオフだぜ!!」

 ちょ、ちょっと何人の頭に足乗せてるんですか!!
 話し聞いてます?いくら私でもおこぶべらっ!!
 思いっきり蹴られました。ああ、そういうことですか。私がボールってことですか。全然面白くないんですけど。
 しかも今、魔理沙さんから男の人にパスされましたが、この人細かくドリブルしすぎで凄くいや!!

  「へいへい!!こーりんパスパス!!」

 魔理沙さんが必死にパスを求めていますが、見向きもしませんね。
 二人に囲まれましたが大丈夫なんですか?

  「私と小鈴の二人を抜けると思わないことね!!」

  「へいパス!こーりんパス!」

  「霊夢さん、行きますよ!!」

  「こーりんこっちだ!こっち空いてる!!」

 二人が突撃してきますよ!!早くパスしないと……!!

  「……甘いな、霊夢」

  「えっ!?ちょ」

 おおぉ、二人を華麗な足捌きで抜きましたよ!!
 不肖、私東風谷早苗、蹴られながらも実況しています。
 こんな姿、二柱が見たら泣くでしょうか?笑うでしょうか?私は笑えない。
 しかし、もうゴールまではがら空きですよ!!しかし、いつの間にゴールなんか置いたんですかね?

  「うおおおおおおお!!!!」

 えっちょっもう誰もいないんだからそんな気合入れなくても、ちょん、ってやれば入りますよ?
 ほら、私のためにもちょん、って……。

  「死ねえええええええええ!!!!」

 ぐべえっ!?うっ……が……こ、ころひと、ほもいっきり蹴りまひたね……。
 しかも死ねって何ですか死ねって。おかしいでしょ死ねって。

  「くぅ〜、やられたわー。
   まさか抜かれるとはねぇ」

  「ごめんなさい、私がちゃんとしてれば……」

  「いや、二人ともいいブロックだったよ。
   運良く抜けれたけど、次はどうなるかわからないね、これなら」

  「……ナイッシューこーりん」

 魔理沙さんが明らかに不機嫌そうです。完全に蚊帳の外ですからね、無理もないです。
 じゃあ一点入ったし、ここらでゲームセットということに……。

  「じゃあ次は私からキックオフね。行くわよ小鈴!」

  「はい、霊夢さん!!」

 鬼!!悪魔!!!ああ、そんな強く蹴らないで!!
 さっきとは違って頻りにパスされます。その度に痛い痛いです。

  「甘いよ、霊夢!!」

 男の人がパスの射線に入ってボールを、いや私を奪いました。
 この人さっきから上手すぎじゃないですか?経験者ですか?ただの文弱では無かったというわけですね。
 
  「へいこーりんパス!!」

 さっきから魔理沙さんが虚し過ぎるんですけど。っていうか何でそんな頑なにパスしないんですかね。
 イジメですよこれはもう。ボールにされている人が言うのも何ですが。
 いい加減パスしないと、後ろから二人が迫ってますよ!!

  「やるじゃない!!でも、ゴールへは行かせないわよ!!」

  「へいパスパス!!パス……」

  「今度こそ奪ってみせる!!覚悟してください!!」

  「パス……うぅ……」

 ああ、魔理沙さんが泣きそうですよ!!
 もう見てられません!!ちょ、ちょっとストップ!ストーーーーップ!!!!

 って言ったら止まりました。

  「何よ、早苗。いいとこなんだから水差さないでよ」

 あのですね、そこのあなた、名前わかんない男の人!!
 魔理沙さんに、もっとパスしてあげて下さい!!

  「え?」

  「お、おい早苗……」

 魔理沙さんずっとパスパス言ってるのに無視するのやめてあげて下さい!!
 ずっとパスパス言う人の気持ちにもなってみてくださいよ!!!!
 恥ずかしすぎるでしょ!!惨めすぎるでしょ!!?

  「い、いや、もういいから、私は大丈夫だから……」

 大丈夫じゃありませんよ!!あんな滑稽な姿を晒して大丈夫なはずありません!!
 次は魔理沙さんにパスするところから試合を再開する、いいですね!?

  「別にいいけど……」

  「すまん、魔理沙。ついプレーに熱が入ってしまって」

  「あ、謝らないでくれよ!!」

  「じゃあ、魔理沙さんボールから始めましょうか」

 そしてプレーは再開されました。ふぅ、よかった。仲間はずれがいなくなって。
 良いことすると気持ちがいいですね。
 何故かドリブルする力が強い気もしますが、きっと嬉しいんでしょうね。
 何度かパスを繰り返して、コートの半分まで来ました。
 私を持っているのは、魔理沙さんです!!

  「よし、この位置なら狙えるぜ!!いくぞおおおおお!!」

 え、まだ遠くないですかね?ロングシュートですか?それ威力どんなもんですか?

  「死ね早苗!!マスタースパーク・シュート!!!」

 っぐっはぁ!!!ひ、ひねさなえはひどくらいでふか?
 何か私、恨みを買うようなことしましたかね?まぁ、魔理沙さんが活躍できたからよしとしましょうか……。
 ってあれ?待って下さい。私、ゴールに入ってませんよ?
 というか、ゴール前で誰かに掴まれてます。キーパーなんかいましたっけ?

  「くそ、捕られたか!!」

  「ナイスキャッチ早苗!!」

  「早苗さんナイスです!!」

  「任せて下さい!!霊夢さん、小鈴ちゃん!」

 は?え?キーパーしてるのはどうやら私だったようです。え?

  「悪いこーりん、早苗に捕られた」

  「いや、しょうがないよ。早苗は鉄壁だからね」

 ちょっとおかしくないですか?何普通に会話してるの?
 さっきまでいなかったじゃないですか!!誰ですかあなたは?

  「誰って……早苗だろ?」

 確かに私ですね見た目は!じゃあ私は!?

  「早苗でしょ」

 そうです、私は早苗さんですよ!!
 じゃあこの人は誰ですか!!

  「?? 私も早苗さんですけど?」

  「ああ、早苗だよな?」

 それがおかしいでしょ!!同じ人が二人もいるわけないじゃないですか!!

  「そんなこと言ってもねぇ、早苗は最初からいたし、今更そんなこと言われても」

 いなかったでしょ?!何でそんな嘘付くんですか!!

  「うるせぇなぁ、何が言いたいんだよぉ、お前は」

 だって早苗は私なんだもん!そこにいるのは偽者ですよ偽者!

  「なっ偽者ってなんですか!首だけの貴女のほうがよっぽど偽者でしょう!!」

 それ言い返せないけど……でも私が早苗なんですよ!!

  「あーわかったわかった。要は区別すりゃいいんだろ?」

 いや、そういう問題じゃなくて、二人いるのが問題で……
 ってなんですか?なんでそんな顔を近づけて見つめるんですか?
 私、照れちゃいます。

  「んーー……。
   お前の口、こーりんのちんぽを入れるのにピッタリじゃないか?」

 は?何言ってるんですかこの人は。気が狂いましたか?

  「確かに、霖之助さんのちんぽが入りそうね」

  「ああ、そうだね。じゃあ、入れてみようか」

 ちょ、何をやる気になってるんですか。何出してるんですか。
 本当にやめて下さモゴォ!?

  「おお!思ったとおりだ!!」

  「これはいいね」

  「これで決まりね。こっちの早苗は霖之助さんのちんぽを入れるほうの早苗。
   で、こっちはキーパーする時の早苗。区別ができたわ!!」

 ひょ、ひょっとおかひいでほ。ほんはのひとえうわへひわ。

  「ちょっと待って!!」

  「何だよ、小鈴」

  「実は私も早苗なの!!どうすればいい?」

 あえ、らにひひらひへるんへふは。

  「そうか、お前もか……。
   実は黙ってたけど、私も早苗なんだよ」

 ほんははへらいでほ。ひはへはへんへんひがふひ。
 ふーは、ひふはでひへへうんでふはほごほほほは。

  「そんな……それじゃあ早苗が五人になっちゃうじゃないの!」

  「五人ってことは、霊夢お前もなのか!!?」

  「ええそうよ魔理……早苗。私も早苗なの」

  「では、五人ではなくて六人だな。
   実は僕も早苗なんだ」

 ほはへはへっはいひあうはお!!

  「そ、それはまずいわ!」

  「どうした早苗!?」

  「このままでは早苗プロージョンが起きるわ!!」

  「な、なんだそれは!?」

  「早苗が六人集まったら早苗プロージョンが
   起きるんですよ!!当たり前でしょ!!」

  「なら逃げなきゃ!!」

  「だめ、もう間に合わない!!!」

  「うわあああああああああああああ!!!!」


 ―――ほひへ、ははへはひはひんはひはふはひあひは。
 はんへほんはほほひはっはほは、ひははほうわはいはへん。
 ひはひ、わはひはふひをほはひはいひはへへは、ほんはほほひははあははっはほかほひえはへん。
 ほんは、ははえほひあなひほほほほひんほほふはえはははひゃへふほうはほほひほははははほへふ。
 ははひ、ひんへんは、ひほはへひあっはほほをふふほはひひはんへふへ。ほへへは。
これ書く為に鈴奈庵買いました。魔理沙が可愛かったので、全部切り取って食べました。
酔鉄砲
作品情報
作品集:
32
投稿日時:
2015/05/27 12:39:48
更新日時:
2015/05/27 21:39:48
分類
東方
1. レベル0 ■2015/05/27 22:12:04
ものすごいキチガイ具合ですね
2. NutsIn先任曹長 ■2015/05/28 06:26:52
まさかの連投!? しかも今度はナンセンスギャグとキましたか☆
前作とは方向性の違ったヒロイン(達?)の素晴らしいまでのイカれっぷりでした♪
3. 名無し ■2015/05/31 20:41:28
早苗の一人勝ち
4. 名無し ■2015/06/08 17:53:40
なんだろう四八(仮)のあなたシナリオのラスト思い出した
5. ハモン ■2015/06/23 01:02:03
頭皮の反射が目に痛いとか、頭の上に何もないとか、髪の癖が無さすぎる(笑)
みたいな人でも英雄になれますか?

いい壊れっぷりでした
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