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『後日』 作者: 弥生
〜4時間前〜
レティ「今、チルノと言ったね。」
大妖精「うんっ♪チルノちゃんだよぉ♪」
レティ「よくも……よくもチルノをぉぉおぉぉおおぉぉおぉっっっ!!!!!!
レティは強い寒気を放った。
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紫は死んだ。もういない。
…私は逃げ切ってみせる……!!!
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「霊夢…あのさ」
「どうしたのよ……」
萃香が珍しく深刻そうな顔をしていた。
「落ち着いて聞いてくれよ……」
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「師匠大変ですよ!魔理沙がっ!!」
嫌な予感しかしなかった。
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「嘘…紫が……?」
「魔理沙もなんだけど……」
その場で崩れ落ちる霊夢。
「紫…ゆがりぃぃいぃいぃいぃいぃい!!!!!」
愛する人が死んだ時の絶望感、それに襲われる。
話を出来なさそうだと感じた萃香は立ち去った。
本当は萃香も放置はしたくないのだ。
霊夢は悪夢に悩まされていた。きっと今日も。
しかし、霊夢の叫びに恐怖すら感じてしまったのだ。
逃げた、の方が正しいのかもしれない。
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「これは…すごい記事が書けますよこれ。」
「何テンション上がってんのよ。」
紫の死体の写真を撮りまくる文。
「魔理沙さんも…御冥福を御祈りしますー♪」
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「師匠、これは何なんですか?」
「ここは何があってもおかしくないところよ。」
「いや、それにしたって…」
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「なんて馬鹿な子なのかしら。呆れたわ。」
まさか紫にあげた薬入りのチョコで死ぬなんて…。
「……紫?」
魔理沙の死体から少し離れたところに紫が寝ていた。
いや、死んでいる。死因はやはり薬だ。
しかし、何故食べたのか。
私のことを警戒していた筈だが……。
それに、紫は魔理沙と違って頭は良い筈だ。
「分からないわ…。何でなのよ……。…?」
紫の死体に、あのチョコが数個散らばっている。
「これ……駄目ね、やっぱり分からない。」
取り合えず、1つだけ持って帰ることにする。
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「紫ぃ…紫ぃ……!!」
霊夢はまだ泣いていた。
萃香が消えたことなんて気付く訳もなく。
「…待って。まだ紫が死んだとは限らない。」
死んだと聞かされたが、確証はない。
確かめに行こう。
霊夢は急に消えた萃香を呼び出すことにした。
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「こっちだよ。…大丈夫?」
「えぇ。」
目に光の無い霊夢の顔は置物の様だった。
「ぁっ!!?」
見付けて驚き、無表情の顔が変わった。声が出る。
その声は萃香の心を痛めさせた。
「紫っ!起きてよ!紫!!!」
冷たくなった紫を強く揺する。
綺麗な顔の紫目を開けない。
「霊夢……」
「ねぇってば!!起きてよ!!起きてよ"ぉ"っ"!!!」
喉が潰れるのではないかという程に叫ぶ霊夢。
萃香は全く関係無いのに泣いてしまった。
何故か苦しかった。
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「うぅっ…うぐっ…。うぅ……?」
ここで、霊夢は初めてチョコの存在に気が付いた。
紫の懐を探る。
1つの箱が出てきた。
中には、チョコの付いた一枚の紙が入っていた。
『バレンタインのチョコレート。勿論本命よ。
このチョコレートの中には薬が入っていて、食べれば悪夢を見なくなるわ。
だから、安心して。私は霊夢の味方よ。愛してるわ。』
殴り書きされた文章が書かれていた。
その時の気持ちを全て、急いで書き込んだのだろう。
「そう…これ、私のなのね……。」
散らばったチョコを拾って息を吹き掛ける。
「いただきます。」
チョコを口に含み、死体を抱く。
そのまま霊夢は動かなくなった。
愛人の傍で静かに、安らかに、眠る様に。
※この話は、過去作『夢』の後の話です。あと、別視点が存在します。
どうも、こいし1位でしたね。弥生です。
霊夢が目覚めてからの話になります。
完結の次は無いと、私だって思ってました。
最初の二人の話は、また違う過去作と繋がっています。
多分次はその話になるかもしれません。
もう悪夢を見なくて良いんです。
「手紙の内容がなんだか切ない感じ…」
と思ってもらえれば嬉しいです。
自分の語彙力の無さに驚きです。成長します……。
弥生
作品情報
作品集:
32
投稿日時:
2015/06/01 15:18:16
更新日時:
2015/06/02 00:18:16
分類
霊夢
『夢』の後の話
それは個人の感覚に任せます。
でも、悪夢からは救われましたよね。幸せそうでしたし。
そんなことはないですよ。手段ならきっとあります。
でも一番早い方法はそれですよね。
期待に添えられる様に頑張ります。
どうだったんでしょうかね。それは次で明らかに……!