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『仇討ち』 作者: 弥生
チルノとリグルが行方不明になっていることは、既に広まっていた。
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森の奥。
悪臭がすると最近言われ始めた。
それはそうと、大妖精の状態はどうだろうか。
チルノを溺愛していたから…。
そう思って様子を見てみたが、心配しなくても良さそうだ。
至って元気だったのだ。
あの子はもっと、狂う感じだと思っていたのだが。
別に影のある笑顔じゃない。
…どうしてあんなに明るい顔ができるのだろう。
もっとショックを受けてもおかしくないのに。
裏がありそうだ。
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「本当に酷い臭い…。」
大妖精に尾行して来てみたが、まさか此処に来るとは。
「その辺で止めておけ、死ぬぞ。」
突然声がした。
しかし何処にも、誰もいない。
大妖精にバレては困る。
こっちから声を掛けることはできない。
「忠告はした。」
謎の声はそれだけ言うと、消えていった。
遠くへ行く足音が聴こえる。
ここで、大妖精を見失った事に気が付く。
「(あの声は一体……?)」
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臭いが強くなっていき、頭を痛めながらも追い付いた。
待っていたのは恐怖だった。
肉が腐り、骨も見えている。
眼球が垂れ下がっていて、口はよく開いていた。
唇は乾いていて、暗くても分かる悲惨な姿があった。
隣には大妖精が脱糞をしていて、何やら一人言を言っている。
「もうここには残ってないかなぁ?」
自身の出した糞に手を突っ込んだり、顔を埋めたりと気色が悪い。
「じゃあぁ、私の体の一部になったのねぇ♪」
顔面糞まみれにしながら 不気味に笑う。
「ねぇ…チルノちゃん♪」
自分の能力ではない。
ましてや、肌寒い季節の森の夜の寒さとも違う。
全く別の寒気を感じた。
しかしそれは一瞬であり、その倍の熱を感じた。
「今、チルノと言ったね。」
大妖精は驚くことなく、ただ質問に答えた。
「うんっ♪チルノちゃんだよぉ♪」
寒いが消え失せた。
「よくも……よくもチルノをぉぉおぉぉおおぉぉおぉっっっ!!!!!!」
レティは強い寒気を放った。
森全体を凍らせてしまう様な、強力な寒気。
レティの本気、それに加えた怒りの力。
大妖精の瞬間移動すら無意味となる。
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多分触ったら崩れる。
そんな状態の大妖精が落ちている。
腕がもう砕けていた。
「チルノ……。」
腐った者を埋めた。
行方不明のリグルだと思うが…。
墓ではない、ただ埋めてやった。
そして大妖精は
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帰る途中、チョコを見付けた。
「そういえば、チルノにチョコを渡してなかったわ。」
チョコを拾って一口食べる。
「これで良いわよね。…どう?チルノ、美味しい?」
どうも、お祭り好きの弥生です。
訳が分からないよという方は、私の過去作の
『一緒』『短編集1(一番始め)』を是非御覧になってください。
その続編です。
『頼り』の寒気の原因にもなっています。
「おい、あれは全部夢だったんだろ。
大妖精はチョコあげていたし、おかしくないか?」ですって?
実は、大妖精とチルノがイチャイチャしているところは
大妖精がチルノを食べた後の妄想でした。
バレンタインの時に、大妖精達が他の登場人物と一切絡んでないのは
この設定があったからです。
事件を知っている寺子屋の皆は、「チルノはいる」と発言している大妖精に優しい。
自分達はもう諦めているのに、一人で信じていて可哀想だからです。
なので、チルノ関係のことを言う大妖精に、何も言いません。
例えば「そこにチルノいないよ」とか。
そして、寺子屋メンバー以外の誰とも会っていない。
つまり食べた後のチルノとの絡みは、全部妄想なんです。
あとレティはチルノが好きです。
すみません、長くなりました。
それでは。
弥生
- 作品情報
- 作品集:
- 32
- 投稿日時:
- 2015/06/14 12:48:06
- 更新日時:
- 2015/06/14 23:52:07
- 分類
- 大妖精
- レティ
- 過去作品の続編
心も体も綺麗な大ちゃんは「ここ」には滅多に居なさそうですねw
あ、でも、仇を討たれたのは現実ですよ?
そうですね。やっぱりここではクレイジーサイコレズ扱いでしょうね。
すみません……ここんとこの記憶が消えてて……。
いつもの事です。(オイ)
残念!イミテーションなら100点だった!!
きれいな大ちゃんだったら俺の作品に出てたような……(ちょっとだけ)
お褒めの言葉ありがとうございます。
きれいな大ちゃんも書いてみたいです。