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『夢の短編集3 +1話』 作者: 弥生
1.
ただ、上に上がる感覚がする。
遂に光を見れたが、有り得ない光景であった。
「ホント…どこなのよ。」
顔をハッキリと認識することはできないが、
大きな人の顔があることが分かった。
「なんなのよ…」
混乱していると急に下へ落ちる感覚がした。
・・・地面に落ちたが、全く痛くない。
「お〜い!霊夢〜〜!」
萃香の声だ。
霊夢は首を動かす。そして驚愕した。
「あんたっ…何人いるのよ……。」
沢山の萃香が積み上げられていたのだ。
誰だかは思い出せないが、見覚えのある体や頭もあった。
「ここどこだろう?」
「私に聞かないでよ。」
すると上から萃香が落ちてきた。
「あんたが落ちてきてるわよ!!?」
「そうなんだよね。」
軽い口調にイラついてしまった。
「ちょっと!ふざけ」
萃香と、落ちてきた萃香がくっついた。
その瞬間、消滅した。
辺りに散らばった…爆発したのだ。
しかし、その萃香のものはなにもなかった。
目を覚ますと、萃香が心配そうにこちらを見ていた。
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2.
「あはははっ!待て待て〜〜♪」
必死に走る。走らなきゃ殺される。
この危機的状況から逃れるには、それしかないのだ。
「鬼ごっこ楽しいなぁ!!」
フランはまだ追いかけてくる。
「嫌っ!嫌っ!ハァッ ハァッ…もう……だめ………。」
「寝てちゃだめだよ!ほらっ!」ブチィッ
「あががが!!」
首を噛み千切られる。
「まだ死んじゃだめ!」
腕を殴られて潰れるのを、叫びながらただ見ていた。
その内、意識が薄れていった。
あの夢と同じ笑顔で寄ってくるフランが怖い。
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3.
あぁ、やっと会えた。 ずっと寂しかったのよ?
貴女と一緒にいられない程、苦しいことはないわ。
チョコ…ありがとうね。私も愛してるわ。
目を開けてくれなかったけど、貴女は目の前にいるもの。
それだけで充分よ。
冷たい…。でも、温かい。
起きない紫が悪いのよ?起きて驚かないでね。
眠くなってきた…。
最後に…貴女の傍にいれて…良かった…。
萃香は霊夢の最期を見届けた。
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エピローグ
何故悪夢を見るの?不安があるの?
問い掛けには答えてくれない。
「多少の犠牲は付き物だね。」
毎回毎回、師匠の薬を盗んでいく魔理沙が許せなくて
どうにか師匠の役に立ちたいと思って
それで
悪夢でおかしくなった霊夢を使って
魔理沙を代わりに殺してもらったんだ。
まさかあんなに殺しただなんて
恐ろしいわ。
「あのスキマ妖怪すら殺すなんて…一体どうやって……。」
師匠の机にチョコが置いてある。
もしかして…
「美味しそうウサ!」
「食わせるかっ!!」
…美味しい。
この味は、師匠の味だ。
そしてまた一人。
どうも、もう完全完結させた弥生です。
※『夢』の続きです。
書きたかったのを全部書きました。
鈴仙はチョコの中の薬を知りません。いなかったので。
弥生
- 作品情報
- 作品集:
- 32
- 投稿日時:
- 2015/06/20 09:12:31
- 更新日時:
- 2015/06/20 18:12:31
- 分類
- 短編集
- 夢
- 霊夢
- 完全完結
ごめんなさい、黒幕です。
霊夢が殺しを考える様になったのは優曇華の能力のせいです。
関係ないけど新作自機おめでとう。
ついに完結か……。
予想外すぎるオチに驚いた。(いや、予想できるオチなのかな……)
次回作も楽しみにしてるぜ……!!
完結です。ここまで読んで下さってありがとうございました。
予想はできるかもしれません。
次回作も頑張ります!