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『最後まで一緒だよ?』 作者: あーたん
夢を見た。
とてもおかしな夢だった。
辺りは真っ暗。
そこからよく知っている声が聞こえてくる。
『逃げろ。はやくしないとオレはお前を殺してしまう。』
どういうことか分からなかった。
だってあんたが私を殺すはずがないもの。
だってあんたは・・・
「・・・きろ・・・むお・・・ろれ・・・む霊夢!!!」
「きゃっ!?」
「・・・やっとかよ・・・」
「って魔理沙!?あんたなんでここにいるのよ!?」
霊夢は驚愕していたがその声はどこか歓喜に満ちていた。
霧雨魔理沙はやれやれといわんばかりの呆れ顔をして話した。
「あのなぁ・・・今日は仮にもオレの誕生日だぞ?」
「え!?てかあんたに誕生日なんてあったかしら」
「おい(怒)」
「じょうだんよ(汗)」
なんていつもと何一つ変わらない話をしていた。
その時霊夢はふと今朝みた夢のことを魔理沙に話そうとした。
けれども霊夢はとまどった。話してはいけない気がしたからだ。
「お〜いどうした霊夢〜?」
「あっううん。なんでもないわ」
「?そうか。」
そして二人は浴びるほどの酒を飲んだ。
「ねぇ〜?魔理沙〜?」
「なんだ霊夢」
「今朝ね。あんたが私を殺すから逃げろってあんたにいわれた夢見たのよ」
「え・・・」
霊夢は酒がまわっていたせいもあってかあれほどまでに言うことをためらっていた話を簡単にしてしまった。
「あれ?魔理沙?」
気がつくとそこに魔理沙のすがたなどなかった。
そのかわり魔理沙の声だけははっきりきこえた。
『くそ。なんでだよ。なんで言っちまうんだよ。』
「え?ちょっ魔理沙?どこにいるの?」
『せっかくお前がせめて逝くまでは現実を見さしたくなかったのに』
「え?どういうこと?」
『もう一人のオレは今から殺るんだろうな』
「え?ちょっと」
辺りは闇につつまれた。
ちょうどあの夢と同じようだった。
『悪いがもう助けられないよ・・・お前と最後酒を飲めて良かったよ」
*******
気付くと霊夢は見知らぬ部屋にいた。
「え?ここどこ?」
とまどいながら霊夢が前を向くとそこには魔理沙の姿があった。
「魔理沙!いたんだ〜よかった・・・」
霊夢がふと魔理沙の手を見ると、拳銃が握られていた。
「え?ちょ・・・魔理沙!?」
「・・・困るよな。心の中のもう一人のオレがずっと抵抗するんだぜ?霊夢を殺すなって。」
そういうと魔理沙は霊夢に拳銃を向けた。
「どうせ殺す気持ちが勝つのによ」
「魔・・・理・・・沙・・・?」
「じゃあな。」
パアンという拳銃の音が部屋中に響いた。
うすれゆく意識の中で霊夢は声を聞いた。
夢で聞いたあの声。
『・・・だから言ったのにな・・・現実から逃げろって。』
あぁそうか。あれはやっぱり忠告してたんだ。
もし現実からちゃんと逃げてたら魔理沙と最後まで・・・
霊夢の頬をひとしずくの小さな涙がつたっていった。
それはもう後悔してもおそい現実への涙・・・
えー・・・はっきり言うとただ涙を流す霊夢が見たかっただけです!
現実よりも酷いものはない気がします。
あーたん
- 作品情報
- 作品集:
- 32
- 投稿日時:
- 2015/08/07 05:32:57
- 更新日時:
- 2015/08/07 14:32:57
- 分類
- 霊夢
- 魔理沙
- 正夢(?)
現実よりも酷いものはないですか・・・
確かに現実ほど酷いものはないですね
現実は非情ですね・・・
話ははっきりいうと普通でした(なんかすみません・・・・)