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『霊夢が魔理沙に伝えたい暴力』 作者: 夜半
美しい金色の夕日を背にして約束の場所に二人は居た。
「魔理沙!」
「ん? 霊夢?」
「魔理沙を殴る!」
その宣言はスペルカードの宣言ではなかった。
「へ? ヘブゥ!」
それは単純に殴るという宣言だった。
「私は魔理沙を殴る!」
「っえ、へ? ぶ!」
魔理沙の顔面に霊夢の拳が突き刺さる。
「殴る! 殴る! 殴る!」
「ぶ! あが! っぶ!」
「殴る。殴る。殴る。殴る。殴る殴る」
ちょっと、魔理沙の顔の形が変わって来たがハンバーグ捏ねるみたいに粘りが出てくるまでは殴るのをやめない。
「ひへへへへへへへ」
「ゃめ! でいぶ」
「魔理沙はまだ喋れるのね。私、これでも本気で殴ってたのに」
「ぁんで、こんなことするんだ?」
「それは、・・・・・・殴る!」
説明は面倒なので、霊夢は魔理沙の腹にその答えを教えたのだった。
「殴る。殴る。殴る。殴る」
「……っつ。っべ」
魔理沙は、血を吐いた。吐いた物の中には歯とか汚いのが混ざっていた。美少女魔理沙だって身体の中身は普通の人で汚かった。
「殴る。殴る? なぐる? ……なんだ、もう魔理沙は意識ないのね。その辺の妖怪の方がまだ耐えるわ。まったく」
力なく虚ろな眼をしたまま魔理沙はその場に倒れこんだ。よくいう、操り人形の糸が切れたようだという表現が今の魔理沙には素敵な程に良く似合う。
霊夢は、魔理沙の弱さに呆れてどこかに飛んでいった。次は誰と約束の場所で会おうか。
魔理沙の意識はこのあと戻ることはなかった。
作品情報
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投稿日時:
2015/08/15 15:53:20
更新日時:
2015/08/16 00:53:20
分類
霊夢
魔理沙
他にどんな作品書いてますか?教えて下さい
霊夢は強者を求めているのでしょうか……?