寿命

「お〜いアリス〜・・・まーたどっか出かけてんのか。」

いつもの光景いつもの日常。

何もかもがいつも通り。

アリスも魔理沙もこの日常が永遠に続くと思っていた。（いい意味で。）

「・・・そういや私ももうちょっとで１８か・・・」

ぽつりと思い出したように言う魔理沙。

「あら、魔理沙。どうしたの？」

「おっアリス、そこにいたのかよ。」

「ええ。」

「私はあと３日で１８なんだぜ！」

笑顔で言う魔理沙。

「あら、そうだったわね。おめでとう。」
＊＊＊・・・


ある日またぽつりと魔理沙が言った。

「そういや私ももうちょっとで２４か。」

「あら魔理沙、どうしたの？」

「おっアリス、そこにいたのかよ。」

「ええ。」

「私はあと３日で２４なんだぜ！」

笑顔でそう語る魔理沙。

「あら、そうだったわね。おめでとう。」
＊＊＊・・・


そしてまたある日魔理沙がぽつりと言った。

「・・・そういや私ももうちょっとで４８か。」

「あら魔理沙、どうしたの？」

「おっアリスそこにいたのか。」

「ええ。」

「・・・今日は何するか？また弾幕ごっこでもするか？」

魔理沙はもう、誕生日の事など人に言わなくなっていた。
＊＊＊・・・

夏の博麗神社。

そこでは葬儀が行われていた。

「うっうっ霊夢っ！」

仏壇の上に飾られている写真のにはここで長い間巫女を務めてきた、

博麗霊夢の姿があった。

「・・・泣かないで魔理沙・・・」

「だってっ霊夢がっ！」

「・・・しょうがないわ。霊夢は長い事よく頑張ってくれた。もう、限界に来ていたのよ。」

アリスがそうなだめても泣き止まない魔理沙。

仏壇に飾られている霊夢の写真が悲しく笑っていた。
＊＊＊・・・



「・・・」

魔理沙はもう喋らない。

魔理沙はもう歩かない。

魔理沙はもうアリスと会わない。

魔理沙はもう、





















息をしない。