openはオペンだし、closeはクロセなんだよ

英語って何なんだろうね。最初のKは読まないとか、どう発音していいか分からない組み合わせだったり。Who are you?はほぼほぼFuck you!だし。

菫子「英語の成績はいつも2だった。登校してるから、授業には出てるから貰える本当に最低限の成績」

菫子「でもいいじゃない。ここは日本。日本じゃなかったらともかく、日本なんだから」

菫子「国際化やら多様化やら言っても、少なくとも私が死ぬまではきっと日本語は廃れない」

菫子「もしかしたら私がおばあちゃんになる頃には、海外で働くのが当たり前になってるかもしれない。学校の授業で習う英語ももっと本格的になってるかもしれない」

菫子「でも、日本語は無くなってないはず。スマホに変わるものが出て、文字の入力ももっともっと簡単に素早くできるかもしれない」

菫子「そうなったら、翻訳機能だってもっと発達してるはず。日本語を入力したら翻訳ボタンを押すだけで正確な翻訳がされるようになってるかも」

菫子「確かに英語を話せるとカッコイイかも。好きな映画のセリフが字幕無しで分かるようになるなんて夢みたい。最高ね」

菫子「でも私はその努力はしなかった。きっとこれから先、技術が進歩するにつれて、その辺りも便利になると信じてるから」

菫子「結局時間が解決してくれるんじゃあないかなって、それは甘い考えかな？だって、数十年前と今を比べても大きな差があるわ」

菫子「携帯の普及によって、固定電話が無い家庭なんて別に珍しくもない。インターネットによる情報化社会によって、朝ごはんを食べながら新聞を黙って見てるお父さんの数も減った。あぁ、多様化ですもんね。きっとそういうお母さんもいるはず。お父さんだけに限った話じゃないわ。ごめんなさいね」

菫子「ごほん。まぁ、そういうことなんじゃないかなって。時代に付いてさえいければ、その時代の、その分野の、その世界の、技術の恩恵を受けられるのよ。だからね。努力する時代では無くなったんじゃないかなって。誰か、どこかの天才が作り上げたそれを私はありがたく使わせていただく。もちろん、そこに金銭が発生するならその対価はきっちり支払うわ？別に自分が天才にならなくても、そういう生き方だってアリよね？」

菫子「怠けたいだけ。なんて思われるかもしれないけど、何かを成すにはそれなりに必要なのよ。環境やら才能やら。今の時代ならもしかしたら英語力も必要かもね」

菫子「だから万年英語が2の私にはちょっと無理があるの。今から中学高校英語くらいなら成績5くらい取れる程度には英語を覚えることもできるかもしれない。でも、それは過去に戻ってやり直してるわけじゃないの。既に私の中学高校の成績表には2が刻まれてる。私はその時、英語がダメだと悟ったから。今から勉強して英語を覚えてやる！って気力が湧かないのよ」

菫子「あ！もしかしたら今後成績表なんてのも無くなるのかもね！だって多様化！英語ができない子も、体育ができない子も、絵が苦手な子も、皆等しく多様性よ！あーあ、その時代に生まれたかったわ！」

菫子「ねぇ、私の言ってること理解出来る？私はね、認めて欲しい訳でもないの。英語が理解したい訳でもないの。世界のどこかで今も頑張ってる誰かがね。作り上げる技術の恩恵を受けたいだけなの。私がその天才になって、新聞の見出しに「宇佐見菫子氏、無限のエネルギー開発か！？」ってな感じで新聞の…まぁ最近は取ってる家庭も少ないらしいけど…けどまぁ、新聞の一面に取り上げられたって嬉しくないわ。世界中の人々に「Who are you?」なんて言われてWikipediaやらTwitterやらを検索されたくなんてないの。そんなことになったら中指立てて「Fuck you!」って言っちゃいそうだもん。私は仕事して、お金を稼いで、若い人についていけないなんてことが無いようにトレンドを追って、インターネットの情報を信じ過ぎず、程々に生きたいの」

菫子「はぁ〜…Vtuberにでもなろうかしら…この独り言の才能はきっとそっち方面に向いてるって自分では思うんだけどな…」