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『明治十七年の黄昏』 作者: 生傷だらけのサディスト
……ズルッ……ズチョッ…………ジュル……ズルッ……ズチョッ…………ジュルッ……ズチョッ…………
ズチョッ…………ズチョッ……ヌポッ……ヌポッ……ズチョッ……
紅い王の間に婬音が鳴り響いていた。
赤い三つ編みをした少女の股ぐら踞った銀色の髪をした少女が必死に頭を縦に振っていた。
「あー……いいですよ咲夜さん……上手いですねぇ。いったい誰に教わったんですか???」
赤い三つ編みの少女紅美鈴が、心底気持ち良さそうな(だが大分演技がかかった様子)で言った。
「あがっ!!あがっ!!ごあくまぁ……やめでぇえ……イダイ……イダイ……」
半焼けでケロイド状の少女が痛々しい掠れ声をあげる。
少女の手の片方は千切れ、もう片方は肉片でかろうじて繋がっている様子だ。その痛々しい手を伸ばし抵抗を試みる。
上には長いストレートの赤い髪の少女が腰を振っている。
「パチュリー様ぁ!!!あっ……あっ……あっ……あーーーーッ!!」
ストレートの赤い髪小悪魔が下半身に溜まった欲望を放出する。
「あーあーやっぱり愛しい人を無理やり犯すって禁忌感と背徳感がたまりませんねぇ……サキュバスのわたしがまるで童貞のようなイキ方をしちゃうんですから」
小悪魔が呟いた。
まだ時間はあると紅美鈴と小悪魔は思っていた。
紅魔のバカ殿ことレミリア・スカーレットと地下牢のキチガイフランドール・スカーレットが目を覚ますのはまだまだだからだ、だがそれが過ぎるともう自分達の三日天下は終わってしまう。
(虚しいだが、自分は妖怪として満ち足りている)
と紅美鈴は思っていた。
……………………………………………………………
ーー2ヶ月前
「吸血鬼を六時間眠らせるくすりぃーーーーーー!!!」テッレレッテテッテッテッテーーーーーー!!!パチュリー・ノーレッジは自分の将来の明暗を分けてしまうことになるその薬を某マンガの青だぬきの如く。
十六夜咲夜に紹介をした。
「なぁに?? それぇ??」
咲夜は某マンガのバカ眼鏡の如くお約束の反応をした。
「これはネーミングの通り吸血鬼六時間眠らせてしまう事ができる薬なんだ」
「へぇー強力な睡眠薬なんですねぇ」
「むっきゅん!!おまけに無味無臭だから誰にも気付かれない。だから、レミィが暴れたりワガママ言ったりしたときには飲ませてやればいいわ、そのまま六時間はぐっすりと眠り続けるわ。たとえ爆弾が爆発しても気付くこともないわ」
ーーとなりの本棚に気配。
「この引き出しの中に入れておくわね」
パチュリーは気配を感じるとパッと立ち上がり本棚へと動いた。
「なんだ、コアか……」
「えへへへ……パチュリー様この薬術の秘密って本ここでよかったんですかね???」
「違うわよ、その本はAの三五の棚でしょう」
「えへへへ、すいません」
「たっく……鈍臭いわね」
こあは舌をぺろん出し頭をコツンとしてパタパタと飛び去った。
パチュリー・ノーレッジの脳裏に一瞬だけ疑惑のようなものがわいた。
(あの子、わたしの従者として何百年も付いてきているのに薬術の秘密の位置を忘れていたのかしら???)
だけどほんの一瞬だけですぐに忘れた。
……………………………………………………………
ー一1ヶ月前
……ザァーーーーーーーー
外はザンザ降りだった。
(……畜生)
紅美鈴は空を睨みつけた。
睨みつけたところで雨が弱まるわけでもないが 、ここのところ梅雨とよばれる季節で雨が降り続けていて、そんな中でもずっと立ち続けていた。
門番としての仕事は朝の八時から夜の九時までずっと立ち続けるという仕事だった。給料は勿論無い。休みも無い、昼休みは三十分の住み込みで、集まる子供や妖精の相手や、体操として太極拳をしたりとして、退屈しのぎをしていた。
そして、たまに弾幕勝負もするのだが。その勝負もいわゆる接待の様なもので、必ず自分が負ける。
いや、負けないといけない。それは紅魔館の暗黙のルールになっていた。
黒白の魔法使いはパチュリー・ノーレッジの友人であるし(恋人という人もいる)
紅白の巫女は主レミリア・スカーレットの友人でもある。怪我をすればレミリアからの叱責が飛ぶ。
それは十六夜咲夜でも例外ではない。
(はぁ……つまらない妖生……)
雨はザンザ降りである。里の子供たちも妖精も、黒白の魔法使いや紅白の巫女も来ないだろう。
こうして、幻想郷の終わりが来るまで立ち続けるのであろう。
その終わりだっていつの日だろうか???
そんな哲学的な事を考えていたときであった。
「紅さん……紅美鈴さん」
「ふへっ!?」
思わず声をあげた。
幻聴ではない確かに女の声でそう聞こえたのだ。
「今日の昼休みに大図書館のGの六五の棚まで来てください……一人で……誰にも言わず……誰にも見られずにですよ」
魅惑的な美声だった。
紅魔館でこんな声色で話すのは……
「こあさん???」
カッパを脱ぎ捨てた美鈴は昼飯のパンを片手にすぐに指定された場所へと走った。
Gの六五という場所は図書館の端の方だ。昼休みがとれるかしら、それだけが美鈴の頭にあった。
そこにコアはいた。
「なんですか???コアさん話って」
ぶっきらぼうで少し不機嫌そうな声で話しかけた。正直な話こあはあんまり好きではなかったのだ。
酔うと淫乱になるからだった。
「美鈴さんあなたは今の現状に満足していますか」
耳元で囁いた。
「はぁ!?」
また呆れた事を言うと思った。
「わたしとぉ……クーデターを起こしませんか」
魅惑的な声で囁いた。
「クーデター……ですか???」
「つまり、欲望のまま振る舞っていいわけですよ。ただし、六時間だけですけど」
「でっ……でも……」
「咲夜さんを欲しいとは思いませんか???」
「!?」
まさか、あの夜の事を見られていたのではないか??? そう考えたのであった。
それは三か月も前の事であった。
美鈴は咲夜のパンティを盗んでキツく締め上げられのであった。
仕事を終えて部屋に帰った美鈴は突然、部屋の中に現れた咲夜に気付くと地下室の牢獄に閉じ込められていたのだった。
そして、魔法が効かない拘束具に捕らえられていたのであった。
「ど、どうしてこんな事をするんですか咲夜さん!!!」
「どうして、こんな事をするんですかですって、それは己の胸に聞いてみることね」
ぞっとするような視線を浴びせてくる。そして、手にはメリケンサックを付けている
「……」
目をそらした。
「ふんっ!!!」
ドゴオッッ!!!
美鈴の腹に咲夜の拳がめり込んだ。
「あなた、わたしのパンティを盗んだでしょう」
「……」
「白状なさいッッ!!!」
二擊目が紅美鈴の腹にめり込んだ。
ドゴオッッ……メキッ!!……ドゴオッッ!! バキッ!!!バンッ!!!バンッ……ドゴオッ!!
どれだけ殴られても決してハイとは言わない美鈴。
「ハァハァ……ハァ……」
先に咲夜の体の方が悲鳴を上げた。
「わかったわ……美鈴」
許してくれるのかと思った。
「じゃあ、こうしましょうか」
美鈴は拘束具から外された。
ドタッと身体が崩れ落ちた。
咲夜の手にはパンティが握られていた。
美鈴が盗んだ品物だった(使用済みの白のTバック)
それが美鈴の顔に覆われた。
「それでイキなさい。そうしたら許してあげる、それでも音をあげないのだったら……そうねぇ、その格好のまま廊下にでも放置しちゃいましょうか」
クスクスと嘲笑いを漏らした。
美鈴は素早く起き上がると。
「それは勘弁してください」
と土下座をした。
「じゃあ、早速オナニーなさい。制限時間は二十分」
咲夜は銀色の懐中時計を見て言った。
ハァ……ハァハァハァ……クチュッ……クチュッ ……ヌポッ……グチャッ……ハァハァハァ……
美鈴はチャイナドレスの裾を捲りあげて陰部の刺激を始めた。
咲夜をチラリと見る美鈴。咲夜は知らぬ顔で時計をみている。
咲夜のクロッチから臭う淫臭そして、愛しい人から見られているという羞恥的シチュエーション。
クリトリスはビンビンに勃起している。
ヌポッ……グョッ……ヌポッヌポッヌポッ……グチャッ……
指の出し入れを早める美鈴。
……アアッ……アアッ…アアン……アアン……
淫らな声と音が冷たく冷えた拷問部屋を覆っていく、紅美鈴の肉体から熱が発しているようだった。
……アンアン……アアン……アアアアアアア!!!!
ーープッシャァーーーーー
紅美鈴は絶頂を迎えた。
……ハァハァハァ……ハァハァハァハァ……
ピクンピクンと身体を痙攣させる美鈴。
顎に指先が触れた。そして、グイと強い力で持ち上げられた。
そこには咲夜の顔があった。ゴミをみるような溝鼠を見るような、汚物をみるような目だった。怒りと軽蔑を含んだ目だった。長い妖生の中でも見たことがないような顔だった
ーーペッ
顔に唾が吐きかけられた。
「最低、死んじゃぇ」
そう言い放つと咲夜は踵を返し立ち去っていった。
紅美鈴はだんだんと現実が見えてきた。
咲夜さんに嫌われてしまった咲夜さんに嫌われてしまった咲夜さんに嫌われてしまった咲夜さんに嫌われてしまった咲夜さんに嫌われてしまった咲夜さんに嫌われてしまった咲夜さんに嫌われてしまったサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタサクヤサンニキラワレテシマッタ…………………………………………………………
グスッ……えっぐ……えっぐ……グスッ……うええええええええええええん!!!
心から大声をあげて泣いた。
そんな事があったのであった。
(まさか、この女知ってるんじゃないか)
思わず身構えた。
「そんなに堅くならないで下さいよ、わたしはサキュバスですよ。貴女の欲情にまみれた視線に気付かないとでも???」
「黙れ!!!お前の様な奴に拐かされるわたしではないわ。お嬢様に害なす奴は出ていけ」
「あら、貴女はそんなに意気地の無い妖怪だったのかしら」
ーーピクン
美鈴のこめかみがひきつった。
「あなたは大陸の出身なのでしょう、わたしが知らないだけで結構ワイルドな妖生を送ってきたんでしょう。こんな所で燻っているような輩には見えないのだけど。お子様の様なろくでもないバカ殿、そして、手に入れられることも出来ない好きな人……」
「クッ!!!」
この女の顔面にグーパンを叩き込みたかったが何故か金縛りにあったかのように動かなかったのだ。
「手に入れちゃぇ……手に入れちゃえ……欲しいものをぜぇんぶ」
耳元で囁く小悪魔。
耳元で囁く誘惑
「クッ!!!」
腕をダランと垂らした。
「話だけでも聞いてやる」
そう言ってパンの袋を破いた。
ニッコリと微笑むこあ。
小悪魔の企みとはこうだった。小悪魔が作った朝食にレミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットに対して睡眠薬を盛る
そして、眠ったのを確認し、紅魔館の中で爆弾を仕掛けてそれを爆発させる。そして、パチュリー・ノーレッジと十六夜咲夜を無力化させ、その最中に己の欲望を満たすという内容だった。単純すぎる。だが、オードソックな方法であった。
「で、その睡眠薬っていうのは信用できるんですか???」
「実はですねぇ、フランドールを使って実験をしたことがあるんですよぉ」
そして、吸血鬼の弱点である日光(小悪魔の作り出した小太陽)を近づけて、体を燃やしてみても起きなかったらしい。
美鈴は焼きそばパンをモチャモチャと食べながらこあの話を聞いていた。
時計を見た。昼休みはもう終わってしまう。
「じゃあ、返事は明日までに聞かせて貰えますかね」
「明日ですか。随分と早いですね」
ニヤッと小悪魔が笑った。
長い時間をおいて密告されても困るからだろう。
「明日のこの時間に待っています。必ずよい返事を期待してますから」
紅美鈴は合羽を着込むとまた退屈な仕事へと戻った。
仕事を終えた美鈴は大浴場で汗を流すと、部屋に戻った。
部屋に戻ると早速一杯を決めた(一応少女という設定だが飲まないとやってられないんじゃい)
そして、ブラウン管テレビをつけた。
動物びっくり映像とかが流されていた。
変える。
外界のくだらない人たちがくだらないことをしている。
変える。
外界のつまらない人たちが美味しそうな食べ物を食べている。
変える。
顔がいいだけの人たちがラブを演じている。
変える。
ジーパンに白ワイシャツの男がギターを持ち髪を振り乱して歌っている。
ーー純白のメル○デスプールつきのマン○ション最高の女とベッドでドン○リニョーン。
美鈴はリモコンを持つ手を止めた。
ーー欲しいものは全てブラ○ン管の中。
ーーまるで悪夢のように〜
美鈴はリモコンでブラウン管テレビを消した。
(はぁ……羨ましい)
男のうすっぺらい欲望がであった。紅美鈴は欲しいものなど(少なくとも金で買えるようなもの)何も無かった。
自分はどうあがいても紅魔館のしがたない門番なのだ。
そして、自分がなんの妖怪なのかも分からないのだ。
記憶操作を受けたんじゃないかと思うこともあった。
美鈴には外界での記憶が全く無かったのだ。
(ワイルドな妖生ねぇ……)
そんな妖生を送ってみたいと思ってみたこともなかった。
鎖で繋がれた犬。紅美鈴はそれだった。
いっそのこと報告するか……
そんな考えが頭をよぎった。小悪魔謀反の計画を咲夜に報告すればポイントを稼ぐこともできるし。いやいや、と頭を振った。
こあが謀反を計画していると言ってそれを信じてくれるのか???自分は咲夜のパンティを盗んだのだ。
嫌な記憶がフラッシュバックする。あれからというもの咲夜はゴミを見るような目で美鈴を見るようになっていた。会話だってろくにしていない。突然そんな話を切り出して信用して貰えるのか???
昼寝しているときに怒られたことだってないのだ、あの時だってそうだ異様な視線を感じて目を開くと咲夜の姿があった。
そして、舌打ちを一つするとガシャンと門を乱暴に開けるとそのまま屋敷の中に入っていったのであった。
ナイフを飛ばしてきた方がまだ愛というものを感じられたのであった。
もしかしたらこあに殺されるかもしれないと現実的な考えにいたった。もし、密告したのがこあに伝われば……あのこあだやりかねない。
紅美鈴はストロング系の毒々しい液体を飲み干すと布団の中に潜った。
あの咲夜の視線と今日の昼の怪しい囁きが脳裏から離れなかった
「手に入れちゃえ……手に入れちゃぇ……欲しいものぜぇんぶ」
「アアーーーーーーッ!!!くっそぉぉーーーーーー!!!」
布団から跳ね起きるとカセットからアップテンポの音楽を流し始めた。
そして、一晩中踊り狂った。
翌朝紅美鈴はフラフラだった。何しろ一睡もできなかったのだ。
朝顔を洗おうと洗面所へ向かおうとした時だった。
向こうから咲夜がやって来たのだった一瞬ドキリとした美鈴。
咲夜とすれ違おうとしたその瞬間だった。
ーーガッ……
脚に何かがぶつかった。いや、引っ掛かったという方が正しいか。
ーードサッ……
美鈴の体は顔面から崩れ落ちた。
鼻からは血が滴り落ちた
咲夜が足掛けしたしたのだった。
咲夜はそしらぬ顔で角を曲がっていった。
(あの女……)
美鈴の心に怒りの炎が燃えた。可愛さ余って憎さ百倍というやつなのだろうか。
そして、昼休みに入るとこあに計画に乗ると言うことを伝えたのであった。
ーー現在。
ドーンドドーンドーン。
三回爆発の音が聞こえた。
美鈴はニヤリと笑みを浮かべるとふらりと館内に立ち入った。
中は大パニックになっていた。訳も分からず走り回る妖精メイド。血塗れになってフラフラと歩き回る妖精メイド(第三回目の爆発は玄関ホールでおきたのだ)
「お前ら静まれっ!!!これより、このわたしが屋敷内の全権限を持つ」
妖精メイドたちは突然怒号を発した門番長にひれ伏した。
妖精メイドたちを引き連れた美鈴はつかつかと廊下を歩いた。この時間だと咲夜は朝食後の皿洗いかゴミ出しをしている頃だと頭に入れていた。
厨房のドアが開きメイド長が現れた。
「ちょっと……美鈴一体これは???」
流石の咲夜もイレギュラーな事態に戸惑っているようだった。
美鈴は風の様にほぼ一瞬で咲夜の懐のなかに入った。
「ふんっ!!!」
咲夜に腹パンを叩き込んだ。
「ゴブェッ……」
咲夜は嘔吐をした。今朝食べたワッフルとデザートのミニイチゴパフェ(畜生この方何十年もそんなもの口にしたことがない)らしい物とコーヒーらしい物がドボドボと愛らしい唇からこぼれ落ちたのであった。
ハフッ……ジュポッ……ニュルッ……ジュルルル。
咲夜の唇を吸いまくる美鈴。
……ベロン……ペロペロ……ジュポッ……ペロペロ。
咲夜の顔を舐めまくる美鈴。唾液にまみれた、化粧っ気のない顔は美しく全く変わらなかった。唇からはイチゴの甘い味と苦い胃液の味がした。
咲夜は美鈴の顔を見た。それは発情した肉食獣の顔だった。
美鈴は咲夜の首筋にチョップをくわえると失神したその体を肩に乗せた。
口笛を吹きながら。王の間を目指し歩いた(この館でセレモニーや宴を催す時に使うものだ)
「アアアアアアア!!!! 小悪魔やめて!!!アツイ!!!アツイ!!!アツツツツツ」
廊下を歩いているとパチュリー・ノーレッジが現れた。ただし、その姿は火達磨状態で、まだ意識を保っていた。片方の手が引きちぎれていてもう片方は辛うじて繋がっている状態だった(一回目の爆発はパチュリーの机の引き出しに入っていた小型のプラスチック爆弾だった)
美鈴を見ると、駆け寄ってきた。そして、魔力を使って火を消した。
「美鈴、助けて!!! 小悪魔が反乱を……」
美鈴が肩に乗っけているものを見ると、全てを悟ったように黙った。
「醜いですねぇ……パチュリー様。おっと……こあさん王の間にこれを運びましょうか???」
「はい、お願いできますか」
パチュリーの後ろに立ったこあが言った。
パチュリーの首筋にチョップを叩き込んだ。
いつだったか使えない門番とか言ったことの仕返しだった。
王の間に辿り着くと、妖精メイドたちに魔力を遮断する手枷とバケツ一杯の水をオーダーした。
手枷を二人の腕に付けると、水をぶっかけた。
そして、哀れな犠牲者の二人は目を覚ました。
「クッ……美鈴あんた、こんなことをしてただで済むとおもってるの???」
咲夜が吠える。
「済むとは、思ってませんよわたしは死ぬつもりです」
「はぁ!?」
「スーサイドミッションなんですよこれは、お嬢様はあと六時間は目を覚まさないし」
「あなた、あの睡眠薬を使ったのね」
「はい、そうでーすまぁ盛ったのはわたしなんですけどねー」
「コヒュー……コヒュー……こあ、あんたやっぱりコヒュー……あの薬の事を知ってたのね」
横たわったままのパチュリーが息絶え絶えで言った。
「はい、そうでーすバッチリ盗聴してましたーーーー」
小悪魔がキャピっとポーズを決めた。
「わたしは死ぬ予定ですよ、手にかかるのががお嬢様、いやレミリア・スカーレットなのか博麗の巫女なのか分からないですけど」
「まぁ、その間とお二人の肉体で楽しませて貰おうって訳なんですけどね」
美鈴とこあは服を脱ぎ捨てた。
そして、怒張した二本の肉棒を見せつける。小悪魔特性のデカマラ生成薬を飲んだ為だった。
あからさまに発情しきった機関から目をそらそうとした咲夜であったが、美鈴は長い銀髪を持つと王の座へと 引きずられるような形で向かわされた。
「さぁ、咲夜さんフェラチオをしてください」
よっこいしょういち(今の若い人には伝わらんか)と王座へと腰を下ろした。咲夜へと命じた
「いやよ、この変態妖怪」
「やれ」
「……」
「殴りますよ」
ぎゅっと拳を握りしめる美鈴。
それでも口を開かない咲夜。
王の座に深く腰を落とした美鈴は。咲夜の三つ編みを握ると己の欲望をむき出しにした機関に擦り付けた。
そして、口の隙間から無理に押し込んだ。
「ンブブブッ!!!」
「咲夜さんがこうしている間にもドンドンムダな時間が流れていきます。だったらこうしましょうわたしを一時間以内にイカせることが出来なかったらレミリアを殺します。本当は息長らえさせて恥をかかせてやるつもりだったんですがね。咲夜さんが強情を張るんだったら、そうせざるをえませんね」
目を見開く咲夜。
そして、冒頭に記した通りである。
「あーあー咲夜さんほら残り三十分ですよほら早くイカさないと大事なレミリアがテリヤキバーガーになっちゃいますよ。は・や・くは・や・く」
ジュポッ……ヌチュッ……ジュポッ……ヌポッ……ガポン……ガポッ……
必死に嫌悪感を露にしながら咲夜は頭を動かしていた。
「あーイキそうだ」
そう言うと咲夜の頭をガッシリと掴んだ。
そして、オナホの如く頭を動かした。
「おおおおおおおお!!!いいぞ!!!イキますよ咲夜さんんんんんんっっ!!!」
ドピュ……ドピュッドピュ!!!
美鈴の股間から精液がほとばしった。
「オエエッ!!! ゴホッゴホッゴホッ」
咲夜は苦い液体を嘔吐した。だが、美鈴の股間は怒張を続けていた。
「さぁ次はわたしが咲夜さんを気持ちよくさせる番ですね」
美鈴は咲夜を押し倒した。嘔吐物の染み込んだメイド服をビリビリと破りさった。
ブラジャーを引きちぎると、豊かな乳房がこぼれでた。
「おっ……思ったよりも大きいなコレ、DカップかEカップはあるかな」
下から揉み上げる咲夜の乳首がピンと立っていた。
「わたしのおちんちんを咥えこんで、乳首がこんなにビンビンになってますよ。コリャコリャコリャ」
指でベシベシと攻撃をする美鈴。
「イャアアア……イヤだぁ」
ピクンピクンと体を痙攣させる咲夜。
まるで魔術師のように体を撫で回す美鈴。
そして、美鈴の手は咲夜のデリケートゾーンに達した。
「イヤッ……やめて、触らないでよっ」
だが、美鈴の手はパンティの上から咲夜の敏感な箇所を弄り始めた。
クチャクチャ……クチョッ……ビチョッ……ヌチュッ……ヌチャッ……
「ほら、咲夜さんパンティ越しからこんなにヤラシイ音をたててますよ……さてとこれを脱がすとどうなるのかなっと」
ピラッとスカートを捲し上げると咲夜の純白のパンティに手をかけた。咲夜も抵抗してパンティを脱がせまいとするがシルクの布切れは咲夜の股間から抜き去られてしまった。
「ほら、咲夜さんこんなになってますよ」
咲夜の愛液を吸った布切れのクロッチの辺りは変色し色が濃くなっていた。
「くっ……返して」
手を伸ばすが、美鈴の手から奪い取る事が出来なかった。そのままポイッと放り出された。
「さーて、しますかセックス」
怒張した股間を二、三度しごくと咲夜の膣に擦り付けた。
「イヤァ……止めてよ、美鈴お願いッッ!!!」
美鈴は無視すると咲夜の膣にゆっくりと挿入した。
「痛い……痛い……つぁああ!!!」
メリメリ……ブチブチ……
咲夜の耳には処女喪失の音が聞こえるようだった。
(咲夜さんやっぱり処女だったんだ)
咲夜の肉体は歓迎するかのように、美鈴の偽の肉棒を締め付けている。
「気持ちいい……」
このまま射精をしてしまうのが惜しい位だった。男の快楽とは虚しいものだ、出したら終わりだからだ。
「咲夜さん気持ちいいですよ、とっても気持ちいい……」
腰を振り動かす。
美鈴の肉棒は咲夜の中を楽しむかのようにゆっくりとゆっくりと動いていた。
咲夜は美鈴からの暴行を受けながらなぜこんなことになってしまったのか思いを巡らせていた。
レミリアお嬢様に始めにこのお屋敷を訪れたとき、美鈴は初めましてとうやうやしく少女に一礼をしたのであった。彼女はメイド長だったのだ。
美鈴の咲夜への態度はかなり甘いものだった。その昔咲夜がお嬢様お気に入りのティーカップを壊したときでさえ。これは自分の責任だとして報告しレミリアお嬢様から厳しく叱責されたことがあった。
そんな時も美鈴は
「気にしなくていいのよ、あなたは自分のやり方でやればいい、わたしのやり方はこれですから」
といって泣いて謝る咲夜の頭を撫でてくれたのであった。
そして、多くの時を過ぎレミリアからメイド長に命じられたのだ。解任になった美鈴は、門番へと降格されたのであった。その時から美鈴と咲夜の関係が変化したのだった。全ての自分の存在はレミリアお嬢様と咲夜(メイド長)となった。美鈴はその輪の中から外れた。
ある時に美鈴の部屋を整理してあげようと合い鍵を使って侵入したのであった。
情けないほどのごみ屋敷のようになっていた。その部屋を掃除してあげようと思い立ったのであった。そして、マットレスの中から全ての元凶になった布切れを発見してしまったのだった。
(なんで、こんな所に……)
咲夜は思い出した。美鈴がやたら咲夜の後に風呂に入っていたこと(咲夜の就業時間は二十三時だった)
そして、脱衣場の洗濯籠から咲夜のパンティが消失することが頻発していたこと。
あの美鈴がまさか……
だが、これは美鈴が盗んでいたとした。重要な証拠だった。
そして、咲夜は決断した。乙女として純潔を汚された少女として、紅美鈴を私刑に処す事であった。
咲夜の脳裏にはあの優しい元メイド長の姿はなかった。
美鈴への態度は大きく変わった。
まず、接することがおぞましかった。
オナニーを命じた時など鳥肌がたった。まさか、本当に絶頂に達するとは思わなかったのだ。
まるで、アダルトな媒体のように汚らわしい潮を撒き散らし、獣の様にして浅ましくイッたのであった。
「最低、死んじゃえ」
は文字通り紅美鈴への決別の言葉となった。
それ以降も散々嫌がらせやメンタル的に傷つく言葉を浴びせかけてきたが(本当にこの紅魔館を立ち去ってくれないかと願っていた)、美鈴はどこ吹く風となくという感じだった。まさか謀反の計画を立てているとは咲夜は考えもしなかった。
「痛い!!! 痛い!!!」
咲夜は今、自分が彼女にした罪を償っている形となっていた。まさか、こんな形で報復されようとは十六夜咲夜は思っても見なかった。
もちろん被害者は彼女だ、だが、彼女は眠っていた虎の尻尾を踏んでしまった。……ただ、それだけの事であった。
「アアアアアアア!!!! イキますよ、咲夜さんこの紅美鈴イッちゃいますうううううううううう!!!」
「いゃああああああああああ!!! 助けてお嬢様ァアアアアアアアア!!!」
咲夜は想像した。お嬢様が目を覚ましこの狼藉を止めてくれることを、このモンスターの首が切り落とされお嬢様がまるでヒーローのように大丈夫だった???咲夜と声をかけてくれる、そんな夢想を……
ーーウウッ!!!
美鈴の脳内神経が絶頂に向かったそして、なんやかんやの神経を伝って偽の肉棒から大量の精液が放出された。
「ふうっ!!!」
大きくため息をついた美鈴。
ヌポッ……。
自然と肉棒が抜けた。
……ドロォ……。
咲夜の血と精液が混じった粘液が膣から流れ出した。
「やれやれよっこいしょういちっと」
王座に紅美鈴は座った。
「ごめんなさい、美鈴……」
咲夜は土下座をした(正式には手を上で拘束されている状態なので三つ指はさせていない)
「いや、聞こえませんね。外道に落ちたわたしにそんな、戯言など」
「ごめんなさい……あなたにしたことを考えると、こんなことでは済まされないと思うけど、ごめんなさい」
「止めてください、メイド長らしくないですよ」
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい」
十六夜咲夜はただの謝罪マシーンと化していた。
「やめろといったんだ!!!十六夜咲夜ァアアアアアアアア!!!」
美鈴の絶叫は場全体を、パチュリーを騎乗位で犯していたこあの動きさえを止める壮烈なものであった。
「わたしはなぁお前に屈辱を与えられたんだッッ!!! 門番として、妖怪としてッッ!!!何百年を生き長らえてきながら貴様らクソガキの足元に這いつくばって生きてきた。短刀を投げられ、足掛けされ、たんこぶをつくられ、それでも我慢をして、生きてきたんだずっとだッッッ!!! それを今更土下座をして、許してくださいだと???そんな小娘の戯言を聞くと思っているのか!!! お前と違って何百年と生きてきたんだ!!! わたしからみればお前のその体勢などこの場を逃れたいという、見苦しい茶番にしか見えないわ」
紅美鈴の一喝は咲夜を震えあがらせるのに十分であった。
ハァハァと息を切らせる美鈴。
「ええ!!!マジっすか!!!ヤっちゃっていいんですか」
「ほほぉ……あのクソメイド長をねぇ……デュフフフフ……」
一世一代という演説をぶち壊すかのように醜い声が聞こえた。
メイド妖精に王座に連れてこられた男たちは、この世で忘れ去られた寂しい人間たち、つまり外界から餌として徴用された男たちであった。
ちなみに全員全裸だった。
「いゃあ……いゃあ……」
咲夜の目に涙が浮かんだ。
「おい、お前らこの女を好きにしていいぞ」
忘れらた男たちにロクなヤツは居ないチビデブハゲおかっぱ。肉棒には汚ならしいカスを付けた連中ばかりだった。
「んほおおおおおおおおお!!!十六夜咲夜さんで童貞卒業!!!」
「あの性悪メイドを犯すのでありますでございます」
「幻想郷ありがとぉぉおおおおおおおお!!!」
咲夜は一切の希望を捨て去った。
ちゃっちゃと服を着こんだ紅美鈴は俗にいう賢者モードというものになっていた。
(咲夜さんを活け造りにして食べてやろう)
そう思っていた。正直言って人間を食べると言っても加工された物を食べていたので、踊り食いや活け造りという物を食べたことがなく。人間を食べているという実感を得た事が無かった。だが、これで妖生最後の機会だ悪くもないだろう。その為にはまず散々痛ぶらせてやろう。生まれた事を後悔させてやるそう思った。
キモブタどもが咲夜を犯している姿を見ても、肉棒はピクリともしなくなった。そして、用済みだと悟ったのか。ピョコッと膣の中に入ってしまった。
相変わらずこあはパチュリーを犯し続けている。もう、死んだのではないか???と思った。
やがて、キモブタどもも用を済ませ賢者モードに入っていた。
そして、元着ていた服を着せ元メイド長として料理の腕を振る舞った。
キモブタどもは
「これまではレミリア推しだったけど、これからは推しをめーりんに変えるあるよー」だとか。
「この恩は、一生忘れないでざるでございますよーーー!!!」
だとか、一人で感激して。紅美鈴から見送りを受けて去っていった(まぁ長生きできるとは露ほども思っていないが……)
バケツ一杯の水を両手に王の間に戻った紅美鈴は咲夜の前に仁王立ちをした。そして枷を外した。
「さてと、咲夜さんわたしに言うことがあるでしょう」
「あ……ああ……」
キモブタどもに輪姦をされて、咲夜の目は完全に死んでいた。
「……ごめんなさい」
ーーバシャッ。水をかけた
「チッチッチッ……もっと生死の根元に関わることですよ」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
「また、謝罪マシーンになって。そんなことを聞きたいんじゃぁないよわたしは」
「わたしを殺してくださいってお願いするんですよ」
「いや……まだ、死にたくない」
「さて、死にたくないと言ってる。人間を死にたいと言わせるにはどうすればいいか???」
ニタリと笑った。
「これは拷問しかないですよねぇ」
咲夜の片腕を上げた。
「な……なにを……」
ーーバキッ!!!
腕の関節を蹴り飛ばした。
「うぎゃああああああ!!!」
咲夜の悲鳴が王の間に響く。
「あっ、ああっ……わたしの腕がぁぁ!!!」
「プラーンってなったでしょうこれをこうやってネジネジネジネジ」
砕けた関節はまるで雑巾を絞るかのように絞めつけられていき、やがて……
ーープッツン……
と切れた。そして、咲夜の切り口から血が流れ出した。
「ギャアアアアアアアアアア!!!うぎゃああああああ!!!」
咲夜は涙をポロポロと流しながら悲鳴をあげた。
千切れた咲夜の腕から血を飲んだ。
(……あれっ)
ドクンと胸が波打った。
「うまいっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!」
「ヒエッ!!」
いつの間にかパチュリーの股に男根を生やし、その上で腰を振っていた小悪魔が横にすっ転んだ。
「アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア」
叫びながら咲夜の腕をモチャモチャとさぼり食う美鈴。
(そうだ、思い出した)
「アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア!!!アアアアアアアアアア!!!」
頭を八の字に回し長い髪を振り乱す美鈴。その時に場に居たメイド妖精曰く。
「あんなに、狂った妖怪の姿は見たことがないですぅ……」
わたしの名前は赤髪鬼そうだった。
「ウガゥルルルルルルル!! あうがぁああああ!!!」
咲夜の乳房にかぶりついた。
「いゃああああああああああ!!!」
ーーブチブチブチ
咲夜の黄色い皮下脂肪が露わになる。
「美味しいょお美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい……」
そして、手刀で腹を裂いた。
「オイシイ……オイシイオイシイオイシイオイシイオイシイオイシイオイシイオイシイオイシイオイシイオイシイ!!!」
「ウァッ!!オエエッ……ごぇええ……」
咲夜は貪り続けられた。 肝臓……腎臓を……脾臓……すい臓…… 胃……はらわたを。
そして、咲夜の生首と女性としての機関そして、心臓と肺機関だけとなった。
「コヒュー……コヒュー」
「さて、咲夜さん……言いたい事はありますか???
「……ろして」
「はい、わたしは年老いた妖怪ものでしてね。はっきりと聞こえるように言ってくれませんかね???」
「……殺して」
「なんです???」
「ごろしてぇえええええええええけ!!!」
「はい、わかりました。殺してさしあげますよ」
咲夜の大事な部分に、手刀で切れ目をいれた。
そして、咲夜の女として大事な部分を口に運んだ。なんて、旨いんだろうコリコリとした食感だった。そして、旨味があふれでてくる。このままガムの様に延々と噛み続けていたいとそう思った。
だがメインディッシュが待っている心ノ臓だった。
(嗚呼……咲夜さんが動いている……)
ドクンドクンとこんな状態になってもポンプの様に動いている紅い臓器。
「咲夜さん、愛してますよ」
美鈴は咲夜の耳元で囁くと肋骨の間にある臓器を手づかみで取ると口に運んだ。
(嗚呼……食べちゃった)
咲夜の顔をみる。まるで夢見る乙女の様に咲夜は目をつむってた。
そして、背中の皮を引きちぎるとそれも貪り食った。
それでも咲夜の肉体は形をとどめていてまるで生体標本のようになった。
残りの骨の間についた屑肉でさえも貪り尽くしたのだ(骨までしゃぶり尽くすという例えがあるがまさしくその通りだった)
そして、紅美鈴は咲夜の首を切り落とし腰帯にくくりつけた。
さらば愛しい人。
そうだったわたしは赤髪鬼。
かつて大陸で大暴れした。鬼だったのだ。
紅美鈴こと赤髪鬼はいつの事だったのか突然【発生】したのであった。
まず赤髪鬼は赤子の声で泣き叫び、それを気の毒に思って拾った人物を食べていたのであった。そのような手段を使って、十二人を襲って食べたことで今の姿になった。
そして、数多くの戦の場にたった。黄巾の乱からはじまりアヘン戦争や大平天国の乱まで血を求め数多くの戦いに立ったのであった。
そして、新世紀の始まりにアメリカ大陸のニューオリンズに発った。その時代は禁酒法というものが始まっていた。アル・カポネやジョン・デリンジャーとともに戦った日々は充実して最高に楽しかった(ジョン・デリンジャーは少し堅物で口うるさかったが……)
その後二度めの世界大戦が始まった時に体の衰えを感じるようになったのであった。
たった一つの無線や電話で何万人と死ぬ時代になったのだ。
もうわたしの時代では亡くなった剣や矛をもって争う英雄や豪傑もいないそんな時代だったのだ。ロッキー山脈の洞穴に引きこもり死を待っていたときに八雲紫が現れてわたしを幻想郷へと誘ったのだ。
その後幻想郷に来たわたしは人里の外で外来人を食らう生活をしていたが、ある日スカーレット家の魔法使いの魔術罠にかかって、捕らえられてしまった。
「あなたはこのわたしの奴隷になるの」
あのお子ちゃま吸血鬼はそう言ってわたしの頭にてをかざしたのであった
そして、赤髪鬼は紅美鈴となってしゃんらんと生まれ変わり、気付けばお嬢様お茶のお代わりはどうなさいますか??? とレミリア・スカーレットの忠実な奴隷に成り下がっていたのだった。
「あのーもう時間が……」
小悪魔が言った。残り三十分といった所だった。
「おい、パチュリー・ノーレッジなにか言い残す事はあるか???」
耳元で囁いた。
「……あなたたち、ただで済むとは思わないことね……」
「ってさぁ……アハハハなに言っちゃってるのこのハゲチャピンは」
ペシペシと頭を叩きながら言った。
帽子をかぶっていたのでそれが燃え、パチュリーの頭頂部はハゲあがってしまっていたのだった。
「パチュリー様さようなら従者としてそして、一人の女として愛していましたよ」
小悪魔はそういうと先端の尖った三メートルはある鉄棒を持ってきた。外界の人間を串刺しにして食べる用に特別に仕立てられたしなだ。
それを股の間に差し込んだ。
「フゥンッ!!」
美鈴が蹴り上げた。
「ゴウエッッ!!!」
醜い声が王の間に鳴り響いた。
そして、その棒を肉体が突き刺さったまま立てた。
「あなたも知っているでしょう自重で徐々に刺さっていきます。死ぬのに時間がかかるでしょう」
「それでは時間も気にせず」
「「ゆっくり死んでいってね」」
「待ってぇぇぇぇぇええええけ!!小悪魔、ぜめでごろしてぇえええええええ!!! ごろしてぇえええええええ!!!」
王の間からパチュリーの絶叫が聞こえていたが勿論振り返ることもしなかった。
「こあさん、よくあんなもので興奮できますよね」
「あなたにも理解できるでしょう愛しい人を犯す感覚。あなたも絶叫していたじゃない……ところであなたはこれからどうするんですか」
「博麗霊夢に喧嘩を売って殺されるってところですかね」
「えーあなた殺されるなんて、本気で言ってたんですか。一度っきりの妖生なんですよ、楽しみましょうよ」
「生きるなんてもううんざりしますよ、こあさんは何をするんですか???」
「そうかなぁ……外の世界でビッチとして生きたいですねぇ。やりまくりの毎日ですよ」
「ハハッ、こあさんらしいですねぇ……でも、向こうなんてあんまり面白くないですよ」
「わたしは向こうのほうがあってると思うんです」
「そうだ、最後にレミリアの面を拝んでいきましょうよ」
レミリアの寝室に向かった二人。
棺ベッドの蓋をずらした。
「……プププよく寝てるよ」
「バカ殿様らしいですねぇ」
二人はサインペン(油性)を持ってくると落書きを始めた。
バカ殿、アホ、わたしはやりマンです……ほかにも瞼に目を書いたり好き勝手な事でレミリアの顔面を弄ぶ。
この責任は全部こいつに支払って貰おう目が覚めたときの驚愕ぶりときたら、どうだろう友人も従者も一度に失ってしまうのだ。死ぬ日までこの紅美鈴を下僕にしたことを後悔し続けるのであろう。
落書きに飽きた二人は棺を完全に密閉すると椅子だのチェストだのを乗っけて出られないようにした。
二人は外に出た。
「アディオス、地獄で会おうなこあさん」
「わたしは地獄なんか、行きませんよ。だけど、アディオス美鈴さん」
二人は拳をゴッツンコした。
こあは東の空へと飛びさっていった。
「門番長様、巡回中にこのような者を発見しました」
門番メイドが二人の人物を連れてきた。
この屋敷周辺をブラついている者がいたらいかなる妖精でも人間でも連行するようにと命令していたのであった。
二人は里の子供であった。二人には見覚えがあった。二人はたしか兄妹だったはずだ。
「……門番長さん……」
血塗れで明らかに人間と思わしき首をぶらさげているのだ。
子供でも異常さを感じ取っているのであろう。
「おやっ……可愛い子供ですねぇ……ここに立ち入ってはいけないと教わらなかったのですか???これは食べちゃわなきゃね」
美鈴は兄の方の首筋に噛みついた。
「うわぁああああああああ!!!」
ーーブチブチブチ……メシッ
肉を引きちぎる音と少年の悲鳴が辺りにこだまする。
「いゃああああああああああ!!! お兄ちゃん!!!お兄ちゃん!!!」
少女が絶叫する。
続けざまに少女の首筋に噛みついた。
「ぐぇっ!!! あがががががが!!! げっ!!!」
二人のもガクガクと身体を痙攣させていたがすぐに止まった。
「この子供らの首をはねて、里に晒してこい」
そう命令したその時であった紅美 は少女の手になにか握られているのを見た。
花束と手紙らしかった。
「アアッッ!!」
そこには下手くそな字で『もんばんさん毎日のしごとお疲れ様』。
とかかれ下手くそな絵で咲夜と紅美鈴の絵が書いてあったのであった。
これがわたしの失ったもの……
紅美鈴は何も言わずにしばらく湖を見ていた。
やがて、ポケットの中に手紙をねじ込んだ。目には涙がホロリと浮かんだがすぐに止んだ。終わる……このまま邪道としての妖生を終わる。だからなんだと言うのであろう。
紅美鈴はその場から飛びさった。
いや、わたしは邪道などではない。人間は妖怪を恐れ、敬う。これが当然の摂理というものではないか、今までの妖怪や妖精が甘かったのだ。
それを思い出させて何がわるいというのか???
生意気な博麗の巫女にわたしは殺されるだろうが五体満足では、返さないぞ。あいつのおかげで幻想郷の秩序が狂っている。
わたしは秩序を正そうとしているだけだ。
博麗神社へとんでいるとアリス・ マーガトロイドとかいう女が前方から翔んできた。
「ちょっと……門番どうしたの」
「邪魔」
通りすがりに情け容赦のない弾幕を喰らわせてやった。
人形使いの魔女は上半身が消滅し、脊髄をだけを残して墜落してしまった。
そうだ、博麗の巫女にはこの前地霊殿から当主が探偵としてでしゃばって来たときに眠らされている時におもいっきりひっぱたかれた事があったなその時の報復もしなければならない。
「くくく、博麗の奴今のわたしをみたらどんな顔をするやら」
含み笑いを浮かべると加速した。
……もう優しい門番の面影は無かったのである。
はじめて生傷だらけのサディストというものです。
このサイトに作品を公表するのははじめてなのでお手柔らかにお願いいたします。
本作品は二次創作なので、原作には無い設定がありますのでご了承下さい
生傷だらけのサディスト
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2021/08/04 07:20:39
更新日時:
2021/08/04 16:52:12
分類
紅美鈴
十六夜咲夜
小悪魔
パチュリー
食人描写
レイプ描写
美鈴の過去