映姫様のアナル調教だぜ! ヒャッハー!!

作品集: 1 投稿日時: 2009/05/11 21:43:20 更新日時: 2009/05/11 21:43:20
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(注)青年が映姫様のお尻を犯してから、数日後――――という設定です。
   ま、eraで陥落寸前。初めてアナルセックスして、その数日後とでも考えてください。
   ちょっとeraとは違うけど。

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「――――わ、私ですが、入りますよ?」

「どうぞ、映姫様」



部屋の扉が乾いた音を立てた後、そんな短い会話が扉を隔てて交わされる。

扉の外に立っているのは、背は低いが、凛とした雰囲気を持つ少女――――四季 映姫・ヤマザナドゥ その人だった。



「いらっしゃい」



映姫が おずおずと扉を開けると、部屋の中には一人の青年が椅子に座ったまま、映姫に 笑顔を向ける。

それはもう、見る者をうんざりさせる程の にこやかな表情。

余りに悪気のない 愉快そうな笑顔に、映姫は言葉を詰まらせる。



「……っ」

「どうかした?」

「な、なんでもありません!」

「……ふぅん、なんでもないんだ」



まるで映姫の心の動揺を見透かしたかのような、ねっとりとした口調で 青年は映姫に言った。

映姫は、苛々とさせられる自分自身を抑え、己の冷静さを保つことに努める。



「あ、あなたに一言、言いたいことがあります! その……こ、この間のことですが……」

「……俺、何かやったっけ?」

「あ、貴方はッ……! 私の……その、お尻で あんな淫らなことをしておきながら、よくも抜け抜けと……!!」

「――――ああ、あのことか」



その時点になって、青年も漸く合点がいったようであり、小刻みに頷いた。

青年が本当に忘れていたのか、それともわざと知らん振りをしていたのかは、映姫にとっては定かではない。

だが、どちらにしても人を食ったような青年の態度に、映姫の右手に握られた悔悟棒がメキメキと小さな音を立てて軋む。

普段から、常に冷静さを保っていたはずの映姫の表情は、この時だけは羞恥と怒りで赤く染まりきっていた。



「可愛かったよ、お尻の穴で感じちゃう映姫様」

「――――ッ!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」



悪気など微塵もないかのような微笑を浮かべて 青年は映姫に笑いかけた。

それこそ、映姫の怒りなど そ知らぬように。

実に あっけらかんと。

“可愛い”と言う青年の言葉に、どこか悪くはない感情を抱きながらも、映姫の表情が、一瞬で紅く染まりぬいてゆく。

落ち着け、落ち着きなさい、と、ひたすら自分自身を冷静に保つように努めていた映姫の堪忍袋の緒も、そこまでが限界だったのだ。

それも、無理もないのかもしれない。

散々、自分のお尻の穴を肉棒で犯し尽くし、映姫自身を啼かせた――――否、泣かせた筈の事実を、青年自身がまるで罪と思っていなかったのだ。

しかも、あろうことか軽口を叩く有様である。



「ああ、もうッ!! とにかく!! そう、貴方は少し性的嗜好が正常でなさ過ぎる!!」



ぶんっ、と音が鳴るほどに右手に持った悔悟棒を振り、それを 真っ直ぐ青年に向けて、映姫は吼えた。



「相手を気遣い、その意思を尊重するような ノーマルな恋愛観と性的嗜好を育むこと! それが、貴方の積める善行よ!!」



叫ぶだけ叫び、映姫は肩の力をゆっくり抜きながら、ふーっ、と大きく息をつく。



「わかりましたね?」



そのまま、映姫は青年に背を向けた。

まるで、青年の視線を振り切るかのように、映姫は肩を怒らせながら部屋から出て行こうとする。

――――が、その腕を、青年はむんずと掴んだ。



「え――――? ひゃぁっ!!」



間髪いれず、青年は反対の手で、映姫のもう一方の手も掴んだ。

あまりに急に手を掴まれたため、映姫の手の内にあった悔悟棒が、からん、と乾いた音をたてて床に転がる。

青年による予想外の狼藉に、映姫はただただ驚くことしかできず、まともに抵抗することもできない。



「やっ、ちょ、な、何を――――」



映姫の身体を引き摺るように抱えたまま、青年は部屋の奥の壁にゆっくりと歩いていった。

そして、拘束した映姫の両腕を片手で掴み、彼女の頭の上で拘束したまま壁に押し付けた。

映姫は、ちょうど青年に背を向けた形で、身動きも取れずに身体をよじらせる。



「やぁっ! な、何を……何をするの!?」

「何って、乱暴」



僅かに怯えつつも 気丈さを保った口調で問う映姫に、青年は一言で答えた。

映姫の怯えが、恐怖に変わったのを確認すると、青年はもう片方の手で映姫のスカートを捲り上げる。



「やぁっ、やめっ! こんなっ、こんなの――――離してっ、やめなさい!」



そのまま、青年はスカートの中に手を差し入れ、見た目の割りに肉付きの良い太腿の内側を撫で上げる。

思いの他――――と口にしたら、後で悔悟棒で殴られるので黙っていたが――――

極上とも言える その感触に、青年は嫌らしい笑みを口元に浮かべた。

映姫の肌は、まるで最上質の絹のように滑らかであり、ほとんど抵抗もなく指を滑らせ、擽り、弄ることができる。

一見、幼げに見えるが、その実、凛々しく美しい少女の肢体を自由にできる快感に、青年の鼓動はゆっくりと高鳴ってゆく。



「っぁ……あ、あなたはッ……! んぅっ……どこまで、私を辱めれば気が済むのですか!? ぁぅっ……」



一方、映姫は 青年に両腕を押さえつけられたまま、青年に向かって叫んだ。

けれど、その声は本人が思っているよりもずっと小さい。

青年の手が映姫の腿の上を這い回るたびに、ゾクゾクとしたくすぐったさが映姫の背筋を駆け抜けた。

かすかな喘ぎ声すら、その小さな口から零れ落ちる。



(な、なんで、こんな……こんなの、嫌、なのに――――)



乱暴にされているはずなのに、優しく弄ばれている。

そんな、ある種矛盾しているとも言える青年の行動が、映姫の心を掻き乱し、その肉体をじわじわと昂ぶらせてゆく。



「やめないとダメ?」



そんな映姫の心の動揺を見透かしたかのように、青年はニンマリとした笑みを浮かべて映姫に訪ねる。。



「あ、当たり前でしょう! こんな、乱暴な……ひゃんっ!」



動揺した心を証明するかのように、がなり立てる映姫の声は裏返っていた。

けれど、映姫の羞恥と怒りに満ちた声は、彼女のものとは思えないような可愛らしい悲鳴によって掻き消された。

もちろん、その嬌声の原因が、青年の行動なのは言うまでもない。

何をしたかというと、青年が、下着の上から、つぅ……と、映姫の陰部を撫で上げただけ。

青年にしてみれば、それほど力を込めて撫上げたわけではない。

けれど、予想以上に激しい反応――――もとい、予想以上に敏感な映姫の肢体に、青年は更に嫌らしい薄ら笑いを浮かべる。



「そろそろ、本気で責めようかな」

「やっ、ちょっ、ちょっと!! いやっ! やめなさいっ!!」



青年は、そう口ずさみ、映姫のスカートを捲り上げた。

しかも、映姫の羞恥を最大限に煽るかのように、映姫の下半身を覆い隠す布をじわじわと肌蹴てゆく。

ジタバタと手足を暴れさせる映姫の両腕を片手で押さえ込んだまま、青年は さらに狼藉を続けていった。

そして、可愛らしいデザインの薄桃色の下着に、身体の割にはやや大きめなお尻が ゆっくりと姿を現す。



「や、だぁ……っ! 見ないで! 見ないで下さいッ!!」

「意外だね、今日こそはクマさんプリントの パンツだと思っていたのに」

「こ、子ども扱いしないでくださいッ!! 大体、私はそんなもの穿いたことは一度も無いと、何度も……な、ちょっと! 何をするの!?」

「何って、乱暴の続き。“れいぽぅ”って言うのかな? ふふっ、じゃあ 手を入れるよ」

「やっ、やぁぁっ!! ダメっ、ダメぇっ! そんなところ、手を入れちゃ、ダメですっ!!」



映姫の身体を更に蹂躙せんと、青年の指先が 彼女の下着の中に侵入する。

青年の言葉と、下着の中へと侵入しようとする手の感触に、映姫は半狂乱一歩手前な程に慌てふためき、必死に身を捩り暴れる。

けれど、どんなにもがいても 彼女の細い両腕は拘束されたままだった。

さほど締め付けの強くない映姫の下着は、するり するりと、淫らな指先の侵入を許してしまう。



「やぁっ、やめなさいっ! そ、それ以上やったら、許しません! 許しませんから――――

 ひゃぁっ!! やぁぁっ! お、お尻、揉まないでぇ……っ!! 」



指で触れる尾?骨の硬い感触が、臀部のぷにぷにとした感触へと移り変わるのを、青年は感じ取っていた。

その感触と来たら、絹地以上に滑らかで、マシュマロのように柔らかく、熟れたサクランボのように瑞々しい。

つぅ……と、指を滑らせ撫で回すと、まるで摩擦が無いかのように きめ細かな肌が気色の良い感触を伝える。

ぎゅぅぅっと 強く握ると、それ以上に弾力に富む皮膚が 柔らかに押し戻してくる。

そして、それら全ての行動に対して、青年の耳元には可愛らしい悲鳴と、喘ぎ声と、嬌声が届いてきていた。



「でさ、どうして 力ずくで逃げないの?」

「――――……っ」



あまりにも的を得た青年の質問に、映姫は押し黙ってしまう。

確かに、その通りなのだ。

青年の肉体的な力は、それこそ映姫の足元にも及ばない筈である。

なのに、両腕を拘束され、青年のなすがままにされてしまっていた自分自身に、映姫は混乱してしまう。



「映姫様が本気を出せば、俺の腕なんて簡単に振りほどけるよね」

「そ、それは……その……」

「なのに、何で逃げないの?」

「わ、私が、本気で嫌がって暴れたら……それこそ、貴方は大怪我を……その……」



なおもしつこく青年が問い質すと、映姫は俯きながら、ボソボソと消え入りそうな声で映姫は呟いた。

けれど、映姫の言葉は、どんどん力がなく小さなものとなってゆく。



「手加減くらいできるでしょ?」



青年は、なおも余裕の笑みを崩さない。

映姫の本心を抉り出すかのように、彼女の耳元で静かに囁き続けるだけだ。



「ひゃうっ! ま、待ってくださいっ! また、そんな不浄なところ――――」



頬を羞恥に染めながら 俯く映姫の隙を突き、青年は彼女のショーツの中にある、窄まりを指で擽る。

映姫は、びくぅっ、と全身を痙攣させる。

けれど、映姫が嫌悪を感じたのは最初だけだった。

お尻の穴を擽られるたびに、どんどんと息を荒立たせ、熱病にかかったように身体が熱くなってゆくのだ。

未だ抵抗し続ける心と、裏腹に発情してゆく肉体のジレンマに、映姫の心は混乱と戸惑いの渦中にあった。



「や、やめ、なさい……! ふぁぁっ、はなして……っ! やんっ!」



映姫の腕を拘束している掌に、未だに大した抵抗の力が篭らないことを青年は感じ取る。

彼女の中で抵抗を続けるのは、映姫の決して堕ちない心を代弁する口先だけだ。

今や、普段から凛々しい態度を崩さぬ映姫の表情ですら、今は熱情と興奮に染まつつあるのだから。

そして、青年は映姫にポツリと囁く。





「もしかして……映姫様がココに来た理由は“また、お尻の穴を犯されたかった”……とか?」





どくん……





「なっ、何を馬鹿なことを! 私が、そんなこと――――」





青年に対し、映姫はわめくように叫ぶ。

けれど、映姫本人は自覚していた。

自分の心臓の鼓動が、一瞬だけ高鳴ったことを。

当然、映姫がそれを認めるはずも鳴く、彼女は頬を赤く染めながら そっぽを向く。



「違うの?」

「あ、当たり前ですっ!! ええい、やはり貴方は少し不埒すぎる!! 今日と言う今日は たっぷりと、お説教を――――」

「そいつは勘弁。かわりに、可愛い悲鳴が聞きたいな」



青年は、映姫の下着から手をするりと抜き取った。

そして、指先にドロリと唾液を垂らすと、再び映姫の下着の中に指を差し込む。



「ちょっ、これ以上、何をするんです!?」



青年に背を向けたままなので、映姫には 青年が何をしようとしているのかまるでわからないのだ。

見えない恐怖が、映姫の怯えはじめた心を よりいっそう煽る。



「っ、なっ、ひぃぃっ――――!!」



再び お尻の穴に、しかも、今度は指をグリグリと捻じ込まれ、映姫は全身を激しく硬直させる。

映姫はその小さな身体を弓なりにしならせ、悲鳴を絞り上げた。



「あっ、うぁっ! ダっ、ダメですっ!! 」



映姫のお尻の穴は、青年の人差し指を拒むかのように、ぎゅうぅっ、と締め付ける。

そんな抵抗をあざ笑うかのように、青年は指をグリグリと第二関節のあたりまで捻じ込んだ。

直腸粘膜は、暖かくぬるぬると緩やかな締め付けを青年の指に与える。



「はぁ、っ……はぁ……う、うぁぁっ……ダメぇ……!」

「この程度で、何をへばってるのさ。 ほら、どんどん行くよ?」

「ひゃあああぁんっ!! やっ、やぁぁっ!! ま、待ってぇ、そんなに、掻き回し――――ひぅぅんっ!!」



映姫の尻穴につきこまれた指が、ゆっくりと引き戻され、指が抜けるか抜けないかのところで、再び突き込まれる。

そして、あとは その指の往復運動の繰り返しだ。

何度も何度も、『やめて』と『待って』を繰り返す映姫に対し、青年の指はまったく止まる気配を見せない。



「やぁっ! やっ、ダメぇ! そんな、やめっ、いやぁぁっ!!」



映姫の手足には、既に先程のような力は篭っていなかった。

否、力を込められなかったといったほうが正しかったのかもしれない。

青年の指が、映姫のお尻の穴の入り口を攪拌するたびに、映姫の全身から力が抜け落ちてゆくのだ。

ゾクゾクとした感覚が背筋を通り抜け、映姫は、はぁっ、と熱い息を吐く。



「やっぱり、して欲しかったんじゃない?」

「ふ、ふざけないで、んぁぁっ……! そんなこと、絶対に……!!」



僅かに、指の動きを緩めながら、青年は映姫の顔を覗き込む。

映姫は、青年を睨みつけながら、明らかに自分を襲っているはずの快楽を否定した。



「ふーん。でさ、映姫様」

「……な、なんですか……?」

「濡れてるんだけど」

「…………え?」



一瞬、映姫は何を言われたのか理解できず、きょとんとしてしまう。

呆けた表情を浮かべたままの映姫の眼前に、下着の中で暴れまわっていた青年の指が翳される。





「………… 〜〜〜〜〜〜ッッッ!!」





青年の中指と薬指を見ると、その部分だけねっとりと濡れ光っていた。

それが、自分の愛液だと理解した瞬間――――映姫の頬が、かぁぁぁっ、と 赤く染まりあがる。



「ひどく使い古した言葉を言うよ? 『身体は 正直だな』」

「そんな、そんな……こと……有り得ません、こんな……」



なおも 映姫は震える声で 弱弱しく否定する。

だが、目の前に発情の証拠を突き付けられてしまったのだ。

その抵抗には 殆ど力が篭らず、映姫の身体は 羞恥と混乱によってワナワナと震え始めていた。

そして、ここぞとばかりに、青年は映姫の顔を覗き込みながら棘だらけの言葉で責めなじる。



「映姫は、そんなふうにお尻の穴を穿られて興奮しちゃう変態さんなんだよ? 今更、何を取り繕っているのさ?」

「う、嘘ですっ……! そんなこと、この私が……!」

「事実だろ? 認めろよ、変態女」



暴言めいた言葉でプライドを傷つけられるも、映姫は何も言い返せない。

実際に、お尻の穴を弄られて濡らしていたのは、他でもない映姫自身なのだから。

今の映姫に出来るのは、俯きながら、唇を噛み締め、悲痛な表情を浮かべることだけだった。



「ひぃっ! な、なにを……ま、待って、待ってくださいっ! また、そんなところ――――ひぁぁっ!!」



言葉も発せぬほど葛藤していた映姫が、再び 大きな悲鳴を上げた。

青年が、映姫のお尻の穴に、愛液が付着した中指を突っ込んだのだ。

先程、強引に捻じ込んでいた時よりも、幾分抵抗は薄れている上に、愛液が潤滑油となってスムーズに挿入できる。

ゴリュゴリュと擦り上げるように直腸粘膜を刺激されて、映姫は悲鳴を絞り上げた。



「ひぃぃっ!! やっ、やめっ、腰ッ、痺れちゃ……やぁぁっ……!!」

「浅いところ、擦りあげるだけでも たまらないみたいだね?」



ヌリュッ、ヌリュッ、とねちっこい音がかすかに耳にも届き、映姫は消え入りそうなほどの羞恥に身を焦がす。

けれど、青年の指が映姫の お尻の穴を穿り回すたびに、焼け付くような快美感が映姫の腰を包んでいるのも、また事実だった。

知らず知らずのうちに、映姫の腰は青年の指の動きにあわせてぎこちなく動いている。

それを自覚し、自戒するように唇を噛み締めるが、暫くするとまた腰が動き出してしまう。

抗えない快楽の蟻地獄に映姫は為す術も無く転がり落ちてゆく。



「っく、あ、ああんっ、いやぁ……っ、ひぅぅっ!!」

「うわ、すごいな……もう、グショグショだよ? 下着が映姫様ので濡れまくってる」

「いやぁっ! 言わないで……言わないでくださいっ!!」



青年の言葉の虐待に、映姫はいやいやするように頭を振る。

だが、否定の態度とは裏腹に、既に 映姫の尻穴は 青年の中指の付け根辺りまでも容易に飲み込んでいた。

グチョグチャと卑猥な水音を立てながら、青年の指を肉棒に見立てて、精液を絞り上げるように締め付ける。



「常に品行方正であるべき閻魔様が そんなに変態でいいのかな?」

「やぁぁっ! ダメぇ、言わないで、言わないでぇぇ……!!」

「ねえ、答えてよ。こんな 尻穴狂いの変態閻魔に、人を裁く資格なんて、あるのかな?」



青年による映姫の責めは、残酷な言葉と共に、加速度的に激しいものへとなってゆく。

心無い言葉に、映姫はズタズタに心を引き裂かれるが、それ以前に 快感が止まらず 欲情しきった身体も収まらないのだ。

映姫の口元からは甘い吐息が絶え間なく漏れ出ており、彼女の腰は 青年の指にあわせて激しくくねらせたまま、もはや 止めることすらも叶わない。



「ひぃっ! やっ! やぁぁっ!! そっ、そんな……ああんっ!! ゴリゴリしちゃ――――」



一際、大きな嬌声を上げた 映姫の身体が、小刻みにガクガクと震え始めた。

口先だけで抵抗していた映姫も、青年の激しい尻穴責めには抗いきれず――――とうとう、絶頂の兆候が訪れ始める。



「あれ、イっちゃうの? 前の穴じゃなくて お尻の穴なんかで?」

「やぁぁっ! ダメっ! やめて、やめてください! 今なら、まだ……ああんっ!!」



絶頂が近いことを悟った青年は、これまで以上の激しさで映姫の尻穴に指を抜き差ししてゆく。

先程まで、映姫の尻穴は 耳を澄まさなければ何も聞こえないほどの 控えめな音を立てていたが、今は違う。

映姫自身が分泌した 愛液と腸液がブレンドされ、グチャッ、グチョッと、耳を覆いたくなるような 卑猥な水音をあげるまでに至っていた。



「意外だなぁ、映姫様みたいな立派な閻魔様が、お尻の穴を 掻き回されて絶頂しちゃう変態女だったなんて、さ」

「ま、待って! やめてっ! やめてぇぇっ!! いやぁぁっ! お尻で、お尻なんかで、イきたく――――」



青年は、その顔に邪悪な笑みを浮かべながら、限界近くまで追い込まれている映姫の顔を覗き込んだ。

映姫は、最後に残った理性を振り絞り、必死で青年に、やめて と哀願する。

これ以上されてしまっては、きっと戻れなくなるということを、彼女も本能的に理解しているのだろう。



「今更、何を真面目ぶってるんだか……ブザマでみっともないアクメ面 晒して、イっちまえよ、変態閻魔」



だが、もちろん青年には一切容赦する気は無い。

そのことを悟った映姫の表情に、絶望が宿った。

だが、その絶望の表情も、青年が指を数回抜き差しすると、快楽を堪えることしかできない雌の表情となった。

更に数回抜き差しを続けると、蕩けきった雌の表情へと変貌する。



「ダメぇ……ダメですっ! いやぁっ! お尻の穴でなんて……いやっ、いやぁぁっ!!!!」



一際大きなうわずった声が部屋中に響いた。

そして、映姫は 息を詰まらせて、その小さな身体を折れよとばかりにしならせる。



「――――っ、あっ――――! ん、っぁ――――あぁ――――……!」



意識が消し飛ぶほどの激しい絶頂に、映姫はただ、か細い悲鳴を上げ続けることしかできない。

同時に、映姫の身体のほうも、突き込まれた青年の指を、今までにないくらい強く締め付ける。

たったの数秒間。

けれど、映姫にとっては、その何十倍もの長い時間と思えるほどだった。


そうして、怖いくらいに強かった絶頂から、映姫の心がゆっくりと降りてくる。

青年が抑えていた映姫の両腕を開放すると、彼女はくたっと、その場に跪いた。



「あらら、ホントにお尻の穴だけでイっちゃったよ」

「……っ、はぁ……っ、はぁ、っ……う、ううっ……」

「こんな ドスケベ変態閻魔なんかに 裁かれる人も、やるせないだろうねぇ」



映姫の元に理性が戻るにつれて、彼女はどうしようもない惨めさと恥辱に歯噛みした。

青年を見上げると、憐れみを視線に孕ませながら映姫を見下ろしている。



「……言わないで、言わないでください……こんな、もう……」



消え入るような声と共に、映姫は視線を伏せた。

俯いたまま肩を震わせる映姫に普段の凛々しさは欠片もなく、今の彼女が 必死で涙をこらえている事は誰の目にも明らかであった。



「こんな、淫らな快楽に流される私が……不浄な場所で絶頂してしまう私が……閻魔であるはずなど、ない……」

 ぐすっ、人を裁く資格など……あるはずが……っ」



無理もないだろう。

今までに映姫が培ってきた、閻魔としての誇り、人を裁く者として保ってきた矜持、常に清浄たれと律してきた己の道徳的な思考。

地獄の閻魔――――四季 映姫・ヤマザナドゥの全てが、破壊しつくされたと言っていいのだから。

映姫の精神は、もはや限界に差し掛かっていた。

今の彼女は、放っておけば自己崩壊しかねない。



「そんなに泣くなって」



ふと、掛けられえる声に、映姫は頭の上を仰ぐ。

そのとた、ぽろり、と大粒の涙が映姫の頬を滑り落ちていった。

青年は、拘束していたほうの指で、映姫の零れ落ちる涙の跡を優しく拭い取ってゆく。



「う……」



急に優しげな声をかけ、急に優しく扱われて、映姫の胸に僅かな平静が戻る。

そして 次に、映姫の頭に、熱い感情が湧き上がった。

と、言っても、それは愛情や恋慕といった感情ではない。



「あなた、は……っ、私を、こんなにして……!」



恨むような、責めるような鋭い視線で、映姫は青年を睨みつけた。

……ただ、映姫自身、本当は理解していた。

その感情が向けられる方向が 違うということが。

そのように筋違いの怒りをぶつけることこそ、何よりも醜いということを。

何時の間に、自分はこれほどまでに醜くなってしまったのだろう。

そんな、消え入りたくなるほどの自虐めいた思考が、映姫を襲う。



「…………」



青年の唇が、ゆっくりと動き出す。

映姫は目を閉じながら、ゆっくりと覚悟を決めた。

次に青年が口にするのは、きっと映姫自身の心を抉るような言葉に違いない。

そして、その言葉で、醜い自分に引導を渡して欲しい。

そんなふうに、映姫は考えていた。



「……可愛いな、映姫様は」



目を開けると、青年は映姫のすぐ目の前にしゃがみこんでおり、穏やかな笑顔で彼女を迎えていた。

まるで傷ついた彼女の心を慈しむかのように、青年の手が髪を優しく撫で上げる。



「――――…………」

「そんなに自分を追い込まなくても良いのに……とはいえ、こんなに可愛くて、エッチで、弱々しい映姫様もいいよね」



あまりにも予想外な青年の言葉に、映姫は 呆けたような表情を浮かべることしかできない。

そんな映姫の頭を、青年の大きな掌が優しく撫で上げ、癒してゆく。

ゆっくりと、映姫の心を、何か言いようのない感覚が占め始めていた。



「……ところで、俺は もっと、いろんな映姫様が見てみたいんだけど」



青年の声が、まるで麻薬のように映姫の思考を浸食してゆく。



「あ……ぅ……」



青年の両腕が、映姫の身体に回される。

労わるような優しい抱擁と、映姫の頭をなで続ける温かい掌が、彼女の心をゆっくりと暖めてゆく。

青年に答えるかのように、映姫の両腕も おそるおそる青年の背を掴んだ。



――――認めてくれている。



映姫は、快楽に堕した自分自身がもはや自分は閻魔ではないと、そう考えていた。

けれど、そんな映姫自身を 青年は認め、受け入れてくれる。

青年の意図が本当にそうであるか否かは、映姫にとって大した問題ではなかった。

更に言えば、青年の心に邪心があるか否かも、映姫にとっては瑣末なことだった。

ただ、いつも残酷な言葉をかける青年が、優しくして くれているという事実。

それが、映姫の心をこの上なく暖かくさせ、支配してしまっていた。



「え? あ、あの……やっ、やぁんっ!」



ふと、映姫は背中に回されていた青年の手が、どんどんと下がってゆくことに気づいた。

そして、ほんの少しだけ うろたえる映姫の声は、可愛らしい悲鳴へと変わった。

青年が、映姫のスカートを捲り上げ、その柔らかい尻を揉みしだいたのだ。



「やっ……あ、貴方と言う人は……ま、また……ひゃうっ!!」



再び、青年の手によりいやらしい責めを受け、映姫はイタズラする青年の手を掴む。

だが、そんな映姫の腕には、まるで力が篭っていなかった。

端から見れば、青年の手を、映姫自身が誘っているように さえ見える。



ぐちゅ……っ



「やっ、やぁんっ……ま、待って、ダメぇ、ひぁぁっ! や、やぁぁっ、掻き回さ、ないでぇ……!」



青年の指が、映姫の尻穴にたどり着き、ぐちゅっ、ぐちゅっと淫らな水音を周囲に響かせながら、映姫への陵辱が再開した。

映姫はその卑猥な音に 耳まで真っ赤にさせながらも、再び昂ぶらされてゆく自分の身体を抑えることができない。

更に、今となっては、言葉で強い拒絶を示すこともできなかった。

先程、優しくされたことが未だに映姫の中で燻っており、彼女の心から拒絶や抵抗の気概を奪ってしまっていたのだから。

今や、ただひたすら嬌声を上げ続けることしかできない映姫の耳元で、青年はゆっくりと囁く。



「今度は、俺のモノで、お尻の穴をグチャグチャに犯されたくない?」

「――――……ッ!」



ど く ん … …



あまりに生々しく、下品で、それでいて魅力的な青年の言葉に、映姫の心臓の鼓動が、一瞬だけ跳ね上がった。



「あっ……」



青年の手を押さえていた――――否、青年の手に添えられていた映姫の腕を、彼は掴む。

そして、映姫の掌を ゆっくりと青年の身体のある部分へと導いていった。

その部分がどこかは、今更 語るまでもないだろう。

映姫が、青年のそこに触れた瞬間。彼女の鼓動は更に速く、更に強くなる。

湧き上がる興奮の原因が、羞恥ではなく、欲情によるところが大きいことを、映姫自身は気づいていただろうか。



「す、すごい……」





ごくり……





映姫は、その手で触れている 肉棒の、あまりの逞しさに無意識のうちに喉を鳴らしてしまう。

ズボンの上から触れるだけでも、ガチガチに屹立し、ぴくんぴくんと脈動しているのがわかるほどだった。

そして、その上で映姫は考える。



先程、尻穴を弄繰り回されたのは、あくまで青年の指によるもの。

だが、もしも“この肉棒”で、お尻の穴をグチャグチャに掻き回されたら……どんなに 気持ちが良いだろう。

きっと、それは狂ってしまいそうなほどに――――



いつの間にか、映姫は青年の肉棒をズボンの上から撫で回してしまっていた。

映姫の手が触れるたびに ぴくぴくと蠢く肉棒は、彼女にどこか可愛らしいというイメージさえ浮かばせる。

けれど、その肉棒は映姫の満たされない欲望を、きっと満たしてくれるはずなのだ。

そんな思考が、映姫から正常な思考と、残り少ない抵抗力を根こそぎ奪い取ってゆく。

耐えられないほどの快楽への期待に、映姫は、はぁっ、と熱い息を吐きながら、その小さな身体を、ぶるっ、と震わせる。



「こ、こんな……こんなもので、犯されたら……」

「そう、映姫様は、コイツで直腸粘膜をゴリゴリと擦りあげられてさ……咽び泣きながら あられもなく乱れ狂っちゃうんだ」



青年の言葉に、映姫は想像する。

惨めに這い蹲らされ、乱暴にお尻の穴を犯される自分自身を――――

あまりに強すぎる快感に咽び泣きながらも、涎を噴き零して快感を貪る自分自身を――――

そして、青年が与えてくれる快楽に屈服し、性欲処理道具となることを 心の底から受け入れる自分自身を――――

全ての妄想が、映姫の中で 彼女自身を 最低の変態雌奴隷へと貶めてゆく。

気高かった映姫の心は、青年の責めによって今にも真性のマゾヒストに堕ちようとしていた。



「そんな映姫様、見てみたいな。きっと可愛いだろうし、ね」



再び 映姫に掛けられる“可愛い”という優しい言葉。

必死に快楽に耐えようとする映姫の精神にとって、この優しい言葉が何よりも恐ろしかった。

単純に 身体を疼かせるような情欲だけならば、映姫の精神でも、何とか耐えることはできただろう。

だが、青年の優しい言葉が、快楽に抵抗しようとする映姫の精神をドロドロに蕩けさせてゆくのだ。



「ねぇ、映姫様」



気づけば、既に青年の指は映姫の下着から抜き取られていた。

そして、映姫の耳元で、青年が囁く。



「犯されたく、ない?」

「……っ」

「お尻の穴、犯されたくないの?」

(くぅぅ……っ! ダメっ……すがりついて、しまっては……)



ここで抗わないと、本当にダメになってしまう。

そんな恐怖が、映姫をギリギリの崖っぷちで躊躇わせていた。

快楽と恥辱に耐え続けていた映姫のプライドも、青年の責めによって そのほとんどが削り落とされている。

ただ一言の“嫌”という、言の葉すら 口に出して言うことができない。

それほどまでに、映姫はギリギリのところで葛藤していたのだ。



「嫌なら、しょうがない……やめようか」

「……っ……」



映姫が沈黙してから、十数秒も経った後で、青年は小さく呟く。

そして、青年の言葉は、映姫の心に激しい波紋を残した。

青年による凌辱が終わることを心待ちにしていたはずなのに、言葉にできない圧倒的な喪失感が映姫を苛む。



(私、は……)



映姫は、尻穴で絶頂してしまった自分が、閻魔足り得るはずがないと思い込んでいた。

けれど、そんな自分を認めてくれた青年が、もし、いなくなってしまったら。

失格の烙印を押された“閻魔としての自分”を抱えたまま、どうしたら良いのか。

そんな恐怖が、映姫の全身を駆け巡る。



「じゃあね、映姫様」



青年は、ゆっくりと立ち上がり、部屋の扉へと向かってゆく。

遠ざかる青年の姿を目にした映姫に、見放されることへの激しい恐怖が宿った。

……限界近くまで、青年の責めに耐えていた映姫のプライドも、そこまでが限界だった。













「…………さい……」
















扉に手をかけた青年の背後から、消え入るような声がかかった。



「…………何か、言った?」



青年は立ち止まり、静かに映姫に問う。

青年の視線は、映姫のほうは向いてはいない。

そして、映姫は 青年に縋るような視線を向けるだけで、何一つ言葉を発することもできないようだった。

羞恥心が邪魔をして素直になれない映姫に、見切りをつけた“フリ”をして

青年は 再び 部屋から去ろうとドアノブに手をかけた。

















「…………わたしを……犯して、ください……!」



















今度は、青年の耳にも その声がはっきりと届いた。

映姫の 心からの屈服宣言に、青年はニヤリと唇を歪める。

けれど、青年は、ここで今すぐ映姫を犯すつもりはない。

青年は、映姫が 最低以下になるまでに貶めたいのだから。



「もう一回、言ってくれないかな?」

「…………あ、貴方の、モノで、私を犯して……ください……私の……お尻を、その……」



はぁ、はぁ、と興奮に息を切らせながら、映姫は再び屈辱の台詞を口にする。

だが、映姫が心を振り絞って口にしたその言葉も、青年の心を動かすにはまるで力不足だった。



「ダメ。残念だけど、まるで食指が湧かない」

「そんな……」

「もっと淫らにねだってみれば、考えなくもないけどね」



絶望の表情を浮かべる映姫に、青年は自分の背筋がゾクゾク震えるのを自覚していた。

青年の脳裏に、かつての映姫の姿がよぎる。

絶対に己の信念を曲げず、閻魔としての矜持に溢れ、常に凛々しく生真面目であった映姫。

そんな彼女が、今では青年にお尻の穴を犯されることを乞う 変態的性欲の虜と成り果てているのだ。

彼女が、青年に浅ましく媚びへつらい、命じれば 人目も憚らずに犬のように足を舐めるようになるのも、きっと時間の問題だろう。



「ひゃぁっ!」



調教されきった映姫の姿を妄想し、青年は 彼女の元に歩み寄ると その小さな身体を四つん這いにさせた。

素っ頓狂な悲鳴を上げる映姫を無視したまま、スカートを捲り上げ、既にグショグショになった下着を摺り下ろす。

映姫の尻穴は、既に愛液と腸液でヌルヌルに滑りきっていた。

青年の指がその小さな窄まりに触れると、ヒクッ と指を飲み込むかのように蠢く。

グズグズにされきった尻穴を眺められ、映姫は熱い吐息と共に、全身を羞恥に震わせる。



「お膳立てはしてあげたよ、さぁ、どうして欲しい?」

「………………」

「欲しくないんなら、終わりにするよ」

「…………です、から……」

「ん?」

「……お願い、ですから……っく……もう、苛めないで、ください……ぐすっ、おねがい、はやく……私を、犯して……ううっ……」



どうやら、羞恥心と欲情のジレンマで、映姫の精神が限界を超えてしまったらしい。

青年のほうを向いた映姫の瞳は、すがりつくような視線と共に、大粒の涙がぽろぽろと頬の上を流れ落ちていった。

慈悲とトドメを乞う映姫の姿は、普段の凛々しい映姫とは、あまりにかけ離れており、青年の保護欲を擽る。

映姫に襲い掛かりたいという衝動を、かろうじて抑えながら、青年はベルトを外し ズボンと、下着を下ろしてゆく。



「どうして欲しいのか、言えば、気持ちよくなれるよ?」



露になった肉棒を目にして、映姫が喉を鳴らした。

彼女の視線は、一瞬で青年の肉棒へと釘付けになってしまう。



「あ、うああ……す、すごい……」



今や、映姫の涙も止まっており、彼女の羞恥心は、激しい欲望によって塗りつぶされつつあった。

あまりの魅力的な“エサ”に、映姫の口元には涎すらもが垂れかかっている。

そして、青年はその肉棒の先端を、映姫のお尻の入口に宛がい、軽く突き込んだ。



ぐちゅ……



「ひ……んっ!!」



指とはまるで違う灼熱の棒が、映姫のお尻の入り口付近を何度も掻き回してゆく。

入り口を犯されるだけでも、映姫の背筋をゾクゾクとした快感が通り抜け、腰にまるで力が入らなくなってしまうのだ。

けれど、そんな快感も、映姫が欲しがっていた快楽には、まるで足りなかった。



「もう一度だけ聞くよ……コレで犯されたくないの?」

「う、うぁぁっ……」



そして、映姫は理解する。

蕩けきったお尻の穴を、何度も何度も 思い切り乱暴に掻き回されなければ、自分の疼きは永遠に満たされないということを。

耐えられぬ肉の疼きに耐え切れず、快楽に咽び泣きながら、映姫は更にあられもない屈服の言葉を口にする。



「私は、閻魔なんかじゃありません……! あなたにお尻を犯してもらうことしか考えられない、変態な奴隷ですっ……!

 だから……お願いですから、あなたのを、私のお尻の穴にくださいっ……!」

「……」



切羽詰った――――けれど、何処か 甘えたような言葉を発する映姫に、青年の全身を 激しい衝動が駆け抜ける。

それこそ、今すぐに映姫を組み伏せ、その蕩けきった尻穴に、肉棒を突き込みたくなるほどの衝動を。

けれど、青年はかろうじてその衝動を抑えきった。

まだ、足りないのだ。

あと一押し、足りない。

そう考え、青年は映姫の耳元に口を寄せ、何事かボソボソと呟く。



「あっ、んぅぁぁ……そんな、そんなことぉ……」

「さっさと言えよ、今更何を気取ってるんだ? 奴隷以下の、最低の雌豚が」



映姫のお尻の穴は、未だに青年によって入り口だけが犯され続けていた。

映姫の心の中で、最後に残った理性と、欲望に溺れたいという本能が鬩ぎあう。



恥ずかしい――――恥ずかしいことなど、何もない。見ているのは、貴方の主だけだから。

淫らなことに溺れるのは、悪徳――――ならば、これ以上の責めに あなたは耐えられるの? 心の底から求めない限り、貴方の主は動かない。

私は閻魔なのに――――既に閻魔の資格なんてないじゃない。お尻の穴で絶頂してしまった変態に、閻魔の資格があると思っているの?

今すぐ、楽になりたい――――快楽に素直になって、淫らに求めれば、楽になれるわ。貴方の主は、そんな貴方が好きだから。

欲しい、チンポが欲しい、犯されたい。

欲しい、欲しい、欲しい、欲しい……!!








「わたし、は……」







……もう、我慢できな――――





 ぷ つ り … …






“閻魔”としての映姫の理性は、其処で完全に消えてなくなった。







「わたしの、はしたないお尻の穴に、あなたのチンポをぶち込んでくださいっ!!

 チンポ欲しいのっ! 逞しいおチンポでお尻の穴をグチョグチョに犯されたいんですっ!!

 わたしのイヤらしいケツマンコに、おチンポ ズブズブ突っ込んでくださいぃっ! ゴリゴリ擦って犯しまくってぇ!」



自らの尻肉を両手で割り開きながら、恥も外聞もかなぐり捨て、映姫は絶叫した。

そして、青年の理性も其処までが限界だった。

映姫の尻穴の奥の奥まで、滾りきった肉棒を一息で突き込む。



「ひっ――――……あっ、あ…………うぁ……ぁ……」

「……合格だよ。それじゃ、犯してあげる」

「あっ、ひああっ! あ、ありがとう、ございますぅっ……きゃぅぅっ!!」



乱暴に犯されることに感謝しながら 悶え狂う映姫の頭を、青年は片腕で押さえつける。

そして、もう片方の腕で映姫の片腕を引っ張りながら、半ば圧し掛かるように青年は映姫を犯してゆく。

映姫の顎がゴリゴリと床に押し付けられるが、彼女はそのことに不快感を感じはしない。

むしろ、乱暴に……それこそ、道具のように扱われる度に、映姫の身体からからは抵抗の力が奪われてゆくのだ。

マゾヒスティックな快感に 映姫は心の底から歓喜し、更に虐げられたいとさえ考えてしまう。



「あっあっあああっ!! ダメっ、ダメ ダメぇっ!! お尻がぁっ、お尻が焼けつくぅっ!!」



肉棒をお尻の穴に突き込まれる映姫の乱れ方は、これまで青年が見たことのないほどに激しく、そして淫らだった。

そして、蠕動する映姫の尻穴が、青年自身をも追い込んでゆく。

映姫の肛門が 青年の肉棒の幹を強烈に締め付け、直腸が 亀頭や雁首に暖かい感触と緩やかな締め付けを与えるのだ。

肉棒から精液を絞りつくすような快美感に、青年は 今にも射精してしまいそうだった。



「いやぁっ! 腰がぁっ、腰が止まらないのぉ! ダメぇっ、ダメ、ダメっ、ダメぇ!!」



一方、映姫は、桁違いの快感に涎を噴き零しながら喘ぎ悶えていた。

直腸を掻き分け、擦りあげる肉棒は――――その硬度も、太さも、長さも、勢いも――――先程味わっていた指の比では無い。

ガチガチに膨張しきった青年の肉棒が、激しい勢いで突き込まれ、直腸粘膜を擦り上げてゆくのだ。

抜き差しされる青年の肉棒に合わせて、映姫は鼻にかかった甘い嬌声を上げながら 腰を振り快感を貪ってゆく。

津波のように襲い掛かる快楽に耐え切れず、映姫は“ダメ”という言葉を繰り返しながらも 全身を悦楽に委ね続けていた。



「もう、見てられないね。地獄の閻魔……四季映姫・ヤマザナドゥ様ともあろう御方が、罪深い者に尻穴を穿られて悦んでるなんてさ」

「いやぁ、言わないでぇ……ダメなの、気持ちいいのぉ!! もっとぉ、もっとしてぇっ!!」

「“恥ずかしい”よりも、“気持ちいい”か。どうしようもない淫売だな」



そして、青年は 心底 侮蔑するような口調で映姫をなじる。

けれど、今の映姫にとっては、青年に言葉で嬲り者にされる事すらも快感となってしまっていた。

それこそ、ただひたすら犯され続け、青年の精液処理用の肉穴として生きることこそが、本当の自分の姿と思えるほどに。



「あっ、あっ、あああんっ!! いやぁっ、ダメえっ!! そこ、そんなにしちゃ……!!」

「ダメなの? じゃあ、やめようか?」



映姫の言葉の揚げ足を取るように、青年は映姫に告げる。

そして、口元に、楽しそうな笑みを浮かべながら、青年は映姫の尻穴から肉棒を抜こうとした。



「やっ、ダメえっ!! 待ってっ! やめないでくださいっ、お願いですっ! お願いですからぁ!!」



青年が腰を止めた瞬間、映姫は半狂乱になりながら叫んだ。

快楽に蕩けきった表情で、青年の手を決して離すまいと掴み、犯されることを淫らに懇願する。

そんな映姫の姿は、青年の理性を奪いかけるほどに可愛らしかった。



「どうして欲しいのか、言ってごらん」

「……う、ぁぁんっ……!」



耐え切れぬ肉の疼きに、映姫は切なげな啼き声を上げ続けた。

映姫がかつて手にしていた閻魔としての理性や 羞恥心は、青年の責めによって根こそぎ消し飛ばされたはずだった。

だが、この期に及んで まだ躊躇するのは、おそらく度の外れた快感に対する恐怖心があるのだろう……そんなふうに、青年は考える。

そして、青年の想像はまさにその通りであったのだ。

映姫自身、肛虐性交の桁外れの快美感がこれほどのモノとは想像すらしなかった。

生まれて初めて味わう、精神を消し飛ばすほどの快美に、もう二度と戻れなくなるのではないか、という想像すら映姫の脳裏には浮かんでいた。

けれども――――



「さっさと言えよ。狂っちまっても、今更なんてことはないだろう?」

「ひぃっ! んぁああああっ!!」



乱暴な青年の言葉と、服の上から抓り上げられる乳首の苦痛が、再び映姫に心の底からの屈服と従属を強制する。

青年の声が映姫を蔑むたびに、彼女の肉体の芯は燃え上がり、どうなってもかまわないという意識が植えつけられてゆく。

この人の元で、這いつくばって、媚びへつらって、ブザマな姿を晒し続けることが自分の真実の姿……と、映姫は思いこんでしまう。

だから、奴隷でもいい、雌豚でもいい、快楽で狂ってしまってもいい。

そんな、爛れた意識とともに、映姫は 肉棒による慈悲を乞う。



「罰をくださいっ! 私は、貴方にお尻の穴を犯してもらわないと生きていけない変態なんですっ!!

 こんな、どうしようもないドスケベな私を、どうか罰してくださいぃっ!!」



もはや、映姫は恥辱の言葉を口にすることに、躊躇いの欠片すらも持たなかった。

命をかけるほどの気概で恥を晒し 転落してゆく自分自身に酔い、心の奥底から被虐の快美を貪りつくそうとする。

映姫の手や言葉だけでなく、青年を解放したがらないのは、尻穴もだった。

映姫の尻穴は、青年の肉棒を決して離すまいと言わんばかりに、絡みつき絞り上げる。



「罰ってのは苦しくなきゃ意味が無いよね? じゃあ、お預けに――――」

「いやぁぁっ!! ごめんなさいっ! 違いますっ! 犯して欲しいんですっ!!

 お願い、ですから……意地悪しないでぇ……! 変態以下の私を、ぶっといおチンポでグチャグチャに犯しまくってぇっ……!!

 お願い、ですからぁ……!」

「……合格だよ、最高だ」



感極まったように、震える声で青年は呟いた。

先程の卑語は青年が映姫に無理やり口にさせたものだったが、今度は違う。

今度は、映姫が自分で考えた言葉で、隷属を乞い願ったのだ。

本当の意味で映姫の心を陥落させたという、言葉にできない充足感が青年の胸を満たす。

青年は口元に歓喜の笑みを浮かべながら、映姫の身体が壊さんと思えるほど乱暴に、ドロドロに蕩けまくった尻穴を掻き回してゆく。

?

「ひぃっ、あっ、あっ、あああぁんっ!! 死んじゃうっ! 死んじゃいますっ!!」



そんな乱暴な行為も、今の映姫にとっては快楽となってしまっていた。

快楽による歓喜の涙を零しながら、あっという間に絶頂への階段を超特急で駆け上がってゆく。



「ひぃぃっ! あっ、あぅぅっ!! こ、壊れるぅ、っ!!」



パンッ、パンッ、と、青年の腰の肉が映姫のお尻に激しい勢いで叩きつけられる。

叩きつけられるお尻の痛みに、お仕置きをされる子供のような感覚すら味わってしまい、映姫は更に倒錯した変態的性欲の虜囚となり果ててゆく。



「もうっ、もうダメぇっ! ダメなのぉ!! 壊してぇッ! 私を、壊し――――ひぃぃっ! っああああああああああんっ!!」

「っくぅ……っ!!」



青年が、耐え切れぬ呻き声を上げた瞬間、映姫の尻穴の中で肉棒が跳ねた。

そのまま、激しい脈動を映姫の身体に伝えながら、彼女の身体の中に白濁液を撒き散らす。

映姫は 体内に振り撒かれる青年の白濁液を悦楽の表情で受け止め、青年は映姫に蹂躙の跡を残さすことに幸福の極みすら覚えた。

数秒間の短い間、映姫と青年は、永遠とも思えるような凝縮された快美の絶頂を味わい……

そして、どちらからともなく、ゆっくりと全身を弛緩させた。



「ふふ、これからはもっとエッチで変態な性奴隷になるよう、調教してあげるよ」

「あ、う……」

「嬉しいでしょう? ねぇ、映姫様」

「は、はい……」



体中から力が完全に抜け切り、意識さえも朦朧となってしまっているが、そんな状態でも映姫は 快感を求めるかのように返事をする。

その表情は絶頂の余韻に恍惚となり、凛々しさの溢れる裁判長としての矜持など、何処にも見受けられなかった。



「もっと……してください……ご主人、さま……」



堕ちきった地獄の閻魔の口元には、どこまでも幸せそうな笑みが浮かんでいた。

















≪後日談≫




それは、青年が映姫のお尻の穴を犯した後のこと。
正気に戻った映姫の様子は、それこそ見ていて痛々しいほどであった。
尻穴陵辱を乞う淫らな自分の姿を思い出しては、あまりの羞恥に頭をバフンバフン枕に打ちつける。
しかも、彼女の記憶の中の淫らな自分に当てられてしまい、欲望に耐え切れずお尻の穴で自慰に耽ってしまう始末。
そして、冷静になってからは更に自己嫌悪に悩まされる悪循環。

映姫はそれから3日ほど寝込んだ。

これから、自分はどうすべきか。
映姫は、それこそ知恵熱が出るほどに、悩み苦しんでいた。
淫らな快楽に堕した己は、未だ閻魔であることが許されるのか。
それとも閻魔をやめて、生涯を青年の奴隷として生きるべきか、と。

当然、その間の閻魔の仕事は滞ったままであり――――
花の異変と同じような事態が 再び 起こるのは時間の問題だった。
だが、異変が再発する直前に 彼女は自分自身の在り方に結論を下す。

これからは、青年と二人きりの時は 彼の命令を聞く奴隷となる。
けれど、それ以外の場所では、人を善行へと導き、悪人を毅然と罰する閻魔として生きる。

映姫は、自分自身がそうあるべきと白黒つけた。


「ツンデレもいいとこだな」


青年は、映姫の在り方を一言で評した。
実に、的確かつ明確な言葉で。
瞬間的に、映姫の内面に“照れ”と“羞恥”といった感情が湧き上がり――――


ガゴンッッ!!


「ぐぁ!」

「だっ、誰がツンデレですかッ!!」


それらの感情に耐え切れなくなった映姫は、悔悟棒による一撃を青年の脳天に炸裂させた。
なお、青年は知らなかったが、映姫の“照れ”と“怒り”の比率は8:2。
実に“ツンデレ黄金比”と言えるものである。
拒否は認めよう(青年談)。


「いってぇ……ご主人様を殴るかよ」


青年は痛みとコブの残る頭をさすりながら、ブツブツとぼやく。
けれど、青年自身 映姫との このような関係は満更でもなかった。

普段は、厳格で、礼儀正しく、気位が高い、見目麗しい閻魔様。
そんな閻魔様が、二人きりの時は、淫らに求めてくるのだ。
それも、耳を塞ぎたくなるほどの淫らな言葉を口にしながら。


(まだまだ開発の余地はたくさんあるしな)


しかも、未だ開拓していない映姫自身の肉体的感度や性癖は数多く残っている。
青年が開発してきたのは、映姫の尻穴の感度だけだ。
映姫は未だ処女であり、胸の感度もさほど高くはない。
衆人環視での調教を願うような露出癖も無ければ、肉体的苦痛を快楽と感じる被虐性癖も無い。
映姫は、奴隷としては未だ未完成なのだ。


「今は、“二人きり”なんだけど、暴力を振るうなんてひどいなぁ」

「……う」


“ご主人様”は、自分に手をあげた“奴隷”を、ギロリと睨み付ける。
その鋭い視線に、映姫はびくっと身を振るわせた。
青年は その顔に いやらしい笑みを張り付かせて、映姫を床に押し倒す。


「やっ、ちょっと! 何をするんです!?」

「ご主人様に手を下した、不出来なペットの躾」

「やぁっ、やめっ! ダメですっ!! やっ、あっ、あっ、あっ、あああぁんっ♪」


その日の青年が いつもより手ひどく映姫を嬲りモノにしたことは言うまでもない。







……

…………

………………









そして、それから数日後の 新年明けて間もない頃――――
青年と映姫の二人は、(律儀にも守矢と博麗の両神社に)初詣をすませ、人里に訪れていた。
空には、幾つかの凧が舞っており、道行く子供達は羽子板や独楽で遊んでいる。
時折、獅子舞に頭を食いつかれて、怯えながら泣きじゃくる子供達を目にするのも、正月ならではであろう。


「「四季さま! あけまして、おめでとうございます!!」」

「あけましておめでとう。今年も、しっかりと善行を積むのですよ」

「「はいっ!!」」


そんな最中、2人の幼い子供が映姫に挨拶をした。
子供達は映姫と顔見知りなのか、映姫も優しげな笑顔を浮かべ、新年の挨拶を返す。
そして、二人の子供は、映姫の隣にいた青年にもペコリと頭を下げた。


「「あけまして、おめでとうございます!!」」

「ああ、おめでとう」


年の頃は、5〜6歳といったところだろう。
クリクリとした大きな瞳が印象的な、幼い少女だった。
二人とも顔立ちがひどく似通っており、おそらくは双子か、年の近い姉妹なのだろう。


「ねえ、四季さま」

「なんですか?」

「このおじちゃん、四季さまの だんなさまですか?」

「「……!」」


――――実に、3秒ほど 空気が凍りついた。


「……そ、そう見えますか……?」


映姫は、絶句したまま顔を耳元まで赤く染め上げる。
そして、口元に悔悟棒を持って行き、少女達にそう問い返した。
その照れたような仕草が、彼女の小さな身体と相まって酷く可愛らしい。
少女達が質問した映姫と青年の関係は、彼女自身 満更でもなかったようだ。
その証拠に、その顔色は何処か喜しそうな色に染まっていた。


「違うだろ」


そんなふうに 高揚する映姫の心を、青年はこともなげな一言で叩き落した。


「ぅ…………」


二人きりでの初詣。
言うなればデートをしているようなものであり、映姫自身 割と気合を入れてめかしこんでいた。


(……そう、ですよね……私は、所詮……貴方の奴隷なんですよね……)


映姫は、目を伏せたまま俯いた。
今、彼女の心の中を占めているのは、奴隷としてしか見られていない自分への悲哀。
映姫自身、変えられてしまった自分自身が嫌であるはずだった。
なのに、何時の間にか 心のどこかで青年に依存するようになってしまっていたのだ。

青年への好意まで否定される言葉に、映姫は耐えることができなかった。
映姫は 自分自身の目頭が熱くなってきていることを実感する。
そして、このままこの場にいたら、きっと泣いてしまうことも。

涙を、子供達にも、青年にも見られたくはなかった。
映姫は、その場から走り去ろうとして――――





「おじちゃんって言うのは違うだろ。俺は、まだお兄さんだ」





――――派手にすっ転んだ。


「……気にするのは、そっちですか」


映姫は、青年に呆れたような視線を向ける。
内心、安堵のため息をついてしまったものの、手放しで喜んで良いのかどうか甚だ微妙である。


「何が?」

「……あなた、わかってて、私をからかって遊んでいないでしょうね?」

「……バレたか」


青年は口元に笑みを浮かべ、悪戯っぽく舌をぺろりと出す。
映姫は頬を膨らませながら、じっとりと睨むような視線を青年に向けた。


「ねぇ、おじちゃん……」


不意に、青年の足元から二人の幼子の声が届いた。
青年が声の方角に首を向けると、何時の間にやら二人の幼子は青年の足元にいる。
そして、彼の上着の裾を、子供達の小さな手が掴んでいた。
二人の少女達は、何処か期待するような、縋るような視線を青年に向ける。


「あ、あの……映姫様……これ、どういうこと?」


少女達が何を求めているのかわからず、青年は映姫に助け舟を求めた。


「ふふっ……お年玉を、欲しがってるのですよ」

「お年玉?」


映姫の助言が入り、青年は再び 子供達の姿をまじまじと見つめた。
よく見ると、少女達の服はあちこちに小さな継ぎ接ぎや汚れがあり、所々解れてさえいる。
汚れは、服だけでなく 少女達の髪や肌にもついており、彼女達が何日も風呂に入っていない事を伺わせた。
そして、極めつけは二人の血色が余り良くないことと、年の割りに手足が細いことだった。
おそらくは、普段からあまり栄養のあるものを食していないのだろう。


「……この子達の父親は、今、病気で働けないのです」


ああ、と青年は納得した。
子供がみだりにお年玉を欲しがるのは悪いことと、映姫ならば言うはずだ。
だと言うのに、映姫が何も言わないと言うことは――――
お金を稼ぐことができない 幼い子供達は、せめて家計の手助けをしようとしているのだろう。
それも、おそらくは親の強制ではなく、あくまで子供達の自発的な行動で。


「泣かせるねぇ」


少女達の視線の向こう側に、父親を心から愛しているという強い“家族愛”が見て取れる。
正直な話、子供達が行っている方法は、あまり褒められたものではない。
褒められた話ではないのだが……なんとも、いじましい話ではないか。


「映姫様、何か書くものと封筒みたいなの、持ってない?」


青年は懐から財布を取り出し、映姫に問う。
鬼畜責め万歳を生業とする青年も、どうやら それなりの人情は持ち合わせていたようだ。


「筆なら ここに……あと、封筒は……よかった。ちょうど、2枚あるわ」

「2枚っきりか……失敗はできないな。 にしても、今年、初めての書初めが“おとし玉”になるとはねぇ……」


ブツブツ呟きながら、青年は筆の先端に墨汁を含ませる。


「うむむ……」

「どうか、したのですか?」

「いや、実は 毛筆は苦手で……あ、墨が切れた」


映姫は、ちらり、と青年の手元を覗き込んだ。
青年の掌の上にある封筒には、拙い筆跡でこう書かれてある。


――――“お と し 王”――――


“おとし玉”という単語の、“玉”の“点”だけが抜けていた。
“点”を書き入れる前に墨が切れたと考えるのが妥当であろう。
だが、その単語を見た瞬間、映姫の頭にある妄想が駆け巡った。









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下、映姫による“おとし王”の妄想 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




バシィィッ!!


「ひゃうっ!!」


柔らかい肉が叩きのめされるような、鋭い音。
続けざまに、空気を劈くような映姫の悲鳴。

映姫は、一糸纏わぬ姿で四つん這いにされたまま。
幼子が罰を受けるように、お尻を青年の平手で叩かれていた。
既に、幾度となく叩きのめされたのだろう。
真っ赤に腫れ上がった臀部が痛々しい。

そして、二人の周囲を数多の人間が取り巻いていた。
淫猥なショーの観客は全員が男だけであり、一人の例外もなく肉棒を勃たせている。
中には、あられもない映姫の姿と嬌声に、自ら肉棒を慰める者すらある。

彼らが 青年に向けられているのは、好奇と期待の視線。
そして、映姫には、好奇と欲望と侮蔑の入り混じった視線が向けられていた。


「あああぁっ……いやぁぁ……!」


全身の皮膚に突き刺さる視線に、映姫は泣き声をあげる。
大勢の人前で、組み伏せられて。
何度も何度も、お尻を叩かれて。
けれど、それがどうしようもなく気持ちが良かった。


「いや、じゃないよね? イイんだろ?」


青年の指が映姫の蜜壷を掻き回すと、グチュグチュ、と言う淫らな水音が響く。
既に、太腿から幾筋もの愛液が垂れるほどに映姫は欲情しきっていた。


「ひゃううっ!! もうっ、もう……!!」

「欲しいんだろ? 言えよ」

「やぁぁっ! ダメっ! ダメ、ダメ、ダメぇ!」

「言え!」


映姫の理性も、そこまでが限界だった。


「ぶって、ください……お願いですから、私の、お尻を叩いて……イかせて、ください……!」


二人の周囲を取り囲む観客の熱気がさらに強くなった。


「ねーねー、あれ、なぁに?」


映姫の目に、一人の幼子が興味津々と言った風にこちらを指差しているのが見えた。
こんな場に子供を連れて来るという男達の非常識さに、映姫は憤りを感じる。
けれど、青年の手が映姫のお尻を引っ叩いた瞬間、男達を諌める言葉も何もかも消し飛ばされてしまう。
代わりに、映姫の心に生まれたのは、幼い子供にも蔑んだ視線で見つめて欲しいという、爛れた欲望だけだった。


「あれはね、苛められるのが大好きな変態閻魔様だよ」

「ふぅん……変態さんなんだぁ。あのおじちゃんは?」


子供に尋ねられた観客の男は 青年を指差して 言った。


「ごらん、あれが“堕とし王”だよ。また、堕としてる」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜









「〜〜〜〜ッ!!」

「……? どうしたの、映姫様?」

「な、なんでも……ありません……」


映姫は、自分の下腹部が熱く疼くのを自覚していた。


「げ、垂れちゃった……」

「え?」


映姫は、ギクリと身を竦めた。
淫らな妄想で欲情しているのがバレてしまったのかと、映姫の背を冷や汗が流れる。
青年や子供達にバレないように、内腿にそっと手をやる。
指で触れる太腿には、愛液の跡は無かった。


「いや、墨が封筒に垂れちゃった」

「……あなた……わかってて言ってないでしょうね?」

「……何が?」


再び、映姫は青年の手元を覗き込む。
封筒の上には、こう書かれてあった。


 “お ど し 王”


その単語を見た瞬間、映姫の脳裏に 新たなる妄想が駆け巡った。









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下、映姫による“おどし王”の妄想 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「くぅっ……ひ、卑怯、な……」

「さぁ、どうする? この恥ずかしい写真を天狗の目に晒しものにするか、俺の足を口でしゃぶり上げるか」


青年の手には、一枚の写真があった。
写真には、青年の下着を自らの鼻に押し当てながら、尻穴で自慰に耽る映姫の姿が映っている。


「こ、断ります。そんな卑劣な脅迫には屈しませんっ……!」

「そう? 俺はどっちでもいいよ。恥をかくのは、そっちだし。
 まぁ、映姫様がこんな最低なド変態だって知れたら……
 次からは、誰一人として、ありがたーいお説教に聴く耳持たなくなるかもしれないけど、さ」

「うう……っ」

「ダメ、みたいだね。まぁ、いいか……じゃあね、映姫様」

「ま、待ってくださいっ……」

「……どうかした?」


映姫は、俯きながら身を震わせた。
そして、青年に縋るような視線を向けると、床に跪き 両手を床についた。
あまりの羞恥と屈辱に身を振るわせながらも、映姫は 哀願するかのような言葉を搾り出す。


「おねがい、ですから……その写真を……かえして、ください……」

「だから、どうしたいの?」

「……」

「言えないんなら、帰るよ?」

「しゃぶらせて、ください……おねがい、です。どうか、あなたの、足を……咥えさせて……」

「……いいだろう。この足が綺麗になるまで、たっぷりと掃除してもらおうか」

「は、はい……」


青年は口元を歪めて 椅子の上にふんぞり返るように座った。
映姫は床に跪いたまま、そんな青年の足指に顔を寄せる。
むわっとした汗の臭いが鼻をつき、映姫は顔を顰めた。

けれども、そんな不快な臭いでさえ、彼女は下腹の奥から 淫らな蜜を滴らせる。
屈辱的な行為すらも、青年への好意と忠誠へと成り果ててしまうのだ。

そして、映姫は青年の足指に、その小さな唇を寄せて――――



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜









――――と、淫らな妄想全開中の映姫を 置いてきぼりにしたまま、青年は今年初めての書初めを終えていた。
そして、封筒の中にお金を放り込む。
子供に渡すには常識的と思われる額に ほんのちょっぴりだけ箔をつけた額を。


「ま、しょうがない……こいつでいいや。ほら、もって行きな」


自らの書き初めの出来に、やや不満げな表情を浮かべながらも
青年は二人の少女にお金が入った封筒を差し出した。


「「ありがとうございました! おじちゃん!!」」


二人の子供は、青年からそれぞれ封筒を受け取る。
そして、花が咲くような笑顔と共に、お礼の意を口にした後、去っていった。


「じゃあ行こうか、映姫さ――――うわっ!」

「もう、がまんできませんっ……!」

「……は?」


突如として、映姫が強い力で、青年にぶつかって……いや、しなだれかかってきた。
驚く青年が映姫の顔を覗き込むと、潤んだ瞳が欲望を訴えかけてきている。


「早く、私を苛めて、嬲って、犯しまくってくださいっ……!!」

「え? あ、うん……なんで?」

「なんでもいいですからぁっ……は、はやくぅ……!!」

「あ、ああ……何かよく わからんが……まあ、いいや。連れ込み宿にでも行くか。ほら、こいつで顔を隠して」

「お、恩に着ます……はぅぅん……っ」


さすがに、閻魔様が、男と連れ込み宿に入り込んだりしたということが知れたら、大問題だろう。
青年は 映姫の帽子を外套の中に隠し、その外套ごと映姫の身体に被せた。


(……今、露出責めやっても面白くないだろうしなぁ)


正直に言うならば、映姫を 付近の路地裏で犯すと言う選択肢もあった。
だが、今彼女を犯しても露出の楽しみは得られはしないだろう。

――――最初は羞恥が勝っており声を抑えている。

――――けれども、身体を弄るたびにどんどん快楽が羞恥心を上回ってゆく。

――――そして、強制露出の羞恥と 体中から湧き上がる快楽の狭間で、最後は惨めに堕落させる。

シナリオとしては、そのようなものが理想的であり、享楽的で面白いと 青年は考えていた。


(に、しても……初めてだな。焦らしてもないのに、自分から求めてくるのは)


映姫は、人前であるにもかかわらず 青年の腕にしがみついて甘えてきていた。
実質、付近にはほとんど人目が無い。
けれど、端から見れば二人の姿はイチャついているカップルのようにしか見えないはずだ。
その事実に、今度は逆に青年のほうが羞恥を催してしまう。


「…………」

「どうしたの?」

「何でもない。さ、行こうか」


照れた顔を映姫に見られたくなかった青年は そっぽを向いた。
そして、映姫に移動を促す。


「え、ええ……」


歩みを進める二人の姿は、何処から見ても恋人同士にしか見えなかった。







……

…………

………………







数日後、映姫が発情した理由を知った(と言うよりも問いただした)青年は――――



「あ――――っはっはっはっはっはははははは!! ひ――――っひひっはははははっはっはっはっはっはッ!!」

「も、もうッ!! そんなに笑うこと、ないでしょう……!!」

「ご、ごめ……ぶふぅぅ――――ッっはははっはっはははっはっはっはっは!!!」
(だ、ダメだ……映姫の顔を見るたびに“堕とし王”っつーか、“おどし王”が襲ってくる……っ!!)

「…………いいです、もう……好きなだけ、笑ってなさい……ううっ……」

「ひ――――ッひっひっひっはっははっははははは!! げほっ、げほッ!!
 く、苦し――――ぶふぅぁぁ――――ッっはっはっはっはっはっはっははははははは!!!!」



――――床をバンバン叩きながら、人生最高のバカ笑いで死にかけていた。




『映姫様のアナル調教だぜ! ヒャッハー!!』……END
以前、ここのうpろだにうpした作品ですが、せっかくですのでココにも載せておきます。(これでここのうpロダに載せた作品は最後ね)
よろしければどうぞー
(もし、マズければ、消しますので言ってくださいな。)
変態牧師
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2009/05/11 21:43:20
更新日時:
2009/05/11 21:43:20
分類
オリキャラ注意(主人公
男)
映姫様
アナル責め
隷属
1. 名無し ■2009/05/11 22:01:27
まさかのちびまる子ネタ吹いたwwwww
2. 名無し ■2009/05/11 23:43:37
おお

あなたのSSは2作とも保存させてもらってましたよ。
久々に見たけどやっぱりいいですね。
3. 名無し ■2009/05/12 00:54:45
抜いた
4. 名無し ■2009/05/12 17:37:25
えーき様が好きになりました
5. 名無し ■2009/05/12 18:03:41
おじちゃん俺とかわれ
6. 名無し ■2009/05/24 22:24:09
ふう・・・

産廃ではふつうのエロは評価されにくいのか
7. 名無し ■2009/07/21 14:37:52
もっと処女のままアナルセクロスだけするお話キボン
8. 名無し ■2010/04/10 11:45:08
正月のくだりからは話のまとめに入ってちょっといい話かと思ったら、まさかのちびまる子ネタwww
このSS読んで俺も英姫様がかなり好きになりました。
9. kyoune ■2012/03/23 09:45:26
えーきさまかわいい。これぞ調教ものの醍醐味。
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