暇だったのでチルノを裏返してみた

作品集: 1 投稿日時: 2009/06/01 00:50:09 更新日時: 2009/06/01 00:50:09
 良く晴れた夏の日に、湖のふちでぼんやりとしていたらチルノと遭遇したので、裏返してみようと思い立った。
 試みに氷菓子をやるぞと言ったら家までついてきた。

 チルノの体高はせいぜい俺の腰ぐらいまでしかない。多分座ったらスネまであるかどうか。胃までなら肘ぐらいまでで届きそうだ。
 青色の透ける羽根。水色の髪。目玉ばかり奇形じみて大きい。正直、俺の好みではないが、ロリコンどもなら涎を垂らして喜ぶ様が目に浮かぶような、子供のあどけない顔立ちだった。バラ色の頬はふくふくと柔らかく、許可を得てから指先でつつくとなかなか良い弾力だった。少なくとも『裏返す』のが楽しみになるぐらいには十分な質量を持っている。

「あたい、冷たいのも、甘いのも大好き! 足し算するともっと好き!!」

 甲高い声でそう言って、スキップで俺の前を進んでいく。道も分からない癖に先導をしたがる生意気な子供そのままだった。

「ソーダ味とレモン味とオレンジ味、どれがいい?」
 冷凍庫の中身を思い浮かべながら、俺は尋ねた。
「んー、オレンジがいいなー。ソーダだと共食いだし、レモンは酸っぱいし」
「そうだな、俺も同感だ」
 取り留めもない会話が、俺の頭の中を素通りしていく。
 正直どうでもいいが、暑い中を黙ったままで歩くのも気が塞ぐ。その程度の会話。

 家に着いた。どうということもないあばら屋だが、冷凍庫と水道だけはある。今回必要なのはそれだけだから、他はどうでもいい。
「汗をかいただろう。水風呂に入らないか」
 物置の奥から子供用のビニールプールを出してやった。
 初めて見たような顔をして見上げているチルノに向けて、空気の吹き込み口を差し出してやる。

「膨らませるんだ。息入れて」
 そういってもきょとんとして、今ひとつ座りきっていないような、短かくて細い首をかしげてみせる。
 解説してやってもまだ分からないらしい。しょうがないから少しだけ息を入れて実践してみせる。
「おおっ!?」
 ぷうっと膨らんだのを見て、チルノは少しだけ後ずさる。それでも興味を抱いたらしい。おずおずと口先だけ近づけてくる。唇だけ尖らせて、首をぐいっと近づけてくる。
 ぐいっと吹き込み口を近づけてやると、その小さな唇に指先が触れた。ひどく冷たく、濡れていた。

「手を使えよ」
 俺は言った。






 プールに水を満たした。
 チルノは特に恥じらうこともなく、全裸になってそこに浸かった。
 俺はさすがに一緒に浸かるのはどうかと思ったので、パンツ一丁になって頭からホースからじゃぶじゃぶと水を浴びた。
 きゃたきゃた笑いながら、チルノは水を掛けてきた。
 氷水のように冷たかったが、俺は口をむっとへの字に曲げて耐えた。
 しかしだんだん腹が立ってきたので、腹いせに上からホースの水を掛けてやった。
 きゃいきゃい、あんまり煩くわめくので、もうここで裏返してしまうことにした。
 本当ならちゃんと鏡のあるような場所で裏返してやろうと思っていたのだが。

「ああ、そうだ」
 俺は、さも今思いついたかのような口ぶりを作って言った。

「裏側まで洗わないといけないな」
「裏?」
「そう」

 俺はごく自然に、チルノの顎を左手で押さえ込んだ。
 片手ですっぽり掴める、小さな顔だ。
 きょとんとした顔で、チルノはこちらを見ている。何も分かっていない。

「お前の、『裏』だよ

 そう言うなり、柔らかな頬へ指を食い込ませる。ぎちぎちと音がしそうなぐらいの力で頬肉ごしに歯の隙間を見つけて、ねじこむ。

「ふぇ?」
「洗ってやるからじっとしてろ」

 無理矢理、唇を開かせた。小さな桃色の口腔が見える。透明な唾液をたたえている。それを掻き出すようにして右手の指を入れた。せいぜい中指と人差し指と薬指を入れるだけで一杯になってしまう、小さな口。
 さらに押し込もうとして、指の根本、手のひらのきわの部分でつっかえる。小さな乳歯が硬い。まだ生え替わる前の、真珠のように小さいそれがひどく邪魔だと思う。

 だがあえて折り取ったりはしない。血は嫌いだ。

 そのまま中指と人差し指の先でチルノの舌をつまもうとする。ぬるぬると滑ってうまくいかない。
 仕方がないから、口の中から一度手を出した。

「んんっ、なにす……っ」

 チルノが何か言いかけたが、聞いてはやらない。
 今度は親指と人差し指と中指を押し込む。前歯にがりっと当たって、手の甲の皮膚がむけた。
 そのまま舌の根本を掴む。爪を立てると舌の上のざらざらした粘液と味蕾とが、がりっと削れるのが分かる。

「いひゃい」
「我慢しろ。きれいにしてやるんだから」

 これだから子供はわがままで好かない。
 お前のために、汚いところに手を突っ込んでやっているのに。
 きれいに洗ってやるというのに。

 舌の根本、喉の奥にくっついているところまで右手の指を伸ばす。
 反対の手で小さな鼻を押さえ込むようにして、前歯の裏側を掴む。そのままぐっと思い切り顎をこじあけてやる。
 めりっと、木でも裂けるような音がした。

「――――――――――!」

 悲鳴が煩かったので、俺はしばらく聴覚を遮断して、それが収まるのを待った。それでも鼻をひゅうひゅうと通り抜けていく冷たい呼吸の感触は確かにあった。

 仕事はてきぱきとこなしたいが、必要な時間ならやむを得ない。料理の前に仕込みが必要なのと同じことだ。

 その息が収まった頃に、また作業を開始する。聴覚も元に戻す。
 唇まで裂いてしまわないように、力の入れ方を加減する。俺は血を見ると気絶しかねないほど細く繊細な神経の持ち主だ。だから、皮膚や粘膜をうっかり破いてしまわないように気をつけなければならない。
 顎の関節だけきれいに外して、ゆるゆるになった上顎からぶらさがっている口蓋垂を引く。やはりぬるぬるとしてなかなか掴めないので、一度ホースの水を注いで口腔内部でたっぷりと溢れている唾液や胃液を薄めて嘔吐かせてやる。つるつるの粘膜も少しは掴みやすくなるだろう。

「けふっ、かふっ……」
 咳き込んでいるのが収まるまで、また少し待った。気管を塞いで窒息させてしまうのは、俺の本意ではない。

 俺はただ、裏返したいだけだ。
 裏返して水で流して、きれいに洗ってやりたいだけなのだ。

 消化管から繋がっている食道のくびれへ向けて手を入れる。今度は拳までしっかり入る。もうチルノの唇は、大きな袋の入り口でしかなく、俺が手を離せばだらんと締まりなく水道水を垂れ流すだけだ。

「お、うぇ……っ、ぁ」

 チルノが俺の腕を噛みしめようとしても、もう顎の筋肉は言うことを聞かない。ただ嘔吐の反射が異物を吐き出そうとするだけで、それはもうコイツにとって苦しいだけだろうが、医者でも何でもない俺に出来るのは、出来るだけさっさと裏返して洗ってやるだけだ。言ってみれば、ペットの猫を洗ってやるような感覚。暴れて嫌がってどれだけ可哀想でも、洗ってやるのが必要なんだろう。

 痙攣している食道の平滑筋に抗うようにして、指先を潜らせる。先ほど洗い流してしまったのが逆に良くなかったのか、存外滑ってはいかない。とっかかりと思わしきところも特段無いので、やむなく食道の入り口、狭窄した箇所の周辺の粘膜を指で押す。弾力を保っていてぷりぷりと色つや豊かだ。ちょっとやそっとでは破れないだろう。
 ぐっと力を込めて指を突き立てる。

「えぅっ、ぐぼっ……」

 胃から空気を吐き出す一瞬の間だけ、閉じていた管が開く。指先をぐっと入れて大きくこじ開ける。
 狭窄部の中をさらにかき分けていくと、こりこりしたもう一段の軟骨で出来た膜に当たる。突き破ってしまわないように、慎重に指を這わせる。継ぎ目と思わしき所をぐりぐりといじると、簡単に外れてしまいそうに思えた。まるで牛乳瓶の紙ぶたとか、水道のゴムパッキンみたいだと思った。
 壊すのは趣味じゃない。
 だから放っておきたかったが、裏返すと多分、自然に外れてしまうだろうから、仕方がないなと思った。部品をキープしておけばいいんじゃないかとも思った。
 ぐっと指先で軟骨と肉が癒着しているへりを押す。薄い膜が破れないように、入念に繋がっている所をたぐっていく。

「あ」
 めりっと言って突き抜けてしまった。

「――――――――――!? ――――――――!!」

 ああ、まただ。
 超音波みたいな子供の悲鳴。ほとんど息だけしか聞こえてこないけれど、吐息は冷たい。
 手首まですっぽりめり込ませた状態だから、声を出そうとするごとに喉のあたりが震えているのが分かる。今うっかり破いてしまった軟骨が本来声を出すのに重要な役割を果たしている器官なんだろうが、医者でも何でもない俺にはさっぱり分からない。そもそも妖精の生態と人間の生理学とを一緒にしていいのかもよく分からないし。

 とにかく、ひゅう、ひゅう、と冬の隙間風みたいな音しか聞こえなくなって、ある意味で俺としてはラッキーなのかもしれなかった。
 子供の高い声は耳障りで嫌いなんだ。

 破れてしまった軟骨と咽頭の狭窄部とをとっかかりにして、とりあえず出来ているところまで裏返そうと思った。
 狭窄部のせいで、ちゃんと先ほどまでの洗浄が行き届いていないのだろうか、ぬるぬるとして上手く掴める気がしない。
 それともさっきの軟骨部分から血が溢れだしているんだろうか。
 そんな想像をすると少し気が遠くなりかけたので、俺はあわてて考えを振り払った。

 もう一度洗うために、左手で口腔へ水道のホースを挿入する。青い、内径が親指の太さぐらいある普通のゴムホースだ。
 チルノの口は小さかったが、男のわりに細いとよく言われる手首がこのたびは幸いした。右手首までがすっぽりと収まっている口腔へギリギリどうにか、ちょろちょろと水の流れ出たままのホースが入り込む。

「えふっ、あふっ」

 息だけで、チルノは咳き込んでいた。気道を塞がないように俺が気をつけてやっているから、咳ぐらいは出来る。だらだらと口の端からよだれが流れ落ちて、子供用のプールのへりに流れ落ちていた。
 俺の右手をバイパスにして、太いホースがチルノの食道管の中を降りていく。

「うぇっ、えっ、げふっ、がほっ」

 食道の痙攣もむなしい。異物は取り除かれない。
 ちょろちょろと溢れだした水道水がこじ開けられた食道からストレートに胃に落ちて、けれど急に降りてきた冷たい水に胃が縮こまって、胃液が薄められて口めがけてごぼりとあふれていく。酸っぱい汚い匂いとともにどろどろになった未消化物がプールの中にぽたりぽたり糸を引いて落ちていく。ゆらゆらと透明なプールの水の中に沈んで。
 チルノの今朝の朝食は何だったのだろう。吐瀉物の匂いと形と色から推測するに、パンだな。米ではない。肉類の匂いはしないが、卵の気配はある。デザートはきっとオレンジだったに違いない。それに饐えたヨーグルトのような匂いもするから、牛乳も飲んだはず。

「柑橘類と牛乳を一緒に飲むとか、食い合わせ最悪じゃないか」
 思わず俺はそんなことを口にしていた。
 裏返して洗うのが楽しくて、意外に浮かれていたようだ。

 蛇口をひねって水の勢いをもっと強くしたいが、両手がふさがっているし、遠いので果たせないのが残念だ。しょうがないからホースの先をぎゅうっと潰して水の勢いだけでも強くするしかない。そのたびにチルノの身体がびくんと跳ねた。

 大体のものが出きったと思われる頃、つまりチルノの口から水道水しか出なくなった頃に、俺は水道のホースを一気に引き抜いた。

「おううううえぅぅぅぅ」

 蛙の潰されるような声を出して、チルノはゴム臭いホースを吐き出した。右手はそのままで残っているけれど、ずいぶんすっきりしてしまったような気がする。

 さあ、胃までは洗ったからひっくり返せるだろう。

 ぐっと萎縮した胃の壁に指をかける。つねり上げるようにして、内壁を指先でつまんだ。

「――――――――――!!!!」

 痛いか。まあそりゃそうだ。
 ちゃんと破かないでいてやるから勘弁しろ。

 胃は、よく膨らむ。
 特にチルノは食いしん坊で意地汚い妖精だから、喰うときはすごく喰う。
 今は空っぽにしてあるから、小さい。
 けれど指を広げて思い切り掴むことが出来るほど、胃の内部は襞で満ちている。
 
 裏返すための方法論は単純。

 掴んだら、
 全力で引っ張るだけだ。

「――――――――――……………………!!!!」

 小さな二つの鼻腔から声にならない声。
 悲鳴にならない悲鳴。
 ただの息。
 ただの、冷たい風。

 紅い肉壁がチルノの口から引っ張り出されてくる。
 筒が裏返されて、肉の棒になる。
 まずは窄まった胃の出口。
 皺の数までかぞえられそうなぐらい、くっきりと明るみに出される。見た目は肛門とそっくりだ。内臓の門というのは全て似たような括約筋で出来てるんだろう。
 そこからめりめりと、ひっくり返された胃が現れる。
 ぷっくりと先端の膨らんだ肉の棒。
 巨大化したチンポが少しずつチルノの口から突き出してきたように見えて、少し可笑しかった。
 栄養を吸い取るための毛細血管が、夏の太陽に照らされてきれいだ。とくんとくんと脈打って見える。多分、さすがにそれは錯覚だろうが。

 平滑筋も神経から剥がされて独立している。純粋で単純な不随意筋は、それだけで独特の美を放っているように見えた。

 消化器官の粘膜をチルノの外に出して、プールの中へちゃぽんとつけて、ためおき洗いしようと思った。水面の高さが少し足りなくて、すぼまっている十二指腸の入り口がかろうじて波をかぶるぐらいだった。仕方がないのでホースをたぐりよせて、じゃぶじゃぶと上からかけてやる。僅かに残っていた粘膜や消化液がきれいに落とされた。指を強く這わせるときゅっきゅっと音がして、そのたびに満足感がこみ上げてくる。

 

 俺は、きれいにしてやるんだ。
 子供はきれいでなければならない。
 きれいで純粋で汚れなくなければならない。
 内側も外側も。


 あらかた洗い終えたところで、丁寧にしまってやる。
 ごぼごぼと音を立てながら、肉の棒がまた筒に戻っていく。
 剥がした神経と筋肉がちゃんと繋がるのかどうかは知らない。
 別に興味もない。

 顎が外れて、口が開きっぱなしだという以外、見た目上は元のチルノに戻った。
 表情については読み取れない。
 興味もない。

 それより俺にはやらなければならないことがある。

 まだ半分しか作業は終わっていないんだ。




 そう、次は下から洗ってやらなければならない。
 肛門、結腸、大腸、小腸、十二指腸。
 そこまでやってようやく、チルノの裏側全部洗ったことになる。

 特に腸は長いから時間がかかるだろう。
 それにきっと匂いも酷い。
 日が沈むまでに終わるだろうか。

 でも、汚れが酷い方が、燃えるってもんだろう。
 このSSはただのイメージです。実在の妖精とは関係ありません。実在の幼女とも関係ありません。ていうか解剖学とか知らないし。

 かっとなって、某こんぺやら合同本やらの息抜きとして、血の出ないグロを書いてみようと……いや、そうじゃないな。
 全部秘書がやった。私は悪くない。
i0-0i
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2009/06/01 00:50:09
更新日時:
2009/06/01 00:50:09
分類
チルノ
オリキャラ男
世界観無視
消化器系グロ
なにこれ?
1. A.H ■2009/06/01 02:05:45
なるほど、幽門ファックって手もありましたね。
っつか、胃酸でちんこ痛みそう。いや、その痛みも快感かも。
などと読みながら思いました。

下半身裏返す際は、肛孔直腸結腸大腸小腸方面と
もうひとつある前の方の穴も、べろんとやって子宮もですね。
……っつか膣と子宮は切らなきゃ裏返せねぇかw
2. n ■2009/06/01 03:57:00
むしろ、その男の集中力に感服する。
血も出さずに行うなんてどんなマゾだよ……
3. 名無し魂 ■2009/06/01 05:57:48
ぞくりっ…
あまり得意でないけど読ませる作品だなぁ。裏返す魅力は男にはあるのか。

「無邪気な子供」の象徴としてチルノが生産され、さまざまに消費されているようです(蛙に食われるなど)
妖精は馬鹿だから痛みなんて…すぐ忘れる…よね?
4. 名無し ■2009/06/01 20:44:55
最初のほのぼのした展開とのギャップで余計にぞっとしました…
男の狂気の描写の仕方が巧みでした。
5. 名無し ■2009/06/01 21:00:41
誰も言わないから言いたくなった

これがホントのチルノの裏ですね分かります
6. 桜館 ■2009/06/01 21:22:21
血も好きなんですが内臓もいいかなと思わせる描写でした。
最後に床に広がっている汚物がどのような状態になっているのか楽しみで仕方ありません。
7. 名無し ■2009/06/01 21:24:40
Yたん先生の作品芥虫を彷彿とさせる、GJ!
8. 名無し ■2009/06/03 00:50:41
やばい
勃起した
9. 名無し ■2009/06/03 17:02:51
ああチル裏か
10. 名無し ■2009/06/04 00:46:27
ふぅ・・・

気が狂っとる!
11. 名無し ■2009/06/07 02:40:07
MOON.のハジを何故か思い出した
12. 名無し ■2009/06/16 20:52:02
チルノの裏把握
てかこれは実際に可能なのだろうか・・・気になる
13. 名無し ■2009/06/23 01:27:33
サイコパスめ…呪われろ!!!
名前 メール
パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード